たむけん・・・いや・・・石黒賢かっ(加藤ローサ)
仕事を選ばない女優となんやかんやでそれはそれとしてふわっとした仕事をする脚本・演出家の運命の出会いである。
基本的にスカシの連続だがなんだかんだそれはそれでふわっとしたお茶の間の一部には愛されるかもしれない。
ウルトラ・スーパー・デラックスな駄作だった「恋して悪魔」と超ウルトラ・スーパー・デラックスな駄作だった「東京DOGS」のコンビネーションである。
救いとなるのはプロデューサーが「沙粧妙子~最後の事件~」もプロデュースしたことがあるということである。
ちなみに脚本家とは「33分探偵」でコンビを組んでいる。脚本家の唯一の成功作と言えるのである。
つまり、手綱をひきしめてかからないと困ったことになるタイプの作り手なのである。
もっともプロデューサーも「スミレ16歳!!」も手がけているのである意味ムスタングだ。
ひょっとしたら・・・あれやこれやでやりたい放題になるのかもしれないが・・・深夜だからいいと思う。
時と場所を選ぶこと・・・それは企画にとって肝要なことなのだ。
で、『プロゴルファー花・第1回』(日本テレビ100408PM1158~)脚本・演出・福田雄一、プロデュース・森谷雄(他)を見た。宮里藍が世に出て、女子プロゴルフ界が脚光を浴びた時期からおよそ三年、旬とは言えないが浸透している題材選択である。かって、藤子不二雄のコミック「プロゴルファー猿」(1974)があって、大映ドラマ「プロゴルファー祈子」(1987)が生れたわけだが、この作品は孫と言えるだろう。しかし、基本的に根をつめない作風が持ち味のスタッフなのであまり強く意識はしていないかもしれない。
「プロゴルファー猿」からは一家を支える母親とか幼い兄弟とかを頂いている感じ。
「プロゴルファー祈子」からは幼い頃の事故で屈折した過去とプロゴルファーとしての再起を頂いている感じである。
そして、スポーツ根性ものの定番、選手とコーチのコンビをフィーチャーして一丁あがりと言う感じである。
ジョーと丹下段平、飛雄馬と一徹、岡ひろみと宗方コーチに花(加藤)と醍醐一馬コーチ(たむらけんじじゃなくて石黒賢)なのである。
ゴルフ練習場を経営していた野宮義彦(久ヶ沢徹)は長女の花(岡花音)を女子プロゴルファーにするべく英才教育をしていた。
しかし、花がなんちゃって高校生(加藤)になった頃、花のためのゴルフセットを購入後、トラックに轢かれて花の目の前で死亡したのである。
それ以来、花はゴルファーを断念したのだった。何故、断念したのかはなんやかんやで描かれない。ただ・・・ゴルフセットは裏庭に埋めたのだった。
父親の残した借金は1~2億円くらいあり、呑気な母親(石野まこ)は食堂「のみや」を経営しつつ細々と生計を立てている。
花はなにかしら取引している会社の派遣社員でなにがしかの給料を稼いでいた。
ところが、上司の石橋課長(小松利昌)から接待ゴルフに借り出され、取引先の小沢部長(東根作寿英)がご機嫌ななめになるほどのナイス・プレーで優勝してしまうのだった。
このために取引は打ち切られ、会社に損失を与えたためにそれとなく解雇される花だった。
この辺りの不当解雇とか・・・そういうあれこれの問題には触れないでください。
しかし、そのプレーをゴルフ場の専属コーチ醍醐が見ていたのである。
「君はプロゴルファーになれ」となんとなくハクナマタータ(適当に「ライオンキング」よりいただき)した醍醐の言葉に導かれ、借金取りの野木(佐藤二朗)に「借金返済しないとキャバ嬢っぴになってもらわなあかん」(適度に「Happy!」よりいただき)と励まされ、土中にあってもまったく腐食しない魔法のゴルフセットを掘り出す花だった。
よくわからんが二枚目のゴルファー・今出川(井上正大)や、要するにお嬢様アマのリコ(片瀬那奈)、たとえていうととりまきの福島百合子(上野なつひ)、逆にあゆみ(高梨臨)とともにプロゴルファー候補生としてあたかも会社から盗んできたと思われる制服着用の花は炎の一打を放つのである。
・・・まあ・・・眠れない夜を過ごしている人にはちょうどいい睡眠薬になるかもしれません。
次回はそれとなくミチル(高橋真唯)も登場します。
関連するキッドのブログ『東京DOGS』
『恋して悪魔』
土曜日に見る予定のテレビ『大仏開眼』(NHK総合)『鉄道捜査官11』(テレビ朝日)『わが家の歴史』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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