命が危険なんだよメガネちゃん(成宮寛貴)まだわからないのヤンキー君(仲里依紗)
「月の恋人」で「ティファニーで朝食を」を想起したばかりなのに金曜日の深夜映画・・・関東地方では「ティファニーで朝食を」をオンエアである。その前に「ヤンメガ」があったわけだが・・・本当は愛に飢えたヒロインをつかずはなれずでつきまといついに愛で包む恋人・・・という流れはまさにラブ・ストーリーの王道なのである。
ティファニーは玉の輿狙いの売春婦と売れない作家で若いツバメというカップルだが、「ヤンメガ」はヤンキーの生徒会長とヤンキーの副会長という点が違うだけで・・・破天荒なヒロインを人のいいお相手が支えるという構図はまったくそのままなのでる。
こういう系譜というのは探し出せばキリがないのだが、話を点検するときにはチェックが必要だ。
逆に、「ヤンメガ」が成功しているのは・・・その主筋をはずしていないから・・・ということが判るわけである。
「ローマの休日」がほろ苦い悲恋なら「ティファニー」は紆余曲折のハッピーエンド。
結局、恋愛物語は基本的にはこの二つしかないのである。
つまり、「ロミオとジュリエット」か「シンデレラ」か・・・なのである。
そして・・・それは結局・・・この世の愛とあの世の愛の物語なのでございます。
で、『ヤンキー君とメガネちゃん・第4回』(TBSテレビ100514PM10~)原作・古河美希、脚本・永田優子、演出・吉田秋生を見た。スミナガシは森林性の蝶である。雑木林の減少で絶滅が危惧される種でもある。もちろん和名は翅の模様が「墨流し」を連想させるからなのである。
足立花(仲)の生徒会長立候補に対抗する和泉岳(本郷奏多)はスミナガシ中学時代はヤンキーだったらしい。そして品川大地(成宮)とは引き分けたこともある実力者なのである。和泉が何かと大地にからむのはそのためなのだが・・・例によって大地は記憶にないのだった。
なぜなら・・・大地の記憶力は・・・。
英語Ⅱ5点 英語W7点 数B9点 数Ⅱ9点 化学8点
生物7点 物理8点 現代文5点 古典6点 政経7点
合計71点で学年順位は175人中174位に象徴されるからである。
しかし、この点数を「凄い」と感じる花は・・・。
英語Ⅱ2点 英語W2点 数B2点 数Ⅱ2点 化学3点
生物2点 物理2点 現代文8点 古典3点 政経2点
合計28点で学年順位は175人中175位(最下位)なのだった。
遠くを見つめる元引きこもりの千葉(小柳友)と尊敬の眼差しを向ける転校生・凛風(川口春奈)だった。
そんな大地は進路に悩むが・・・親友の練馬(鈴木亮平)は有無を言わさず理系進学に丸をつける。
そのために品川家では親子喧嘩が勃発するが・・・母・聖(堀ちえみ)が一言説教すると鎮まるのだった。つまり密かにヤンキーの掟が発動しているのである。
選挙運動は凛風が校内で「ヤンキーの掟」を連発し、花の悪評はどんどん広まり、和泉が美人双子姉妹(蒼あんな・蒼れいな・・・22才のなんちゃってである)を借り出すまでもなく投票前から決着が着いた状態だった。
しかし、花は「私はこれでも本番に強いですから」と根拠のない自信に満ち溢れる。
その頃、大地は町で圧倒的な実力でチンピラを叩きのめす和泉を目撃。
練馬に協力してもらい・・・ようやく和泉のことを思い出す。
そんなある日・・・和泉の後輩の香川(染谷将太)が訪ねてくるのだった。
「和泉先輩が・・・足を洗ったはずの喧嘩をはじめたのは淋しいからじゃないかと思うのです・・・しかし・・・そんなこと・・・俺の口から言えないので・・・和泉先輩と引き分けたことのある大地先輩になんとかしてもらいたいと思うのです」
そんなこと言われても困る大地だった。
しかし、お礼参りにきた不良たちが大地と和泉を間違えたことで・・・大地は和泉に借りを作らせることに成功する。
圧倒的勝利で停学となった大地を呼び出す和泉。
「余計なことしやがって・・・」
「お前さ・・・なんだかやるせないんだろ・・・」
「なんでだよ」
「俺もやるせないもん」
「一緒にするな」
ついにタイマンをはじめる二人。「うぜー」VS「つまんねー」である。
かけつけた花は「喧嘩はやめなさい」とまわし蹴り一発で二人を沈黙させるのだった。(ドラム缶の件は暗喩である・・・)
「楽しくなかったら楽しいことを一緒に見つけよう」
花の説得に圧倒的な実力差を感じた和泉はひれ伏すのだった。
ヤンキーの掟・力の強いものに従うは絶対だからである。
かくて・・・紋白高校生徒会は・・・。
会長 花(元ヤンキー) 学力2 脚力1000
副会長 大地(元ヤンキー)学力9 腕力100・・・好きなモビルスーツ・ドム
和泉(元ヤンキー)学力100 腕力100
書記 凛風(元ヤンキー)義理100
会計 千葉(元ひきこもり)学力120
という・・・かなりこわい布陣となったのである。
そして、大地は密かに医師を目指す決意を固めたらしい。
このドラマの言いたいことは「目標を持つことは誰にでもできる」ということなのだ。
ちなみに今週、恋愛フラグの果てに何が来ちゃったかといえば大地の掃除当番なのであった。
ついでに今週のやられ役は名もなき不良(鈴之助)だった。
さ、相模・・・もう来ないのか。さ、最終回に期待したい。
関連するキッドのブログ『第3話のレビュー』
日曜日に見る予定のテレビ『龍馬伝』(NHK総合)『新参者』(TBSテレビ)『女帝薫子』(テレビ朝日)『荒川アンダー ザ ブリッジ』(テレビ東京)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
キッドさん、こんにちは~♪♪
なんかキムタクのドラマ面白いみたいですね、
1話と2話見ていないけど、
3話から見てみようかなあ。
4位「忘れ物 昔はチュ-で 今はゴミ」
3位「ただいまは 犬に言うなよ 俺に言え」
2位「先を読め 言った先輩 リストラに」
1位「仕分け人 妻に比べりゃ まだ甘い」
大人の悲哀川柳ベスト4を紹介してみました。
いや、意味は無いんですけど。
3位あたりはびくっとします。
1位は金銭管理能力が皆無なので無縁だな。
いろんな意味で高校生は羨ましいですが、
本郷君がもう高校生役をすることに驚き。
だって「あいくるしい」がまだ記憶に新しくて。
神木君とかも大人になったしなあ。
安室が32歳ってのもちょっと驚きました。
友達の23歳の女の子が、
サッカー日本代表に年下多くて驚いたと言っており、
そのうちいろんな人が年下になっていくんだよ、
と伝えておきました。
成宮君は何故歳をとらないのか。
木村拓哉もあんまり歳をとらないなあ。
黒木瞳、原田知世、大地真央、川島なお美・・・
みんなある時点で時がとまっているのかしら。
現在真面目な学生で過去はヤンキー、
和泉が花と違うのは
実際勉強ができること・・・。
しかし和泉の欠点は友情を築けないこと・・・。
十人十色でしょうか。
全体的にいろんな意味で恵まれた人たちですけど。
投稿: ヤマト | 2010年5月21日 (金) 08時49分
なぜか、ヤマト様のコメントを読む日は
夏日が多いと感じるこの頃。
あれだけ異常低温が続いていたのに・・・。
今日はざるそば日和。
アイスクリーム日和。
すいか日和です。
なんだろう・・・相性ですかーっ。
ふふふ・・・新婚・・・そして倦怠期・・・
そしてラブ・アゲインですな。
そういうものからふと目をそらせる技術が
家庭円満、子孫繁栄の秘訣でございます。
すべては幸せな青春のために・・・。
スターたちの加齢は
生まれつきのものもあるけれど
「金」にものを言わせているからです。
現在はすごい「クスリ」がありますからな。
それでもいつしか・・・歳月がものを言います。
とにかく「月の恋人」は
本当に三十代ですかーっという林秀美を
堪能するだけでも見る価値がございます。
時々、録画ものを整理するわけですが
今、2005年のDVDをやってました。
「ガンダムSEED」とか「甲殻2」の頃で
See-Sawの『君は僕に似ている』TVCMに
15才の仲里依紗が映っていました。
この頃に「ヤンメガ」をやっていたら
リアルなわけですが
まあ・・・現在でもできるというのが
フィクションの醍醐味・・・。
まあ・・・そんなことを考えていると
ちっとも整理は進まないのですがーっ。
倉庫が一杯だから・・・処理しないとならないのです。
本郷くんはちょっとタレントとしては
線の細い推移・・・。
神木くんと一緒で
ひょろっとしてますからね~。
もちろん・・・太くてもダメですが
なんだろう・・・高校生俳優って
難しいのだなーっ。
女の子たちはみんな彼らに恋するはずなのになー。
1993年生まれといえば草刈麻有が
最近注目株ですが
男だと神木君とか山田涼介とか
結構伸び悩みを感じる・・・それは
キッドが男だからかなーっ。
まあ・・・キッドとしては
今やほとんどの人が年下なので
もう・・・目上の人に対する言葉使いとかを
忘れたいくらいでございます。
まあ、使いますけどな。
上には上がいるのが
世界というものですからなーっ。
頭のいいヤンキーも
バカなヤンキーも
基本的にかわいいのがヤンキーなのでございます。
さあ・・・そばでもゆでますかーっ。
大根おろしをたっぷりおろしてーっ。
投稿: キッド | 2010年5月21日 (金) 12時02分
時は流れ流れて((c)第一話のレビュー)、2014年のいま訪れた何度目かの仲里依紗マイブームにのってHuluで視聴……。
そして第四話、ヤンキーなのか!? 結局みんなヤンキーなのか!? 思ったら意外とみんなエスパーだったりする今回、『GANTZ』前の若い第一段階カナタ(転校生を経て野球部員で第三段階に進化)を観られてよかったわーっていうか当時観てなきゃいかん作品だということが分かってきたのでありますアマノッ!
敵が自軍の参謀になるパタンは好きであります。
背伸びしてつっぱっている川口春奈がカワユイ。
初めて識ったけど大和田美帆にはもっと活躍してほしいです。
投稿: 幻灯機 | 2014年11月 9日 (日) 12時37分
たった四年前のことなのに・・・
遠い昔のような2010年・・・。
「あまちゃん」のユイちゃんが
まだ見てはいけないものを見ていない
古き良き時代ですな。
川口春奈がものすごく
ピュアで可愛い。
仲里依紗はすでに風格を感じさせる。
大和田美帆については言及をさけまする。
「ヤマトナデシコ七変化♥」の後で
大政・仲は結構、ライバルなんですな。
お互いサイボーグになって
一戦交えてもらいたいと
いつも妄想しております。
仲はパワー系
大政は技巧派みたいな感じで・・・なんのこっちゃ。
ヤンキーバカバトルよ永遠なれ・・・でございまする。
投稿: キッド | 2014年11月 9日 (日) 21時35分