そしてたい焼きは今日も新参者にとってどうでもいいものらしい(沢木ルカ)
まあ、楽しんでいるといえば楽しんでいるし、「女帝薫子」とどっちが楽しいかと言えば「女帝薫子」である。
土曜日には「チェイス」があってどんな残酷な結末が待っているかという期待度では「新参者」100倍の期待度であった。オチは復讐者が実は超母性依存者であって身代金のために実子の腕を切断する鬼母(りりィ)のために一生懸命お金を稼ぐ親孝行な男の話だったという結構素敵なオチでクールだった。
「新参者」がこの母親を越えるのは峯子(原田美枝子)が死体である以上難しいな。
第一、この峯子という女、死体のくせにやたらと鮮やかに人々の記憶に蘇りすぎである。
この時点でこの作品が嫌になる人もきっと多いな。
キッドは基本的には平気だが・・・翻訳家(45)と帰国子女(37)の出会い一年記念日のサプライズとか蕁麻疹が出そうな気もします。
まあ、元バレリーナとタニショーで絵にならなきゃ誰がやっても無理な設定だよな。まあ・・・大学時代に同棲していた彼女が二人の写真入カレンダーを提案した時に瞬時に賛成したキッドが言うのもなんだけどな。
で、『新参者・第6回』(TBSテレビ100523PM9~)原作・東野圭吾、脚本・牧野圭祐(他)、演出・韓哲を見た。昔、結構多くの在日韓国人や、在日朝鮮人が日本名で仕事をしていたかを考えると演出が韓哲というのは時代が変遷した感じはいたします。対南工作で北朝鮮の潜水艇が韓国の哨戒艦を魚雷で撃沈したと推定される今月。何故、自衛隊の艦艇ではなく、韓国海軍なのかとか、北朝鮮の魚雷などで撃沈されるとは韓国の対潜能力はどうなってんだとか・・・いや・・・沈黙の艦隊が相手だからなとか・・・死者の遺族たちには失礼かもしれない妄想がいろいろと膨らむのである。仕方ないのである口蹄疫を危惧しながら沢尻エリカの尻から目が離せないのが人間というものだからだ。そんなことを一々書く意味はあるのかと問われればそれを書くのも人間だと答える他ないのである。
とにかく峯子は死んでいて・・・生前の失言で家出するほど拗ねていた息子は母親が自分を見守っていたらしいと知るとご機嫌になり、恋人とラブラブである。
同じように峯子の親友の吉岡(草刈民代)は・・・友情より結婚を重要視したことにひどく気が咎めて婚約者(谷原章介)を殺人犯と妄想するほどだが親友が自分と婚約者のため夫婦箸を注文していたと知るとご機嫌になり、婚約者とラブラブである。
そういうタイプの人もいるが違うタイプの人もいると思う。
ところがこのドラマの登場人物は基本的に喉元過ぎれば熱さを忘れ、過ぎた過去にはこだわらない人々で作られているような気がする。
そこが気になる人にはすごく気になるだろう。
しかし、キッドは偶然そういう人ばかりが集まったっていいだろうとは思う。
だが、キッドは50年前の些細な思い出を未だに忘れず、関係者を未だに怨むタイプだし、一度復讐に成功しても機会があれば何度でも繰り返し復讐できるタイプだ。そして受けた恨みを1000倍返ししてもべつに不条理を感じないタイプ。
そういう人もきっと世の中にはいるよね・・・。
そういう人がいるから成人だったら死刑になる可能性のある少年犯罪者を憎悪する人々が受刑者を殺害するために爆弾を仕掛けずっと歯列矯正を続けていた宝生美月(大後寿々花)が死亡するという「シバトラ」の物語も成立するわけである。これで最後とか言いながら美月抜きで新作作る満々のような気がするキッドは疑り深い人間である。美月抜きの「シバトラ」なんか見ないけどねと・・・どうでもいい「新参者」の場を借りて虚しく宣言しておきたい。
関連するキッドのブログ『第5話のレビュー』
シバトラの最後が気になる人は→お気楽様のシバトラ
死神の手が気にならない人は→くう様のシバトラ
火曜日に見る予定のテレビ『離婚同居』(NHK総合)『絶対零度・未解決事件特命捜査』『ジェネラル・ルージュの凱旋』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
| 固定リンク
コメント
くすくすっ。。。
何となくボヤキに見える記事なのでした(*^m^)
「新参者」は見ているのですが、多くのブロガーさんほど
夢中になれない自分がいるのですわ。
なんかね~。。。甘すぎるのですわ。
さすが「日曜劇場」なのです。
しかし、阿部ちゃんの演技と向井くんのイケメンぶりは
堪能しております♪
「シバトラ」ね~!
ほんっっと、コメントでみのむしちゃんに言われるまで
トラちゃんの能力をスッカリ忘れてました~。
最近は昨日何を食べたかも忘れてしまう忘れっぷりですから~。。。
でも、忘れていたせいで今回のSPを楽しめた気がするので~
忘れるって事も時には幸せだなっと思ったりするのでした(*^^*)
美月ちゃんのいない続編は、ありえないでしょう。
。。と思いたい。
投稿: くう | 2010年5月26日 (水) 01時58分
❀❀❀☥❀❀❀~くう様、いらっしゃいませ~❀❀❀☥❀❀❀
テイストとしては日曜劇場らしくて
いいのですが
ものすごく微妙に
匙加減が間違っている感じがする新参者。
特に最初にトイレのシーンで
ひっかかってから
幻滅シーンが多すぎるのですな。
本当なら「仁」と
同じくらいの視聴率がとれる
素材と配役だと考えるので残念です。
加賀刑事は
他人に見えないものが見える
幻視家だと思うので
ある意味
絶対零度的演出もありだと
考えたりします。
桜のシーンでは
緑が満開の桜に変ったりとか・・・。
そういう超人的要素の出し方が
まったりしすぎなのですな。
シバトラは
大後寿々花ウォッチャーとして
レビューしたいところですが
「月恋」体制で
できず・・・しかし
ものすごく強引な
美月の殺し方に
唖然としました・・・。
まあ・・・救えないので
死神の手が
出現しなかったと
超好意的な解釈をしておくことにします。
もしも続編があったら
許さない・・・絶対にだっ
という気持ちです。
投稿: キッド | 2010年5月26日 (水) 06時12分