一つ目メガネ小僧ですよヤンキー君(仲里依紗)お前を守るよメガネちゃん(成宮寛貴)
古き良きホームドラマと古き良き学園ドラマの融合。
どこにでもありそうでどこにもないオールド・ファッション・ラブ。
弱いものいじめをするためではなく誰かを守るための暴力。
それを暴力と呼ばない人は言葉の意味を間違えている。
暴力とは「あばくちから」なのである。
あばくのは「けもののからだ」だ。
何のためにあばくのか・・・もちろん「たべるため」である。
強き力はけだものを食物に換える。
そして・・・それはかよわきものにふるまわれる。
「暴力」とは人の「やさしさ」の表現なのである。
で、『ヤンキー君とメガネちゃん・第9回』(TBSテレビ100618PM10~)原作・吉河美希、脚本・永田優子、演出・吉田秋生を見た。まあ、かなりグダグダだったり、恐ろしいほどのキャスティングの弱さはあるが、コンテンツとしてはそれなりに価値あるコメディーとして成立していた・・・と言えるのである。優秀な姉がいるために父親のような医師になりたいという夢を口に出せないかわいいヤンキー品川大地(成宮)と圧倒的実力で都内の不良たちを震撼させたかわいいヤンキー足立花(仲)のそこはかとないラブ・コメ。ドラマ初心者にはうってつけのコンテンツと言えるだろう。
花を神と仰ぐ凛風(川口春奈)は実は相思相愛の大地と花に純情可憐に割り込みをかけるかわいいレディーだし、それを知って見て見ぬフリをする和泉(本郷奏多)は学力抜群のヤンキーである。
大地は友達にも恵まれている。ケンカ上等の練馬(鈴木亮平)もいれば大地を慕う頭脳明晰の千葉(小柳友)もいる。
大地はその恩恵を「うぜえ」の一言で片付けるお坊ちゃまでもある。
ある意味、すごく甘口の設定である。
ただし・・・夢を追いかけるにはあまりにも学力が不足しているという一点は実に辛いのである。
かって荒んだ日々を送っていた花は祖父の辰夫(伊東四朗)の愛に包まれて更生し、普通の女子高校生として幸せな日々を送る。不良の反作用で学級委員になり、生徒会長にもなる更生ぶりなのである。
やがて、花の祖父の愛は大地をも包み込み、大地はついに夢の実現に一歩を踏み出す。
花は失われた普通の日々を取り戻すために学園ごっこに過剰に熱中していくがその姿が大地の心を潤していく。
大地にはシャープ・ペンの君という心に決めた人がいるが・・・それが実は花であるというお約束もかなり甘酸っぱい・・・。
今回、ついにきちゃうのか妄想の中で・・・愛の告白をしようとする凛風をさりげなくかわし、花の求愛を「こんなオレでよければ・・・」と受け入れようとする大地は・・・実はもうシャープ・ペンの君の正体に薄々気がついているようでもあるが・・・単に浮気でやくざな性分なのかもしれない。
ヤンキーと引きこもりの生徒会の支持率が伸び悩む原因を探った花は「うざい、こわい、ヤンキー」の大地のイメージを修正する必要に迫られ、大地主導の「文化祭」開催を実現するのである。
ゲゲゲの女房ブームに乗り、妖怪研究家となった花はクラスでお化け屋敷を開催。低予算ドラマとしては思い切ったイベント展開にこぎつける。
大地「進学校だから・・・文化祭がないんだろ・・・」
花「よく学び・・・よく遊べですよ」
大地「お前は学びも遊びもダメダメじゃんか」
凛風「何言ってるんです・・・昔の花さんは最高の遊び人だったんですよ」
大地(緋牡丹お龍として鉄火場で丁半博打の壺をふる花を妄想)
千葉(薔薇を咥えてタンゴを踊る花を妄想)
和泉(マフィアと酒を酌み交わす花を妄想)
・・・「打つ、踊る、買う」である。
遊びと言えば「(酒、タバコ等を)飲む、(博打を)打つ、(売春婦を)買う」と決まっているわけだが・・・つまり、爛れた異性交遊を「ダンス」で表現しているわけです。
凛風「なわとび、鬼ごっこ、かくれんぼどれをとっても花さんは最高でした」
大地「小学生かよっ」
そんな湧き合い合いの華麗なるギャッツビーな日々に暗雲が立ち込める。
かってハリケーンアダとして悪名を高めた花に崩壊させられた不良グループが復讐の機会を狙っていたのだ。
そして不良仲間の相模(波岡一喜)はうっかり花の所在をもらしてしまうのである。
最高潮に盛り上がった・・・文化祭に殴りこんでくる陰湿な不良グループ。
「花を頼むよ」と老い先短い辰夫に頼まれた大地は男気を見せるのだ。
「オレが足立花だよ・・・」
「・・・お、お前・・・男だろっ」
とにかく・・・まあ・・・そこそこ緊迫して最終回に続きます。
関連するキッドのブログ『第8話のレビュー』
日曜日に見る予定のテレビ『龍馬伝』(NHK総合)『新参者』(TBSテレビ)『荒川アンダー ザ ブリッジ』(テレビ東京)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
じいやちゃま~こんばんは!
なんて幸せな空気に包まれたドラマだろうと思っていたら
それは古き良き時代のDNAが流れていたのですね~。
喋り方で下あごがビヨ~ンと伸びるような悲しき不良とは違う
育ちの良さが大地にあるのが
同じヤンキーでもやっぱひと味違うのですネ。
来週が最終回だなんて淋しいのですが
さらに幸せな結末を楽しみにしていますわ。
花のじいちゃんのような温かさを
どこかじいやちゃまにも感じるこの頃。
あとで腰もんであげるね~。
そうそう前回、千葉が品川家で作ったような
おいしい餃子が食べたい~。
隠し味はどんなのがいいの?
投稿: エリ | 2010年6月19日 (土) 21時35分
すっかり季節は夏でございますな。
暑気払いに
千葉くんジャンボ餃子祭り開催ですな。
黒豚をベースに
ニンニク・ニラをたっぷり刻み
すりしょうが・スリニンニクを隠し味にいたしました
じいや餃子を包みまする~。
トモダチと恋人の境がまだわからない
花にとっては
大好きな大地へのストーカー・アタックは
心から楽しいくらしの一部。
毎日毎日
アプローチされれば
男の子の心はなびいていくものなのですなー。
口では「うぜー」といいながら
「お前と出会えてよかったよ」
と強制的に告白させられた大地は
結局・・・「オレには守りたいやつがいる」心境に。
古き良き心の香りがいたしますな。
「おれの女に手を出すな」
好きな男の子からなら女の子が
絶対に言ってもらいたいセリフなのですなーっ。
とにかくハッピーエンド以外は絶対に
許されないドラマ。
それはそれでなかなか大変なことですからなーっ。
投稿: キッド | 2010年6月20日 (日) 00時03分
キッドさん、おはようございます~♪♪
昨日の夜は9時だかそのくらいに
リビングの床のどこかで眠ってしまい、
起きたら夜中の3時近く。
とりあえずお風呂に入って、
ホットケーキを焼いて
バターを沢山のせてメープルシロップ沢山かけて
もぐもぐ食べました。
たまに生活のリズムを崩すのが
好きなんです。
もう生活の正しいリズムなんて
ハンマーで滅茶苦茶に壊してしまうんです。
そうすると数日続いていたモヤモヤが
いきなりぱっと無くなったりするのです。
そんなことどうでもいいのですが、
当然最終回はまだ見ておらず、
近いうちに見てレビューします。
こちらのリズムも滅茶苦茶・・・。
そこそこ楽しめたドラマでしたね。
ドラマがあんまり現実的でもアレなんで、
このくらいでいいのかなと思います。
凛風の妄想は古き良き女の子達の妄想ですね。
男性ホルモン打ってるのかみたいな
ガシガシ働く女性がどんどん増えている今
誠に慎ましく欲深くなく美しいと感じました。
そのうちに
「やっぱりあたしだって社会参加したい!」
とか言い出さないで、
始終原始時代の女性みたいに
家庭と子供を守って旦那に尽くし人生を終えるんです。
もうありだと思いますよ。
社会的性差別、産休制度の未導入、
育児と仕事の両立難とか全部ク○クラエみたいなね。
まあ大地にちゃんと稼いでもらわないとあかんですが。
投稿: ヤマト | 2010年6月26日 (土) 07時41分
最近、「バニラが上手いモナ王」の
消費が激しいです。
まず、起床と同時に食べたい気持ちがします。
マラドーナはアルゼンチン代表の約束事として
「アイス食べ放題」を掲げているのですが
さすがだと思いつつ「モナ王」をペロリです。
とりあえず・・・太陽が憎い季節。
夜にはずっと起きていたいのですが
やはり睡眠不足になります。
キッドの場合・・・規則正しい生活とは
一日25時間弱。
およそ一月で一巡です。
一日に午前0時だったものが
十五日には午後0時になるのです。
しかし、時差ボケや
ゲーム没頭ボケなど
徹夜や仮眠などでそのリズムは乱れます。
ある日・・・もうダメと思うまで
不眠不休となり・・・
バタリと倒れます。
そして・・・死者が蘇るように
目が覚めます。
時々・・・自分が本当に今、生きているのか・・・
疑う時がございますな。
男の子のあるべき姿・・・
女の子のあるべき姿・・・
そういうものは幻想ですが・・・
そういう幻想は
時には・・・誰かの都合で生み出される・・・
働き手少なくなって税収ダウンじゃね・・・
じゃ・・・男女同権で税収倍増じゃね・・・
そういう作為はいつか・・・
破綻しますな・・・
破綻すると思いますが・・・
モナ王があれば・・・みんな・・・
結構、それでいいのじゃないかと
思ったりする夏の至りでございます。
投稿: キッド | 2010年6月26日 (土) 09時54分