ハルとナカジとコンビニで(上野樹里)かなりピンボケ(瑛太)
最終回の視聴率が↗10.8%である。恋愛の神様の脚本で若手ナンバーワン女優と若手ナンバーワン俳優のダブル主演。これでこの視聴率は実に微妙な平均11.2%なのである。
初回視聴率11.9%よりも平均視聴率が低く、平均視聴率よりも最終回視聴率が低い。これはある程度客が逃げたと言える傾向だが・・・それほど逃げなかったというポイント差でもある。
南アフリカ・サッカー・ワールドカップで日本がベスト16を決めた朝、マンガ喫茶で仮眠をとるという大学生カップルはこのドラマをどう見るのか感想を聞きたいものだと思ったのはキッドの他は数人だと思う。
「ゲゲゲの女房」の後の情報番組でセックスレス夫婦の特集を組んでいるとき、イノッチ夫人はオンエアをみていたのかどうかとか、有働アナはどの程度困惑していたのかとどうでもいいことが気になるときがあるのと同じくらい気になった。
ドライなのかウエットなのかもわからない・・・ある意味、心があるのかどうかもわからない若者たちのなう。
それを淡々と描いた秀作であると言ったら・・・まるで袖の下をもらったような気分になるドラマだった。
で、『素直になれなくて・最終回(全11話)』(フジテレビ100624PM10~)脚本・北川悦吏子、演出・光野道夫を見た。このドラマの最大の難点はTwitterドラマではなかったという点にあるのだが、スタッフは別にTwitterドラマを作るつもりはなかった・・・という言い訳は可能であろう。そもそも主人公周辺の人々にはTwitterで知り合うに足る共通の話題性はなく、お互いにフォローしあう関係だったかどうかも不明である。出会い系が恋愛の場なのか、ビジネスの場なのか・・・というのは主観の相違の問題だからである。
ホームレスすれすれのその日暮らしの人と都会の若者はほとんど区別がつかない場合があるのと同じくらいに。
ハル 私は学校の先生になりたかった・・・ただそれだけです。そのために一生処女でもいいのです。今も昔もそういう人は多いと思うなう。
ナカジ 多いかどうかは別としていてもいいと思うなう。
リンダ(天国からのメール)ナカジ、スキダ、ナカジ、スキダ、ナカジにキスしたい・・・ナカジを抱きしめたい・・・それからアレも。
ドクター 韓国チーム、最強伝説・・・。
リンダ(天国からのメール)ドクターもかわいい、ドクターにもキスしたい・・・ドクターを抱きしめたい・・・それからアレも。
ピーち ツイッターを使ったホラーものの方をまず試してみて・・・悪魔をフォローしちゃって呪われるとか・・・私ってきっと役柄限られるタイプの呪いがかかった気がする・・・。
リンダ(天国からのメール)ピーちとはトモダチになれる。リスカフレンドに。
ハル 私はリンダのこと忘れない。
リンダ(天国からのメール)ハルなんか死ねばいいのに。
ハル弟 ぼく・・・出番ありました・・・でもダ、ダイジェストあつかいって・・・。
妹(木南晴夏)ハルマキ・・・ハルサメ・・・ハルハル・・・それは私か・・トッキョタッワー!
ドクター 実は韓国に親の決めたフィアンセいました・・・ハルより美人でした・・・。
ハル ドクターは好きだけど・・・韓国には行かない・・・ナカジの方がもっと好きだから。
白髪鬼 オレって必要な役だったのかな?
姥桜 実は兄妹詐欺に必要だったのよ。
姥桜の夫 私と弟は影の薄い父子なのです・・・ふふふ。
ナカジ イラクにいって死体を撮るぞ~。
ハル 二週連続空港でラブ・スルーって・・・ぼぎゃあん。
ナカジ イラクで死体を撮って撮って撮りまくりなう。
トルシエ オランダ戦は二軍で戦うべきだった!
刑事 いや・・・実戦練習として結果オーライだよな。
オシム 殺せ、殺せ、殺し屋の魂こそがゴールにつながるのだ!
色男 本田本田本田本田・・・。
ジーコ ちっ・・・オレが無能みたいじゃないですか。
悪女 遠藤大爆笑フリーキック!
岡田 ふふふ・・・秘儀・死んだフリ・・・大成功!
マドンナ 本田ーっ・・・・岡崎・・・あーっ!の香りがするヒールパス&シュートねっ。
ハル ド、ドラマはどうなりましたか・・・。
ナカジ 地雷をふんだらグッドバイ!
ハル ナカジ、遅刻ですよ・・・。
ナカジ ハル・・・。
ハル ナカジ、手が冷たい・・・。
ナカジ ハル・・・。
ハル ナカジ、血まみれデス・・・。
ナカジ ハル・・・。
ハル ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ・・・なう。
キッド 情報産業の末端で小銭とわずかな名誉を得るために紛争地帯に飛び込んだまま、消息を絶ったすべての英霊に・・・黙祷・・・を奉げます。安らかに眠りたまえ・・・マイ・ディア・フレンド・・・。
関連するキッドのブログ『第10話のレビュー』
土曜日に見る予定のテレビ『タンブリング』(TBSテレビ)『もう帰ってきたよ怪物くん』(日本テレビ)・・・これは新たな最終回詐欺の手口か・・・。
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
もっとツイッターくらいに本腰入れて
脚本かけやー。と言いたくなりました。
投稿: みのむし | 2010年6月25日 (金) 23時08分
ワールドカップにラブアゲインといろいろ混戦しておりますが(笑)、気が付けば4月クール・木曜はなんだかネタドラマの日になっていましたね。
「素直になれなくて」は、twitterを使った斬新なドラマ―という触れ込みが大きく失敗。明らかにスタッフと脚本家の意思疎通が図れてないことを感じさせました。この点はやっぱり、大きな痛手だったと思います。ネットユーザーの反感を買いましたしね。やっぱりテレビはネットを理解する気はないのか…という失望感というか。
瑛太・上野樹里を起用したなら、もうちょっと見応えのある作品に仕上げてほしかった、、、というのが本音でしょうか。ラスト・フレンズ2やるとか、もう思い切って時代錯誤のベタベタ青春やるとか、そういう保守的な方が数字は取れた気がします。
投稿: inno-can | 2010年6月26日 (土) 02時19分
なんていうか・・・。
周囲から・・・あの二人・・・
相性悪いんじゃないか・・・
というカップルが結婚して
案の定、家庭崩壊した・・・
そんな感じがいたしますなー。
それでもなんとか
愛のない家庭生活を続けているみたいなー。
周囲もうんざりしてるけど目が離せないみたいなー。
るるる・・・るるる・・・。
投稿: キッド | 2010年6月26日 (土) 09時18分
まあ・・・スタッフはそんなつもりは
なかったとは思うのですが
おじさんとおばさんのドタバタ恋愛劇は
ノリノリで駈け去った・・・。
ドラマでは
プロデューサー(P)とライター(w)が
筋立てを支配することが多いのですが
「愛をもう一度」はお互いに
結構、狙いが一致した印象があります。
一方、「素直になれなくて」は
Pのやりたいこととwのやりたいことの
齟齬が激しかった・・・感じ。
お互いの一番やりたいことが
お互いの一番やりたくないことだった・・・感じ。
結局、妥協点は
ものすごくしょうもない着地点に。
渡辺えりのセクハラで玉山鉄二が自殺。
愛の終着点に女は身悶える・・・。
というのがこのドラマのもっとも劇的な部分ですが
・・・そんなの誰がみたいんじゃぁぁぁぁぁですな。
瑛太は
エロ本カメラマン
ファッションカメラマン
肖像カメラマン
戦場カメラマンと
ダイナミックに転身しているのですが
上野は
高校の臨時講師に始まって臨時講師に終る。
その間したことは
ずーっと瑛太に片思い。
韓国人妻になりかかるが
全部、相手の主導・・・。
いやあ・・・ちぐはぐです。
なんじゃこりゃです。
せっかく、イラクと日本の
ヒヤ・アンド・ゼアを設定しても
軽くスルー。
クルー一人でアクター一人・・・
戦火(内乱)のイラク周辺でそれらしい
撮影してくりゃいいのです。
こんなやりとりで充分面白くなりそうなのに・・・。
まあ、数字がとれるかどうかは別として。
投稿: キッド | 2010年6月26日 (土) 09時40分
このドラマの失敗は、演出家と脚本家が、何を創りたいのか分からない、ドラマの内容を拡げ過ぎたこと。てんこ盛り過ぎ!
しかも意味がなく、言葉の羅列みたい。(これって、バライティ―番組を作る手法だよね)
事実、上野樹里さんや瑛太さんのファンも、イメージが悪くなるから見ない人も多かった。(笑)
それと、ジェジュンさんの起用は、本人が芸能界を続ける上で、マイナスになる出来でしたね。
韓国語はスムーズに演技が出来ていたので、本来は俳優も出来る人かも知れない。だが、日本語で何を言って要るのか、誤魔化しているところも多かった。何よりたどたどしい日本語が、演技どころではなく、一生懸命なのは分かるが、ドラマの雰囲気を壊していた。(呆れる)
だいたい、瑛太さんと上野樹里さんが、カップルになるドラマじゃ無かったから、見る気失せるよね。信じられない・・・!
毎回毎回、設定を同じにするからドラマの内容が微妙だになる。少しは考えてドラマを作って欲しいが、想像力ないのかな・・・?
投稿: 幸子 | 2010年7月 5日 (月) 06時14分
このドラマの失敗は
演出家と脚本家の狙いの微妙なズレだったと考えます。
脚本家は現代の二十代の若者の普通の恋愛を
描きたかった。
演出家は現代の二十代の若者の普通の日常を
描きたかった。
そしてどちらも現代の二十代を
つかみ損ねたという感じでしょうかね。
もちろん、二十代の女の子の中には
処女もいるでしょうし
リストカッターもいるでしょう。
二十代の男の子の中には
不倫中もいるだろうし
来日韓国人もいるだろうし
女性に対して勃起不全の人もいるわけです。
しかし、そういう子たちは
十代にもいるだろうし
三十代にもいる。
特に二十代じゃないってとこが
結構設定としては辛いのですな。
今の二十代であるとはっきりわかる
ジェネレーションのマーク・・・
そのアイディアがもっとも不足していたと
キッドは考えます。
ナカジとハルの恋愛については
ドロドロの情事まみれの男子と
男性の実体を全く知らない女子の
性的経験格差愛なので
そこをもっとしぼらないと面白くならない。
作家はやりたかったが
演出家は日和見したとキッドは推測します。
ふふふ・・・バラエティー・ショーとは
なんでもありの見世物という
意味ですからな。
ドラマはそのひとつのジャンルにすぎないと
申し上げておきましょう。
幸子様の意見で
もっとも同意できかねるところは
ドクターのたどたどしい日本語は
ドラマの雰囲気を壊していた・・・云々の件。
韓国から出稼ぎに来ている韓国人という
設定ですからね。
在日韓国人のように韓国語が苦手ではなくて
日本語が苦手というのは
まったく問題ないわけです。
まあ、人によっては
流暢に外国語を何ヶ国語も喋る人もいますが
ドクターの場合は
コミュニケーションにも苦労するという設定ですから。
演技としては何も問題ない。
ただし、そういう設定自体が
あまりお茶の間向きではなかったと
キッドも思いますぞ。
お茶の間は基本的に海外で言葉に
不自由したことがない人々で
構成されていますからな。
それから外国語なんて最初から
嫌いな人とか・・・。
まあ、恋愛ドラマは
結ばれるか結ばれないか
オチはどちらかしかないわけで
今回のように
主人公が生きているのか
死んでいるかもわからないオチというのは
一種の降伏宣言と言えるでしょう。
スタッフ一同「このドラマ難しかった!」宣言です。
まあ、キッドはそれなりに楽しんだことを報告しておきます。
また、失敗作というのは
ある意味、実らなかったアイディアの宝庫でも
あるので作家の卵はこういう作品を
じっくり研究するべきだと思いますな。
また、遊びに来てくださいね。
基本的に誤字・脱字はそのまま
公開しますが
訂正したい時はこっそり言ってくれれば
一回だけこっそり修正いたしますよ。
投稿: キッド | 2010年7月 5日 (月) 15時11分