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2010年6月 9日 (水)

絶対零度の監禁地獄で刑事はバナナの夢を見るか?(上戸彩)あたほたなたんたでたすーっ(加藤あい)

たぬきでお願いします。

「ああ、微妙」という歌を作詞したくなる仕上がりを見せる「絶対零度」・・・である。

ま、アン・ルイスは歌ってくれないだろうが。

第一、いい年した大人の男が上戸彩を監禁しておいて何もしないってことはないだろうがーっ。

お前はなーっ。

言いたいことは言いました。

火曜日のドラマ対決は①「絶対零度」↗14.6% ②「ジェネラル・ルージュ」↘13.8% ③「離婚同居」↗*6.2%

「ジェネラル・ルージュ」は本題に入ったのに落ちるってどうなんだ?・・・ダースベーダーが解せないからか。

で、『絶対零度~未解決事件特命捜査~・第9回』(フジテレビ100608PM9~)脚本・酒井雅秋、演出・村上正典を見た。前・後編で演出が違うっていろいろと妄想が膨らむところだな。前編担当が「嬢王Virgin」の演出家なので監禁シーンで一線を越えかけたので交替とか・・・一人で妄想していてください。

細部を考えていくと色々と微妙なので「これはドラマなんだから」の呪文の大量消費が必要となります。なにしろ・・・一回縄を解いたのにまた縛られちゃう刑事だからな。犯人は実は優しいのでトイレ休憩入れているみたいだし・・・。

一応、低酸素状態で心身ともに虚脱という設定とか、ギリギリ綱渡りの居場所特定とかそれなりにアイディアは投入しているのだがそれを見せる段取りがわかりにくいのである。しかし、まあ・・・それなりに面白いわけである。

フリ直し(再度説明)の問題があるので2時間ドラマより、前・後編の方がタイトになるわけですしね。ちょっと計算不足なんだな・・・きっと。

警視庁捜査一課特命捜査対策室は一家である。家長である長嶋室長(北大路欣也)は末っ子の桜木刑事(上戸彩)が消息を絶ったと知るや血相を変える。

「たとえ、一般市民が守れなくても身内の命は絶対守らないといけねえ・・・おめえら・・・どんな手段を使っても泉坊を助けるんだぜ」

「合点承知の介」と若頭の倉田係長(杉本哲太)は相槌を打つ。その心中には(待ってな桜木刑事・・・すぐに救い出してたんとバナナを食わしてやるぜ)と期するものがある。

捜査員一同は一般市民を守るのとは気合の入り方が違うのである。

一方、囚われの身となった泉坊こと桜木刑事(上戸)・・・非力な腕の力を精一杯使って縄を解こうとあがくのだった。身をよじれば巨乳も揺れ緊縛された姿が悩ましい。金八先生で性同一性障害者を演じさらし巻きで一世を風靡しただけあって囚われの乙女は十八番である。

大向こうから「よ、上戸屋」「彩様~」と黄色い声まじりの声援が飛ぶのであった。

・・・おい、いつまで続ける気だ。

もう充分なので時を遡行します。

愛と命のさざ波は寄せては返し慈しみと怨みの糸はもつれてからまわる。

時の歯車は逆行し、二人の美しい女子高校生が命の炎を燃やしていた時へと反転するのである。

美香(米村美咲)は登山の好きな機械技師・河野の娘だった。幼くして母を亡くし、父一人娘一人仲睦まじく暮らしていたのである。そこは夕陽のきれいな町・・・見幸台であった。朗らかな娘だがドジっ子でもある美香はその日もうっかり階段から転げ落ちて頭を打ち父親を蒼白にさせたのだった。

「大丈夫だよ・・・大したことない」

笑顔を見せる目に入れても痛くない一人娘に安堵する河野。しかし、大事をとって病院に連れ出すのだった。いや・・・頭から血が出てるんですから救急車呼びましょうとは言わないでください。ドラマですから。

夜間に病院を訪れた河野父娘は間が悪く順番待ち30分。

ようやく・・・名前を呼ばれたと思ったら、苦悶する女を抱えた男が登場。国会議員の本谷(中根徹)だった。女は中根の愛人で食中毒を発症していたらしい。大胆不敵な本谷は議員の権威を振りかざして割り込みを強行するのである。

愛人抱えて本人がそんなことしないだろう・・・ドラマですから。

文句を言おうとした河野をなだめる美香。娘に甘い父親は「もう平気」という娘の言葉になんとなく診療をあきらめて帰途についてしまう。

いや・・・せっかく待ってたんだからもう少し・・・ドラマですから。

家路についた車の中で美香の容態は急変。

「お父さん・・・頭が痛い」の一言を残して逝去する。死因は打撲によるクモ膜下出血である。

河野の心は壊れた。何故・・・娘は死ななければならなかったのか。

何故、自分は娘に診療を受けさせなかったのか。

いや・・・あの男だ・・・あの中根議員が美香を殺したのだ。

愛人なんか作りやがって・・・その上、妻もいないオレから娘まで奪いやがった。

絶対に許さない。絶対にだ。

中根にもまた高校生の娘がいた。翔子(志保)である。翔子は父親に愛人がいることを知り心を痛めていた。できれば・・・穏便に事をすませたいと考える賢い娘だった。翔子は父親の愛人の住む家を突き止めていた。それは見幸台にあった。

けれど・・・実際に愛人と対決するのをためらう翔子。

そして・・・翔子は夕陽の美しい公園で愛する母(宮田早苗)に贈る写真を撮った。何も知らない善良な母にふさわしい美しき落日風景。

その背後には復讐のために中根の身辺調査をし、翔子の存在に気がついた河野が立っていた。

河野は翔子を憎い男の娘としてしか見ることができなかった。翔子が美香と同じ高校生だとは全く感じられなくなっていた。河野の心は壊れていたのである。

河野は無慈悲にも翔子を時限式窒息装置に閉じ込めた。中根を苦しめることができれば手段は問わないという頑なな心が河野を支配していた。

「お父さん・・・お母さん・・・お父さん・・・お母さん・・・助けて・・・たすけ・・・」

窒息死は苦痛を伴う死に方である。河野は翔子が苦しんで死ぬことを願った。そうすれば中根が苦しむはずだと想像できたからである。翔子が死んだ時・・・河野の心には冥い悦びがあふれた。

もちろん・・・それで怨みが消えるわけではない。河野は中根を死ぬまで苦しめるつもりなのである。

その復讐を妨害するものはすべて排除するのだ。桜木刑事は飛んで火にいる夏の虫だった。

しかし、一寸の虫にも五分の魂である。桜木刑事は河野の隙をついて「河野美香」の名を暗号電文で室長に送ったのである。

室長は容赦のない尋問で中根議員の口を割らせたのだった。

「え・・・そんな理由で翔子は殺されたというのですか・・・」

「浮気は罪なものなのです・・・時と場合によってはね・・・」

室長は冷徹に言い放った。そんな理由でかわいい部下が殺されては寝覚めが悪いからである。

桜木刑事も河野の心に一撃を放っていた。

「そんなことをして・・・娘さん喜ぶんですかね・・・月並みですけど」

河野の心は自暴自棄の方向に揺れた。

「まあ・・・若い女を道連れにして死ぬのも悪くはないかもなあ」という気分になったのだった。

「そ、そんな~」・・・血色を失い、死に化粧になった桜木刑事は色艶倍増である。

だが、最終回ではないので特命一家は河野宅を急襲し、桜木は救出されるのだった。

桜木は刑事としての意地を見せる。

「か、かくほ・・・かくほをお願いします」

「うむ」

末っ子のかわいさに顔がほころぶ長嶋室長なのである。

「バナナを買って帰ろうな」

見幸町に・・・今日も美しい夕焼けが広がっていく。やがて闇に帰る一日のために。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

で、『チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋・第10回』(フジテレビ100608PM10~)原作・海堂尊、脚本・徳永友一、演出・植田尚を見た。水増し請求ドラマだけに最後は水質汚染がらみである。とにかくなんとなく出番待ちをしていた白鳥(仲村トオル)が全開バリバリで視聴率ダウンでお気の毒である。県警からは白鳥が家庭教師をしたおかげでキャリア組になれたらしい武田刑事(山中崇)がやってくる。「相棒」の芹沢刑事(山中崇史)とは別人である。念のため。かわいい感じがするのが崇史でとっぽい感じがするのが崇である。言われなくても区別はつくし、その説明の方が意味不明だぞ。

とにかく、警察が殺人事件の捜査に乗り出したのに陣頭指揮をとる白鳥(厚労省)だった。

そこは・・・ちょっと無理があるよね。「トリック」テイストじゃないんだから。

っていうか状況から言うと白鳥も容疑者だろうが・・・。

原作付ミステリなのに・・・ここでも「ドラマですから」の呪文のお世話になるとは・・・。

ともかく、窒息死した寺内(でんでん)は薬物の過剰投与に見せかけようとした疑いもあり、医療知識に詳しいものが怪しいと白鳥は断定するのだった。もちろん、そうとは限らないが「ドラマだから」である。

寺内の死亡推定時刻から院内関係者のアリバイ確認が行われる。

その結果、長谷川医師(戸次重幸)が死亡時の居場所が曖昧であることになる。

白鳥「動機あるよね~」

しかし、実際は長谷川は別病院への移動を考えており、そのために外部で人と密会していたのだった。

長谷川「院内で殺人事件があったのが報道されて何もかもおじゃんですよ」

寺内の遺体は司法解剖に回されることになり、白鳥はそれに何の権限があってか割り込む。

一方、田口(伊藤淳史)は寺内の実家での遺品の整理に立ち会う。

「寺内さんは・・・孫がいることを知って・・・急に何かに目覚めたみたいなんです・・・そして僕たちに何かを伝えようとしたんです・・・それが何かを知りたいのです・・・まあ、死に際に地獄のこととかが気になって急にいい人ぶるのはよくあることですけど」

そして田口は寺内家の実家から大金を発見するのだった。

「うわ~、福沢諭吉がいっぱいだ」

そこに偶然、届く土地売買の書類。駆けつけた白鳥は寺内の遺体に「PCB(ポリ塩化ビフェニル)汚染」による皮膚障害があったことを告げる。

寺内の売った土地は産業廃棄物によるPCB汚染が確認された土地だったのである。日本では1970年代に使用禁止、生産禁止、輸入禁止になった有毒物質である。

寺内のガンもPCBによる発ガンだったと推定される。

恐ろしい物質だが、元々、ドイツが毒ガス作っているときに偶然合成した物質なので当然なのである。しかし、便利な物質として長期間製品化されたために大量の有毒産業廃棄物が生まれ、未だに処理が終ったとは言えない今日この頃なのである。つまり、一般的な原料資材として大量に使用されたPCBがどこに眠っているか追跡できないからである。

その恐ろしいPCB汚染のある土地を低価格で買い取り、病院付属の療養施設を建設する。

それが国会議員・鴨志田(本田博太郎)とメディカル・アソートという政財界が組んだ陰謀の正体だった。

孫の存在を知り仏心のついた寺内は悪事を告発しようとして口封じされた可能性が浮上した。

その犯人として疑われるメディカル・アソートの営業部長・佐々木(堀部圭亮)は消息不明となっていた。

そしてもう一人・・・長谷川の証言で・・・犯行現場近くにいた可能性のある看護師長・花房(白石美帆)・・・そしてそうなると一緒にいたと証言する救命センター部長のジェネラル・ルージュ速水(西島秀俊)のアリバイも崩れるのだった。

「何が何やらわからないのです。そんなところにようやく高階院長(林隆三)が帰国しました。でも問題は私の出番がほとんどないことなのですーっ。これじゃ、視聴率とれませんよーっ」と嘆く和泉医師(加藤)だった。

そして・・・混乱する救命センターに腹部にナイフを突き立てたままの佐々木と意識不明の速水が搬送されてきたのだった。

速水はまさに血まみれ将軍に・・・なったのだろうか・・・まだ不明なのである。

とにかく・・・今回言えることはPCB汚染、懐かしいな・・・ということだ。

人間は忘れやすい生き物だからである。しかし、生み出させた汚染物質は人間が忘れようが残留するのだった。そして・・・毒性もまたけして消えないのである。

なんだ・・・急に社会に警鐘を鳴らすドラマにするのかよ。そんなこと言われてもお茶の間は心の準備が・・・。そんなことより加藤あいの出番をどう確保するかの方が大事だし。

木曜日に見る予定のテレビ『おみやさん』『同窓会』(テレビ朝日)『恋とオシャレと男のコ』(TBSテレビ)『プロゴルファー花』(日本テレビ)『素直になれなくて』(フジテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

何、ドラマにリアリティ求めてんの?(笑)

投稿: 伽 | 2010年6月10日 (木) 15時31分

sign02ヾ(  ̄∇)ゞホホホ伽様いらっしゃいませ<@ん@><@X@>sign02

ドラマにリアリティですか?
求めたり求めなかったりいたします。
リアルなドラマもあるし
ドラマなリアルもありますしね。
そういう話だとすればですけれど。

投稿: キッド | 2010年6月10日 (木) 19時21分

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