清教徒かっ。
このドラマがお茶の間向きではなかった最大の理由はいい年した男女が・・・。
いけないことをしない・・・という凄まじい禁欲ぶりにあったことは言うまでもない。
もちろん、ドラマなので伏せられた部分でいろいろやっているという妄想が可能だが・・・このドラマはきっちりとそういうことはしていないことを説明するのである。
一体、どういう趣味なんだよ・・・と思うわけだが・・・結婚するまではプラトニック・ラブを貫くおかしな主人公のおかしな物語と考えればきちんと辻褄はあうのである。
キッドは「きっちりと」とか「きちんと」するのが大好きだが、人がそういう言葉を使うのは大嫌いである。
だって「本当は整理整頓しない」からそういうことを言うに決まっているからだ。
特に「きちっと」と言う人にはそれだけで腹立ちを感じる。
「きちん」とでもなければ「きちり」とでもない・・・略し方にぞんざいな思念が見え隠れするからである。
しかし・・・このドラマの場合は折り目正しく・・・きっちりときちんときちきちで童貞と処女を結婚式場に送り込むのである。
しかも・・・二人はそろって35才なのである・・・どんだけストイックなんだよ。
まあ・・・新郎の主人公・葉月蓮介(木村拓哉)は大学卒業以来、家具屋「レゴリス」の発展成長に一心不乱に取り組んだわけで色恋沙汰に現を抜かしているゆとりがなかったわけだし、新婦のヒロイン・葉月(旧姓・二宮)真絵美は大学時代から蓮介にずっと片思いしていたので孤独な夜を13年である。
永い永い春が今夜終ります・・・しかし、ラスト・シーンはハネムーンに向かう途中であり・・・二人のヴァージンはカントリー・ロードを走り去っていくばかりなのです。もしくは夢の中へ。
で、本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「ハガネの女」↗10.2%(子役オールスターズ万歳!)、「ゲゲゲの女房(土)」↗20.3%(ゲゲゲのガロキターッ!)、「龍馬伝」↘17.3%(大芝居しすぎたかーっ)、「水川あさみのいぬのおまわりさん」*9.9%(可愛い視聴率キターッ!!)・・・ついでに「ハンチョウ」13.2%、「月の恋人」↗16.2%・・・以上。
で、『月の恋人~Moon Lovers~・最終回』(フジテレビ100705PM9~)原作・道尾秀介、脚本・浅野妙子、演出・石井祐介(前編)・西谷弘(後編)を見た。最終回は2話を一挙放送・・・である。最後まで変則を貫いた放映体制である。これで平均16.8%は「コードブルー2」の平均視聴率・16.6%を上回り、なんとなく凄みを感じさせるのであった。まあ、最後はなんとなく「本編」でしたから。いわば・・・軽い恋愛映画の新作・放映のムードだったのである。ここまでの全7話は・・・長い長い予告編だったのだ。・・・どういう編成なんだよっ。
ただし・・・2話連続であったことで特殊な効果も生れている。
ラスト・シーンは蓮介の運転する車で真絵美は夢見心地を味わうのだが・・・前編では同じように柚月(北川景子)が助手席で眠りから醒めると蓮介の隣・・・というシーンがある。
一種の繰り返しのギャグだが、同時に二人が夢で蓮介と逢っていることにも通じていく。
もう一人のヒロインであるシュンメイ(リン・チーリン)は女優となり撮影セットで空を見上げる。その目に映るのは愛しい人の幻である。その証拠にシュンメイは二人の出会いを懐かしみ裸足で水溜りに波紋を作る。
この直前、蓮介は魂の妹となった柚月、腐れ縁の真絵美、そして初恋の人シュンメイに三連続で別れを告げる。
もちろん・・・かぐや姫として昇天するためである。
ドラマとしてはお茶の間の皆さんを宥めるために・・・予定調和のエンディングが用意されているのだが・・・キッドはこのまま月に帰った方が物語としては美しいと思いました。
「人とつきあうのはなんだか難しい・・・」
そうつぶやきながら・・・天使の梯子を登っていく蓮介。
昼下がりの流星が誰の目にもとまらないように・・・女たちはそれぞれの人生を歩み、月よりの使者は淋しく去って行く・・・ここまできたらそういうラストでもよかったのに・・・とキッドは思うのである。まあ・・・キッドが許しても・・・世間様をお許しにならないでしょうがーっ。
とにかく・・・そういうファンタジーがこの物語の原型だったはずですから。
しかし・・・まあ、それはそれとして・・・セカンド・ディレクター平野眞の思わぬ不調によって崩壊しかけたこのドラマは・・・それなりにロマンチックに終息を迎えたのである。
・・・初恋の人シュンメイを失っても守ろうとした愛しい会社「レゴリス」から追い出され、すべてを失った蓮介・・・。
しかし・・・蓮介のストーカーであり守護神である真絵美だけは蓮介を見失うことはない。
母校の美大で蓮介を捕捉した真絵美は「あの世」に去ろうとしている蓮介にすがりつき、「美しい過去」を思い出させることで蓮介を「この世」に繋ぎとめることに成功する。
「オレはこの世界に馴染めないんだ・・・」
「そんなことないよ・・・蓮介に私はすごく馴染んでいるし・・・みんなだって蓮介に馴染んでそれなりに変っていったんだよ・・・もう・・・みんなお馴染みさんだよ」
真絵美の言葉に心を動かされた蓮介は「ニワシドリの巣」のオブジェを作り、真絵美への贈り物にする。
またもや処女のまま、目覚めた真絵美だったが・・・蓮介の贈り物を発見することで希望を見出すのである。
もう一度・・・彼と一緒に豚キムチ丼が食べたいのです・・・。
真絵美は恋愛の神様に祈りを奉げるのだった。
葉月社長放逐に成功した蔡(松田翔太)は、親会社となったマスト・ポールの社長・大貫(長塚京三)を朝礼に迎え、嶺岡(川平慈英)、雉畑(渡辺いっけい)という葉月体制で解雇された役員を復活登用し、笠原(中村ゆり)らとともに「レゴリス」新体制を着々と固めるのだった。
そして・・・密かに匿っていたシュンメイを「レゴリス」のイメージ・モデルとして復活させる計画に着手する。
蓮介の所有していたものを全て略奪した蔡だったが・・・ただ一人、意中の人・真絵美だけは手に入れることができなかった。
なぜなら・・・蓮介とシュンメイを祝福することができなかったからである。
蓮介とシュンメイを結婚させておけば・・・真絵美陥落の可能性があったのである。
蔡は中国の古いことわざである「急がば回れ」を学ぶべきだったのだ。
一方、どうしても蓮介と結ばれることができない運命にある柚月。
ドラマでは一切明らかにされないが・・・柚月が蓮介の実の妹であることは明らかなのだ。
おそらく、父親が一緒なのである。そうであれば・・・蓮介の大貫に対する融資の申し込みとその後の確執は充分に納得が行くことなのだ。
なぜ、明らかにしないのかと言えばスタッフが「韓流ドラマみたい」と云われたくない一心だからである。
だから・・・本当に兄妹なのに心情的に「お兄ちゃん」と「妹」オチというものすごい荒技が展開されていくのである。キッドはここが一番の一同爆笑ポイントでした。
とにかく、「さげ×ん」の蓮介によって、負け組あつかいとなり、親友のエルカ(西山茉希)に見下される始末である。
「ええーっ・・・いつの間に表紙モデルにまでのぼりつめたのよ」
「なんか・・・漁夫の利ってやつ・・・いまりょうおっとのりって読んだけどね」
「バカでも可愛いとなんでも許されるのよね」
「で、蓮介様はどうしたのよ・・・」
「知らない・・・全然連絡ないし・・・」
モデルには珍しくエルカは超いい子なので本当に親友の行く末を案じるのだった。
レゴリスとの専属契約を打ち切った真絵美はインテリア・デザイナーとして「個展」を開くことで活路を見出そうとする。
リナ(満島ひかり)「それにしても・・・蓮介様は何処に・・・」
真絵美「大丈夫・・・これ・・・私に作ってくれたし・・・」
継男(濱田岳)「そんなの・・・気休めなんじゃ・・・」
真絵美「あんた・・・今回、死体にならないですんでるのに・・・そんなこと言うと死ぬわよ・・・」
継男「ひーっ」
しかし、真絵美は「蓮介のオブジェ」を見つめて・・・ふと不安になるのだった。
しかし、その夜、のだめが千秋を発見するが如く、自宅アトリエ前で蓮介を発見する真絵美だった。
(帰ってきた・・・私のところへ・・・蓮介が帰ってきた・・・)
真絵美は天国にも昇る気持ちだった。
しかし・・・真絵美は「善人の愛」を勝ち取るためには一つの罪を犯している。
その償いをする時はゆっくりと近付いてくる。
真絵美の罪とは・・・何か。
それは相思相愛の蓮介とシュンメイを引き裂くために・・・自分自身の恋心を蓮介ではなくシュンメイに告げたことである。
真絵美とシュンメイは女友達の絆を築いており・・・そのためにシュンメイが身を引かざるを得ない展開を生み・・・結局は蓮介を傷つけることになる。
「善なる愛」に真絵美が至るためには禊(みそぎ)が必要となるのである。
もちろん・・・お茶の間はそんなに善でなくてもいいと思うのでこの辺りの仕掛けはあまり効かない。
「どこに行ってたの・・・?」
「山・・・昔馴染みの植林さんにいろいろと・・・樹を見せてもらってた」
「そう・・・」
「すっげえ・・・いい木があってさ・・・気持ちよかった・・・」
「そうなんだ・・・」
「オレはさ・・・家具屋になろうと思う前に・・・材木が好きだったんだって思い出した」
「よかったじゃん」
「・・・でさ・・・アトリエをしばらく貸してもらえないかと思って・・・」
「いいよ・・・泊まっていけば・・・シャワーとか使ってもいいし・・・布団もあるし・・・」
真絵美は期待で胸が高鳴るのだった。
しかし、蓮介は久しぶりに職人として家具作りをすることに心を奪われていた。
真絵美の肉体には全く興味を示さないのである。
・・・また・・・生殺しかよ・・・。
真絵美はしかし・・・それほど落胆はしない。もう13年もそういう境遇なのである。慣れている。
翌朝・・・最初に出勤したリナはアトリエにて無防備で眠っている蓮介を発見して、思わずいろいろと悪戯をしてしまうのだが、それについてはテレビ的に省略されている。
蓮介は机にあった発注書に従って部品の制作を行っていた。
ここは鶴の恩返し仕様になっています。
真絵美たちはけしてその作業を覗いたり、裸の胸にドキドキしたりしてはいけないのである。
継男「・・・いい仕事しますね」
真絵美「ホビットかよ、ドワーフかよ・・・小人の妖精さんかよーっ」
継男「ボクを見て言わないでください・・・」
その時、蓮介の存在を嗅ぎ付けた柚月に真絵美は呼び出されるのである。
指一本触れてもらえない女同盟の集会なのである。
美大での蓮介発見の報告の後、連絡がないことに柚月はお冠だった。
「ずるい、ずるい、ずるい・・・蓮介独り占めはずる~い」
「そんな・・・独り占めなんて・・・ただ、少し、そっとしておきたかったの」
「まるで私がそっとしとかないみたいじゃない」
「そっとしておく?」
「・・・しないけど・・・でも二人でラブラブってことでしょ」
「ラブラブって・・・私たち・・・そんなんじゃないわよ」
「・・・え・・・まさか・・・何にもなし?」
「・・・」
「キスも・・・?」
「・・・」
「なんじゃそりゃーっ・・・まさか、そんなんで友情こわれたらどうしよー?とか、自分の体にこれっぽっちも自信がないとか・・・そういうこと・・・」
「ひどい・・・」
「それじゃ・・・ふっきろうにもふっきれないし・・・私がもやもやするじゃない」
「・・・ごめんなさい」
「なんなんだろ・・・ゲイ?」
「いや・・・そりゃないんじゃないかな・・・」
「じゃ・・・ロリコンかマザコンか・・・ロリコンはないわね・・・12才の私を抱こうとしなかったんだし」
「ありゃー・・・そうなんだ・・・」
「つまり・・・マザコンか・・・」
「ま、そういうことね」
「敵だよねー」
「敵だねー」
意気投合する二人だった。
その頃、シュンメイはレゴリスのモデルとしての仕事に復帰し、その人気に目をつけた中国の映画界からオファーが殺到していた。
シュンメイは何故・・・蓮介の愛を得たのか・・・それについては以前に述べた。
悪評高い、蓮介によるシュンメイの抱き上げであるが・・・あれにも意味はある。
蓮介にとって美しい女性に見下ろされることこそが至福の時なのである。
シュンメイは蓮介にとって若く美しかった母親そのものであり、だからこそ、蓮介はシュウメイにお仕置きされることでたちまち恋に落ちたのである。
しかも・・・母親以外に蓮介が恋に落ちたのはシュンメイが初めてなのだ。
だからこそ、蓮介は我を忘れてシュンメイに溺れたのである。
しかし・・・母親にするようにキスはできてもその先には進めないのだった。
蓮介とシュンメイは何故上手くいかないのか。
様々な理由があるが・・・基本的には言葉の問題に帰する。
シュンメイが一生懸命、日本語を覚えようするのに対して、蓮介は全く努力をしない。
初恋にありがちな一方的な独占欲を募らせるばかりで・・・歩み寄りができないのである。
しかし・・・そんな蓮介をシュンメイは可愛く思うのである。
だから・・・かなり無理があっても二人は結ばれる可能性があった。
それを阻止したのが前述するように真絵美の邪心であることは言うまでもない。
しかし、それを邪と言ってはお茶の間全員が極悪人になるので効かないのである。
構図としてはこういうことになる。
蓮介は中国語を勉強しない。
シュウメイは日本語を勉強する。
そして真絵美は中国語を勉強するのである。
シュウメイは「レンスケ・・・アイシテル」と日本語で伝える。
蓮介は「結婚しろ」と日本語で伝える。
真絵美はシュウメイに「我是你的支持者(私はあなたの味方だよ)」と中国語で伝える。
これによってシュウメイと真絵美には友情が構築され・・・蓮介はプロポーズに失敗する。
真絵美は「シュウメイがいるから蓮介を助けることが苦しい」とそれとなくシュウメイに胸の内をもらします。
その言葉でシュウメイは蓮介の元を去る決意をする。自分より真絵美が蓮介を助けることができると考えたから。
シュウメイは蓮介との恋愛より真絵美との友情を優先させたのです。
それを結果的に利した真絵美が「不純」になってしまっているのが今の状態です。
シュウメイは顔で笑っていてもいつも泣いている女。
そして、さりげなく手にしたノートから今のところ、この世界でもっとも悪の冠をかぶった蔡はシュウメイの心を知ってしまうのです。
「れん・・・どこにいるの?・・・れん・・・あいたい」
日本語も中国語も堪能な在日中国人の蔡にとってこれほど胸に沁みるメッセージはないのです。
ただし、この件は言葉の不自由さについてあまり意識しないお茶の間は軽くスルーします。
「リン・チーリンは日本語の演技が下手だ」というものすごく頭の悪い意見が出てくるのがお茶の間というものでございます。
しかし、ドラマの作り手というものはそのあたりも充分に意識してチャレンジすることが必要なのは言うまでもない。
結論としてはかなりわかりにくい感じだったかもなのでした。
二人の後ろめたい男女が出会うのは中華料理屋「田鶏(食用蛙)」である。
どうしても真絵美を手に入れたい蔡は・・・シュウメイと蓮介が結ばれれば真絵美が余る・・・という最後の手段を真絵美の前にちらつかせる。
そんなことはちらつかせないでこっそりと実行するべき手段だが・・・恋する男は最悪の手を選択しがち・・・という「手」である。同時に蔡が「悪」から逃れる「手」にもなっている。
「失意の蓮介を守る女」という大義名分にすがっていた真絵美は「愛する女を蓮介から遠ざけた女」にたちまち転落し・・・落ち込むのである。
落ち込む以上・・・救いはあるのがまた「手」なのである。
この辺りはかなり緻密な構成になっているのだが前提が「ディス・コミュニケーション(情報伝達疎外)」問題なので効かないのが本当に残念な感じでございます。
心に暗雲を秘めた真絵美は部下たちと屈託なくランチ・タイムを楽しむ蓮介を見て、鬱屈する。
真絵美の恋心には全く反応しないのに真絵美の鬱屈は見逃さない蓮介。
「なんかあった・・・?」
「・・・なんもないよ・・・」
しかし、職場のテレビからはレゴリスのテレビCFが流れ始める。
そこには明るく美しいシュンメイの姿がある。
恋する少年のような眼差しでそれを見つめ・・・そして苦悶する無防備な蓮介。
その姿を真絵美は痛ましく見つめると同時に・・・自身の暗黒面を覗き見るのだった。
真絵美は善なる自分を取り戻すために心を鬼にする。
「個展をするので・・・アトリエを返してもらいたい」
「ごめん・・・気がつかなかった・・・」
(いいの・・・できれば気がつかないでほしかったの)
「出て行くよ・・・オレ」
(やめて・・・出て行かないで・・・このままなんとなく一緒に・・・でいいの)
「オレ・・・今までお前に甘えていた」
(ずっとずっと甘えていてほしいのよ)
「そして・・・知らず知らずにおまえのこと傷つけて・・・」
「いや・・・やめて・・・それ以上言わないで」
蓮介が真絵美の女心を傷つけていたのか・・・単に友達として甘えすぎで傷つけていたのか・・・寸止めである。ここは含みを持たしている。
もちろん・・・甘いエンディングの伏線になっているのだが・・・真絵美が女として根性なしである以上にスタッフも腰が引けている部分である。
とにかく・・・真絵美は蓮介が自分を女として見ているかどうかを確かめることもできないまま、シュウメイから借りた恩を返すために蓮介を追い出すという構図なのである。
自分の罠から蓮介を解放して・・・運を天に任せたのだった。
捨てる神あれば拾う神あり・・・である。
ここから「韓流もどき」の汚名を避けるためにスタッフが繰り出す「柚月をお兄ちゃん萌えの妹娘にするけど二人に血縁関係はありません」作戦の長いシークエンスに突入するのだった。
仕掛け人は超いい子のエルカである。沢尻エルカではありません。念のため。
泥酔してドライブして目覚めると「もげっ」となるはずだが・・・ラブ・ストーリーなのでなりません。
目覚めると王子様の運転で高原の別荘へ・・・。しかし、ツンデレ設定の柚月は一応、抵抗するのだった。
「別荘についてるアトリエ目当てで・・・私のことはどうでもいいんでしょう・・・」
しかし・・・優しさを取り戻しつつある蓮介はそれをいなして埃を払う。
「まずは・・・窓をあけてみないか・・・」
蓮介からあふれ出す「お兄ちゃんの息遣い」にたちまちデレる柚月であった。
素早く「葉月柚月の工房」などと看板を作って兄妹気分を満喫するのだった。
若々しく・・・希望に燃えた家具職人・葉月蓮介こそ・・・柚月の憧れの人だったのである。
柚月には判っていた。経営者となり、「レゴリス」以外はすべて犠牲としてきた蓮介が罪滅ぼしのサービスをしようとしていることが・・・。
大人になった柚月にはそれはいかにもものたりなかったが・・・サービスなしよりもずっとマシなのである。
柚月はたちまち・・・兄想いの妹ごっこに夢中になるのである。
彼女はそのことを誰かに伝えたくて・・・町役場のホーム・ページに匿名で書き込みをするのだった。そして・・・それは「町民会館の内装」というレゴリス退職後の葉月蓮介の初仕事として発展していくのだった。
柚月もまた・・・家具職人の一族の娘なのである。
しかし、それはまた妹としての限界をも露呈する。
いつか・・・お兄ちゃんには好きな人が出来て巣立っていく・・・変態近親相姦ゲームでないかぎりはそれが筋というものなのである。
一方、真絵美の個人事務所にはレゴリスからの嫌がらせが始まる。
ここは蔡を悪役から解放するための「手」になっている。
圧力をかけていたのは気を回しすぎた蔡の部下の仕業だった。
「仕事はフェアで行います。アンフェアなのはいけません」
蔡は部下を叱責するが・・・真絵美の猜疑にはあえて弁明しないことで悪の気配を断ち切るのだった。
「あなたが・・・意地悪しているんじゃないの・・・」
「あなたの仕事とか・・・蓮介さんのこととか・・・関係ありません・・・ただ、私は真絵美さんが欲しい・・・・それだけです」
蓮介のあまりの淡白ぶりに自信を失いかけた真絵美はその一言で気分を良くするが・・・蔡は結局、ラブ・ストーリー上はただのいい人で終るフラグを立てたのである。
そこへ・・・甘い結末のために真絵美を迎えに来る蓮介。
「仕事をすることにした・・・手伝ってもらえないか・・・」
真絵美は昇天しかけるが・・・ここで最後の女の意地を見せるのである。
蔡を訪ね・・・「蓮介との勝負」をもちかけるのだった。
ここは「勝負事」にして終盤の盛り上がりのイベントを構築したいという意図が露骨すぎて、やや、ラブ・ストーリーとしての緊張感を削ぐ場面だが・・・ずっと放置されてきた怨みをこめて自分をトロフィー化したい真絵美の暴走と考えてお茶を濁すことにしたい。
つまり・・・蓮介と蔡に自分を奪い合ってもらいたい・・・という真絵美の自暴自棄の夢なのである。
とにかく・・・蓮介と柚月、そして真絵美チームと蔡のレゴリス・チームは「町内会館ホールの内装」を賭けてコンペ(競争)に挑むのである。
権謀術策の渦巻く大都会を離れて、緑に囲まれた別天地で・・・蓮介は再生の日々を歩むのである。
ここで・・・甘い結末に向けて・・・蓮介が真絵美の中の「女」に気がついていく様子が点描される。
こんなに近くに「美しい人」がいたのに気付かなかった・・・という蓮介の意味ありげなポーズ。
「しっくい」か「木版」かで論争となる二人を妹の柚月は複雑な思いで見つめるのだった。
「優しさ」と「力強さ」それをあわせ持つことのなんという難しさ。
柚月はいつしか・・・真絵美の中に「お兄ちゃんにふさわしい彼女」を見つけ出していく。
そこはどうしてもラブ・コメになるので継男が一瞬のきらめきを見せる。
蓮介の運転する車にひかれそうになり、秘密のレシピをもらして柚月に絞殺されかかる。
しかし、かっての教え子を・・・柚月は寸止めで許すのだった。いつかの夏も視聴率的には大変だった・・・と次元を超えて回想する柚月であった。
実は天使である安斎リナは蓮介にそっと囁く・・・。「この仕事が終ったら・・・真絵美さんは蓮介さんのいないレゴリスに戻るんです・・・それで蓮介さんはいいんですか・・・」
甘い結末に向けて・・・蓮介は初めて人間らしい感情・・・嫉妬の炎をかすかに揺らせるのだった。
その頃、蔡もまた・・・善人に脱皮するための最後の一手を打つ。
ゲイである親友ミン(阿部力)とともに豪華なタコ部屋で暮らすシュンメイに上海行きのチケットを手渡す蔡。
木々を揺らす風が
そっと私に囁く
故郷の歌を
思い出して
懐かしい気持ちで
一杯にさせる
・・・「祖国の歌」を歌うシュンメイに蔡はつぶやく。
「みんな欲しいものは自分の手でつかむ・・・そうだろう・・・シュンメイ」
「・・・これは?」
「レンさんが・・・今・・・暮らしている場所のアドレスだ・・・」
シュンメイの胸の中でずっと隠していた蓮介への思慕が燃え上がるのだった。
蔡はすべての手を打った。しかし・・・投げられたのは甘い結末のためにあらかじめ葬られるサイコロだったのである。
蓮介と真絵美は山へ芝刈に行く。
そこで清い流れが・・・二人に水馬(アメンボ)を思い出させる。
四つのコインのクイズを蓮介に教えた出会った頃の真絵美。
しかし、時は流れ、蓮介はその記憶を置き去りにしたまま・・・クイズの答えを自然のままに答えるシュンメイと出会う。
真絵美は置き去りにされたまま・・・シュンメイに恋をする蓮介を眺めていた。
(それは・・・本当は私なのに・・・)
しかし、真絵美には勇気がなかったのである。
蓮介は空間に答えを求め、上海にたどり着いた。
(でも・・・時間の中に本当の答えがあるんだよ)
消極的な真絵美にはそれが精一杯なのである。
今、蓮介は忘れていた答えにたどりつく。もちろん、それは甘い結末に導かれているからだ。
「大切なものを忘れていたよ・・・それを思い出させてくれて・・・ありがとう」
真絵美は歓喜に満ちる。もしや・・・これは夢なのではと誰かをつついてみたくなるのである。
やがて・・・恋の雨が蓮介と真絵美を濡らす。
そして・・・真絵美と真絵美に感情移入するお茶の間の皆さんは最後の試練に突入するのである。
雨の中をシュンメイがやってくるのである。
真絵美はシュンメイに受けた恩に報いるために二人に時間を引き渡すのだった。
(ああ・・・どうか・・・彼が私を選んでくれますように・・・)
それに対して、シュンメイはシュンメイを愛しく感じるお茶の間の声援を受けて甘い結末への最後のチャレンジを敢行するのだった。
時空間を越えて接近する二人。
激しく動揺する蓮介。
繰り出される必殺技・・・雨の流れる窓ガラスに書いたラブ・レターである。
れんすけ
あいしてる
れんすけ
あいしてる
そして、最終奥義・・・逆あすなろ抱き攻撃である。
屈指の名場面だが真絵美サポーター絶叫である。
しかし・・・そこで交わされる蓮介とシュウメイの言葉は秘密にされるのだった。
すべては甘い結末のために・・・なのである。
ぶっちゃけ、ここではこんな会話が交わされています。
「蓮介・・・あなたのことを思って・・・私は・・・心が乱れる」
「わかっている・・・オレも君を愛している・・・でも・・・オレには君に出会う前から・・・大切にしなければいけない人がいたんだ・・・」
「真絵美さんね・・・」
「そうだ・・・すまない」
「いいのよ・・・真絵美さんはいい人・・・蓮介もいい人・・・いい人といい人が結ばれる・・・それはいいことだから・・・」
「シュウメイ・・・」
「レン・・・」
掟破りの好きな人がいるのにそれはそれとして他の人を好きになっちゃった御免物語である。ある意味、必殺の「すまない」使用で「彼」の他にはこれが許されるのは「24」のあの人だけです。
ともかく・・・こうして甘い結末のためのすべての仕込み終了です。この部分を秘密にするのは言わば反則ですが・・・もうここまでくると甘い結末のためにはなりふり構っていられないのだと考えます。
やがて、キューピッドであるリナとドワーフの継男に連れ出されて、大人の修羅場から退避していた柚月が現場に到着。
シュンメイの香りで満たされたアトリエに打ちのめされます。
ここで数少ない柚月応援団は精一杯のエールを送るのがわかります。
「窓あけようか・・・」
「あけないでくれ・・・今だけは・・・この臭いを嗅いでいたいんだ」
「もう・・・しょうがないな・・・でも私、お兄ちゃんを好きになったこと・・・後悔しないよ・・・」
「ゆず・・・」
「お兄ちゃんが・・・誰を好きになっても・・・私はずっとお兄ちゃんの味方になってあげる・・・だって妹だもん」
蓮介は「だって本当に妹だから・・・」と言いたいのをこらえる。周囲では「韓流オチだけは勘弁してください」とスタッフ一同が土下座しているのである。
柚月は失恋の痛手をこらえて手を差し伸べる。
「もげっ」と抱っこである。
屈指の名場面だが柚月応援団絶叫である。「それは・・・48手の体位の一つですからーっ」
二人の本当の兄妹はそれを隠しつつ、血縁の絆のぬくもりを確かめあうのだった。
そして、一人泣き濡れる柚月・・・撃沈です。
雨上がりの月に照らされて・・・恋の結末を未だ知らない真絵美が蓮介と会話を交わす。
「こわいな・・・」
つぶやく蓮介の本心は愛するシュウメイを振り切って甘い結末を選んだことへの恐怖心である。なにしろ・・・奥手なので・・・真絵美を好きな自分には気がついたが真絵美の心は読めないのである。
それに対して、コンペの勝敗に関する恐怖と勘違いした真絵美は答える。
「大丈夫だよ・・・こわいのはみんな一緒だから・・・」
蓮介ははぐらかされたような気分で月を見上げる。
「惜しいな・・・もう少しで満月なのに・・・」
「惜しくないよ・・・満ちては欠ける・・・すべては途中の出来事なんだから・・・」
「ふふん」と鼻で笑った蓮介はデザインに最後のダメ出しをする。
真絵美はそんな蓮介をいつものように愛おしく感じるのだった。
いついかなるときもどんな場所でも真絵美は蓮介を愛することしかできないからだ。
そして・・・決戦の時は来た。
金にものを言わせ、予算度外視の上で奇抜なアイディアのイスを提示するレゴリス。
それに対して・・・蓮介は地味で質素なイスを提示するのだった。
「私はかって・・・ある人にイスを作りました・・・しかし、その時、私はその人の今だけを見つめてイスを作っただけでした。しかし、人間には未来がある。私は家具がその未来に向かってその人ともに存在し続けることにようやく気がついたのです。このイスはその人と長い時間を過ごすために作ったイスです。生れたばかりの子供が孫を抱く年になっても座り続けることができる。それが今の私にとって理想のイスなのです・・・」
蓮介の言葉を好意的に受け止める町内会の皆さん。
しかし、コンペはレゴリスの勝利に終る。
蔡は蓮介と肩を並べる。
「なんだか・・・勝った気がしないのです」
「日本人は最初から勝負をしない民族だからね」
「和の奥義ですね・・・学びたい」
「それは雉畑さんに学ぶといいと思うよ」
「え・・・」
「教えましょう」
「ええーっ」
和のマスターは微笑んだ。
第一のイスを見つめる柚月・・・しかし、そのイスは柚月専用ではなかった。
第二のイスは三日月が彫られ・・・ちょっと可愛い感じに仕上がってる。
「これは・・・」
「妹専用だ・・・」
「お兄ちゃん・・・」
スタッフは「実は姉妹オチ禁止のカード」を投げ捨てうなだれた。
恋の天使キューピッドであるリナは四つのコインの秘められた謎をドワーフの継男に解き明かす。
「愛はハートなのよ・・・わかるかな」
「それは・・・ちょっと無理・・・ドワーフだから」
真絵美の下へシュンメイから電話がかかる。
「今度は・・・本当に上海に帰るよ」
「シュウメイ・・・」
「真絵美さんは・・・一番の友達・・・」
「シュウメイ・・・私もだよ・・・シュウメイが一番の友達だよ」
「真絵美さん幸せになってね」
「・・・シュウメイ」
真絵美の目に皮脂によって窓に残されたシュウメイの告白が映る。
れんすけ
あいしてる
真絵美はシュウメイに一言言おうとするが電話は切れる。
そこへやってくる蓮介。彼が空港へ向かうことが真絵美には察せられる。
真絵美は生れて初めての愛の告白をする勇気を一番の友達からもらったのであった。
愛は勝負だからである。
去ろうとする蓮介の後姿に真絵美は勇気をふりしぼる。
「振り向かないで・・・そのままで聞いて・・・蓮介が好き・・・ずっと好きだった・・・でもずっと言えなかった・・・さあ・・・行って・・・私、あなたの背中をずっと追いかけてきたから、平気・・・ちゃんと見送ることができる」
真絵美の言葉を聞きながら激しく動く謎めいた蓮介の表情。
実は・・・。
(なんだ・・・両思いだったのか!)
・・・なのです。
とにかく・・・それを読みきれないお茶の間の真絵美サポーターは絶叫です。
ええーっ・・・シュウメイオチなのーっ。
そして・・・走り出す蓮介の愛車。真絵美・・・初めての失恋(詐欺)完了です。
やがて・・・最後のヒロインはお約束のエア・ポートで。
蓮介の姿を探すシュウメイ。待ち伏せに成功する蓮介。
そして・・・。
「さよならを言いに来た・・・」
一瞬、歪むシュウメイの細やかな表情。
悩殺されていたシュウメイ応援団、安堵と落胆のいりまじるため息です。
「すまない・・・」
「ありがと・・・」
交錯する二人の思い。
蓮介はシュウメイの言葉に耳を傾ける。
「中国には13億の人民がいるよ・・・統計が日本みたいにちゃんとしてないからもっといるかもしれないよ・・・その中で・・・蓮介は私を見つけてくれた・・・私の家族を探してくれた・・・私の生きる道を見つけてくれた・・・もう充分、私を愛してくれたよ・・・私、女優になって・・・輝くよ・・・遠くにいても・・・蓮介に見てもらえるように・・・月のような女優になるよ」
「シュウメイ」
「私・・・中国に帰還します・・・だから貴様は・・・帰れ・・・真絵美さんのところへ」
「・・・」
敬礼するシュンメイに礼を返そうとする蓮介だが、国際便の発着スケジュールは無常にも蓮介に決めることを許さないのだった。
やがて・・・上海の映画界で頭角を現す・・・シュンメイ・・・その座るイスは当然、第一のイスであるべきだが・・・それは映像的には曖昧である。おそらく、ゆうパックが遅配したのであろう。沖縄ハブ空港を利用したアジア直送便で送れば良かったのに・・・。
甘い結末である。
失恋気分に浸る真絵美の前に現れる大工姿の蓮介。
立て付けの悪い扉を直しながら・・真絵美の唇を奪うのだった。
ちなみに・・・真絵美はこれがファースト・キスです。
「ちょっと上手じゃないの」
「お前が初めてでも・・・オレもそうだと思うなよ・・・」
「そんな・・・ひどい・・・それにこんなところでチューするなんて・・・デリカシーがないんだから・・・」
真絵美の言葉は生涯二度目のキスで途切れたことは言うまでもない。
やがて・・・昼下がりの月に見下ろされて・・・ハネ・ムーンに向かうどこかの湾岸道路。
夢見心地の真絵美はつぶやく。
「もし・・・これが夢なら・・・醒めないでと思うけど・・・もしも目が覚めたら・・・もう一度眠るから・・・いいわ」
蓮介は微笑む。なにしろ・・・今夜は肉欲のカーニバルが待っているのである。
待ちに待った愛の日々が始まるのだ。
今夜は寝かさないのである。もちろん、蓮介は人間イスになるのである。
もう、お気づきの方もいるかと思いますが・・・このドラマはそれなりに傑作なのです。
そしてある程度再現性の高い2話連続のレビューは疲労困憊します。
関連するキッドのブログ『第7話のレビュー』
ごっこガーデン。愛と祝福の海岸線。通りすがりの天使テンメイ様「あれ・・・ランニングしてたら実に妙な場所に迷い込んだみたい・・・もしもし、そんなところで酒盛りしてたら危ないですよ・・・四つのコインの秘密を知りたいならこちらへいらっしゃい・・・実に神秘的にお教えしますから・・・って無断で肖像権侵害かよっ」お気楽「まあ、なんだかんだいってシュンメイとあすなろ抱きして、真絵美とキスして、柚月と駅弁・・・いやシチューを食べて・・・まあ、やることはやってるよね・・・ちょっとうらやましい」シャブリ「最後は真絵美の手下の職人さんたちもテロップに登場。こういう気配りにグッと来る私は少数派でございますかーっ・・・結局、1話と最終話後編のトーンが一番ロマンチックだったと思うのでありましたー・・・今回は学生気分で振り向いてみたのでありましたーっ」ミマム「まあ・・・本土は暑いっしょ~・・・結局、真絵美オチっていうのはちょっと予想外でした・・・もっと凄いことになるかもと思っただけに・・・まあ、蓮介は結局、みんなに甘やかされてダメな子になっちゃったってことなのかな~?」くう「えーと・・・私の率直な意見はどうか・・・気にしないでくださいーっ・・・次回担当なんで・・・すでに予防線張ってる深層心理がゴニョゴニョなのでありんす・・・今回はそろそろ失敗許されないもんでーっ・・・大森さんお願いだからはずさないでくれ~」
ごっこガーデン。秘密のテレビとロイド工房。アンナ「みなしゃ~ん。もうどんぞ言いたい放題言ってくださいぴょ~ん。アンナは最終回、真絵美でハッピーエンド、しょれだけでもう満足なのですぴょ~ん。失恋と思わせておいてハッピーという軽いどんでん返しも充分堪能しましたぴょ~ん。フル稼働を続けたダーロイド製造工場も明日は臨時休業しますぴょん。でも・・・蓮介ブログが終るのは・・・淋しいぴょん。明日から・・・どこにコメントすればいいのか・・・ぴょんぴょんぴょん・・・さて・・・もう一回、キス・コースを最初から遊びましゅ~。じいや、スタンバイして~」まこ「もう、まこはてっきり・・・シュンメイでゴールかと思いましたアルよ~。だ、だまされました~。大人の世界って不思議でしゅ~。しかし、最後はやはり勇気を出して告白でしゅね。どんな悪事を働いても正直者は全面無罪ってことで了解でしゅ~。がんばって悪だくみに精を出せってことでよろしいかとうあい~」あんぱんち「最終回・・・エルカが貴重な活躍を~。柚月にナイス・アシスト・・・そしてリナにもコインの最終謎解きという重要使命が・・・それに引き換え・・・笠原は脚線美でスキップの一回しかアピールポイントがないとは・・・出番確保に本当に必死なドラマだったと言えるわよね・・・その中で・・・私は・・・見事だったわ~・・・自分に乾杯っ」mari「なんで・・・最後が・・・豚キムチ丼・・・じいやの妄想を聞いてもさっぱりの私は・・・もう少し・・・普通の話でよかったのに・・・というのが正直な話ですよ」ikasama4「とにかく・・・皆さん、いろいろご不満もあるでしょうが・・・私としては最後に描きあげた渾身の一作。まあ・・・最終回間際の人間性を取り戻した蓮介に至るまでの道があまりにもザ・ワイディング・ロードだったのかなあ・・・と思いますねえ」エリ「ずーっと休憩していたけど長女として最後はきっちりまとめておきまスー。最後は蓮介のイスの素晴らしい仕上がりに大満足。人と人とのつながりこそ・・・すべての幸福の源ですものね・・・まあ、諸悪の根源でもありますけど・・・最後は本当のかぐや姫が月に帰らないので・・・私は泣けなかったことを報告しておきまスー・・・さあ、夏ドラマの始まりですよ~」
水曜日に見る予定のテレビ『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日)『ホタルノヒカリ2』(日本テレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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