ゆれて魔性のリズム(多部未華子)逆ストーカーの女(相武紗季)叱られて泣く娘(観月ありさ)
おいおい・・・なタイトルになってしまいました。
日曜日のドラマまで食い込んできてるしな・・・来週は「モテキ」も来る予感だな・・・。
他にも「うかつにも野球好きな鑑識」(錦戸亮)や「うかつにも手錠を落とす刑事」(杏)や「うかつにも足がつる・・・」・・・もういいか・・・もタイトル候補でした。
さて・・・「ゲゲゲの女房」の原作者の夫・水木しげる氏には「不思議な手帖」という短編漫画がある。主人公は名も知らぬほこらの傍らで「手帖」を拾う。そこに書かれた名前は「死人の名前」・・・「死人手帖?・・・いや・・・自分が殺したい人の名を書くとその人は死ぬ・・・ならば殺人手帖か?」と手帖の正体が明らかになっていくのだ。まあ、お若い方ならすぐに「デス・ノート」が思い浮かぶと思うが・・・発表順はもちろん「不思議な手帖」→「デス・ノート」である。
まあ・・・人類百万年の歴史を考えれば新しいアイディアなんて・・・もうないと考えられるのである。
だから・・・ドラマが海外ドラマと似ているからと言ってどうってことはない、「ジョーカー」と「デクスター」、「GM~踊れドクター」と「ドクターハウス」はあまりにお手軽だ・・・というだけです。「逃亡者」と「逃亡弁護士」がひねっているかと言われれば・・・まあ・・・微妙ですが・・・大人は換骨奪胎と言う言葉を生み出した中国三千年の歴史に敬服して・・・楽しめばいいと思うのですな。
もちろん・・・この世には著作権というフィクションがあり、それを無視してはアウトローになってしまう。
けれど・・・権利者が過剰に権利を主張するとどこか異常なものを感じさせたりしますしね。
たとえば・・・米国のとあるプロダクションは・・・とあるキャラクターの著作権を維持するために・・・著作権法を延々と改正する運動を展開しています。つまり、著作権の期限がきれそうになると、著作権の期限を延長する法改正を要求するわけです。そして議会はいろいろなごにょごにょがあって改正法案を提出する・・・。
それを生み出した本人がとっくに自然に帰っているのに・・・権利だけは自然に帰らない。
アイディアに金を払わないという風潮も困りますが、アィディアを生み出したわけでもないものが延々と権利を受け継ぐ・・・ここにも奇妙な「感じ」は生じますな。そしてこういう奇妙な感じもまた・・・一つのアイディアに過ぎないのですな。
まあ、キッドがここに書き記している言葉も結構スレスレのものがありますが、ある意味、「さわらぬ神にたたりなし」という言葉を掲げておきたいのですな。権利を主張してもいいが・・・もし、キッドが本物のデスノートの所有者だったら・・・どうでしょうねえ・・・ということですよ。
で、『GM~踊れドクター・第1回』(TBSテレビ100718PM9~)脚本・林宏司、演出・武藤淳を見た。下手の横好きというものがある。まあ、多くの場合は傍迷惑なものだ。代表としては大人しくいじめっ子をしていればいいのに音痴のくせにのど自慢というものがある。まあ、元ネタは落語の「寝床」あるいは「素人義太夫」である。しかし、それが人間というものだ・・・と言われるとそんな気もする。つまり、ないものねだりである。天才的なドクターなのに目標はダンサー・・・「そんな・・・才能の無駄遣いは許されない」と目を三角にするのが研修医・小向桃子(多部未華子)である。彼女もまた、「不毛地帯」のリハビリ組だが、出番少な目だったのでほとんど影響はない。とにかく、「父親(唐沢寿明)に嫁入り前にオンブしてもらう娘」という「不毛地帯」唯一の名場面の立役者だしな。
そして・・・ダンサーを目指すドクターは後藤英雄(東山紀之)である。
とにかく、踊って踊って踊りまくります。
今週は昔、キッドがお世話になった方が亡くなって・・・なんとなく、意気消沈なのだが、まだ若い頃、地獄のオカマバーで週末になると一回は踊りながら歌っていた「仮面舞踏会」ネタがあり・・・一気に「マイ・ファイヤー」な気持ちになりました。一期は夢よただ狂えという狂想に駆り立てるナンバーだからな。
なにしろ・・・
むきに眉をひそめてもこころうらはら
こんなにも感じているじゃないか
なのである。あの踊り狂っていた仲間たちも今は何処だ・・・もうどんなに不義理をしても許してもらうしかない年頃なのだな。
さて、奥目だの、奥二重だの、日本人形だの、顔面殴打だの、市松人形だの、夜になると髪の毛が伸びるなどともてはやされた桃子は・・・日本の総合診療の改革を目指して「ドクターハウスごっこ」&「アミーとゴーでダンシング」を繰り広げるのだった・・・意味不明だぞ。
「コード・ブルー」チームからは総合診療科部長(椎名桔平)が参戦。
ダメな男からの脱皮を目指して好感度をあげる作戦に打って出ています。
まあ・・・要するに・・・「全体」と「部分」の問題である。
部分的に突出しても・・・全体の中からそれを抽出できる機能がないと・・・機能不全に陥るのは大問題ですからね。
しかし・・・まあ・・・そうやって・・・滞っていくのもまた人類というものなんですけど。
対人恐怖症の病理医(吉沢悠)も・・・お前かっ・・・的透明人間化しており・・・そこがまた妙に面白い。
そして・・神経内科部長(岩松了)と院長(大和田伸也)のそろい踏みは蒸気機関車の二十連D51-D51を連想しました・・・もうたとえが・・・鉄道むすめじゃないかっ。
まあ・・・とにかく・・・話は毎回はてしなく同じだと思いますが・・・個性あふれるメンバーを見ているだけで楽しい作品なのではないかとーっ。
関連するキッドのブログ『コード・ブルー』
で、今週の「逃亡弁護士」は警官二人に追跡されるも無事逃走。きっと奥歯に加速装置のスイッチがあるサイボーグ戦士なんだと思う。相武紗季はキャバクラ嬢でリストカッターでストーカー被害者でストーカーというもう不幸の総合商社みたいなものすごい役を淡々と熱演。もうなんでもありだな。後はそれなりの芸術的映画監督がいつ脱がすか・・・か。
で、今週の「ジョーカー」は保険金殺人犯を抹殺した主人公(堺雅人)を盗聴・盗撮キングが確保します。錦戸亮は今回はチャラチャラしながら、杏を引き立てる模様。ある程度、主人公も引き立てなければならず多忙です。しかし、きっと彼は成し遂げる。なぜなら彼はスターの人気引き上げ請負人なのだからーっ。
で、今週の「天使のわけまえ」は大滝秀治劇場。もう半世紀以上、おじいちゃんを演じている気がします。不死身か・・・。
大滝「お前は・・・結婚の約束を反故にして、お前の貯金を持ち逃げして、前の奥さんとの子供を置き去りにした・・・そのろくでもない男が・・・いつか戻ってくると本当に思っているのかっ」
観月「・・・だって・・・だって・・・うぇぇぇぇん」
観月ありさを泣かせることができるのは・・・この人くらいしかいないんじゃないかと思える名場面でした。
関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー』
木曜日に見る予定のテレビ『科捜研の女』『警視庁継続捜査班』(テレビ朝日)『怪談新耳袋』(TBSテレビ)『日本人の知らない日本語』(日本テレビ)『長澤まさみのGOLD』『もやしもん』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
| 固定リンク
コメント