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2010年7月 9日 (金)

世界新記録って何時間何分何秒なのよ?・・・いや時間いれたらGOLDメダルは無理か(長澤まさみ)

さあ・・・とにかく・・・久しぶりにかわいい長澤まさみの見られるドラマである。

野島ドラマなので予断は許されないが・・・初回のリカ(長澤)のふにゃふにゃぶりは「ドラゴン桜」(2005)以来・・・と言っていいだろう。まあ・・・「セーラー服と機関銃」(2006)もよかったけれど・・・どうしても薬師丸ひろ子と比較してしまうからな。「プロポーズ大作戦」(2007)もあるがW主演だしな。一体、五年間・・・無能なスタッフたちは長澤まさみに何やらしてたんだ・・・と言いたい。

ちょっとバカだけれど・・・芯はしっかりしていて・・・やるときはやる娘・・・この路線で年一本は作るべきだろう。

まあ・・・時は流れたし、今さら、とりかえしはつかないけどね。

特に、NHKはどうして・・・長澤まさみにくのいち以外を演じさせないのか・・・不思議だ。

野島節の教育論はさておき、悪魔の教育家(天海祐希)に意地悪な言葉で苛めらるけどへこたれないでがんばる健気なリカ。

これを見ることができただけで満足な「GOLD」です。

ま・・・このまま、無事にすむとは思わんけどね。

で、『GOLD・第1回』(フジテレビ100708PM10~)脚本・野島伸司、演出・河毛俊作を見た。史上最悪のグダグダ恋愛ドラマの呼び声も高い前作「素直になれなくて」平均視聴率・11.2%、最終回10.8%を受けて、逆風の中、なんとか↗12.3%をキープした「ゴールド」・・・数字的には金、銀、銅独占の123である。

・・・なことはどうでもいい。

世間では「女子中学生の仲良し同級生が共謀してお互いの家族皆殺しを計画」という物騒な事件が起きている。一同爆笑の事件と書きたいところだが重大事件なので自粛するのである。なぜ笑いが生じるかといえば、悪魔としてはこんな事件が起きるのは教育の問題でも、社会の問題でもなく、単に個人的な問題にすぎないと思うのだが・・・世間はそうは問屋が卸さないと推測できるからである。

これまでも様々な重大な事件が起きてきた。その度に人々は個人的事情というものをある程度、無視して「いつどこで同じような事件が起きても不思議ではない」という警鐘をならすおバカな人に注目してきたわけである。

たとえば日本に限っても一億人を越える人々が生きている。毎年、100万人が死に、100万人が生れるのである。

何が起きても不思議ではない・・・というのは大前提なのだな。

だから、どんなに教育に細心の注意を払っても、どんなに社会制度を整備しても、小学校に包丁もって侵入するバカとか、繁華街に車で突入するバカとか、教え子のお尻をさわってしまうバカとかは生まれ出ずるのである。

そういうことには良識ある人々は基本的に眉をひそめるしかないのです。

けして、誰かが何とかして何とかなることではありません。

だが、人には不可能にチャレンジすることが生きがいというものもいて、なんだかんだもの申す。そしてそれはそれで楽しいのです。

そういう救いようのなさが・・・悪魔にとっては一同爆笑のポイントであるということです。

スパルタ教育VSゆとり教育は様々に名を換えても永遠の教育問題。

いわば、競争主義(自由)と博愛主義(平等)の永遠の対峙だからです。

何度も書いておりますが、自由と平等は対立する概念ですから、けして両立はしない。自由も平等も程々にある社会というのは結局、バランスの問題なのですな。

で、自由主義者はいつでも自由不足だと嘆くし、平等主義者はいつでも平等ではないと憤慨する。それが世界のあるべき姿。

学校ではなぜか、自由と平等が両立するように教えますが・・・それはいかにも理不尽ですな。

どうして、そんなことができるかといえば・・・結局、平等主義者がいかにも自由があるような平等社会を提示したり、自由主義者がいかにも平等があるような自由社会を訴えたりするからなのです。

まあ・・・すべては実現不可能なマニュフェストと同様の戯言なのでございます。

それを前提として・・・どちらの成分を大きくする方がより理想的か・・・という問題は生じます。もちろん・・・これも理想主義者と平等主義者では目指すところが違うので正解はないわけですが・・・それでも生きる参考にはなるでしょう。

たとえば指導者のある組織を目指すのと、指導者のない組織を目指すのでも事情は変ります。

指導者のある組織では優秀な指導者は不可欠な存在ですが、指導者のない組織では優秀な指導者は無用の長物というか単なる邪魔者なのですな。

前者の例はいたるところにあります。たとえば・・・ワールド・カップのサッカー・チームという組織。有能な監督がいれば好成績を残し、無能な監督がいれば最悪の結果を残す。実に明瞭です。

しかし、一方で国家のレベルになると・・・指導者の優劣で万事事が決まるとはなかなかに思えない。

ものすごく複雑な組織の話なので人知の及ばない部分があります。

たとえば・・・かってドイツにはヒトラーという極めて有能な指導者がいましたが、現在では彼を有能と評価することが悪というような風潮まであります。同時代には毛沢東というやはり有能な指導者がいて・・・ヒトラーの悪名を高めた民族大虐殺を同様に実行していますが、なかなかに彼を極悪と非難することは難しい・・・そういう世の流れというものが存在するわけです。つまり、ユダヤ民族や漢民族を敵に回すと恐ろしいということです。

とにかく、国家レベルの指導者は多くの場合、前の指導者の負債とともに国家を指導するわけでどんなに優秀でも克服しがたい事情が生ずるということです。

たとえば誰もが急に何兆円もの借金背負わせられたらどうにもできんと思うしかないのですな。どんなにがんばっても少し借金増やして次の指導者にバトンタッチするしかないのです。あはは。

さて、一方、指導者のいない組織とは何か・・・と言うとこれは説明が難しい。

たとえば人類・・・これなんかはそうですね。次に有権者なんていうのもそうです。それから暴動を起こす民衆とか。成人式の青年団とか。まあ、なんとなく集った人々。そしてテロリスト集団やゲリラ集団などもこれである場合があります。

指導者がいないので各個撃破するしかないゴキブリのような害虫組織。

しかし、これも実際には情報操作という形で誰かにコントロールされているという正体はあります。指導者ではなく隠れた先導者があるわけです。

こういう論理に従えば、優秀な指導者はどんな組織にも有益であることがわかります。

しかし、指導者に特権が与えられると指導者と指導者以外の構成員には格差が生じる。

そこに怒りを感じるのは自由主義者より平等主義者であることは言うまでもありません。

内と外のある世界では「和をもって貴しとする」を理想とするのがわが民族の伝統ですが、いかに外にそれを説いても、外では常に内の和を乱すことに正しさがあります。つまり、内が和になれば強くなりますから。外にあっては和を乱し、内にあっては和を乱されないようにする・・・これが最も正攻法・・・しかし、攻めるのはよくないと必ず言い出す誰かが居て・・・和が乱れるのもセオリーです。わかりますね・・・誰かが工作員であるということです。

さあ・・・そういう良識に基づいて・・・「GOLD」の世界をちょっと覗いてみましょう。

まず・・・優秀な指導者がいます。早乙女悠里(天海)・・・エステ(美容)とスポーツ(健康)をサービスする大企業の経営者で・・・三人の子供をオリンピックの金メダル候補に育て上げた家庭教育者でもあります。

そんな彼女が社長秘書を募集します。応募してきた失恋したために転職せざるをえなかったいかにも落ちこぼれ体質のリカ(長澤)はふにゃふにゃの24才。しかし、並み居る才女たちを差し置いてなぜか秘書として採用されてしまうのです。

そこには隠された理由があるようですがそこは伏せられています。

どうやら悠里の四人目の子供で虚弱体質の朋(大江駿輔)がからんでいるようですが・・・。

とにかく・・・こうして・・・ぬるい体質のリカはスパルタ教育の悠里の洗礼を受けることになるのです。

自宅に招かれたリカは・・・。

悠里「自宅では社長でなくて・・・悠里でいいわよ」

リカ「・・・悠里」

悠里「呼び捨てかい・・・」

リカ「ひーっ・・・悠里さん・・・いえ・・・悠里様ーっ」

息子の息抜きを命じられたリカは・・・。

悠里「息子のタイム向上のためにキスを奉げなさい・・・」

リカ「そ、それはモラハラとかパワハラとかセクハラなのでは」

悠里「バカをおっしゃい、理不尽とも思える圧力がかかるから人はたくましく育つのよ・・・先輩から後輩へ・・・上司から部下へ・・・受け継がれる不屈の闘志はそうやって育つの・・・それが伝統というものなのよ」

リカ「・・・なるほど・・・」

悠里「まったく生娘じゃあるまいし・・・」

この一言でお茶の間のヴァージン愛好家は激昂。

リカ「あの・・・」

悠里「なによ・・・」

ここで「彼氏がいたんだから生娘じゃないでしょ」という答えを期待した人々は・・・。

「うちの子は真面目だからキスなんてしないわよ」という悠里の答えに「そっちかよーっ」と落胆。

リカ「いえ・・・」

ここで今度こそ「私は彼氏はいたけどプラトニックです」という答えを期待した人々は・・・。

「あの・・・私にもいつかは後輩というか部下ができるんでしょうか」というリカの質問に「もうそんなことかよーっ」と失望するのである。

見事な二段スカシ術でした。

そして・・・プールサイドでは秀才で真面目な長男(松坂桃李)ではなくてお茶目で天才肌の次男(矢野聖人)に「頬への口付け」を略奪されるリカ。

「なんてことするのよ」と怒りを期待した一部愛好家は「世界新記録って何分なの~?」というリカのボケに軽く唇をかみしめるのである。

そして・・・緩キャラだった悠里の夫(寺島進)がオリンピックの金メダリストであることを誇示する件ではリカのだらしない膝元に目を奪われつつ、「金」と聞いて悠里の夫の股間を彷徨うリカの視線に動揺し、メダルを見せられて「チョコですか」と反応するリカの言動に激しく萌えるのだった。

・・・そ、そういうドラマなのか。

「ビューティフルチャイルド」を育てる悠里に対して、引きこもりで家庭内暴力の男子(水野真典)を持つ鼻血の母親(エドはるみ)は激しく嫉妬と逆恨みの炎を燃やす。

そして・・・野島ドラマの定番、おじさんが少女にプールサイドで愛を告白されるシーンも当然あります。・・・それだけは譲れないらしい。

悠里の長女・晶(武井咲)はセブンティーン。プールサイドで一部愛好家を失望させた完全防備のリカ水着と違い、水もしたたるハイレグな競泳用水着でスレンダーな肢体を披露しつつ・・・母親の愛人であるコーチ(反町隆史)に愛を告白です。

晶「コーチ・・・金メダルをとったら・・・一発お願いします」

コーチ「こらこら・・・」

この模様を監視カメラで監視・盗聴する悠里・・・さあ・・・陰湿な野島世界の幕開けです。

これは・・・楽しい・・・?

関連するキッドのブログ『BOSS

土曜日に見る予定のテレビ『志田未来のハンマー・セッション!』(TBSテレビ)『吉高由里子の美丘・君がいた日々』(日本テレビ)『臼田あさみの鉄の骨』(NHK総合)・・・さて、土曜日をどうするかだな。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

ねー。私もそう思います。
バカすぎてお話になりません。>女子中学生
あと池だったかな?に突き落として
面白い顔をとりたかったという高校生たち
も想像力が欠如しすぎですね。

投稿: みのむし | 2010年7月10日 (土) 08時20分

*simple*life*みのむし様、いらっしゃいませ*simple*life*

すでに幼い子供を持つ親で
スパルタ教育を受けた経験のある方は
ほとんどいない時代でしょうからな。

もともと、親バカの親が
スパルタ教育を施すときには
心を鬼にする覚悟が必要。

たとえば世襲で
すでに責任ある立場に宿命付けられている
子供に対する英才教育が
スパルタ(貴族の)教育の本意。

庶民が施す英才教育の場合は
成り上り教育でちょっと
根底から違うのですな。

トンビがタカを生み
タカがトンビを生むのが
遺伝子の不思議な世界。

上に立つものを
選ぶことは
ある意味恐ろしいことなのです。

恩を感じ
慈しみを持つ・・・
それだけのことも学べない子が
いるのがこの世界の無常るるる・・・。

投稿: キッド | 2010年7月10日 (土) 18時46分

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