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2010年8月17日 (火)

新しい君を見つけたい・・・それだけ(松本潤)一瞬のときめきと永遠の約束の間で心乱れて(竹内結子)

裏では女子高校生が妊娠して流産して恋人に先立たれてそれでも空に恋する話を新垣結衣でやっているわけだが・・・16才で海(小林星蘭)を出産した詩織(新垣)でも充分、成立するし、夏の物語としてはそれでいいのじゃないか・・・と一瞬、思ったりしました。

で、深夜になると日本テレビが「蒲田行進曲」(1982年)で小夏(松坂慶子)である。

と、時は流れるよね。時はどうしようもなくね。小夏・・・かわいすぎる。

しかし、松本潤のファンでバツイチ、一人娘を働きながら子育て中のシングル・マザーが一番、感情移入できるドラマってどうなんだ・・・それでいいのかい。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「エリー」↘6.5%(渡辺えり子すぎる・・・)、「うぬぼれ刑事」↘*6.8%(お盆だな・・・)、「20世紀少年」12.0%(また、おまえか)、「熱海の捜査官」↘*7.7%(とにかく女子生徒である)、「ハンマー」↘*6.0%(とにかく女子高校生である)、「ともに語ろう日韓の未来」*4.7%~*6.0%(売国奴的歴史観を肯定しないと激怒する崔監督は一同大爆笑である)、「美丘」↘*8.9%(とにかく女子大生である)、「帰国」14.7%(英霊よりも外国人に気を使う人々は呪い殺されるがいい)、「GM」↘*8.6%(奇病の連打だがとにかく片桐はいりである)、「龍馬伝」↘13.7%(誰もついてこれないクラスの傑作)、「15歳の志願兵」*7.2%(とにかく、現代では志願兵がものすごく集まらないことは充分に妄想できます)・・・ついでに「夏虹」↘10.2%・・・以上。

で、『夏の恋は虹色に輝く・第5話』(フジテレビ100816PM9~)脚本・大森美香、演出・澤田鎌作を見た。ドラマ「帰国」では英霊が妹を病院に入れたまま見舞いにもこない甥を呪い殺すというほとんど意味不明のドタバタを繰り広げるのだが・・・こちらではシングル・マザーとして幼い娘を育て母親・詩織(竹内結子)の微妙な揺らぎをそれなりに描いている。ここでも個人差という問題は花開くのだが、「Mother」で同じシチュエーションで尾野真千子が悲惨な経過をじっくりと描いた後なので・・・実に微妙な感じがして・・・これは「Mother」経由とそうでない人ではドラマから生じる印象がかなり変るのではないかと妄想します。

とにかく、仁美と怜南ではなく、詩織と海なんだと言い聞かせる必要がキッドの場合、面倒くさい感じがします。

とにかく・・・軽いギャグと、ストーリー上重要なシーンのメリハリは相変わらずバランス悪いのですが・・・演出家も第1話~2話よりも肩の力が抜けた感じはします。

恋愛ドラマの脇役のオーディション。親友の慶太(笠原秀幸)と一緒にオーディションを受けた大雅(松本)は「自分を客観視できる演技が重要なんだ」と例によっていかにも頭でっかちなことを言い出しますが、オーディションに合格したのは緊張でセリフが震えてしまった慶太・・・大雅は一瞬、気が遠くなりかけます。

ついでに・・・役者としての大雅の部分を拾っていくと、母親で元女優の真知子(松坂)は「父親は大雅はいい俳優になると断言してた・・・私はそう思わないけど」と空気を読んでいるのか読まないのか微妙な発言をし、事務所の青木社長(松重豊)はプールの監視員役までさせているくせに「楠航太郎(伊東四朗)の息子に変な仕事はさせられない」とやや意味不明の言動である。

その中で、稽古のために本読みの相手をさせた桜(桐谷美玲)だけが・・・下手な演技をせずに素に近い感じの大雅に魅力を見出す。ただし、それが役者としての魅力なのか、男としての魅力なのかは現在のところ曖昧である。

まあ・・・素の演技が一番ステキという・・・名優の血は争えない・・・ベタな展開のフリとしては充分な感じです。

まあ・・・すでに死んだ航太郎が「自由に演じるのが一番」と予言しているわけですが。

一方、恋愛ドラマとしての大雅と詩織。

「死んだ夫の思い出を守って海と二人で生きていくことが幸せ」と公言する詩織。しかし、夫がいないことで生じる心の空白は泣き癖からも明らか。

エロ男爵というよりも・・・川上くんやかっこよくない浅見光彦モードでいつまでも独身の長男・大貴を演じる沢村一樹や・・・それに合わせる母・真知子の押し付けがましすぎる「再婚のすすめ」モードに辟易した詩織に助け舟を出したり・・・料理の達人モードでパンビ~ノなランチの女王で意気投合する主人公とヒロイン。

人生(運命)ゲームの楽しみ方も含めて・・・もう少し、楽しそうにできるといいのになあ・・・という連打でございます。

たとえば、人生ゲームのコマにはレギュラー用とゲスト用があったりして、ものすごくファンシーな感じだったりとか・・・そういうコネタくさいひと手間が不足してます。

夜中に「蒲田行進曲」を見ていると詩織が女優としての姫島真知子に反応するところなんかは・・・「東映京都物語」とかの嘘のポスターがあって二十代の真知子の神秘的なまでの美しさに詩織がボーッとなるとかのサービスがあってもいいのですな。

もちろん、女優・竹内結子はセリフだけで一瞬でその空気をかもし出すのですが、お茶の間的には伝わりにくい感じ。

この後、大貴が熱烈なのはドラマ的に邪魔と感じたのか、詩織が大貴の恋心に釘を刺すシーンがあって・・・大貴が恋愛レースからこれで退場となるとやや中途半端な感じ。このキャラクターでは詩織の心を揺らすのは難しいし・・・すでに最愛の男がいる詩織という設定に今さら気がついたのか・・・という脚本上のうかつさがあります。

松坂慶子と沢村一樹をしてコントのキャラ扱いはひどいよなあ。

この二人・・・・・・後半ではものすごく「いいヒト」の役割が用意されていないと本当に困ります。おそらく、用意されているとは思いますが・・・。

ここからは・・・お茶の間が素直に感情移入ができるかどうかは別として・・・恋愛ドラマとしてはスムーズ。

母一人娘一人でどちらかと言えばかたくなに生きてきた詩織が・・・大家族のアット・ホームな雰囲気にふれ・・・心が揺らぎ始め・・・つい大雅に「親しい人への甘えた電話」をしてしまう展開です。

「見守るだけ」と心に決めたことで・・・大雅は詩織の心の扉を開くことに成功しかけたわけですが・・・脈ありと判断したために事を急いで・・・シャット・アウトを食らいます。

「甘えてごめんなさい」

「いえ・・・むしろもっと甘えてください」

「それはできません」

ピシャリである。まあ、基本です。

しかし、揺らぎ始めた詩織の心。自分以外の人々との交流を喜ぶ海の態度に・・・どちらかと言えば敬遠していた・・・今は亡き夫の実家の里帰りを決意します。

考えようによってはここでは夫の実家に娘を遺棄する選択肢まであるわけです。

ある意味、深層心理では詩織はその選択肢を含めた女としての葛藤があるわけです。

「まだ一花咲かせたい」は女の基本の手ですから。

ただ・・・そのあたりのことは主人公のポジション的に伏せて・・・里帰りをするために事務所に不在の詩織に対する主人公のリアクションとして描きます。

夕闇迫る街から夜のバスターミナルまでまるで主題歌の「「Løve Rainbow/嵐」をプロモートするために必要だからと言わんばかりの長いランニングです。・・・いやあ、無理があったな。

まあ・・・それがショー・ビジネスといわれればごもっともと言うしかありません。

しかし・・・。夜のバスターミナルで息を切らした大雅を海が発見し、詩織が声をかける。

「事務所で何かあったの・・・」

「いや・・・電話でなんか変なこと言っちゃって・・・だから・・・このまま・・・二度と会えなくなるんじゃないかと・・・」

「それで・・・走ってきたの」

「うん」

「ばかね・・・ただ・・・死んだ夫の実家に里帰りするだけよ・・・夫の親が・・・孫の顔見たいってうるさいから・・・」

「ああ・・・そう」

「・・・」

「・・・」

「私・・・帰ってくる・・・帰ってくるから」

・・・ヒロインにもちょっとその気がありますよ・・・という表現としては中々の名場面に仕上がりました。結果オーライとはこのことです。まあ・・・ヒロインが新垣結衣だったら・・・さらにいい感じだったのではと・・・ちょっと妄想はしましたけれど~。

関連するキッドのブログ『第4話のレビュー

水曜日に見る予定のテレビ『警視庁捜査一課9係』(テレビ朝日)『ホタルノヒカリ2』(日本テレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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