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2012年1月18日 (水)

父(北見敏之)より怪しい娘(大政綾)って言うか、家族八景(水崎綾女)を待ちながら。

さて・・・真のアナログ時代から・・・火曜日といえば何をレビューしていいか・・・迷う曜日だったのだが。

裏のアナログ時代に突入したからには・・・そういう悪しき慣例はやめたい・・・特に今シーズンに関しては。

一応・・・このブログのサブタイトルについて・・・説明しておく。

現在・・・世界は裏のアナログ時代に入っているということです。

これについての質問は一切受け付けませんので悪しからず。

・・・というわけで、「ストロベリーナイト」も「ハングリー!」もそれなりに面白いわけだが、残念なことに関東では火曜深夜といえば「家族八景」なのである。

そして「キューティー・ハニーTHE LIVE」の放送中も短いレビューをしていたゴールデンの火曜日のドラマなのだが・・・今回はレビューしない方針である。ま、猟奇的な竹内結子も空腹の瀧本美織も特にレビューの必要を感じないことですしーーーーっ。

ところで「ティーンコート」(日本テレビ)はいいのか・・・いやあ・・・いいだろう。剛力彩芽っていう本名・・・なんとかした方がよかったかもね。「祝女」の「恋侍」はよかったけどね。

で、『ドクロゲキ~後味の悪いサスペンス』(フジテレビ20120115AM0155~)脚本・井村光明、脚本・監督・三木康一郎を見た。『カクセイ』(2011年3月フジテレビ)に続く『トリハダ』のシリーズ進化系である。基本的に妖怪変化や悪霊の跋扈するスーパー・ナチュラル・ホラーに対して単なるナチュラル・ホラーなので単にホラーでも良いのだが、超自然的恐怖ものと一線を画する意図が明確なのであえて、キッドはナチュラル・ホラーと呼称したいと思う。要するに「自然の脅威」というか「お化けより人間の方がこわい」というアレである。

なんてったって「呪怨」や「リング」より「津波」や「通り魔」の方が実際に恐ろしいわけである。

本題に入る前にタイトルを処理しておきたい。

予想通りというか、期待通りに・・・「家族八景」を真正面からドラマ化である。

第一話は原作通りに「無風地帯」から入るようだ。脚本・佐藤二朗、演出・堤幸彦で・・・尾形家は・・・夫・久国(西岡徳馬)、妻・咲子(葉山レイコ)、長女・叡子(水崎綾女)、長男・潤一(木村了)と実に申し分ない感じである。

時代設定は1970年代になるようで・・・ここも文句がないところ。

ああ・・・いよいよ・・・来週かあ・・・。楽しみだなあ。

「入浴シーンもあるので家族八景、絶対絶対観てください」(木南晴夏)

絶対絶対観ますとも。

さて・・・「ドクロゲキ」である。髑髏劇ですかね。

トリハダと同様に連続した挿話と各話で構成されている。各話もじわじわだが・・・挿話もじわじわである。

挿話① 盲目の男(黄川田将也)が一人、美しい風景の中を散歩している。どんな美しい光景も彼には無意味であることは言うまでもないだろう。見える幸せを失う恐怖がそこにあります。

第1話 鮫島由紀恵(高梨臨)

鮫島は若手のイラストレーターらしい。小金ができて住居をグレードアップし・・・バタバタしているが作品の締め切りにも追われている。徹夜で原稿を仕上げ・・・朝一のバイク便で作品を送り出す。そして昼下がり・・・鮫島はまどろむ。

そこに隣室の幼女の声がノックの音とともに響く。

トントントン・・・ママ・・・あけて。

ママ、あけてよ。

「ここじゃないよ・・・となりだよ」

ママ、あけて。

「まちがってるよ」

ママ、ママ、ママ~。

「うるさいっ」

・・・。

ほどなく・・・警官が訪ねてくる。隣室の子供が道路で車にぶつけられ、動転して現場から逃げ出し、鮫島の部屋の前で死亡していたと言うのだ。

鮫島の部屋の前の通路は幼女の血であふれていた。

泣き叫ぶ隣室の母親。警官に愛想笑いするしかない・・・鮫島だった。

小さく丸めた体はその時、痛みをこらえて・・・。

挿話② 赤ん坊をあやす盲目の男。母親のレイコ(小飯塚 貴世江)は「私に似てブスだったらどうしよう・・・」とつぶやく。微笑む盲目の男。どんな美女も醜女も男には違いがないのである。

第2話 横山幾三(品川徹)

幾三は病室で臨終の時を迎えようとしていた。病床に集う家族たち。幾三の妻・・・幾三の息子、その嫁、そして孫である。

「おじいちゃん・・・危篤って何・・・」幼い孫のいたいけない言葉が涙を誘う。

しかし・・・ここで突然、幾三は罪の告白を始めるのだった。

その内容は「華麗なる一族」のネタバレになるので書きません。

やがて・・・臨終の時、唖然とする妻と息子を押しのけるように遺体にすがるのは嫁だった。

不倫というものは本当に恐ろしいものなのである。

挿話③ 病院から帰ってきたレイコは盲目の男に「女の子だって・・・私に似てブスだったらどうしよう」と告げる。つまり・・・この挿話は徐々に時間を遡上しているのである。

第3話 村上哲也(田中要次)

寂しい街の安アパートを訪ねる哲也。声をかけるが返事がない・・・周囲を探すと置き鍵が見つかる。1Kの間どりでくもりガラスの戸の向こうに人の気配がある。

哲也は昔、不祥事を起こした老父を久しぶりに訪ねてきたのだ。ささやかな幸せを手にした自分の家に別れた父を呼び寄せるために・・・。

しかし・・・補聴器を外していた父親には息子の温かい言葉は届いていない。

その手に握っているのは息子が昔愛用していた野球のバットである。周囲は空き巣・強盗が多発していたのである。

扉が開かれた時・・・惨劇の幕開けである。息子殺しです。

耳が不自由なことは本当に不自由なことだ。

挿話④ マンションのエレベーター・・・盲目の男とレイコのささやかな出会いがあったらしい。

第4話 畑野のぞみ(藤原梨名)

母親たちの授業参観。2年3組の子供たちは「母親」をテーマの作文を披露する。

「いびき・・・お母さんのいびきは大きい。目ざまし時計のアラームより大きい・・・(なごやかな笑い)・・・でもお母さんは必ず目をさます・・・仕事があるからだ・・・お父さんが失業してからは・・・病院の仕事の他にコンビニで仕事をしているから大変だ。失業したのだからお父さんがコンビニに行けばいいのに。お父さんはお酒ばかりのんで私をなぐったりけったりする(どよめき)・・・お父さんはお母さんもなぐったりけったりする・・・けれどお父さんは病気になってなぐったりけったりしなくなりました・・・そんなお父さんにお母さんは一生懸命薬を飲ましたり看病したりして・・・ますます眠る時間がなくなりました(静寂)・・・でも去年の暮にようやくお父さんが死んだのでようやくお母さんはぐっすり眠れるようになりました。もうすぐ家は新しいおうちにひっこします。新しいお父さんもできるみたい・・・今度のお父さんは優しいといいな。ねえ、お母さん(子供たちの明るい笑い)・・・」

のぞみの母親(寺田千穂)は母親たちの疑惑の眼差しを逃れるようにそっと教室を抜け出し・・・微笑むのだった。夫殺しです。

挿話⑤ 盲目の男と昔の恋人ユキとの別れ。ユキは男と別れた後、「誰が好き好んで苦労するかっ」と吐き捨てる。男は一人、慟哭する。

第5話 内田誠(弓削智久)

アパートの一室。誠は妊娠した妻(松岡恵望子)とささやかな幸せをつかんでいる。そこへスナックを経営する誠の母親が金の無心にくる。手荒く追い返す誠。しかし・・・今度は病院から連絡があり・・・母親が生体腎移植の必要な腎臓病にかかっていると聞かされ・・・誠はドナーになる決意をする。しかし・・・母親は「何もしてあげられなかったが健康でいてもらいたい」と移植を拒絶する。いい話である。

しかし・・・誠を検査した医師は表情が曇る。

「息子さんにはすでに腎臓がひとつしかありません・・・」

「お店を出す時にお金がかかったんですよ・・・息子には黙っておいてください」

誠くんは臓器売買の犠牲者だったらしい。

そんなこととは知らずに「母の愛」をかみしめる誠。知らぬが仏である。

挿話⑥ 最終話

エレベーターを待つ盲目になる前の男。ひっそりと近づく怪しい人影。ふりかえった男は両眼に硫酸を浴び、阿鼻叫喚する。もちろん・・・人影の正体は・・・。

まあ・・・すっきりとした後味の悪さでございました。

関連するキッドのブログ→死体の処理に困っています(谷村美月)トリハダ6的に・・・(足立梨花)

 

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コメント

初めまして。トリハダ感想をずっと読ませていただき、今回ドクロゲキ続編&再放送ということでコメントいたしました。

やはり、「トリハダ」シリーズはなかなかの「黒さ」を持ってますよね。そしてそれが「科学の力では説明できない超常現象」ではなく「誰にでも起こりうる本当に身近な出来事」というのが一層怖いですよね。昨今はエスカレーター上がるだけで刺されるし…

投稿: スイクン | 2012年5月27日 (日) 03時05分

coldsweats02ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ~スイクン様、いらっしゃいませ~トリハダドクロゲキcoldsweats02

関東ローカル深夜の再放送でしたね。
そろそろ・・・新作が見たいところですな。

キッドはスーパーナチュラルホラーも
このシリーズのような単なるホラーも
大好物ですが・・・
やはり、このシリーズの異色性は
ブラックユーモアに直通しているところでございましょう。

実にすばらしいと賞賛せずにはいられませんな。

子供の列に突っ込むドライバー。
それでも再始動する原発。
安全度外視のトンネル工事。
金もないのにODA。
五輪瀬戸際の女子バレー。

すぐそこに恐怖が満ち満ちた現代ですねえ。

まあ、悪魔としては微笑むしかないわけですが。

また遊びにきてくださいね。

投稿: キッド | 2012年5月27日 (日) 05時17分

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