火田七瀬(木南晴夏)を待ちながら。
助走中です。変換を間違えると女装中になるので視線を感じます。
連日で記事を書くのは・・・すごく久しぶりだなぁ。
とにかく・・・レビューでなく・・・未来認知という妄想を始めているのです。
今回の七瀬はきっと面白い。面白いはずだ。面白いに決まっているのだ。
えーと・・・『「湯けむりスナイパーお正月スペシャル2012』(テレビ東京20120107)では演出・脚本の大根仁が大人気なく占い師に「M9予測できなかったのにでかい顔すんな」と鉄槌を下していたわけだが・・・そういう意味で昨日、某番組で美輪様が先陣を切ってのたまっていたのは清々しいというかさすがである・・・まあ・・・占いというのは古典芸能の一種なのであまりいじめないでもらいたいのです・・・とはいえ・・・未来のことを語るのは少し恥ずかしい今日この頃なのである。
それでも木南晴夏が火田七瀬を演じる『家族八景 Nanase,Telepathy Girl's Ballad』(2012年1月よりTBS系列にて放送予定・・・監督・堤幸彦・他)は面白いと断言しておきたい。
最近はなんとなく大根仁>堤幸彦になっているわけだが・・・やはり先駆者の意地でこのあたりでホームランを打ってもらいたのである。まあ、よけいなお世話ですがあああああ。
さて・・・火田七瀬である。
言わずと知れた筒井康隆・原作の「七瀬三部作」の主人公だ。
「家族八景」(1970~)はその第一部なのである。テレパシストを主人公として実験文学とエンターティメントを両立させた凄まじい作品である。なにしろ・・・七瀬に萌えるのである。
連作スタイルをとりながら・・・七瀬が超能力者としてアイデンティティーを確立しているストーリーになっている。これを受けてスリルとサスペンスとセンス・オブ・ワンダーに満ちた「七瀬ふたたび」(1972~)があり、さらに神話的な構造を持ち暗示的な「エディプスの恋人」(1977)へと発展するまさに神がかりな傑作なのだな。
もちろん・・・この原作をAV化するのはかなり至難の予想されるところだが・・・とにかくチャレンジする人々がいて・・・歴代七瀬が誕生するのだ。黒井ミサよりも富江よりも歴代実写版・七瀬なのである・・・なんのことだよ。
まずは1979年2月に東芝日曜劇場で『芝生は緑』が放送される。「家族八景」は「無風地帯」「澱の呪縛」「青春讃歌」「水蜜桃」「紅蓮菩薩」「芝生は緑」「日曜画家」「亡母渇仰」の八つの短編から成るのだがその一部をアレンジして単発ドラマに仕上げたのであった。
そして最初の七瀬を演じたのが多岐川裕美である。
なにしろ・・・聖獣学園なのである。
セクシーというよりもエロティックな七瀬の方向性はこの時、定まったのだな。
そもそもSF小説なのでありえない世界の話なのだが・・・火田七瀬の存在もまたありえない方向性を持っている。七瀬は美人で賢女なのである。美しく知的であるなんて・・・無理のある話なのだな・・・おい・・・美女は馬鹿で才女はブスだって言ってるぞ・・・いや・・・とにかく七瀬はクール・ビューティーなのです。そういう話ですよお。
で、とにかくあまりにも火田七瀬だったので多岐川裕美は「家族八景」よりもドラマ化が比較的容易に思える「七瀬ふたたび」でも七瀬を演じることになる。
1979年8月からのNHK少年ドラマシリーズ『七瀬ふたたび』なのである。
異端者として社会から迫害される存在となっていく七瀬は超能力者たちから時には信頼され、崇拝され、ついには恋されて生きていくのだが・・・そこには深い悲しみを宿した結末が待っているのである。
このある意味、「わかりやすい展開」のために「家族八景」よりは「七瀬ふたたび」の方がたびたびAV化されていくのだな。
なにしろ「エディプスの恋人」なんてまだ一回も・・・ま、それはそれとして。
とにかく「家族八景」と「七瀬ふたたび」の双方を演じたのはクール・ビューティー多岐川裕美だけだということを申し上げたいのである。
ま、とにかく、これまではだ。そこに今回、新たな期待がかかるのは仕方のないことだ。
まず、深夜で「家族八景」、ゴールデンで「七瀬ふたたび」、そして映画「エディプスの恋人」と木南晴夏で見たいものなのである。見せてよ。
だがそんな願望未来はさておき・・・続いて登場するのはドジでノロマな亀ではなくて木曜ドラマストリート『家族八景 18歳の家政婦は見た!! すべての秘密は今暴かれる?』(1986年フジテレビ系)である。
20代後半だった多岐川七瀬に対して10代の堀ちえみの火田七瀬なのである。
そして、これはこれで萌えるのである。
こうして・・・七瀬はクール・ビューティーであると同時に永遠の聖少女であるという・・・もう次元の彼方の存在と化していくのだった。まあとにかく困ったもんだよな。こうハードルあげるといろいろとな。
で・・・ここまでで明らかなのは「家族八景」は連続ドラマとしては未開の地だということだ。
「家族八景」を連続ドラマ化する力量はこれまでマス・メディア側になかったのである。
そういう意味では時代が追いついたのだな。
そういうわけでここからの歴代七瀬は「七瀬ふたたび」の七瀬である。三代目は当時25才の水野真紀。
1995年10月からの「木曜の怪談・七瀬ふたたび」は全6話、ある意味では原作を忠実になぞった作品になっている。
しかし、超常現象をどうとらえるか・・・という視点についてはあまりにもスーパー・ナチュラル・ホラーに傾斜しすぎているとも言える。なにしろ・・・木曜の怪談枠なのである。
「七瀬ふたたび」では未来予知能力者と時間跳躍者の登場によって時間が重要な要素になってくるのだか・・・その斬新な哲学的考察を映像化することの困難さがそこはかとなく匂うのである。
特にタイム・パラドックスとパラレルワールドの融合による・・・全世界を犠牲にする個人の成功の暗喩とそのグロテクスさの表現はまだまだなかなかなのだった。もっとも実在の水野七瀬はその後、身をもって出世の道を歩んでいるところがちょっとくすぐるのだな。
『超能力者・完全抹殺・七瀬ふたたび』(テレビ東京1998年4月~)の四代目七瀬は渡辺由紀である。先代が東宝シンデレラ審査員特別賞、NHK朝ドラデビューのきれいなおねえさんであるのに対して、ユニチカ水着キャンペーンガールのモデルである。しかもまもなく三十路の七瀬なので・・・ややアダルトなムードになっている。
特筆すべきなのは七瀬の心の恋人である恒夫役が谷原章介なのだな。
タニショーファンはチェックしなければならない作品なのだ。いや、本題とは無関係ですが・・・悲しいことにテレビ東京系なので「実写ドラマキューティーハニー」なみに世間を騒がせない埋もれた名品なのだな。渡辺七瀬は今でも現役モデル・ユキである。
つまり、七瀬はスタイルも抜群ということなのだな。
それから10年後・・・記憶に新しい七瀬が・・・『NHKドラマ8・七瀬ふたたび』(2008年10月~)である。ドラマ化に関してはいわば本家なのだが・・・いろいろな意味で残念な仕上がりだったこともみなさんの記憶に新しいと思う。
いや・・・もちろん、それなりに「過去」を乗り越えようとする姿勢は感じるのだが・・・意あまって力及ばすだった気がいたします。
しかし、蓮佛美沙子の演ずる火田七瀬はクール・ビューティーとしての面影はしっかりと宿している。しかも、やや清楚だ。でもね・・・誕生から30年以上経過し・・・いろいろとハードルが高くなっているのでティーンエージャーには荷が重かったと思えるのだな。なんてったって蓮佛七瀬は昨年20才になったばかりだもの。
っていうか・・・キッドのブログに記事があるんだな。→七瀬ふたたび玉砕
さて・・・ついに映画にもなった『七瀬ふたたび』(2010年10月公開・監督・小中和哉)である。ウルトラシリーズの監督による特撮映画ではある。
しかし・・・歴代七瀬と違い・・・横顔勝負の芦名星は原作者が「実にクール・ビューティー」と評価したとしても・・・ちょっとつらかったのではないか・・・と思う。
なにしろ・・・七瀬のハードルはとてつもなく高くなっちゃってるのである。
なんてったって・・・知的で美女でナイス・ボディーでロリータで萌えでエロチックで・・・しかも神秘的・・・もはや・・・ありえないの女王様のようなキャラクターと化しているのだ。
現代・・・そんな女優がいるだろうか・・・いや、いる。
そうです。七代目襲名。木南晴夏こそ・・・全世界が待ちに待った正真正銘の火田七瀬をきっと見せてくれる。
そうに違いないのです。
ものすごい・・・ハードルの上げ方ですが・・・「貞操問答」のベビーエロ、アキハバラの自虐少女カイラ、銭ゲバの茜、そして20世紀少年の小泉響子と難役を軽々とこなし、知的で清楚な美少女でナイス・バディーで、ロリロリのエロエロでそこはかとなく神秘的・・・ほら・・・木南晴夏はすべての要素をきちんとクリアしているじゃあないですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
ま、とにかく・・・女装・・・じゃなくて助走なので息切れがするので今回はこの辺で・・・。
関連するキッドのブログ→人は生きるに値しないのが銭ゲバズラ(松山ケンイチ)・・・(木南晴夏)バカね(ミムラ)
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コメント
あけましておめでとうございます。
じいやのお目覚めを呼びかけて半年ですわ。
アタシとしましても甲斐がありましたわ~。
火田七瀬って見るからに妄想をかき立てる美人と
いいますか
歴代の写真の女優の方々、
全てが相当にいけない雰囲気が漂っていますね~。
どなたかの感想でも
七瀬を見る人がすべて脳内であんなことやこんなことを
しているらしいとあり、
噴出してしまいましたが
写真見て納得しましたわ~。
筒井さんと言ったらSFですが
そっちの方向に行っちゃうのかしら?
でもドラマとしても面白そうですね。
私も木南さんが好きですしこれは楽しみです。
ただネックは深夜という枠ですのよ。
たとえ睡魔に負けたとしても
じいやの感想があるから大丈夫ね♪
お正月は結局、初詣はどうなりました?
ワタクシメは数年前に初詣でノロウイルスをもらってから
一切、浮世の行動は絶つことにしましたのよ。
不義理でもなんでも人ごみほど恐ろしいものはありません(笑
ま、平成財閥の神々が東の山に祀られていますので
そちらでお参りしてくださればOkですわ。
今年もおいしいお雑煮をいただきましたが
じいやには胃にやさしいお粥を。
七草は済ませたでしょうから本日の葉は小松菜と卵にしましたわ。
じいやさまが今年も健康でたくさんの更新がありますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします♪
投稿: エリ | 2012年1月 9日 (月) 10時34分
キッドさま
あけましておめでとうございます
バンザーイ(^O^)/
これから またキッドさんのレビューが読めるんですね!私は深夜ドラマを見る習慣がないんですが木南さん大好きです。10年先を恋してとかも凄く印象に残ってます。今日はめずらくリアルタイムでカーネーションを見たのですがラストシーンの映像の美しさにうっとりでした。これから またキッドさんからいろんなお話が聞けるんですね!良い一年になりそうな気がします(^^)
投稿: chiru | 2012年1月 9日 (月) 16時02分
✿❀✿❀✿かりん☆スー☆エリ様、いらっしゃいませ✿❀✿❀✿
エリお嬢様、あけましておめでとうございます。
幼い頃からお嬢様のムチによる「じいや、朝ですよ」攻撃は老骨に鞭打つ鮮烈さがございましたからなーーー。
思わず背筋が凍りつく心持ちでございます。
もちろん、お嬢様の超絶美貌とは
比較になりませんが
フィクションのヒロインとしては
火田七瀬は絶世の美少女なのですな。
なにしろ・・・最後には女神におなりになられる方なので。
この場合はめがみではなくてにょしんと読むべきムードですな。
にょしん・・・なんとエロティックな響きでございましょうか。
もう妄想爆発脳内即死でございます。
初詣といえばおみくじですが
本年もウルトラスーパーデラックス大吉を
お嬢様が必ず引けるように全国の神社に
平成財閥専用おみくじを配備しましたので
どの神社をセレクトしても
大丈夫でございますぞ。
今宵はお正月お雑煮対策で
エグゼクティブダイエット昔の七草おじやで
ございます。
じいやがお屋敷の裏庭で育てた昔の七草の数々・・・
どうかご賞味くださいますように・・・。
投稿: キッド | 2012年1月10日 (火) 01時19分
シンザンモノ↘シッソウニン↗・・・chiru様、いらっしゃいませ・・・大ファン
あけましておめでとうございます。
励ましのコメントありがとうございます。
超スロー更新からやや立ち直った次第ですが
やはり往時のように「いったいいつ寝ているんだ?」的更新は難しいのです。
それでもがんばって更新するつもりなので
どうかご容赦いただきたいのでございます。
『10年先も君に恋して』(2010年8月NHKのドラマ10)ですな。
木南晴夏はヒロインの同僚というチョイ役なのですが
それでもキャラを印象づけるのが
木南晴夏の面目躍如というところ。
そしてついに来たヒロインの座。
来るべきものが来た・・・ということなのです。
キッドの胸ははりさけんばかりなのですな。
とにかく・・・放送が待ち遠しい今日この頃なんですよぉ。
そんなわけで木南を待ちながらchiru様にとって素晴らしい1年になりますようにお祈りしておりますぞーっ。
投稿: キッド | 2012年1月10日 (火) 01時31分
はじめまして。
歴代七瀬は見たことが無かったのでおもしろく参考になりました。
私は不幸の法則以来の木南ファンなのですが、キッドさんも彼女の魅力を100%理解されてるようで嬉しく思いました。
今後とも宜しくお願いします。
投稿: けらい | 2012年1月10日 (火) 17時35分
幸子~けらい様、いらっしゃいませ~100%かしこさん
好きなだけに万が一、失敗作なると
どんな罵詈雑言を書いてしまうのか・・・
恐ろしい気もいたします。
「不幸の法則」(2004~)の幸子もかわいかったのですが
キッドは「新・科捜研の女」(2005)に登場した
舞子の神無月役から本格的にしびれましたよ。
100%なんておこがましいのですが
890%くらいは理解していると思われます。
また遊びにきてくださいね。
投稿: キッド | 2012年1月10日 (火) 21時11分
わおわお!!!
あけましておめでとうございます!!!
いつのまに助走運転をーーっ
私も七瀬期待でございます。
投稿: シャブリ | 2012年1月11日 (水) 00時31分
▯▯black rabbit▯▯シャブリ様、いらっしゃいませ▯▯black rabbit▯▯
あけましておめでとうございます。
多部未華子が自分で「ワンコ」を連発し
一部愛好家失神のデカワンコSPの告知CMに
萌えつつ・・・
ついに木南七瀬におびきだされてしまいました。
今は朝は尾野真千子、
昼は美山加恋に責められるという
過酷な環境ですが
なんとか「家族八景」放映までは
生き延びる覚悟でございます。
どうか今年もよろしくおつきあいくだされますように。
投稿: キッド | 2012年1月11日 (水) 03時15分