相棒(香里奈)からの・・・ダーティー・ママ(永作博美)
水玉模様キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! (「カーネーション」より)
いきなり別件かよっ。
いや・・・尾野真千子・主演の連続テレビ小説「カーネーション」に一言も触れないで行くのは辛すぎるから。しかも脚本は「火の魚」の渡辺あやである。あの池脇千鶴の濡れ場と江口のりこの濡れ場が同時に楽しめて損だか得だかわからない映画「ジョゼと虎と魚たち」(2003年)の渡辺あやが「ちりとてちん」も「ゲゲゲの女房」も超える連続テレビ小説を紡いでいるというのに賞賛せずにおかれようか。
だからって小文字はよせよ。
だって本題大したことないんだぜ。なにしろ・・・撃たないで関連だからな。
そ、そうなのか。
で、『相棒・Season10・第11話』(テレビ朝日20120111PM9~)脚本・戸田山雅司、演出・近藤敏明を見た。Season5・第10話「名探偵登場」のハードボイルドな探偵(高橋克実)が再登場し、「名探偵再登場」である。「名探偵登場」(1976年)「名探偵再登場」(1978年)は共にピーター・フォークが出演しているミステリーのパロディー映画である。高橋克実のキャラクターはハードボイルドを茶化している「名探偵再登場」により強く影響されている。
リフレインのギャグとして・・・探偵の女が赤裸々な過去を語り始めると探偵(ピーター・フォーク)が「それ以上聞きたくない!」と泣きを入れるのが秀逸な作品である。
『相棒』のレビューは基本的にはスペシャルにとどめたいのだが、去年も今年もできなかったので一応、書いてみた。特にテレ朝の刑事もの→日テレの刑事ものというコンビネーションも久しぶりだしなあ。
「浮気調査」が「遺産相続をめぐる騒動」に発展する由緒正しいハードボイルドな展開である。
今更だが・・・ギムレットへのこだわりはハードボイルドの古典『長いお別れ』(レイモンド・チャンドラー)のセリフ「ギムレットには早すぎる」に由来する。まあ、ミステリ・ファンには言わずもがなですが。
『長いお別れ』の名探偵フィリップ・マーローは富豪に縁のある事件に関わるので・・・今回のように資産家のスキャンダルはお約束の展開なのである。
ただ一つ言いたいのは今回の執事が「お家のためにやった」というのは全く嘘だということである。相続人の本当の父親は明らかに執事であり、私欲に溺れたのである。名家の執事たるもの・・・家の存続のためには正統な養子を迎えるか、主人に人工受精を推奨するべきだろう。
関連するキッドのブログ→1591年京都の旅(水谷豊)新・相棒の昔の恋人どすえ(檀れい)
で、『ダーティー・ママ!第1回』(日本テレビ20120111PM10~)原作・秦健日子、脚本・白木朋子、演出・南雲聖一を見た。言わずと知れた『家政婦のミタ』の後番組である。幸福なのは原作者が脚本を書かなかったことである。今回の脚本家はほぼ連続ドラマデビューの人だが、それでも原作者の書く脚本よりは大分まし・・・う、撃たないで~。
さて・・・目的は果たしたな。
ダーティーな刑事といえば・・・もちろん、「ダーティーハリー」なわけだが、今回は子連れ狼が女刑事に転生したら・・・というアイディアである。
結果、支離滅裂な刑事ドラマになっているわけだが・・・そこが面白い。正統の上の正統の「相棒」の後にすっとこどっこいの「ダーティー・ママ!」は実にひねりがきいているのだな。
「デカワンコ」のようなキュートさはないが・・・いつものようにエキセントリックな永作といつものようにマイペースの香里奈がなかなか絶妙なコンビネーションになっている。
ジンが永作でライムジュースが香里奈である。
シェイクしてカクテルグラスに注げばそこそこおいしいギムレットが出来上がるのだった。
シナリオに沿ったレビューをお望みの方はこちらへ→mari様のダーティー・ママ
関連するキッドのブログ→ヒロインの出番はありますか?(夏帆)マザコン(岡田将生)ストッキングにコンタクト(香里奈)
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コメント
キッドさん、ご無沙汰しております。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
(昨秋のコメントへもご返答頂き、
ありがとうございます。拝読しました)
連日の更新、お疲れ様です。
「おお、連日記事がアップされてる!!」と
驚くとともに、とても嬉しいです。
木南晴夏は、恥ずかしながら出演作品は
ほとんど未見でして^^;、火田七瀬から
早速見てみようと思います。
話は変わりますが、
香里奈は・・・出まくってますねえ。
10年位前(フジ月9「僕だけのマドンナ」etc.)の
長谷川京子っぽい感じがして(容姿などが)、
本当に“旬”な女優の移り変わりって
早いなあ~・・・などとしみじみ感じます。
投稿: inno-can | 2012年1月12日 (木) 23時26分
あけましておめでとうございます。
星間交信のようなコメント速度で申し訳ありません。
更新速度も現在で目いっぱいで
かなり息切れしておりますよ。
昔はなんでもなかったことが
難しくなる。
老いるとはこういうことですな。
まあ、それが人生ですからねえ。
木南晴夏はおすすめして
苦情なしの一品と断言できますぞ~。
香里奈が「カバチタレ!」(2001年)で
山Pの彼女役の「かわいこちゃん」を
やってから10年以上が経過してますからな。
「だいすき!!」(2008年)では
知的障害者を演じて
演技力をアピールしたので
能瀬三姉妹としては出世頭になりましたな。
「僕の歩く道」とか
「バンビ~ノ!」とか
「フリーター、家を買う」とか
帝国のアクターと組んで
相性がいいのもアピール・ポイントです。
ハセキョンは「ドラゴン桜」しか
記憶に残る作品がないのが
ちょっと残念なところですな。
それでは本年もよろしくお願いします。
投稿: キッド | 2012年1月13日 (金) 00時17分