僕の愛馬を知りませんか?行方不明になりました(松山ケンイチ)
今、すぐ探しに行かないと、さあ、早く見つけないとまだ滅びていないニホンオオカミに食べられちゃう。
見たこともないような戦術で聞いたこともないような戦争をしたい・・・だから・・・今日も明日もあさっても愛馬を捜すでしょう。
・・・なんていうか・・・そういう感じ?
で、『平清盛・第3回』(NHK総合20120122PM8~)脚本・藤本有紀、演出・渡辺一貴を見た。
例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。
映画『リンダ リンダ リンダ』(2005年)で高校生の裕作(松山ケンイチ)は留学生のソン(ペ・ドゥナ)に告白して即刻玉砕である。言うなれば現在の清盛はこんな感じなのかな。瞳の奥に眠りかけていたくじけない心が・・・年下の少年にノックアウトされて・・・覚醒したっていうか・・・人間はみんな弱いけど夢は必ず叶うんだってことに気がついたっていうか・・・タテノリでピョンピョン跳び始めたっていうか・・・もういいか。・・・青春なんだよね、青春。
時は天承2年(1132年)頃だと思われる。この年は疫病の流行、大火発生などがあり、秋には長承元年に改元されるのだった。白河院の崩御から3年。世は白河院の子ともひ孫とも噂される崇徳天皇の代。朝廷の実権を握るのは白河院の子である鳥羽院(前天皇)である。さきのすめらみことはさきのさきのさきのすめらみこととの間に愛人藤原璋子をめぐる確執があり・・・悶々とした日々を送っていたので・・・白河院の去った後には鬱屈が爆発寸前なのである。まあ・・・そういう性的奔放さには個人差があるわけだが・・・魔族・藤原一族と大王家の間の500年の交流はもうくんずぼぐれつなのである。璋子の叔母にあたる苡子は白河院の第二皇子の堀河天皇の女御となり、鳥羽院を生んでいるのである。誰と誰が血縁で誰が誰とどのくらいの血の濃さを共有しているのかもう・・・眩暈を感じるややこしさなのだ。「誰が誰の子で誰が誰の女などと・・・お戯れを・・・」「ふ、不純だーっ」という女と男なのだった。まあ・・・性的に清廉なものと奔放なものとの暗くて深い河は今も脈々と流れていたりいたしますがーっ。
まあ・・・そういう上々のあれやこれやは下々の方にも波及して・・・天皇家の分家の分家の分家の分家の・・・分家である平氏一族にも影を落とすのである。
しかし・・・武家となっている平氏一族にとって実力は何にも代えがたいのだった。白河院の落胤を後継者とした平忠盛は・・・予想外の武者に育った清盛に怪物力を見出しているのである。
「この者は・・・やがて・・・歴史を変えるかもしれん・・・」
平忠盛の胸に眠る野望・・・「やがて・・・武家の世が来るやもしれぬ」に・・・清盛は火を注ぐような素質を見せるのだった。
しかし、そんな夫に正妻である・・・藤原宗子は賢女であればあるほど鬱屈を感じるわけである。
宗子もまた・・・下流とはいえ藤原の一門の娘である。武家の家に嫁がされた上にわが子に相続権が与えられないとは何事か・・・という思いは深い。
なにしろ・・・宗子は藤原北家のくのいちである。それなりの深謀遠慮は心得ている。
やがて・・・宗子は・・・池禅尼と呼ばれることになる。血縁のない・・・わが子である平清盛が源氏を討伐した時に・・・生き残った源氏の公達・・・源頼朝の助命嘆願を行う張本人となるのだな。
もちろん・・・源氏が平家を滅ぼすことは歴史の示す通りである。
そして・・・平氏一族の中で宗子の息子・平頼盛(清盛・家盛の弟) だけは生きながらえ・・・その血脈は鎌倉時代を生き抜いていくのだった。
関連するキッドのブログ→第2話のレビュー
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コメント
どうもです
CS時代劇専門チャンネルにて
大河ドラマ「風林火山」を改めて堪能している今日この頃
この間は大変失礼致しました
お詫びにザクッ・・・グフッ・・・ゲルググ・・・ふっかーつ
さて、現在
鳥羽院
平盛康
鱸丸
たま子
以上が描きあげ完了して
スタンバイ状態でございます
これから為義あたりを検討中です
新たに登場する人物より
もうすぐ出番が終わりそうな方を
急いで描かないといけないかなと思うと
やれやれでございますな
今年はこの大河ドラマに朝ドラ
そして今日始まった「タイトロープの女」と
秀作揃いでございます
これから当分
民放が事務所の威光に振り回される限りは
NHKとの作品の質は縮まることはないでしょう
投稿: ikasama4 | 2012年1月24日 (火) 23時55分
ふふふ・・・CSはともかく・・・
地デジはかなり毒々しいですな。
どれだけ時間を奪えば気がすむんだ・・・・な今日この頃でございます。
とにかく・・・尾野真知子最強伝説の信奉者としては
毎朝が・・・戦争なのでございますねえ。
これがそれほど評価されなかったら
どうしようと気が気じゃありませんし。
まあ・・・とにかくもはや
大女優と評価されてもいい感じはしてきましたな。
画伯の筆も冴えわたっているようで
結構でございます。
キッドは難儀な老々介護や
それなりの創作意欲もあり
昔のような更新は困難なのですが
大河ドラマのお付き合いだけは
細々とでも続けたい覚悟でございます。
どうか・・・こちらでの記事と作品のご紹介を
お許しいただけるようお願い申し上げまする。
それにしても・・・今年の大河は
このまま・・・大往生まで
たどり着いたら・・・大傑作でございますねえ。
投稿: キッド | 2012年1月25日 (水) 06時05分