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2012年2月26日 (日)

Can't Buy Me Loveとは何かということを汝に問うシスター(山田涼介)

カンガルーケアは母体の体温で新生児を保温しようという苦肉の策であったという。

しかし、母親の子供への愛情形成を主眼としてバースプランのメニューとして再構築されたという。

つまり、母体と新生児のスキンシップを奨励するの医療機関のサービスである。

そういうものまでサービス化することにあさましさを感じる人もいるだろう。

だが、そういうことで育児放棄などの心の病発症が統計的に軽減できるとしたら有意義とは言えるだろう。

まあ、キッドは給食に媚薬を混ぜて、出生率をガンガン上昇させないと、この国に未来はないとは断言しません。

だが・・・愛情形成が他人が手とり足とりサービスしないと成立しない世界では「僕にはお金で愛は買えない」とシャウトする人間は育たないのではないかと危惧するのだな。

「愛」とは不思議なもの。「愛」はそこにあるけれど「愛」はどこにもない。「愛」を手に入れようとするならば「愛」を手放さないといけない。「愛」は海。「愛」は大地。「愛」は・・・。

で、『理想の男子・第7回』(日本テレビ20120225PM9~)脚本・野島伸司、演出・中島悟を見た。息子・大地(山田涼介)を迎えに来た死んだはずの父親(金子ノブアキ)・・・実は、大地の母親・海(鈴木京香)は妊娠中の夫の浮気が許せず、離婚していたのだった。

「死んだ」と聞かされていた父親が生きていたことを知り・・・母親の洗脳が解けかける大地。だって・・・「父親が事故死したために女手ひとつで育ててくれた母ちゃんの神話」が根底から覆ったのである。

虚言を弄するからノイローゼなのか、ノイローゼだから虚言を弄するのか・・・またしても海は母親の階段を下るのである。

「出産の時は医者に勧められてカンガルーケアにトライしたんだけど・・・赤ちゃんに愛情を感じるどころの騒ぎじゃなかったのよ・・・離婚後の生活設計に追われていたんですものーーーっ」なのである。

そんな海だけに大地から「父親が出世して・・・迎えにやってきた」と聞かされて心ウキウキなのである。長い歳月によって意地もプライドも枯れ果てたらしい。

しかし、大地の父親はすでに別の女性と結婚、新しい妻に子供ができないために「大地」だけを迎えに来たのだった。

その上で大地を3000万円で買い取りたいと海に申し出る元・夫。海は息子と3000万円を天秤にかけて・・・3000万円を選択である。だって中古ならそこそこの一戸建てが買えるんだもん・・・なのである。

しかし・・・父親が自分だけを迎えに来たと知った大地は「母ちゃんを愛していない父ちゃんは俺には必要ありません」ときっぱりなのである。

空気のようなエロ男爵・・・隣人の倉橋さん(沢村一樹)も惚れる男らしさなのだな。一回くらいは記述しておかないとな。出演していたことを忘却しそうだからな。

一方、城国商業高校の真のボスであるジャイアント・パンダ・・・じゃなくて班田(RED RICE「11人もいる!」のサムからここへ来た湘南乃風のリーダー)は少年刑務所を出所。かっての不良仲間の更生を絶対に認めたくない彼は・・・かっての悪友・三船(藤ヶ谷太輔)を求めて海王工業高校を金狼(林遣都)たち手下を率いて急襲するのだった。

三船を不良の魔手から守るために内山(武田航平)たちは防衛陣を形成・・・アニマル四天王を配置して迎撃態勢を整える。

一方、息子を金で売ってしまった自分を自己正当化するために・・・自分に盲目的に優しい三船を訪ねた海は三船とともに最後の砦と化したボクシング部に閉じ込められてしまう。

鍼灸師の息子である班田は針によるペイン・コントロールで無痛覚人間となり、一切の攻撃を無効化できるのである。・・・まあ、痛くなくてもダメージはあるわけだが。

さしものアニマル四天王も撃破され・・・絶体絶命のピンチ。

しかもネズミから伝書鳩に転生した小林(中島裕翔)が金狼の策略で三船の居場所をもらしてしまうのだった。

しかし、「妻の妊娠中に浮気をしてしまうような穢れた父親の血」を丹波兄妹(脇知弘・三吉彩花)のコスプレ・コーナーでシスター女装によって洗礼的お清めした大地が到着する。

三船の「顎が奴の弱点だ」というアドバイスを受け・・・大地がくりだしたのは・・・。

マザコン・カンガルー・アッパー・・・オーストラリアつながりで・・・だった。

つまり・・・カンガルーケアは・・・母には無効だったが・・・息子には有効だったのである。

カンガルーケアは洗脳の一種だということです。

本能的にこのままでは立場が危ういと悟った海は小切手を破り捨て・・・いつわりの母の愛パンチで失神しそうな大地に覚醒を即す。愛なんて嘘か実かわからないものだもんね。

大団円である。もはや語る言葉もない。

関連するキッドのブログ→第6回のレビュー

シナリオに沿ったレビューをお望みの方はコチラへ→くう様のレビュー

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コメント

じいやったら、海さんに対して厳しいわ(o ̄∇ ̄o)

母親の愛は無償じゃない…子供の愛こそが無償なのだ…
と、「Mother」でも言ってましたねー。
子どもは無邪気で純粋で純白なのね。
私的には、このドラマの中で一番純粋なのは、母を失っても
何かを求めて生きている三船のような気がするのでした。

>空気のようなエロ男爵・・・

あ~、私、一度もレビューの中に出てきた事ないかも^^;
いや、でも、あれは重要な役なのよ…
ただ面白いから♪

>カンガルーケアは・・・母には無効だったが・・・息子には有効だった

なるほど、そうですね!
息子は無償の愛を母に与え付続ける…
海さんが受け取る大地からの愛は3000万なんかじゃ足らないのだわ。
私だったら…受け取るけどっ^^;

投稿: くう | 2012年2月26日 (日) 14時40分

rouge❀❀❀☥❀❀❀~くう様、いらっしゃいませ~❀❀❀☥❀❀❀rouge

ふふふ・・・キッドはどうしても
母親というのは子に対して全知全能の執事たれ!
という思いがいたしますのでな。
海さんはどうも聖母とは真逆のポジションに
おられる気がしてなりません。
そんな邪悪な母にさえ無垢の愛を捧げる大地くん。
健気でございまする。

じいやとしては息子に修行させてる場合ではなくて
母こそが親として修練を積んでもらいたいと考えるのです。
まあ、世の母親の皆さまも精一杯お励みのことと存じますけれどもーーーっ。

暖房の効いた部屋から外出する時に
マフラーやら手袋を用意しましても
「こんなに暖かいのにいらないでしょ」と言われ
一歩外の冬の空気に出るなり
「なんでマフラーしろっていわないの」と言われる。
まこと、認知症の母親は面倒くさいですからな。

三船はあきらめの悪い性格なのですな。
こういう人は失ったものを美化する傾向がございます。
いくら冷たい仕打ちをされても
「本当はきっと優しいはず」という希望を捨てきれない。
まあ、哀れといえば哀れ、不憫といえば不憫でございますが。
その色眼鏡で見ると海はスーパーマドンナに見えてしまう。
これが神の悪戯と申せる人間心理のあやでござりまする。

エロ男爵の妻は一体・・・今後、登場するのか否か。
これも楽しみです。
ハブの父でもよかったのに・・・。

カンガルーケアのことを素晴らしく考えるか、
いかがわしく考えるかは
本当に微妙ですな。
子を失う嘆きは痛々しい。
そのために医療水準があがることは是非もないこと。
しかし・・・一体、どれだけ
命を救えば人の気持ちはすむのでしょうか。

臓器移植と臓器売買の限りなく透明に近いグレーの境界線に
思いをはせまする。
そうすると・・・我が子を3000万円では売らない親が
1兆円積まれても売らないかどうか・・・。
じいやは懊悩いたすのでございます。

投稿: キッド | 2012年2月26日 (日) 21時09分

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