« ドラムをたたく奴に悪い奴はいないとドラマーが言うドラマ(松岡昌宏 ) | トップページ | うなれ、潮風、逆巻け、怒涛、海賊王よ、いかりをあげろ(松山ケンイチ) »

2012年2月12日 (日)

女子高生に見えない宣言!!(吉永淳)

元ネタ、なんだよっ。

「Hana* chu」(主婦の友社-2011年休刊)の表紙のコピー「中学生に見えない宣言!!」です。

だ、誰がピンとくるんだよっ。

当時の女子中学生が・・・。

この後、「学校へ持っていくもの・・・ナースのコスチューム」(三吉彩花)と続けて長いタイトルにしようかとも思ったんですが・・・ちょっとくどいのでやめました。

そんな妄想計画、話してどうする。

まあ、谷間なんで・・・そんなにマジにならなくてもねーっ。

しかし・・・東雲麻衣(「熱海の捜査官」)もうかうかしてられないよな。佐藤愛(映画「リアル鬼ごっこ2」・・・初代は谷村美月・・・柄本明にセクハラをされるところが見どころだった・・・おいっ)参戦だしな。

っていうか・・・脚本家が美少女濃度の薄さに耐えられなくなってきたみたい。

出演者、熟女と男ばっかりだったもんなーーーー。

で、『理想の息子・第5話』(日本テレビ20120211PM9~)脚本・野島伸司、演出・中島悟を見た。「また来週!」まで出て、すっかり女装コーナーに愛着を持ち始めた鈴木大地(山田涼介)である。女子フィギュアスケート界のクララこと丹波さやか(三吉彩花)に「あんたも好きねぇ」とまで言われてるしな・・・妄想のためにシナリオの再現性は低く設定されています。念のため・・・まさに平成の女装王子と化しているのだ・・・いないと思うぞ。

さて、女装とは男性が女性の装いをすることで・・・つまり、異性装の一種である。医学的にはトランスヴェスタイトと呼ぶが・・・医者が言う以上、病気の一種と考えているわけである。

性的な服飾のモラルを逸脱した行為をフェティシズムの一種と考えて・・・下着嗜好癖や性転換願望症のような変態的行為に含めていくのだな。

これに対して「私たちは単に男装(女装)が好きなだけなの」と主張する人々は自らをクロスドレッサーと呼んでもらいたいらしい。

まあ、そういう趣向のない人には「つまり変態なんですね」と言われるしかないわけだが。

統計的には女装者が多いとされていて・・・これには母子の共生関係が影響しているという心理学者もいるが・・・まあ、心理学者の言うことなので信憑性は薄いわけである。しかし、創作のヒントとして・・・このドラマの主人公が女装する必然はここにあるとも言えます。

愛には様々な形があるが・・・その一つが一体化願望であることは・・・男女ともなんとなく妄想できるのではないか。だから母親を愛する息子が母親と同じ服装をしたいと願うことは極めて自然なことなのである・・・おいおい。

ジェンダーの問題があるので男女雇用機会均等法の社会ではバランスをとらないと「性差別者のレッテル」を張られる恐れがあり、当然の如く、逆の症例が登場する。

これは必然なのである。

だから、「父親をこよなく愛する娘は父親と一体化するために男装しなければならない」のだ。それが・・・謎の転校生・京塚昌子じゃなかった豹塚昌子(吉永淳)なのであった。

まあ、だから・・・なんだってことですが・・・近親相姦とか同性愛とか・・・そういうギリギリのところでしか、愛を表現できない脚本家なんだなあ・・・つくづくそう思うよ。

今回の鈴木海(鈴木京香)は「朱に交われば朱くなる」ノイローゼに陥るのであるが・・・大地はカレンダーに従ったバレンタインデーネタで母親の求愛を受け入れつつ・・・友情という外なる世界へ大きく羽ばたき始めている。

母親は息子を「安穏な老後のための道具」と自己主張するのだが・・・これは本当は息子への性的欲求を抑圧するための自己欺瞞である傾向は回を追うごとに深まっている。

息子もまた・・・それを知りつつ・・・突破口を求めているのである。

それが「投げキッスの交換」で表象されているわけである。

親子でバカップルでイチャイチャがテレビドラマの限界だからな。

まあ・・・ものすごくドタバタで面白可笑しく・・・そういう変態的部分を隠匿しているのがこのドラマの骨子なのである。

なお・・・男子の女装が女子の男装の倍程度いるのは・・・やはり、イチゴ柄の下着を男子が装着した場合、ギュッとしめつける快感がストレートに伝わるからだと考える。女子が男装してブリーフやトランクスをはいてもスカスカして風通りがいいだけで・・・どちらかといえばただ健康的なだけなのではないか。これがキッドの結論である。

だから・・・何の結論なんだよ。

つまり酸化チタン(白色顔料)と言うよりは賛歌痴漢(顔面蒼白)ということです。

誰がわかるかっ。

社会の窓があいてるぞ・・・きゃっ・・・という演出、もうひとつだったな。

最高の萌えポイントなのに。・・・いやいや。

それとも大阪の女の子だからかな。

関連するキッドのブログ→第4回のレビュー

シナリオに沿ったレビューをお望みの方はこちらへ→くう様のレビュー 

|

« ドラムをたたく奴に悪い奴はいないとドラマーが言うドラマ(松岡昌宏 ) | トップページ | うなれ、潮風、逆巻け、怒涛、海賊王よ、いかりをあげろ(松山ケンイチ) »

コメント

いや、確かに「社会の窓があいてるぞ・・・きゃっ」は、今一つな演出でございました。
っていうか、女子だってGパンとかパンツ履くよ。だからあの理由は
無理やりすぎるよねー。と思いながら見ていた次第です^^;
みんな、アニマルだから、もっと動物的なカンで女子だと気付いたのかと
とてもファンタジックな理由を考えちゃってました。

ほんと、野島先生、ドラマに女子がほしいのか・・・
海さんは女子が遊びに来ていても意外と平気なのか・・・
色々と謎が残った回でしたわ。

しかし、大地がチタンホワイトである事だけは間違いないと思います。

投稿: くう | 2012年2月12日 (日) 03時34分

❀❀❀☥❀❀❀~くう様、いらっしゃいませ~❀❀❀☥❀❀❀

「恥じらい」ということについて
「家族八景」と通じるテーマがそこはかとなく漂いますな。
一般に、女装に比べて男装は
社会的に許容されやすいと言われますが
まあ、実はそうでもないとも思うのですな。
宝塚があるように
歌舞伎には女形がございますように
気味の悪い女装者がいるように
気味の悪い男装者もいる。
そういう意味で男装していることがすでに
恥ずかしいのに
イチゴのパンツを見られたことが特に恥ずかしい
その落差が爆笑ポイントでもあり
萌えのポイントでもある。
「きゃーーーーーっ」ぐらいの
「きゃっ」がないとわかりくいのではないか・・・
とキッドは思います。

・・・その言い回しが充分、難解だわっ。

男子たちの視線は・・・胸元を見ていたような
気もしましたがね。
それか、全員、ホモで・・・
彼女にお稚児さんモードを感じたのかも・・・。

まあ・・・実は妄想しようと思えば
いくらでもできるドラマなのですが
キッド的には(火)(木)で妄想力使いすぎているので
セーブしているわけでございます。

ふふふ・・・このドラマの山田くんは
とにかく問題なく輝いていますな。
このままでいくと・・・鈴木大地にしか
見えなくなってしまうかもしれません。

投稿: キッド | 2012年2月12日 (日) 04時42分

キッドさん、こんにちは。
野島伸司作品ということで、気が向いたら見ている
のですが、今期は一見するとドタバタコメディですね。

が、キッドさんが指摘されているように

>近親相姦とか同性愛とか・・・そういうギリギリ
のところでしか、愛を表現できない脚本家

ですよね~、やっぱり。
「高校教師」(1993年、TBS)なんて近親相姦も同性愛も
教師―生徒の禁じられた愛もてんこ盛りでしたし。

もしかしたら、脚本家本人は“現実にはあり得ない
ギリギリのシチュエーションでしか、愛を描けない”
と思っているのかもしれませんが…。面白い作品が多いと
思う一方、鬱屈とした作家性を感じるときがあります。

>まあ・・・ものすごくドタバタで面白可笑しく・・・そういう変態的部分を隠匿しているのがこのドラマの骨子

いまどき、変態的部分を隠匿しないと放送できないんですかね。
かつて、野島三部作と称された「高校教師」「人間・失格」「未成年」は
そのあたりを余すことなく描いていましたよね。
今だったらBPOから是正勧告を食らいそうですが…。

投稿: inno-can | 2012年2月12日 (日) 11時57分

♬♬♬のだめデスヨ♬♬♬inno-can 様いらっしゃいませ♬♬♬のだめデスヨ♬♬♬

放送における倫理規定については
結局、現場の判断によるところが大きいのです。
それは、編成局長がマイホームパパだったり
プロデューサーがプロテスタントだったり
ディレクターが同性愛者だったり
脚本家が近親相姦中だったり
その時の気分で変わります。

キッドは小学生の娘のいる父親のプロデューサーと
深夜番組のお笑い芸人の下ネタを
オンエアするかどうかでとっくみあいを
したことがあるので知っています。

しかし、今回の変態的部分の隠匿は
そういう放送倫理の問題ではなくて
脚本家があえて忍ばせているものと妄想します。

つまり、「秘すが花」の鉄則ですな。
「隠されるから萌える」のは
チラリズム的に王道ですからな。
時間があれば
その隠されたひだひだを
じっくりと解きほぐすことも隠微で可憐なのですが
今回は時間が限られているので
キッドが
「おらおら・・・濡れてんだろ」的な
下品の暴き方をしていることをお許しいただきたいのですな。

つまり・・・裸よりシースルーの方が
感じる変態のためのお話なのでございますよ。( ̄ー ̄)

投稿: キッド | 2012年2月12日 (日) 14時39分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 女子高生に見えない宣言!!(吉永淳):

» 【理想の息子】第5話 [ドラマ@見取り八段・実0段]
最も強い色が黒です。ただし、その黒を唯一染めるのがまた白い色です。 無限に混ぜて行くと限りなく白になる。 これはチタニウムホワイトといって、主に修正用に使います。 あるんですよ何色にも染まらな...... [続きを読む]

受信: 2012年2月12日 (日) 03時30分

» 理想の息子 vol.5 激闘!ファザコンvsマザコン!! [レベル999のgoo部屋]
『激闘!ファザコンvsマザコン!!』 内容 最近、倉橋(沢村一樹)と夕食をとることが多い大地(山田涼介)海(鈴木京香) 帰りが遅いことを心配していた。 話の流れで、倉橋は要領が悪いのではと言う海は、 倉橋が早稲田を出ているのに平社員と言うことで、大地にも“...... [続きを読む]

受信: 2012年2月12日 (日) 07時49分

» 仮面ライダーフォーゼ 第22話〜理想の息子 #5の豹塚(吉永淳)もホワチャッ〜 [世事熟視〜コソダチP]
仮面ライダーフォーゼ 第22話 「馬・脚・一・蹴」 『仮面ライダーフォーゼ』と『理想の息子』で、たまぁに被る部分があるんです。 2月11日『理想の息子 第5話』では、転校生の豹塚(吉永淳)って生徒が「ホワチャッ〜」と仮面ライダーメテオ、ブルース・リーあるいはケンシロウみたいな声とともに、大地(山田涼介)にキックやパンチをお見舞いしてる。 あろうことか、豹塚は女子でした!! ”豹塚昌子”も、宇津木先生(長澤奈央)も格闘女子です!! (昭和ジジイの小生は”ひょうづかまさこ”では... [続きを読む]

受信: 2012年2月12日 (日) 12時56分

» 理想の息子 第5話 [ぷち丸くんの日常日記]
大地(山田涼介)のクラスに転校生・豹塚(吉永淳)がやって来る。 太極拳を武器とする豹塚は、学校中に太極拳道場のチラシを配り歩く。 そんな時、憲吾(藤ヶ谷太輔)の姿を見つけて「顔を貸してほしい」と言い出す。 そんな豹塚の無謀な行動を大地は止めようとするが、ボクシ... [続きを読む]

受信: 2012年2月12日 (日) 16時36分

» 理想の息子 第5話 [ドラマハンティングP2G]
第5話「激闘!ファザコンVSマザコン!!」2012/02/11放送  親父狩りにあっていた実(沢村一樹)を、風の様に現れ救った謎の少年・豹塚(吉永淳)が大地(山田涼介)のクラスに転校してきた。 大阪からやってきたという豹塚は、家が太極拳道場をやっており腕には自信が…... [続きを読む]

受信: 2012年2月12日 (日) 18時11分

» 理想の息子 #05 [ぐ〜たらにっき]
『激闘!ファザコンvsマザコン!!』 [続きを読む]

受信: 2012年2月12日 (日) 20時25分

» 理想の息子 (第5話 2/11) 感想 [ディレクターの目線blog@Seesaa]
1/14から日テレで始まったドラマ『理想の息子』(公式)の第5話『激闘! ファザコンVSマザコン!!』の感想。 いよいよ野島脚本が首をもたげてきたか! ★記事の続き(詳細)は、下記をご訪問くださいませ! http://director.blog.shinobi.jp/Entry/3397/ ★Seesaaブログに…... [続きを読む]

受信: 2012年2月12日 (日) 21時56分

« ドラムをたたく奴に悪い奴はいないとドラマーが言うドラマ(松岡昌宏 ) | トップページ | うなれ、潮風、逆巻け、怒涛、海賊王よ、いかりをあげろ(松山ケンイチ) »