さらば甘きエアキッス(吹石一恵)
(瑛太)と(松本潤)で悩んだ末にこうなりました。だって桐原警部補(吹石一恵)今まで一番、活躍してたから。
ま、まさか、これで吹石一恵の回は終わりじゃないだろうな。
いや、きっとそうだろう。
それはともかく、あっと驚く、瑛太途中退場である。
ただし・・・「これで全部解決だ」という駿太郎(松本潤)の言葉に応じての新田の退職宣言。
これは「16年前の社長(松嶋菜々子)の父親の事件」にからんだ話なので・・・別行動で単独捜査・・・最後に合流の伏線と言えなくもない。
その場合はまさに「名探偵再登場」なのである。
タイトルの元ネタは「さらば甘き口づけ/ジェイムズ・クラムリー」(1978年)、原題は「THE LAST GOOD KISS」で翻訳家は小泉喜美子である。酔いどれ探偵スルーの甘くせつないハードボイルドだ。ジェイムズ・クラムリーも2008年に故人になったが、翻訳の小泉喜美子は1985年に亡くなっている。自身も作家である彼女の翻訳はトレビアンなのである。このドラマのレビューのタイトル元ネタでは「女には向かない職業」も彼女の翻訳だったな。
「さらば甘き口づけ」の重要な登場人物・・・いや・・・犬にブルドッグのファイヤーボールがいる。「犬と呼ばれた男」にちなんでいただきました。
で、『ラッキーセブン・第5回』(フジテレビ20120213PM9~)脚本・野木亜紀子、演出・成田岳を見た。やはり、アクション・シーンは佐藤信介・演出回限定らしい。他の演出家は基本的にはコーヒー飲んだり、指相撲させたりするだけなのだな。まあ・・・ねっとりとした男(松潤)と男(瑛太)のラブ・シーンはそれなりにスィートでございましたが~。
で、結局、警視庁内部には「ラッキー探偵社」をこころよく思わない勢力があり・・・そこには「16年前の事件」がからんでいるらしい・・・ラッキー探偵社をつぶしにかかった陰謀に新田(瑛太)が巻き込まれた・・・という話である。
そのきな臭い匂いを嗅ぎつけたのは・・・誰あろう・・・警視庁北品川警察署の桐原警部補だった。
「この事件・・・なんだか妙じゃありませんか・・・」と上司の後藤警部(金田明夫)に疑問を投げかける桐原だが・・・後藤は「余計な詮索は身のためにならない」と忠告するのだった。
その頃、社員の不祥事により、営業停止寸前に追い込まれたラッキー探偵社である。
ちなみに探偵業は「探偵業の業務の適正化に関する法律」により内閣府(国家公安委員会)に所管される事業である。そのために「人の生活の平穏を害する等個人の権利利益を侵害することがないようにしなければならない」という規定があり、違反者には営業停止等の行政処分・罰則が定められているのである。
今回は社員の新田に着せられた濡れ衣で探偵社が公安委員会に因縁つけられたわけである。
まあ、かなり強引な展開だが・・・一応、筋は立っているのである。
ただし、実際の探偵社は「信用第一」で営業しているわけであり、このような「営業妨害」をしてしかもそれが「冤罪」なら「損害賠償」の裁判になることは必然であり・・・実際にはありえないケースと言える。もう少し、穏便な解決が図られるだろう。
しかし・・・基本的には新田と駿太郎たちの「信頼」が描ければいいという筋立てなので・・・そのあたりの事情はほとんどスルーされていくのだった。
というわけで・・・ようやく・・・捜査を開始する探偵社のメンバーたちである。
まあ、前述のような理由で雇用した探偵の本籍地を探偵社が問わないなんていうことはありえないのだが・・・新田の話した「コロッケの思い出」を頼りに新田の実家を捜しあてる駿太郎だった。
実は裕福だった新田家。応対に出た姉は西山繭子である。じゃ、父親は伊集院静かよ・・・おいっ。
「弟は・・・自由を求める旅人なんです」
新田の姉・真須子(いかにもお嬢様な年上の女)と軽くお茶した駿太郎は妙にすっきりした顔で戻ってくるのだった。
その頃、新田の家にあった盗品は誰かが故意に放置したものという推理に基づき、旭(大泉洋)と飛鳥(仲里依紗)は周辺の監視カメラの映像を収集、テレビの世界だけに存在する超科学技術で画像を処理した茅野(入来茉里)は不審な男を特定する。
それは「愛人の浮気調査の依頼者」である林原浩志・偽名(正名僕蔵)だった。
すべては探偵社に峰永警視庁刑事部参事官(近江谷太朗)の不正な金銭受け取りの写真を撮影させるための陰謀だったのである・・・意味不明なほどに手のかかることを・・・。
旭からの情報提供に桐原警部補は「真犯人の捜査をするべきでは?」と進言するが後藤警部は「上の描いた構図に異論をとなえたらろくなことにはならない」と優しく諭すのであった。
しかし、あきらめない探偵社の愉快な仲間たちは「愛する新田」のために林原浩志・偽名を追い詰めていく。
そして・・・ついに逮捕される林原浩志・偽名。
イメージ・クラブ「取り調べ」のような取調室で桐原警部補は林原浩志・偽名を追求するのだった。
桐原「あらいざらい吐いちゃいなさい」
偽名「知らないよ・・・頼まれたからやっただけだよ・・・ただのバイトだよう」
こうして、やはり桐原は追求するより追求された方が似合うことが証明されたのだった。
とにかく・・・新田の無罪は証明されて、駿太郎はお礼のお汁粉缶をプレゼントされるのだが・・・新田はそれでも職を辞すると告げるのだった。
「なんだよう・・・俺のこと嫌いになったのかよう」とすねる駿太郎。
「まあまあ、チュッしてやるからさ・・・機嫌直せよ・・・チュッ」と笑顔の新田。
「うほっ・・・」・・・こうしてラッキー探偵社は貴重な人材を失ったのである。
今回の教訓・探偵は警察関係者とは仲良くすること
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コメント
しくしくしくしくしくしく・・・・・・・・・(ノ_-。)
まこしゃんが言っておられたように、本当に瑛太が途中退場・・・
どうなってるの?このドラマのキャスティング!
私が待つじゅんだけ出していれば満足すると思っているのー!?
もー暴れてやるーーー(ノ゚⊿゚)ノ
・・・こんな気分です…
ストーリーは、実はあまり頭に入ってないです。
予想していた通りにベタに進んだな…と思いました。
なんだかなーでございます。
今日は、脱力感と共に早寝しようと思います。
投稿: くう | 2012年2月14日 (火) 00時20分
こんばん
わ~い一番乗り?
お汁粉下さーい
新田退場にはびっくりでしたが
別な仕事(モンスターズクラブ?とか)が
押してるのか?(笑)
こっちでは色々理由を作って
やはり
何処かの回で合流するのでしょうね~。
投稿: ルル | 2012年2月14日 (火) 00時34分
まこお嬢様が御幼少の砌、
社会体験のためにお連れした街の洋食屋で
とんかつ定食かカキフライ定食か
お迷いになられたあげく・・・
ミックスフライ定食をご注文なされ・・・
「とんかつ」も「カキフライ」も
ミックスされていないことにお気づきになり
号泣後、大暴れされたような悲しみと怒りの
卓袱台投げでございますね。
ごっこガーデンは閉鎖されておりますが
くう様のために
卓袱台センターを解放しましたので
思う存分にお投げくださりますように・・・。
来客用のクリスチャン・ディオールのハンカチを
1000ダースご用意しましたので
ご使用ください。
そして・・・ぐっすりとお休みくだされ~。
投稿: キッド | 2012年2月14日 (火) 00時46分
こんばん
惜しゅうございましたな。
ムカフーンの風に乗ってくう様が先着されてしまいましたぞ。
お汁粉は
御前汁粉 (こしあん)
田舎汁粉(つぶしあん)
善哉(つぶあん)
のどれになさいますか。
駿太郎特製お汁粉缶もございますぞ。
おもちはふたつでよろしいですかな。
映画「モンスターズクラブ」(2012年公開予定)よりも
舞台「ガラスの動物園」(シアターコクーン)の
稽古のスケジュールかもしれないと噂されていますな。
まあ、どちらにしろ、松潤・瑛太のスケジュール調整は
かなり大変なことと妄想できますな。
いろいろとガッカリの方々もいらっしゃるでしょうが
これもまた筋立てとしてはよくある手なので
そういうもの・・・と見るのが一番ですな。
意味深な言葉を残して退場しましたので
再登場は必然でございましょう。
まあ、ここは主演が根性の見せどころですな。
と思ったけど来週はタニショーとツーショットですからな。
松潤・・・甘えんぼさんか・・・。
投稿: キッド | 2012年2月14日 (火) 01時10分