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2012年3月28日 (水)

人間たちのいとなみに敗北して大人の階段を昇る乙女(木南晴夏)

なるほど・・・「七瀬ふたたび」へと続くルートではなくて・・・「続・家族八景」への含みを残したルートの選択かあ・・・。それはそれでありだなあ。

とにかく・・・木南晴夏版「家族八景」は原作を概ね忠実にドラマ化しつつ、オリジナル一話を追加して完結である。

なんていうか・・・快挙だったな。

ここまで来るのに42年が必要だった・・・ということなんだよな。

まあ、ある意味、進化系である「SPEC」の演出家が原点に敬意を払ったという「流れ」でもあったから、原作にある程度、忠実だったことは充分に「リスペクト」を感じられるものだった。

さて、原作者は同志社大学出身である。建学精神がキリスト教精神に基づく良心・・・という大学なのである。このあたりは来年の大河ドラマ「八重の桜」で詳しく語られるだろう。

とにかく、火田七瀬のキャラクター造形にあたり、こうした情報蓄積の流れがあることは確実であろう。

七瀬的道徳というものが・・・どこかキリスト教的であるということだ。

もっとも宗教的道徳などというものは古今東西大差なしという考え方もある。

仏教の五戒に「不邪淫」があり、モーセの十戒に「姦淫してはならない」とあり、中森明菜の十戒に「やわな生き方を変えられないかぎり限界」とあるようにだ。・・・最後、意味不明だぞ。

モーセの十戒の「隣人の妻を欲してはならない」という妙に具体的な戒めが・・・このドラマではストレートにそのまま七瀬のモラルなのである。

宗教として洗練されていったキリスト教では罪は「七つ」に収斂されていく。

「暴食」「色欲」「傲慢」「怠惰」「憤怒」「強欲」「嫉妬」である。

「怠惰」からは「澱の呪縛」が連想できるし、「傲慢」からは「青春讃歌」などが連想できるだろう。

ドラマではそれほど深く表現されなかったが・・・「暴食」に関する記述も原作では散見できる。

「色欲」「憤怒」「強欲」「嫉妬」はどの話からも大いなる罪として・・・匂い立ってくるだろう。

これに対して、七瀬は「潔白」を示す清教徒(ピューリタン)的であると原作では語られている。

だから「芝生は緑」が異質なのは七瀬が罪深い人間に対して神のごとき振る舞いをして罰を与えようとするところにあると解釈することもできるのだ。いわば「憤怒」や「傲慢」あるいは隠蔽されているが「能力をもたない者」への「嫉妬」などが・・・七瀬の言動に表出するのである。七瀬自身が大罪を犯すことになるわけだ。

そういう意味ではこの話は「七瀬」の人間的成長を一番物語る話であるのかもしれない。

本来は中盤の話をラストに設定したのは・・・なかなかに含蓄があると思われる。

そして、それが途中経過である以上・・・「七瀬ふたたび」に向けて・・・もう少し、話があってもいいだろうという展開が示唆されてくるわけなのだな。

原作は以下の通り。

① 無風地帯 ② 澱の呪縛 ③ 青春讃歌 ④ 水蜜桃 ⑤ 紅蓮菩薩 ⑥ 芝生は緑

⑦ 日曜画家 ⑧ 亡母渇仰

今回のドラマ版は次のように完結した。

無風地帯 ②水蜜桃 ③澱の呪縛 ④青春讃歌 ⑤紅蓮菩薩 ⑥日曜画家

オリジナル知と欲 ⑧亡母渇仰 ⑨芝生は緑(前編) ⑩芝生は緑(後編)

結局、一話一家族で「家族十景」という見事な形に落ち着いたのである。

原作に忠実でありながら・・・「家政婦時代の終焉」ではなく「これからも様々な家族たちと生きていくだろう・・・」という「延長戦」のモノローグでしめるのは・・・ある意味、商魂たくましいのである。

まあ、基本的に世の中は「強欲」で動いているわけです。

で、『家族八景 Nanase,Telepathy Girl's Ballad・第十話・芝生は緑~高木家編~』(TBSテレビ20120328AM0055~)原作・筒井康隆、脚本・上田誠、演出・堤幸彦を見た。原作では七瀬が最初に家政婦となるのは高木家である。高木家から市川家に一週間だけ出向することになるのだ。しかし、ドラマは市川家からスタートし、高木家にスカウトされるという趣向になっている。だが、基本的に大きな違和感はない。七瀬が心を読む時の表現は高木家では「顔が四倍になる」である。基本的に「心の声」は七瀬(木南晴夏)がボイスチェンジャーで変声して表現するのだが、心を読む相手の回想による場合は役者が実演するようだ。まあ、少し微妙だが、理にはかなっている。

また、遠隔読心で役者の実演の場合はお互いの意識にある相手の声を七瀬が読み取っているという理屈になるのだと思われる。

市川家の契約が終わり、高木家に家政婦として奉公することになった七瀬。

高木家のリビング・ルームには高木夫妻が顔をそろえているが・・・市川家からやってきた七瀬を認知するだけでたちまち、隣人についての妄想を展開する夫妻なのである。

主人で開業医の高木氏(大河内浩)は市川夫人(星野真里)について連想を繰り広げる。

≪清楚な市川さんの奥さん≫≪つつましい≫≪それにくらべ≫≪こいつは≫≪俺の妻≫≪浪費家≫≪また洋服を新調している≫≪俺の稼いだ金≫≪無駄遣い≫≪隣りの家のあの男に≫≪色目を使って≫≪マドレーヌだと・・・たいした料理の腕もないくせに≫≪あんな男に≫≪男を見る目もない≫≪嫉妬?≫≪馬鹿な≫≪こんな女はどうでもいい≫≪興味があるのは市川さんの奥さん≫≪市川さんの奥さんのつつましいセックス≫

高木夫人(野波麻帆)は市川氏(西村和彦)について欲情を高める。

≪市川さん≫≪マドレーヌ喜んでくれたかしら≫≪スマートな市川さん≫≪それにくらべ≫≪このデブ≫≪怠惰な男≫≪何事にも不熱心≫≪医学書もろくに読まない≫≪急患もことわる≫≪往診にもいかない≫≪なまけもの≫≪まあ、こんな男どうでもいい≫≪やり手の・・・市川さん≫≪市川さんとの情熱的でスマートなセックス≫

≪市川夫人とのセックス≫≪市川さんとのセックス≫≪セックス≫≪セセセセセックス≫≪セセックックスス≫≪セックス≫

七瀬も様々な夫婦の心を覗いてきたが心理的にここまで露骨に隣人の配偶者に欲情している夫婦は珍しかった。

そのことが処女である七瀬の心に潜む「なんらかのスイッチ」を押して、七瀬の「人間研究心」と言う名の「悪戯心」に点火したのである。

どんな性格の人間にも必ずいい面と悪い面がある

精神感応力(テレパシー)の能力を持つ七瀬はひとかどの人間学者になっている。

(しかし、これほどはっきりと互いの長所と短所を裏返しに見ている例は珍しい

隣人の配偶者を極端に求める二組の夫婦がもしも組み合わせを変えたらどうなっていくのか。

実験してみる価値がある・・・火をつけて観察しようか

七瀬は大いなる罪に陥るが・・・七瀬自身にとってそれは単なる探究心の発露にすぎなかったのだ。

七瀬は自分の能力で二組の夫婦をたやすくコントロールできるはずだと考える。

そして、それは想像以上に簡単なことだった。

七瀬は市川夫妻と個別に会話し、それぞれに隣人の個人情報を伝えていく。

高木氏には・・・「そうそう・・・市川さんの奥様は・・・午後になると喫茶店ひばりでジャスミンティーを嗜まれます」

ドラマでは炸醤麺(じゃーじゃーめん)に妙にこだわるわけだが原作ではもちろんこだわらない。ちなみにじゃじゃ麺は盛岡(岩手県)の名物うどんである。

高木夫人には・・・「そうそう・・・市川さんは商店街のスーパーで内装の仕事をなさるそうです・・・明日は現場にいらっしゃるとか・・・」

七瀬は巧みに夫妻の心のツボをつき・・・浮気の実行をそそのかし、煽りたてる。

しかし、高木夫妻は七瀬が努力するまでもなく、目的に向かって一直線なのであった。

おかげで七瀬は高木夫人が市川氏の現場に差し入れする「おはぎ二十人前」を作らされる破目になるのだった。

ドラマではおはぎに妙にこだわるわけだが、オンエア的な季節ネタとしては春のお彼岸なので牡丹餅にするべきだろう。念のため。

事の成果を研ぎ澄まされつつある遠隔読心能力で探知する七瀬。

ここは喫茶店とスーパーの現場にいる二組の夫婦交換カップルの言動をそれぞれの視聴覚を通じて認知するという高等技術を七瀬がマスターしていることが明らかになる。

高木氏と市川夫人は喫茶店で。

市川氏と高木夫人はスーパーマーケットの改装現場で。

お互いの親密度を高めていくのであった。

≪明日・・・東日本ホテルのレストランで食事の約束を≫

≪レストランで食事を≫

≪東日本ホテルでデート≫

≪デートで情事≫

≪≪≪東日本ホテルで≫≫≫

七瀬は驚いた。明日、夫婦は浮気現場で鉢合わせすることになったのである。

入浴シーン。ファイナルである。今回は生ひざ下サービスの後で潜水の上ブクブクなのだ。

検証してみよう。

Nanase01初期の透明度。










Nanase10_2最終回の透明度。

・・・ウソツキは泥棒の始まりです。








さて、それはそれとして・・・七瀬はほくそ笑んだ。

四人の男女はそれぞれに興奮していた。

たとえば市川夫人には高木夫人に対する優越感さえ芽生えていた。

≪夫にうすのろと呼ばれていた私≫≪それにくらべておとなりの奥さん≫≪自分よりスタイルがいい、背が高い、ずっと美しい≫≪私を無視している≫≪いつも≫≪私をバカにして≫≪でも≫≪しかし≫≪けれど≫≪高木先生は≫≪私に優しい≫≪私に≫≪私に≫≪私が勝っている≫≪今は私が≫≪おとなりの奥さん≫≪ざまあみろ≫≪もしもあした・・・食事した後で・・・ホテルの部屋で・・・そうなれば≫≪おとなりの奥さんに完全勝利≫

七瀬は実験の結果に満足した。

だが・・・結末は七瀬の予想を裏切るのである。

ホテルで鉢合わせした途端・・・うろたえた市川夫人はめそめそと泣きだした。

市川氏は不機嫌になった。

≪あんなに子供っぽいとは思わなかった≫≪泣きだすとはな≫≪泣くなんて≫≪呆れた≫≪それにしても・・・こいつがあんな男と本当に情事をしているとは≫≪医学的にみてもああいうタイプはセックスに淡泊だろうに≫≪俺の方がずっとねちっこい≫≪ずっといいはずだ≫

≪あの人≫≪意外だった≫≪あんなことぐらいでうろたえて≫≪急に不機嫌になって≫≪まるで頼りにならない≫≪それにしても・・・私にかくれて≫≪あんな女と浮気していたとは≫≪やる前だったのかしら≫≪やった後だったのかしら≫≪何回もやったのかしら≫

お互いに牽制して無言で過ごした高木夫妻は・・・夜になって爆発したのである。

≪どうだ≫≪あの男とくらべてどうだ≫≪どうなの≫≪あの女とくらべてどうなの≫≪ほらこのねちっこさはどうだ≫≪ああそんなふうにねちっこいことをしたの≫≪あの男よりすごいはずだ≫≪あの女にもこんなにすごいことを≫≪なめたのか≫≪なめられたの≫≪はげしくしたのか≫≪こんなにはげしく≫≪いいだろう≫≪いいのね≫≪うおうこれならどうだ≫≪あおうそれならこうよ≫≪お≫≪あ≫≪うおお≫≪あはん≫≪ずたずたにしてやるぞ≫≪ああ。あ

一瞬の歓喜と自我の崩壊。閃光。

七瀬は他者の嗅覚を通じて人間の生臭い匂いを感じた。

吐息。汗汗汗汗汗汗。

≪俺の俺の女だ≫

≪あなたのあなたのものよ≫

夫婦は愛をとり戻していた。

(負けたわ)

(私にはわからないような複雑な心理的機構が人間にはある)

(でも偉大なる夫婦愛に負けたわけではない)

(中年男女の貪欲さ)(中年男女の性行為の歓喜への執着心)(都合のいいすり替え)(そうだわ、わたしは中年の無意識的な狡猾さに負けたのだわ

七瀬は敗北感を味わいつつ・・・何故か清々しい気分だった。

そして、思い上がった自分の幼さに苦笑したのである。

七瀬は高木家を去る日、市川夫人を見かけた。

夫に暴力を振るわれたらしく、顔に痣を作っている市川夫人はかいがいしく掃除をしていた。

彼女は、今までになく幸せそうな表情をしていた。

七瀬はふと・・・家族たちの「空気」を回想する。

様々な家族がいた。

はだかの家族。獣のような家族。髭をはやした家族。お歯黒の家族。水着の家族・・・どの家族もそれぞれに独特の空気を持っていた。

そして・・・七瀬はそういう家族たちに漠然とした愛を感じているらしい。

このドラマの世界では七瀬の家政婦としての人生はもうしばらく続くのである。

関連するキッドのブログ→第9回のレビュー

シナリオに沿ったレビューをお望みの方はこちらへ→くう様の家族八景

さて、原作ではこの後は「七瀬ふたたび」に続いていく。

「邂逅(七瀬ふたたびを改題)」では孤独だった七瀬がはじめて読心者としての同胞と出会い、さらに時間に関係した新たな能力者と運命的な出会いをする。

やがて「邪悪の視線」では能力者同士の敵対関係が生じ、「七瀬 時をのぼる」ではついに時間を遡行することになる。「ヘニーデ姫」では人類と超能力者の対立が暗示され、「七瀬 森を走る」では悲劇の幕が閉じる。血沸き肉踊る展開である。

さらに長編「エディプスの恋人」では復活した七瀬が・・・その理由とともに世界の秘密を解き明かしていくことになるのである。

木南晴夏がすべての七瀬を演じることができますように・・・願ってやまないのである。

なぜなら、七瀬三部作とはシンデレラ・ストーリーなのだから。

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コメント

キッドさん☆家族八景 無事最終回を迎えることができましたね
おめでとうございます☆

芝生の前編がかなりゆるかったので ほんわかとした最終回になるんだなぁと思っていましたが この作品の特長を全作品にあてはめて ある意味 人間賛歌とも思えるラストに仕立てていて驚きました
綺麗にまとまった最終回でスゴクよかったです
期待以上でした

私は今回のドラマ化作品の中では澱の呪縛、日曜画家、亡母渇仰が印象に強く残っています
ただ 芝生は緑の最終回の流れは全作品に対して愛情が強くなるようなまとめ方でまさに最終回らしかったです
もう少し 家政婦稼業をしてから 引き返すことの出来ない世界に行っても遅くはない気がします

今回の入浴シーンはなんなんでしょうか?凝りすぎ(笑)

最終回を見てスタッフの八景に対する深い深い思い☆
感じることができました

続編があるかもしれない終り方

キッドさんまだまだのんびりはできませんよ(*^-')b

投稿: chiru | 2012年3月28日 (水) 20時16分

シンザンモノ↘シッソウニン↗・・・chiru様、いらっしゃいませ・・・大ファン

ゴールでの祝福のメッセージありがとうございます。

単なる鬱エンドの回避ではなくて
それなりに前向きのスタイルでのフィナーレ。
そう考えると
じっくりと練られた作品構成が感じられ
まことに喜ばしいですな。
chiru様の予感がズバリ的中ですな。
ひょっとして予知能力発動なのではーーーっ。

まあ、後味の悪さが至上命題みたいなところがある
原作的にはしてやられた感があるかもしれませぬーっ。

今回、あらためて三部作を読んでみると・・・。

「家族」私は・・・人殺しーーーっ。

「ふたたび」私は・・・殺されたーーーっ。

「恋人」私は・・・なんなのーーーっ。

もう、これでもかというほど鬱エンドですからな。
まあ、悪魔にとっては実に清々しいわけですけれども。

しかし、たとえば東京ローカルの「勇者ヨシヒコ」では
ムラサキという役で
貧乳設定だった木南晴夏を
本当に貧乳だと思っている視聴者が
いたりしますからな・・・。
ナイスバディなのに・・・。
そういう意味で人殺しで終わるよりも
希望を含んだラストの方が
ずっといい感じでございますものねーーーっ。

とにかく・・・原作の魅力を遺憾なく伝え
木南晴夏の底力を強烈アピールして
ドラマ「家族八景」は有終の美を飾りましたな。
「澱の呪縛」では汚家族を洗浄し、
「日曜画家」では悪人の悪事を挫き、
「亡母渇仰」では自分を責める・・・。
まあ、基本Sですな。

MというのがSの進化系だというのがよくわかる話でございます。

全編オリジナルの「新・家族八景」というのも
実に面白そうな感じがしてまいりましたぞ~。

それから「七瀬ふたたび」へ・・・なんてゴージャスな未来。

まあ、DVDの売上次第ですけれどもーーーっ。

今回の入浴シーンはまさにやぶれかぶれでしたなーーーっ。
七瀬サービスしすぎーーーっと絶叫しましたぞ。

ふふふ・・・そうですな。
とにかく・・・家族八景をそれなりに
おろそかにしていなかった・・・という気持ちは
充分に伝わってきましたねえ。

とにかく・・・ワンクール完走できたことは
キッドにとってホッとするところですが・・・。

続編を待ちながら・・・。

もう少しがんばりたいと思う今日この頃でございます。

投稿: キッド | 2012年3月29日 (木) 00時09分

結局、入浴剤は全く薄くならなかった気がいたしました…。
薄くなるなる詐欺…。

>「七瀬ふたたび」へと続くルートではなくて・・・「続・家族八景」への含みを残したルートの選択かあ・・・。それはそれでありだなあ。

ですね。私もそう思いましたわ。
ああ、この七瀬は何処かで今も家政婦をやっているんだよねー、と。

夫婦を混乱させることにちょっと失敗し、人間の不思議さに
ますます興味を持って次の家の扉を開くであろうラストは希望が持てる物でした。

映像演出、役者さんの演技の妙、どこを取っても素晴らしかったです。
特に主演の木南ちゃんは本当に素晴らしい女優さんです。

来期も、じいやのブログ更新への欲望を駆り立てるドラマに出会えますように^^
今期は、お疲れ様でございました♪

投稿: くう | 2012年4月 1日 (日) 01時39分

❀❀❀☥❀❀❀~くう様、いらっしゃいませ~❀❀❀☥❀❀❀

まあ、「七瀬ふたたび」の「邪悪の視線」を
もってすれば
入浴剤の彼方の全裸がすっぽんぽんなのでございますがーーーっ。

漁藤子的多元宇宙論で言えば
ホステス・コースにのらず・・・
ずっと家政婦一筋の七瀬もいるわけで
ひょっとしたら・・・
家政婦の派遣会社を経営したりしてしていて
「家政婦のミタ」のあの人は
実はテレパスだったりして・・・。
などと妄想することも可能ですからなーーーっ。

そういえば、人の心がよくわかっている
キャラクターだったよなーーーっ・・・でございます。
晴海明美なんて真弓瑠璃と同様にどちらが名前だかわからない
偽名っぽいですしね~。
ちょっと年齢あわないけれど
時間を遡行しすぎて主観年齢が・・・。

まあ、妄想とめどなしですな。

事象にたいして何を思うかは人それぞれで
人生に「前向き」の七瀬もなんだかなごみますからな~。

原作はある意味、「エディプス・コンプレックス」に
支配されすぎた感じもございますからね。

「亡母渇仰」の亡母・・・
旧人類(父母)と新人類(子)の殺し合い・・・
そして、ある意味、亡母の復讐とも言える「エディプスの恋人」

ある意味、裏返しの嫁姑問題ですからな。

実力と魅力を秘めた女優が
ポジションを必ずしも得られないという
ショー・ビジネスの世界ですが
木南晴夏が・・・
様々な重圧をはねのけて
主演女優までやってきた・・・
なんだか・・・うれしいのでございますねえ。

全く、享受者としては感謝の一言です。

来季は早くも取捨選択の難しいクールと
なっておりますなあ。
少し、セープしないと
更新地獄と化してしまうおそれがございます。

くう様の数々のはげましのコメントでおかげをもちまして
なんとか冬をのりきれたこと
厚く御礼申し上げまする。

投稿: キッド | 2012年4月 1日 (日) 02時38分

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