たぶらかし・・・って私たぶらかされていないでしょうね。(谷村美月)
うーん、場合によってはね。
それにしても・・・「生物彗星WoO」(2006年)から・・・ここ。谷村美月も21歳である。
ものすごい美少女の上に巨乳である。しかも・・・いつも際どい役柄をチョイスしているのだな。
一体、それはどのような運命のレールなのだろうか。
やはり・・・美少女すぎる難しさというものがあるのだなあ。
昨日、深夜アニメの「LUPIN the Third -峰不二子という女-」でアニメとはいえ、無修正の峰不二子の乳首を露出して、ええーっと一部愛好家をのけぞらせた日本テレビが・・・今夜は特に必然性もないのに谷村美月のシャワーシーン、乳房へのペッティング、下の方の下着露出、無抵抗でキスのサービスである。
アイドル的に谷村美月を追いかけている青少年には軽いトラウマになったはずだ。
まあ・・・ここまで「親友をいじめ殺した中学生」「覚せい剤中毒の高校生」「幼児虐待のヤンママ」など・・・ものすごい役柄を演じてきている谷村美月なのである。もはや・・・路線というしかないんだな。
ついこの間、双子の花嫁入れ替わりをやっていたと思ったら、つい最近は吸血スペック・ホルダーである。
だから・・・路線なんだなーーーっ
とにかく・・・久しぶりの連続ドラマの主役である。もう、大人だから・・・何をやってもいいのだが・・・体当たりもノイローゼにならない程度にやってもらいたいものでございます。
まあ・・・常盤貴子ぐらいまでのぼりつめてもらいたい。
で、『たぶらかし-代行女優業・マキ-・第1回』(日本テレビ20120405PM2358~)原作・安田依央、脚本・森下直、演出・白川士を見た。映画「誘拐」(1997年)の脚本家に、「永遠の仔」の演出家である。それが・・・この枠の・・・女には変身願望があるはずだという男の妄想的なシリーズ・・・(例1)「秘密諜報員エリカ」(例2)「FACE MAKER」と連動すると・・・女優だから何でも演じるがいい・・・的な話になっていくのである。
原作では主人公のマキ(谷村美月)は39歳の設定なのである。水鳥(山本耕史)は女優としてのマキの追っかけで・・・付き人に志願する設定である。
ほとんど・・・原型とどめていないことがドラマを見れば一目瞭然なのだな。
そこまでギスギスした姿勢でドラマ作らなくてもいいだろうに・・・と思うのだが・・・まあ、そういう作り手がいたっていいかもなあ・・・。
そんな悪い大人たちにいたぶられてものすごい役をやらされてる感じが抑制され・・・私はこの役をものにしてみせる・・・という女優魂を見せるしかないのだ。だが・・・そこまでハードルあげなきゃならんのか・・・マジで。
女優募集に応じて・・・妖しいORコーポレーションの扉を開くマキ。
そこでは社長の松平(段田安則)が・・・謎の女・藤ミネコ(白羽ゆり・・・「最高の人生の終り方」の不倫教師の妻役からここ)を膝の上に乗せていた・・・もう・・・いい意味でも悪い意味でもピンク映画の匂いがします。
ここから・・・「怨み屋本舗」クラスの仕上がりに持っていけるかどうかが・・・真価の問われるところなんだなあ。
さっそく・・・演技指導と称して・・・マキをソファに寝かせ・・・のしかかり、マキの体臭を嗅ぎまわり、「目を閉じて」などと意味不明の言動・・・弱小プロダクションではこのような手法で「役者としての度胸」だとか「順応性」を見るなどといってセクハラをしますので一般の方はご注意くださりますように・・・を展開する松平。
「うん・・・いい顔してる・・・」である。
まあ・・・一応、ツッコミます。
そりゃ・・・見ればわかるだろうっ。
もう・・・これはエロのためのエロを作るドラマだと判明しましたーっ。
「仕事は・・・ドラマですか・・・映画ですか・・・それとも舞台ですか・・・」
「現実だよ・・・」
「え・・・」
「現実という舞台で・・・実在する誰かを演ずる・・・それが代行女優業だ」
「え・・・」
気がつくとマキは棺桶の中にいた。
「え・・・」
練炭自殺した画家・白鳥ゆりえ(内田慈)の葬儀。死体は司法解剖中だが・・・遺族の病死として葬儀を執り行いたいという意向があるのため・・・マキは「ご遺体」の替わりなのである。
(なんだか・・・だまされているみたいだが・・・時給3万円だから・・・ま・・・いいか)
などと・・・マキがのんきに考えていると突然の闖入者が登場。
「幼馴染のものです・・・ああーっ・・・ゆりえーっ・・・きっと悪い継母に殺されたんだねーーーっ」
マキと同様に代行俳優である水島の臭い芝居なのである。
白鳥ゆりえ死亡の裏にはなにやら「事情」があるらしい。
そして・・・そこには白鳥家の莫大な財産と・・・後妻であり継母の桜子(宮崎美子)と内縁の夫・博人(忍成修吾)の確執が絡んでいるらしい。
そして依頼者である博人が「実は・・・後妻の桜子に結婚を反対され・・・入籍できないでいた・・・そして・・・桜子は財産を狙っている桜子に殺されたのだ」と事情を告げる。
もちろん、忍成修吾が・・・いや博人がこの段階でそう言う以上、真犯人は博人なのだが、そういうことは本筋ではないのである。なにしろ、このドラマはミステリではなくてエロなのだから。
「ゆりえの幽霊になって・・・桜子を脅してほしい・・・そうすれば桜子は罪を告白するかも・・・」
資料として渡された生前のゆりえのDVDを見たマキの女優魂に火がつく。
博人の演出で・・・桜子を脅すマキ。
ついに「ゆりえちゃん・・・許して・・・」という罪の許しを請うようにも見える桜子の言動を引き出す。
それを動画におさめた博人がゆりえ殺害の証拠として警察に提出したために桜子は取り調べを受けることになる。まあ・・・そう簡単に警察は動きませんがね。
「なかなか・・・いい演技だった・・・」という事務所の一同。
「こんなの・・・ただのものまねじゃない」とつぶやくマキに・・・妖しく社長は告げる。
「演技の基本は模倣だよ・・・まねてまねて本物以上にそっくりになる・・・それが演じるってことだ」
マキは過去の劇団時代の「空気」を社長たちに感じる。
まあ・・・実は単なるエロ要員に見える峰も・・・実は宝塚のトップ女優である。
そして・・・社長は「劇団夢の遊眠社」の看板俳優。
さらに・・・水鳥は赤ちゃんモデルで老舗の劇団若草出身の年齢=芸歴という役者なのである。
それは・・・それぞれ本人の話だろう・・・だから・・・実に役者の色が濃いのはわざとだろうから・・・かなり凝ったキャスティングだって話だよ・・・なるほど。
これだけ・・・脇を固められると・・・役じゃなくて・・・エロじゃないかと言う疑念を女優が言いだしにくい空気になってるんだな、きっと。
二人きりになるといきなり、マキをくどきはじめ、「プライベートで俺の心の傷をいやしてくれないか」とベッドに押し倒し、愛撫とキスを始める博人に・・・マキは違和感を感じるのだった。
「少し・・・時間をください・・・」
やがて・・・もう一度・・・ゆりえのDVDを見なおしたマキは・・・ゆりえの魂に同化し・・・ゆりえの心をつかんでしまうのだった。スペックかっ。
ゆりえの財産を相続できるのは桜子だけ・・・しかし、彼女が殺人犯になれば・・・博人は特別縁故者として相続権を申請できる(民法951条~958条)ということを調べてみたマキ。
ゆりえが自殺した部屋の鍵を持っていたのは桜子ではなくて・・・博人だった。
ゆりえを殺したのは・・・。
真相をつかんだマキはとりあえずシャワーを浴びるのだった。胸の谷間のアップ。全裸の背中、曇りガラスの向こうの全身とエロいサービスこれでもか・・・である。
やはり・・・たぶらかされています。
「博人さん・・・」
ゆりえになりきったマキの言霊は博人の心を揺さぶるのだった。
「私は・・・あなたに殺されることを恐れていた・・・だから入籍しなかった・・・でも、結局、私は殺された・・・優しい桜子さんは私を守りきれなかったと・・・後悔している・・・でも・・・殺されると知りつつ・・・私はあなたと別れられなかった・・・なぜなら・・・私はあなたを愛していたから・・・」
氷のような博人の心をマキの演技が溶かしたのだった。
「俺が・・・俺がゆりえを殺しました・・・」
かなり、強引な展開だが・・・素のマキ、ゆかりになりきれていないマキ、ゆかりになりきったマキを谷村美月が見事に演じ分けて・・・一応の説得力が生じている。
博人は自首し、桜子は釈放された。
「すみませんでした・・・」と謝罪するマキを桜子は優しく抱きしめる。
やはり・・・谷村美月は凄い美人女優なんだと確認できました。
関連するキッドのブログ→スペック
→モノロイ
それにしても今週は戸田恵梨香→満島ひかり→堀北真希→谷村美月というラインナップ・・・久しぶりに言いたい・・・殺す気かっ。
| 固定リンク
コメント