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2012年4月22日 (日)

ツチノコと呪われし宝石と桜の花言葉は優しく美しい女(長澤まさみ)

「化け猫ホームズ」もなかなかに面白いのだが・・・「三毛猫ホームズ」だろう・・・まあ、マツコと猛獣は同じジャンルなんだな。

もりこみまくる・・・「都市伝説の女」の方がやはりワクワクするな。

ちなみにルパン三世がホープダイヤモンドを盗んで峰不二子が呪われる(実はルパンのお仕置き)のはTVアニメ第2シリーズ第107話の「結婚指輪は呪いの罠」である。

ホープダイヤモンドはインドの伝説の王女シーターの彫像の瞳である。つまり、二つある。

いつから存在するのかは定かではない。

10世紀以後は右目のみが存在し、左目は完全に世の中から消えている。

・・・というか、本体そのものの所在が不明である。

17世紀には112カラット以上あったことが確認されているが盗品となる度にカットされ・・・現在では44.52カラットに縮小している。16世紀の半分以下になっているのである。

特徴はブルー・ダイヤモンドで紫外線を当てると赤い燐光を発する。なぜ、青いダイヤなのか、なぜ赤く光るのかは現代科学をもってしても完全には解明されていない。

所有者が不幸に襲われることから「呪われた宝石」と呼ばれるが、基本的に人間は皆、不幸に襲われるものなので宝石に罪はないのである。

あくまで都市伝説(妄想)でございますよ。

で、『都市伝説の女・第2回』(テレビ朝日20120420PM2315~)脚本・後藤法子、演出・塚本連平を見た。「クローバー」(テレビ東京)では有村架純もスラリと伸びた長い脚を披露しているのだが・・・長澤まさみの筋肉質にも見えるムッチリした白い脚の方に成熟したセクシーさをより感じたりするわけである。・・・ま、好みの問題なのですがーーーっ。今回は胸元サービスもあって演出家の好みの差が出ています。しかし、やはり、長澤まさみの総合的な美しさは段違いの威力を持っていますな。まさに優れた美女と申せましょう。ソメイヨシノかよっ。

ツチノコを目撃し撮影したために遅刻する女

通勤途上で都市伝説的小動物ツチノコを発見した警視庁捜査一課の音無月子巡査(長澤まさみ)・・・。追跡、写真撮影のために勤務時間に遅刻である。しかも・・・撮影された写真には尻尾しか写っていませんでしたーーーっ。・・・ツチノコはやはり胴体がないとね。

「ヘビだな」丹内主任(竹中直人)を始め・・・丹内班の先輩刑事一同・・・芝山(平山浩行)、岩田(安藤玉恵)、安藤(良知真次)は「ヘビだね」「ヘビだよ」「ヘビヘビ」の大合唱である。

しかし、直感で「事件の通報」を察知する月子。「資産家未亡人殺害事件発生」・・・出動である。

合わせ鏡のある部屋で・・・発見されたのは黒岩家当主・黒岩福子(田根楽子)だった。

深夜零時に合わせ鏡から悪魔が来たりて通り過ぎる

すでに・・・郷原主任(宅間孝行)率いる郷原班が出動中である。警視庁鑑識課の勝浦(溝端淳平)は合わせ鏡の位置の微妙なズレが気になって例によって矯正している。

合わせ鏡の間に横たわるのは鈍器による打撲で殺傷されたご遺体。

郷原は美人である月子以外の丹内班は例によって現場への接近を許さないのだった。

「合わせ鏡からは・・・もう一人の自分だとか、鏡の国の王子様とか、青ざめた馬とかが出てくるっていうけど・・・あなたはどう思う」と質問されて答えにとまどう勝浦だった。

それよりも勝浦はせっかくの市松人形コレクションが乱雑に陳列されているのが気になってしょうがないのである。

市松人形の髪の毛がのびるのは生きているからではなく死んでいるから

「毛髪は時間経過とともに劣化し、表皮の部分が網目構造体となって重力で伸ばされてしまうのです」

「あるいは呪いがかかっているかね」

例によって会話の成立しない二人だった。

「あら・・・これは・・・」と月子が目にとめたのは・・・遺体の帯どめに輝く宝石だった。

「青いダイヤモンド・・・まさか・・・ホープダイヤモンドのかけらではないかしら」

英国の銀行家ヘンリー・ホープがかって所有していたためにホープダイヤモンドと呼ばれるブルーダイヤモンドは多数のかけらが存在している。

ホープダイヤモンドは持ち主に不幸をもたらす呪いの宝石である

「つまり・・・黒岩夫人は・・・ダイヤの呪いで殺されたのよ」・・・きっぱり断言する月子だった。

都市伝説てんこ盛りで主題を見失う勢いだな。

屋敷はほぼ「陸の孤島」状態で容疑者は・・・お屋敷関係者に絞られる。

全員、父親が違う息子が三人。父親とは全員、死別である。そのたびに黒岩家の資産は膨張したらしい。

それもまた呪い・・・と月子の目は輝く。

長男・黒岩大(池田鉄洋)は母親の経営する会社の取締役。当日は外で飲んでいて記憶がないらしい。

次男・黒岩成(裴ジョンミョン)はニート。引きこもりが過ぎて陽光を浴びると消滅しそうになる虚弱体質である。

三男・黒岩功(市川知宏)は西洋史を専攻する大学生。三兄弟のうちで母親に一番かわいがられている。ホープダイヤモンドについても詳しいらしい。

三兄弟とも一瞬で月子に一目ぼれである。

屋敷には使用人が二人いる。

女中頭の佐々木松江(山村紅葉)はミステリの脇役女王である。化け猫ではありません。

そして・・・存在感を消して一瞬、誰だかわからないメイド臼井里美を演じるのはMEGUMIである。これ、臼田あさ美をイメージして脚本書いてたんじゃないだろな。MEGUMIならMEGUMIで話の展開違うだろう・・・。もっと・・・ダイナマイト・ボディ強調の話にしないと。

「雌犬がその爆乳でお坊ちゃんを・・・たらしこんだのか」とか・・・。

おい、犯人、口走ってるぞ・・・ま、いいか。

実は・・・15才も年下の三男と出来ているメイドのMEGUMI・・・だから臼井だろう・・・っていうか計算あわないよね・・・ま、いいか。要するに年齢差ではなく身分差を強調しにくい時代なんだな・・・きっと。だったら・・・もっと経済格差でいいだろうに。このあたりが・・・基本・・・甘め設定だな。もちろん・・・すべては祟りだったというオチだから・・・リドル・ストーリーだけどな。これで充分という考え方もあります。実年齢的にはMEGUMI(30)、市川(20)である。

すでに直感で事件の全貌を見切った様子の月子。三男とホープダイヤモンドの話題で盛り上がり、鑑識・勝浦の激しい嫉妬を呼び起こすと月子を狙って花瓶が落下してくるのであった。

もちろん、嫉妬したMEGUMI・・・臼井が投げ付けたのである。

丹内班と郷原班が容疑者を取り調べたりアリバイ成立させたりしている間に・・・ミステリの女王は「私が・・・奥様を殺したかもしれない・・・」と告白である。

「合わせ鏡の伝説を教えてしまったから・・・」というので、本筋とは無関係にさっそく実験をしてみる月子と勝浦であった。

赤外線カメラモードで怪談モードに突入する二人(刑事と鑑識)だったが・・・愛欲激しいカップルはその夜も情事モードにふけっていたのだった。

つまり・・・ここは拡大鏡を使ったトリックで蔵の中の全裸の二人(三男とメイド)を見せるところだよな。ここが深夜の境界線の金曜ナイトドラマの弱点なのだな。どんな弱点だよ。

三男とメイドの関係を知った女中頭は鏡を使った実況中継で奥様に密告したのである。

奥様に・・・「女中の分際で・・・私のかわいい子に手を出すとはこのおっぱい女狐め」とののしられ・・・思わず・・・奥様を殺したメイドである。

そして・・・黒頭巾の市松人形に隠された本物のホープダイヤモンドを入手したのであった。

「なぜ・・・あなたはそれをもって逃げなかったの・・・」

「買い手がつかなかったのよ・・・」

「ちがうでしょ・・・愛の未練でしよ・・・彼と別れたくなかったんでしょ・・・」

「・・・」

散った桜の花びらが地面につく前に片手で3枚つかむことができたら願い事が叶う

「そう思ったあなたは恋がかなうように頑張ってたもの・・・」

「でも・・・いつも二枚しかつかめなかった・・・」

「それはドラマ『赤い糸』の見すぎ・・・片手で一枚つかめればおまじない成立よ」

「えーっ・・・」

「枯れ葉を十枚つかめたらボクサーになれるんじゃ・・・」

「誰がはじめの一歩じゃ」

こうして・・・事件は愛する男との別れを強要された貧乏育ちのメイドの発作的反抗で幕を閉じるのである。

「結局・・・呪いじゃなかったんですね」

「都市伝説には隠された秘密のメッセージがあるの・・・それをどう、感じるかはその人次第なのよ・・・」

「ハルキくんが言ってたんですか・・・」

「今回は・・・すべて・・・ホープダイヤモンドのかけらの呪いによるもの・・・だって本当に愛し合ってたらかけおちすれば・・・すむでしょう・・・めぐみさんは駆け落ち資金欲しさにダイヤを盗もうとしてそれを奥様に発見され・・・逆上して殺してしまったのかも・・・。そして・・・ダイヤを持っていたから、愛を失った上に罪も露見してしまったのよ・・・」

「そんな~」

どっちつかずの気持ち悪さを残し・・・桜の花びらをつかみはじめる月子。

「あ・・・三枚つかめてる・・・じゃないですか・・・」

「だめだめ・・・私の願い事成就のためには百枚はつかめないと」

「そ、それは~」

月子・・・底知れぬ女である。

関連するキッドのブログ→第1話のレビュー

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