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2012年4月 5日 (木)

大日本帝国のいちばん短い日(堀北真希)

「戦後の未来を堀北真希・・・かけ言葉かよっ」でもよかったのだが・・・大日本帝国の敗戦の日から始まるドラマに敬意を表したい。

堀北真希の朝の連続テレビ小説であり、じっくりと記述したいところだが・・・スケジュール的に困難なのである。

昨日も同じこと言ってた気がする・・・。言ってたよ。

大日本帝国がいつ消滅して、日本国がいつ誕生したのか・・・異論があるところだが、無条件降伏を発表したということは・・・即ち大日本帝国がすでに死に体だったと言えるだろう。つまり・・・大日本帝国は1945年8月15日正午ごろに終わったのである。つまり、その日は半日しかなかったわけであり、日々一日があった大日本帝国にとって一番短い日・・・12時間ちょっとしかなかった・・・だったことは間違いないだろう。

ちなみに映画「日本のいちばん長い日」(1967年東宝映画・監督・岡本喜八)では1945年8月14日正午から、玉音放送でポツダム宣言の受諾を知らせる8月15日正午までの「24」時間が描かれる。

「日本のいちばん暑い日」ともいえるような熱気の渦巻く「24」である。

そこには「戦争をやめたい人」と「戦争をやめたくない人」の攻防も描かれる。

焼け野原となった東京の鎌田で・・・8月15日が明るく描かれることに・・・絶望を感じた人も多いと思う。

ちなみに日本政府が降伏文書に調印したのは9月2日。悪魔の帝国ソ連とその属国以外の対戦連合国との平和条約が発効したのは1952年4月28日である。

で、『梅ちゃん先生・第1回』(NHK総合20120402AM8~)作・尾崎将也、演出・木村隆文を見た。「結婚できない男」(2006年)や「白い春」(2009年)の脚本家の書き下ろしである。しかし、「まっすぐな男」も書いているので油断はできないのである。

日本一のなんちゃって女子校生女優・堀北真希も23歳であるが・・・まだまだいけるな。

とにかく、傑作「カーネーション」の後である・・・のんびりやるしかないのだな。

米国が本土爆撃用のB-29の大量生産をしている頃、日本では勤労動員された女工の皆さんが手作業で高高度迎撃機を作っていたのである。そりゃ・・・負けるわな。

おっとりした性格の下村梅子(16)は悪夢にうなされる。工作機械のベルトが切れて作業が滞り大日本帝国敗戦の責任をとらされ銃殺される寸前で目が覚めるのである。

すでに気温は上昇している。汗をぬぐった梅子は自分がかなり匂うことに気がつく。

4月15日の鎌田大空襲で焼け出され、焼け残った資材で仮説された住居は未だに焦げ臭い匂いがする。壁は公衆便所のものである。自分が匂うのか家が匂うのか・・・栄養失調で朦朧となりながら・・・梅子は薄汚れた寝巻から薄汚れた制服に着替える。

朝食の匂いがする。幽かに味噌の味がする粥である。

(胡瓜が食べたい)と梅子はふと思う。

すでに家族たち・・・医学部教授の父(高橋克実)、母(南果歩)、祖母(賠償美津子)、女学生の姉・松子(ミムラ)、医大生の兄・竹夫(小出恵介)はひっそりと粥を啜っている。

誰も言葉を発しないので・・・このままではドラマとしては成立しないため・・・梅子はバラック(掘立小屋)の外にでる・・・となりの掘立小屋からは何か言い争う声がするが・・・誰もが空腹のために身動きできないのである。

周囲では千人ほど焼死者がでたために・・・未だに死臭がただよっている。

梅子は井戸で水を組むと洗顔する。死体の浮かんでいた井戸だが・・・医師である父が消毒したので飲んでも大丈夫だろう・・・と梅子はぼんやりと思う。

水を飲んでも空腹感は治まらないが・・・飲まないよりはましだった。

支度を終えた姉がうつむいたまま・・・梅子を待っている。

梅子が歩き出すと姉もまた動員先の工場へと歩き出す。

焼け野原を二人は無言のままとぼとぼと歩いていく。

工場にいってもやることは焼け跡の整理である。

誰もが空腹だ。無言のまま、作業を続ける。

今日はこのまま・・・セリフがないのかと思われた頃・・・玉音放送が始まる。

「・・・耐えがたきを耐え・・・」

雑音の多いラジオから流れる今上天皇の声は聞き取りにくい。

すでに通達により、放送内容を知っている工場長が放送終了と同時に嗚咽をもらす。

「・・・負けた・・・」

「わがくにが・・・まけた」

ざわめきはやがて吐息に変わった。

(茄子が食べたい・・・)と思っていた梅子に姉が耳元で囁く。

「解散よ・・・今日は家に帰るの・・・戦争が終わって・・・許嫁の智司さん(成宮寛貴)が・・・帰ってくるかもしれないの」

「お姉さん・・・そんなことを言ったら・・・銃殺されてしまうよ」

「・・・とにかく・・・帰るのよ」

姉妹はふたたび焼け跡をとぼとぼと歩いた。

妹は姉の身を案じていた。

(姉がおかしくなってしまった・・・)

遠くで怒号が聞こえ、女の泣く声が聞こえた。

(みんなおかしくなってしまった・・・)

梅子は不安に震えながら思った。

(大根が食べたい・・・)

そして・・・戦後が始まった。

主題歌「さかさまの空」についての感想は→アンナお嬢様のレビュー

それにしても・・・シナリオに沿ったレビューの方が・・・誰もいないとは・・・。「カーネーション」と落差ありすぎ~。不安でございます。

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それにしてもオンエアで峰不二子のトップバストを見る日がこようとは・・・ツイッターかっ。

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コメント

>シナリオに沿ったレビューの方が・・・誰もいないとは

だって~~~・・・・

まきまきが可愛く、桃李がカッコええ、という観賞用ドラマです^^;
まだ4日目だから…という考え方もあるけど、もう4回目なのに…とも言えます。
「おひさま」の時でも1話目から惹きつけられるものがあり
(まぁ、あれの場合は原田知世さんの功績が大きかったわけですが…)
「カーネーション」では1話からすでに釘づけだったのに、
と考えると、ちょっと…いや、かなり悲しいです。

まぁ「カーネーション」が素晴らしすぎたので、その後はかなり
苦しいとは最初から予想してましたが…。
毎日15分の間に傑作を作るのは本当に難しいんだな、と思うと同時に
渡辺あやさんの凄さを改めて思い知るのでした。

投稿: くう | 2012年4月 5日 (木) 15時55分

rouge❀❀❀☥❀❀❀~くう様、いらっしゃいませ~❀❀❀☥❀❀❀rouge

ふふふ、皆さまのお力に頼ってばかりいては
ダメなのでざいますなーーーっ。

まあ・・・じいめも
第一話を根底から全否定の妄想になっておりますので
なんとも・・・でございます。
しかし・・・パロディーはあくまで元ネタあってのことですからなあ。

とにかく・・・
蒲田大空襲がまるで
他人事のように明るい梅ちゃん一家。
目の前が真っ暗になりましたぞ~。

浮浪児のことなんか・・・みんな
わかって心痛めている前提ですがな。
まるで・・・梅ちゃん一家は
21世紀からタイムスリップしてきたような感じでしたぞ。

情景CGが見事に「美しい焼け野原」を再現しているだけに
センスのなさに脱帽でしたものな・・・。

まあ・・・それはそれとして
マキマキはかわいいしミムラは腹に一物ありそうだし
小出恵介もいつもの感じだし・・・
サザエさんの匂いが漂ってますな~。

ふふふ・・・まあ、「カーネーション」は
心技体の一致した見事な一本だったのでございましょう。
じいめはかように思うのでございます。

投稿: キッド | 2012年4月 5日 (木) 22時14分

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