都市伝説の女と怨霊と桔梗の花言葉は変わらぬ愛(長澤まさみ)
朝ドラマの次週予告では堀北真希も半裸で春のお色気祭りに参加していたわけだが・・・。
なんだろう・・・この流れ・・・世紀末なのか・・・もう世紀末まで88年しかない気分なのか。
そういう浮かれ気分に乗って脚線美で勝負の長澤まさみである。
本来、乳勝負ではなかったのか・・・。しかし・・・足の方も文句ないな、自分でスパンキングするという過剰なサービスもあるし・・・変態かっ・・・変態でございます。
とにかく・・・都市伝説である。都市(アーバン)の伝説(レジェンド)なのである。
では・・・都市とは何なのだろう。みんなどのくらいの地域を都市というのだろう。東京はおそらく都市だろう。では京都は都市なのか?・・・大阪は?・・・博多は?・・・札幌は・・・?・・・名古屋は・・・?・・・いや、在住の人々はもちろん、都市と答えると思われる。
しかし・・・東京都民は大阪や名古屋や札幌や博多や京都を都市とは思わないという都市伝説があります。
だってねえ・・・大阪の都市伝説とか言われてもピンとこないし・・・。おいっ。
そうやって田舎を蔑視するから疎開したり買い出しに行ったときに田舎者に意地悪されるんだろう・・・だから、何の話だよっ。
都市伝説と迷信とジンクスとおまじないとマーフィーの法則の違いはどこにあるのだろう・・・という疑問もありますな。
それはそれとして「結婚の予定なしにウエディングドレス(花嫁衣装)を着ると婚期が遅れる」の法則を信じていつまでも独身でいてもらいたい女優が久しぶりに全開バリバリである。着まくってますからな。
いきなり・・・将門の怨霊ネタだが・・・最後は将門礼賛になっているところが・・・君子、危うきに近寄らずなのですなーーーっ。
で、『都市伝説の女・第1回』(テレビ朝日20120413PM2315~)脚本・後藤法子、演出・星野和成を見た。チーム・バチスタシリーズで手堅い脚本家がキワモノにチャレンジである。まあ、一部愛好家は迷信とか、伝承とか、呪いとか、祟りとかに興味津々の女の子に萌えなのである・・・変態かっ・・・だから変態だってば。で、その上にスタイル抜群の警視庁捜査一課の音無月子巡査(長澤まさみ)・・・新人刑事である。道行く人々は50%ふりかえるのである・・・つまり男は全員だっ。
直属上司の丹内主任(竹中直人)は「なんじゃあ・・・そりゃあ」と眼を剥くが月子は「あら・・・地味ですかね?」とおとぼけなのである。チャラチャラしている上にしたたかなのである。
しかも・・・「鉄道切符の発券番号は両側の数字が同じだと・・・運命の人との出会いの確率が分かるんです・・・中の二ケタが的中確率を示します。つまり・・・1991なら・・・成就の可能性99%なんですよ・・・しかし、中の二ケタが00だと・・・それは100%なんですかね、それとも0%ですか・・・そそりますよね~」と軽く演説して・・・丹内班の先輩刑事一同・・・芝山(平山浩行)、岩田(安藤玉恵)、安藤(良知真次)を唖然とさせるのだった。
そして・・・恐ろしい事に・・・月子は電話がかかってくるのがあらかじめ分かるスペック・ホルダーなのである。ファンタジーなのか・・・ファンタジーですな。
さて・・・丹内班は・・・郷原主任(宅間孝行)率いる郷原班の下請けのポジションにあるらしい。コメディーなのか・・・コメディーですな。
月子最初の事件「サラリーマン転落死…将門首塚の祟り!?かもしれない」はほぼ自殺と見たてられ・・・郷原は丹内班に後始末をまかせるのだった。
しかし・・・月子は・・・「これは自殺じゃありません・・・他殺でもありません・・・祟りです・・・将門公の祟りなのです」と希望的観測をこめて断言するのである。
「ふざけんなっ」と言いたい・・・丹内だが・・・月子が武警視庁副総監(伊武雅刀)と「月ちゃん」「武ちゃん」と言い合う仲だと知ると沈黙するのだった。
こうして・・・新人刑事月子は女の武器を最大限生かして・・・事件捜査の主導権を握り・・・警視庁鑑識課の勝浦(溝端淳平)を勝手にアシスタントにして・・・都市伝説的調査に乗り出すのである。
そつなく可愛い三枚目をこなす・・・溝端淳平・・・しかし、それだけではあきたらず今回は・・・彼自身も「視認したことは完全記憶」というスペック・ホルダーである。
たたみかけますな。
ついでに・・・やたらと都市伝説に詳しい謎の老人・小栗龍太郎(宇津井健)とか・・・一人暮らしの月子の家に何故かいる謎の妹・都子(秋月成美)とか・・・正体不明の元カレ加賀春樹とか・・・細江(小林優美)・板倉(篠原真衣)の交通課のミニスカポリス・コンビとか・・・あふれんばかりのレギュラー陣である。
その上・・・ゲストが・・・久しぶりだね、関口千穂( 内山理名)なのだな。もう、満腹感がございます。
同族会社として名高いハギノ電工・・・その社員・藤沢(斉藤陽一郎)が社屋から転落死・・・その顔は東京千代田区大手町の平将門の首塚を見ていた・・・のである。
どうやら・・・最初から事件の真相がわかってしまうらしい・・・月子は次々と・・・将門伝説と事件を結び付け・・・あらぬ方向から真実に迫っていくのだった。
都市伝説①・・・平将門は天慶3年(940年)に帝に対する反逆者として鎮守府将軍・藤原秀郷によって滅ぼされ怨霊となった。・・・そりゃ、史実だろう。いや・・・怨霊の部分は科学的には伝承。
都市伝説②・・・平将門の首は京都でさらされたが、自力で飛行し、関東に戻ってくる・・・北朝鮮のミサイルより優秀である。
都市伝説③・・・平将門ファンの関東人は各地に首塚を作る。それを尊重しない者には恐ろしい祟りがある。それは伝承だな・・・いや史実です・・・なんなんだよっ。
都市伝説④・・・そのため・・・大手町のビルには将門の首塚を見下ろせる窓はない・・・ウソです。
都市伝説⑤・・・被害者は屋上から・・・首塚を見下ろしたために祟られて墜落した・・・憶測です。
都市伝説⑥・・・祟りの証拠として被害者の体から現場にはない「桔梗」の花が発見される。
都市伝説⑦・・・桔梗は将門を裏切った女の名前である。
「本当なんですか・・・」と年下の男の子・鑑識・勝浦。
「もちろん・・・伝承だから・・・ウソかホントかわからない・・・なにしろ・・・桔梗御前がだれなのかも分からないし、関東いたるところに桔梗姫の墓(桔梗塚・・・取手、秩父、佐倉など無数に存在する)、桔梗が裏切ったのかどうかもわからない・・・桔梗は平将門の母親だった都市伝説もあるくらいだからねーーーっ」
月子の言葉よりも月子のすらりとのびた長い脚、むっちりした太もも、とにかくゆらゆらする胸元から目が離せない鑑識・勝浦のために説明しよう。
様々な説の中から・・・今回の事件の裏に蠢動する都市伝説⑧は次のような説話である。
多くの愛妾を持った平将門だが・・・特に藤原北家の血を引く藤原村雄の娘と言われる桔梗の前を激しく愛でたという。
しかし・・・平将門追討の任を負った藤原秀郷もまた・・・藤原村雄の息子であり・・・つまり秀郷と桔梗の前は兄・妹だったのである。
夫である将門と兄の秀郷の間で揺れる桔梗の心である。
なぜなら・・・秀郷と桔梗は近親相姦の間柄でもあったのだ。
藤原のくのいちである桔梗は上忍である秀郷の命に従い・・・将門との子である3人の我が子の助命を条件に・・・将門の秘事を明かしてしまう。
将門には鉄仮面をつけた六人の影武者がいたが・・・それぞれの鉄仮面には目印として違う場所に空気穴があったのである。将門本人の鉄仮面はひたいに空気穴があったのだ。
秀郷は風の変わり目を狙い・・・見事、将門の額に一矢を報いるのだった。
将門は怨霊と化し・・・将門ファンにとって桔梗は禁じられた花となったのだった。
もちろん・・・保身のためが秀郷は桔梗と三人の子供を助命せずに虐殺したことは言うまでもない。
そのために桔梗も怨霊と化したのであった。
実家と嫁家の板挟みな桔梗ファンはこっそりと各地で桔梗の花を植えたのである。
余談・・・その後・・・桔梗紋は天皇家守護(国家安泰)の一族のシンボルとなった。
桔梗の前の息子の一人、平将国は復活の呪文で復活し、安倍晴明となり、桔梗紋を五芒星に閉じ込める。
清和源氏の流れに摂津源氏があり、義経と共闘した多田氏もその一族である。この多田氏から美濃源氏が派生し、土岐氏が生まれる。この紋が桔梗であり、やがて明智光秀が天皇守護として反逆者・信長を暗殺することは言うまでもない。さらに時代は下り、明智坂本氏の末裔・坂本竜馬が桔梗紋で回天の事業に参加するのもすべて・・・民を裏切る桔梗の呪いに基づいている・・・あくまで都市伝説です。
ちなみに・・・桔梗の娘は女陰陽師・滝夜叉姫となり、祟ります。
また、長男の平良門は鬼となり、祟ります。
さて・・・将門は基本的に権力者には祟るが庶民には祟らないという良い神様です。
ドラマでも東海道を飛翔して故郷に帰った将門にあやかって・・・左遷されて地方にとばされた単身赴任者が早く本社復帰できるように「カエル」を奉納する姿が描かれています。拉致被害者家族も保身しか考えていない政治家に頼らずに将門公の怨霊に頼った方がいいのではないかと考える悪魔もいるようでございます。
そして・・・解き明かされる・・・墜落死体の謎。
人体実験と称し・・・ハギノ電工社屋・屋上から飛び降りた月子は・・・腐敗しきった同族会社にありがちな乱脈経営の実態を盗聴してしまう。
さらに・・・被害者の部屋から・・・社内の不正を告発せんものとする録音が鑑識・勝浦の特殊能力によって発見されてしまうのだった。
すでに真相を見切った月子は勝浦にハギノ電工の所有物件を捜索させ・・・桔梗が狂い咲きしている倉庫前で被害者の血痕を発見するのだった。
ハギノ電工の荒んだ経営者たち・・・つまり容疑者たちに真相をぶつける月子。
「そんな・・・あの人は自殺ではなかったの・・・」
顔色を失う・・・桔梗姫の生まれ変わり・・・関口千穂・・・彼女はハギノ電工営業部部長の萩野亮一(柏原収史)の婚約者であると同時に・・・被害者・藤沢のかっての恋人だったのである。
「私・・・彼を愛していました・・・私は告発なんかしたら・・・彼がクビになってしまうと思い・・・事を丸く収めようと・・・フィアンセに相談しただけだったんです・・・まさか・・・この人たちが彼を殺してしまうなんて・・・私はなんて・・・バカなんだろう」
「バカですね・・・でも恋する女はみんな馬鹿になるっていう都市伝説がありますから」
「・・・」
こうして・・・愚かな会社経営者と愚かな正義漢と愚かな女の都市伝説は白日の下にさらされたのだった。
「やはり・・・将門の祟りなんてなかったんですね・・・」という鑑識・勝浦。
「何・・・言ってんの・・・すべては不正を憎む将門公の御霊の霊験あらたかなる采配なのよ・・・誰が桔梗の花を咲かせたと思っているのよ・・・」
「えーっ・・・」
「都市伝説はあるの・・・だって・・・私、子供の頃に天狗にさらわれて神隠しにあったという・・・実体験があるのだもの」
「えーっ・・・」それはもしかして変態に誘拐されて性的虐待を受けて記憶喪失になっているだけなんじゃ・・・と鑑識・勝浦は瞬時に思ったが口には出さないのだった。
こうして・・・都市伝説で事件を解決する変態的ミステリの幕は上がったのである。
月子の超絶的な美脚と妖艶で隠微な過去とともに・・・。
桔梗の花言葉は「変わらぬ愛」・・・それは一途な愛のために様々な人々の期待を裏切るということに他ならない。
そのために桔梗は多くの人々に呪われて、今や絶滅危惧種に指定されている。
都市伝説か・・・いいや・・・悪魔的な事実なんだな、これが。
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コメント
長澤まさみの足に見とれてて話半分でした。^_^;
でも平将門伝説がここにくるなんてなんてタイムリー
って思いましたよ。
ついこの間、TBSで「歴史ヒストリー?」だっけ?
って番組をみたばかりだったので・・・。
投稿: みのむし | 2012年4月16日 (月) 15時11分
*simple*life*みのむし様、いらっしゃいませ*simple*life*
ふふふ・・・足責めに・・・じいめの
ライフ・ポイントもゼロ寸前でしたぞーーーっ。
「ザ・今夜はヒストリー」(TBSテレビ)の
「#36平清盛スペシャル」(20120411)ですかな。
確かに平清盛もまた・・・
平将門の願いに応える革命戦士の一人ですからな。
ただし平高望の何人かの息子たちに国香・良将の兄弟がおりまして、将門は良将の息子。
そして、国香の息子の平貞盛は将門を滅ぼした側なのですな。
この貞盛の息子が維衝、その息子が正度、その息子が正衝、その息子が正盛、その息子が忠盛、その息子が清盛でございます。
将門10世紀の人、清盛12世紀の人でございますよ~。
どうか、お間違えなきように。
投稿: キッド | 2012年4月16日 (月) 18時19分