アレは故意でした・・・私はクソ音痴じゃありません(新垣結衣)
故意か、偶然か・・・創作におけるシンクロニシティは悪魔のなせる些細な悪戯である。
つまり・・・妄想ということである。
世界で一番有名なネズミも孤独な創作家のラッツ・イン・マイ・キッチンなのである。
著作権が保護されると同様に引用も保護されている。
著作者の死後50年以上経過した著作物には著作権の保護はないが、引用の場合は概ね「引用する分量を抑えなければならない」という制限がつく。
どの程度、抑えるか・・・ここがグレー・ゾーンであることは言うまでもない。
しかし、「法」である以上、そこには抜け穴が存在する。
創作活動が命がけの行為である場合、金銭的解決以外の道があることは喜ばしいことである。
まあ、例によって、キッドの場合は妄想が責任を転嫁いたしますよ。
で、『リーガル・ハイ・第2回』(フジテレビ20120424PM9~)脚本・古沢良太、演出・石川淳一を見た。前回のラストで最大の顧客を失った古美門研介(堺雅人)弁護士事務所・・・経費削減を迫られるが、一度も通っていないスポーツ・ジム、一向にうまくならないヴァイオリンのお稽古、運転免許がないのに所有している高級外車、海が大嫌いなのに所有している豪華クルーザー・・・どれも失えないものばかりなのであった。
「全部、必要ありません・・・」と新人弁護士・黛真知子(新垣結衣)が説教しても今日、耳日曜なのだった・・・平安時代かっ。
そこで黛が開拓してきた仕事が・・・「著作権侵害訴訟」である。
盗まれたのはパンクロッカー・荒川ボニータ(福田沙紀)&ジャンゴジャンゴ東久留米(窪田正孝)による自爆魂の楽曲「Don't Look Back」である。
盗んだのは大ヒット曲「あれは恋でした/柊しずか(友近)」を作詞作曲した葛西サトシ(鶴見辰吾)である。
もちろん、日本のモーツァルトと呼ばれる葛西の顧問弁護士は、古美門と黛の古巣・三木長一郎弁護士事務所の三木弁護士(生瀬勝久)なのである。
宣戦布告のために葛西と三木が美酒に酔う高級クラブに乱入した古美門は・・・美酒を奪い取る。
その美酒を運んできたのが・・・真加出ではなくて謎の女・シャルロット松戸((小出)早織)である。犯人はあなたでしょう・・・と銭形雷や時効警察の好きな人は万歳三唱なのである。
メロディーラインの類似性は33.8%ぐらいだったために、古美門は「類似性ではなく、依拠性で勝負する」という戦略を立てる。
そのために・・・葛西の「あれは恋でした」が・・・ボニータの「Don't look back」なくしては誕生しなかったことを証明する必要があった。
そして・・・葛西が複数のゴーストライターを使用しており・・・その一人に・・・ボニータの昔のバンド仲間・・・シャルロットがいることをつきとめる。
彼女に証言してもらわなければ・・・ピンチなのである。なぜなら黛は音痴だし・・・法廷に乱入してジャンゴジャンゴ東久留米がライブしたのが・・・
俺たちは哀れな小鳥だ
法廷という虚構の檻に閉じ込められて
裁判官というクソじじいにバンバンバン
いたぶられてバンバンバン
・・・などという歌で裁判長の心証を著しく害したのである。そんな歌じゃなかっただろう・・・再現性はあえて低く設定しています。
とにかく二つの曲を比較してみよう。
幸せの意味知らないわたし
教えてくれたのはあなた
かなうなら鳥になって飛んで行き
あなたによりそっていたい
ふりかえればそこにある
あれは恋でした
今なら言える
あれがあれだけが恋でした
・・・これが「あれが恋でした」・・・そして「Don't Look Back(ふりかえるな)」は・・・。
あーっあーっあーっ
今すぐ蝙蝠になり
お前の血を吸いつくしてやる
ふりかえるな
恋なんかじゃねえ
性欲の錯覚だ
あんなもん恋じゃねえ・・・恋じゃねえ
古美門は「世界観がそっくりです」と断言し、思わず頷く裁判長だった。
要するに・・・ボニータに曲作りを教えたシャルロットはボニータの才能に嫉妬し自滅した果てに・・・「イチゴ茶漬け」や「トリケラザウルス」で自分を買ってくれた葛西に・・・「Don't Look Back」をヒントにして作った「あれは恋でした」を売りつけたのである。
「曲は私の子供のようなもの・・・自分の子供がいつの間にか他人のものになっていることがどうして許せるでしょうか」
ボニータの魂の叫びに裁判長の心は大きく動くのであった。
何よりも心を動かされたのは被告である葛西だった。
葛西は和解を申し出た。
「Look Back In Anger」(怒りをこめてふりかえれ)・・・ジョン・オズボーンの戯曲的に熱くなったボニータであるが・・・シャルロットの作った「あれが恋でした」に情がうつってしまい・・・「Don't Look Back In Anger」(水にながそう)・・・oasis の楽曲的な気分になるのである。
ボニータは和解に応じるのだった。
「君たちは馬鹿か・・・お、俺の二隻目のクルーザーをどうしてくれる・・・」と古美門は激昂するが・・・パンクな娘たちと両親と黛は豆乳で乾杯するのである。
どうやら・・・古美門はクルーザーも三隻揃えないとステータスにならないと確信しているらしい。
ところで・・・二人はいつ・・・巨大化するんだ。
そして見上げれば黛のヒップラインがセクシーなタイト・スカートの中身は見えるのか。
変態かっ・・・変態です。
関連するキッドのブログ→第1話のレビュー
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コメント
実は、私ガッキーの全CD購入してるんですよ。場合によっては特典目当てに3枚別バージョンとか。そんな私でも初期の武道館の映像とかで彼女の歌を聴くとうーんと頭を抱えるわけで。というわけで法廷シーンたまりませんでした。彼女のキャラクターとして今後も音〇が定着するんでしょうか?(号泣)
ところでこの番組、ガッキー主演はもちろんですが、原告に福田さき、証人に小出早織、それで足らずにCMに北川景子と宮崎あおい。なんか自分の好みを調査されて番組制作されてるようで不気味ですw
投稿: rhforever | 2012年4月25日 (水) 10時48分
おきざりにした~rhforever様、いらっしゃいませ~悲しみは
今、気がついたんですが、rhforever様用のお出迎えコメント、二種類ありました・・・。
なんと・・・そこまでガッキーファンとなると第3のお出迎えコメントが必要かもしれませんな。
アイドル歌手が超音痴・・・定番ではございませんか~。
万歳三唱するところですぞ~。
キッドは『ハチワンダイバー』の主題歌である
「Make my day」を某歌番組で披露した時の
録画を時々リピートしますな。
はぁぁぁ・・・
っと消え入りそうなガッキーが
もう微妙すぎて癒されますな。
新垣結衣、クソ音痴で検索すると
ヤフーでもグーグルでもキッドの記事がトップ検索ですし・・・。
はいぃぃぃぃっ。
キッドは最初に早織がクラブ「はな」のホステスで
登場した時に・・・早織まさか・・・
そこまで堕ちたのか・・・とドキドキしましたぞ・・・。
ガッキー、二号、まかで、もげっ、害虫・・・と
怒涛の60分でしたなーーーっ。
キッドもいつも・・・盗聴されている気分ですので
テレビを視聴しながらの独り言はなるべく
控えるようにしております。
投稿: キッド | 2012年4月25日 (水) 20時47分