たらしこむ・・・ってゲゲゲ(向井理)に富江(酒井美紀)でWの悲劇(谷村美月)
・・・あぶなく・・・「令嬢とズベ公・・・飛鳥時代かっ(武井咲)」になりかけたな。
ベタベタなリメイクだけど・・・固すぎるセリフまわしは別として・・・身体をまあまあ張る武井咲がそこそこいい味だしてましたな。
一人二役は両刃の剣ですが・・・何をやっても薬師丸ひろ子ぐらい個性的な方が逆に落差は見せやすいのかも。などと妄想いたしました。
令嬢と近親相姦、ズベ公と売春殺人のあたり、やったのかやってないのか・・・あやふやなところが微妙といえば微妙ですな。「殺されるようなことをしたら殺される」・・・このあたりの倫理観で勝負するプロデューサー不在のこの世というものですな。・・・プロデューサー失格だろっ。
「限りなく疑わしい無罪」の男に「どうみてもやってますよね、悪党面だもの」ぐらい言うコメンテーターも不在ですけれども~。・・・言えるかっ。
で、『たぶらかし-代行女優業・マキ-・第4回』(日本テレビ20120426PM2358~)原作・安田依央、脚本・西田直子、演出・遠藤光貴を見た。お胸とおみ足で勝負している深夜の女優と一人二役で自分の声も聞こえない崖っぷちで対話する女優・・・まさに芸能界Wの悲劇である。それにしても、武井咲(オスカー)主演で、助演に福田沙紀(オスカー)、剛力彩芽(オスカー)、森田彩華(オスカー)・・・って国民的美少女コンテストの同窓会かいっ。
さて、やや、勧善懲悪的な流れではあるが・・・男と女の暗くて深い河も描く今回。まあ、魚心あれば水心という考え方もございます。
町工場でネジを作る石川夫妻・・・妻のエリ(酒井)は派遣社員として取引先の大企業「ニチシバ」で働いていた。
そのためにとある式典に参加できないエリに代わって夫の吾朗(野間口徹)と夫婦を演じるマキ(谷村美月)であった。しかし、式典会場で吾朗は・・・ニチシバの上司である菅原部長(近江谷太朗)と一緒にいるエリを目撃してしまう。
大口の取引先であるニチシバの窓口でもある菅原部長との仲をこじらせたくない吾朗は疑惑を募らせながら・・・口を閉じる。
そして・・・マキに・・・菅原部長を誘惑して・・・妻と菅原部長の交際を破綻させてほしいと新たな依頼をするのであった。
しかし、マキは菅原部長の好みのタイプではないらしく・・・作戦は失敗。
そこでORコーポレーションでは松平(段田安則)、水鳥(山本耕史)、藤ミネコ(白羽ゆり)が作戦会議を開く。オペレーション「隣の芝生は青い」発動である。早速、マキの夫役として水鳥が出動・・・ではなくて・・・秘密兵器の投入である。
その人は白田(向井理)だった・・・なにやってんだよ。
「人妻・・・他人のもの・・・」となるとたちまちムラムラする菅原部長だったが・・・なかなか陥落しない石川の妻への執着の方が強い。
マキはそこで・・・石川の妻エリが浮気をしているのではなく、夫のために菅原部長のパワハラに耐えていることを知るのであった。
そのことをエリの夫に伝えるが・・・煮え切らない夫の吾朗。下請け企業としての工場を守るためには妻を人身御供に差し出す覚悟である。
「なんじゃあそりゃあっ」と義憤に燃えたマキはお約束のシャワーシーンである。
「たぶらかしワールド」の磁場により、エリは部長にお尻触られまくりなであるが、立場を利用した部長の嫌がらせはエスカレートするばかり・・・ついに貞操の危機となる。
そこへ乗り込んだマキは肉弾攻撃で奴隷アタック。
支配欲の強い部長は相手が弱みを見せるとたちまち、本性をむき出しにするのである。
「お前ら虫けらは俺のなすがままになればいいんだよ。抱いてくださいと言ってみろ」
「だ・・・抱いてください」
屈辱に身を焦がすエリになりきったマキである。
そのやりとりは夫の吾朗に盗聴されていた。
吾朗はついに怒りに我を忘れる・・・。
「ふざけんな・・・俺の女房になにをしやがるっ」
「なんだと・・・」
しかし、そこにエリが登場。
「あなた・・・叱るなら・・・もっと早く叱ってほしかった・・・」
「お前・・・」
ドロドロである。
しかし・・・女二人になった時・・・マキはエリに一本のネジを見せる。
「このネジは幸せものでしょ・・・お父さんにもお母さんにも愛されて・・・」
ネジは鎹(かすがい)じゃありません。
しかし・・・マキの言葉に動かされ・・・夫の元へ戻るエリだった。
どんな会社のどんなポストにも社員を潜り込ませることのできる謎の組織ORコーポレーションである。マスコミに手をまわして部長のパワハラ履歴を暴露。部長は職を失ったのである・・・また儲からないことを・・・。
まあ、今回、なんだかとっても水戸黄門だったが・・・凄いゲストに目を奪われてごまかされちゃいましたっ。
関連するキッドのブログ→第3話のレビュー
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コメント
それでも書き続けてくれるキッドさんに感謝~。
それでも私も書いてますけど(ノ∇≦*)キャハッッッ♪
>ネジは鎹(かすがい)じゃありません。
お見事!
そして思いやりもプラスされてて驚きました(笑)
何やかんやドラマを見て来ると、
結局『水戸黄門』に戻りたくなるのかしら。。。
今回もノスタルジックに浸っちゃいました♪
って私のお年頃がそうさせるのねん。
そして私のホルモンは、記憶喪失の妻を優しく見守れなくします(`ー´)
何で?竹野内豊だぞ!
突然現れた夫がブサイクか強面ならまだしもヾ(゚∇゚*)オイ
そしてキッドさんのレビューが私の悪魔を戒めてくれる(u_u*)
投稿: mana | 2012年4月28日 (土) 11時48分
うわあ、そりゃ反則だろう・・・という豪華チョイ役でございましたねーーーっ。
キッドは歴代「富江」の中では菅野美穂の次に
白線流し・酒井美紀が好きなので
今回はそれだけでも結構楽しめたのですが
ゲゲゲの登場で一瞬、頭が真っ白になってしまいましたな。
昔、悪魔の女房にちょっかいかけてきた
ゴロツキをムシロに包んで橋の下に吊るしてやった
記憶が熱く蘇った今回でしたな。
・・・何時代だよっ。
それにしても・・・この手の話の時・・・
なぜ、舞台はネジ工場なのかと
いつも不思議に思っていましたが・・・
今回は・・・なるほど・・・と感じ入りました。
まあ、完全にお約束の展開なので
そろそろ、刺激がほしいお年頃なのですな。
2010年に菅野美穂(=一条春生)で「Wの悲劇」の時は
摩子=谷村美月でしたからねえ。
二重にたのしい「たぶらかし/Wの悲劇」の夜でした。
ふふふ・・・もう一度プロポーズは
ギリギリの低空飛行ですが
今シーズンでは一番感情移入が
できますな。
悪魔としては神に二人のハッピーエンドを
願うことはできませんが・・・
そのまま、そのまま・・・地味に地味に・・・
スロースローで・・・
と祈るばかりでございます。
今回は大河の和久井映見の方が
超かわいく撮れてましたな。
NHKの照明技術・・・圧巻でした。
まあ・・・いくつになっても少女みたい・・・
これは一部愛好家をうっとりさせる魔性ですな。
まあ、女性陣は真逆の感想でなんの問題もありませんぞ~。
それは性的にノーマルということですからなーーーっ。
投稿: キッド | 2012年4月28日 (土) 15時34分