クレオパトラな女たちの悩みは贅沢な悩みさ、されどBurning love (杉本有美)
(北乃きい)あるいは(稲森いずみ)でいいじゃないかっ。
ま、谷間だし、「空中ブランコ」(2009年アニメ)に実写出演のセクシー・ナース・マユミに敬意を払うよ。
長期休眠後、再開した後は、視聴率への言及が少ないのだが、これは分析に時間がかかるためで他意はない。
統計的手法で知名度や、需要度を考えることは基本だからな。
で・・・「クレオパトラな女たち」は*9.9%↘*6.7%→*6.7%と*印の世界で低迷しているわけである。
同じ脚本家の「蜜の味〜A Taste Of Honey〜」平均*9.9%や「セカンド・バージン」平均*8.6%、「ギネ 産婦人科の女たち」平均11.7%と比較してもかなり厳しい数字である。まあ、本来、数字のとれる脚本家じゃないからこれはこれで問題ないのだ。
なにしろ、今季は「家族のうた」が*6.1%↘*3.6%↘*3.4%↘*3.1%を叩き出してるのである。もう、スタッフの懊悩を想像するだけで背筋が凍りつくのだな。まあ、オダジョーは「ぼくの妹」でも平均*7.9%を叩き出しているからな。「時効警察」とか「帰ってきた時効警察」とか「熱海の捜査官」の人になぜ・・・ホーム・ドラマをやらせようとするのか・・・意味不明だよね・・・チャレンジャーということだろう。
とにかく「時効がなくなっちゃった警察」を早くやればいいと思うのさ。
で、『クレオパトラな女たち・第1話~第4話』(日本テレビ20120418PM10~)脚本・大石静、演出・岩本仁志(他)を見た。「蜜の味〜A Taste Of Honey〜」では叔父と姪の近親相姦を描いた脚本家が・・・ドラマ的には三角関係を強調しているが・・・タブー的には圧倒的に近親相姦が浮き上がるからな・・・今度は美容外科の世界にチャレンジである。
ちなみに・・・クレオパトラとは・・・一般的に古代エジプトのプトレマイオス朝最後の女王・クレオパトラ7世を指すのである。で、クレオパトラ7世は弟のプトレマイオス13世とプトレマイオス14世の二人と結婚している。つまり、姉弟結婚を二回しているわけである。
最初の結婚相手であるプトレマイオス13世はクレオパトラの愛人である古代ローマの軍人・カエサル(シーザー)と闘い、ナイル川で溺死させられている。
その後でプトレマイオス14世と結婚したり、アントニウスの愛人になったりしているのである。
このような歴史的事実が・・・クレオパトラを絶世の美人の代表にしているのである。
さて・・・たまに間違っている人がいるのだが・・・フランスの哲学者パスカルの引用である。パスカルは「クレオパトラがもう少しブスだったら歴史は変わった」と述べているのである。それを「もっともっと美人だったら歴史が変わった」と間違って引用している人がいるのである。
このドラマには「美人すぎるので・・・ブスにしてください」という顧客・堤暁子(島村まみ)も来るのだが・・・基本的には「もっと美しくなりたい」人たちがメインである。
そういう人々を・・・クレオパトラな女たち・・・と考えた場合・・・明らかに引用間違いをしていると言える。
クレオパトラ7世は整形の必要のない美人だったわけであり・・・その色香に迷った男たちがいろいろと大戦争を引き起こしたというのが話の正統な流れなのである。
さて・・・一体、どこでこの間違いが起こるのだろうか・・・。
それは・・・クレオパトラのような美人でももっと美しくなりたかったはずだ・・・という一部もっと美しくなりたい人たちの願望というか、思いこみのなせるワザなのだと思う。
ドラマの内容はともかく・・・そこだけは私の愛するクレオパトラ7世のために間違いを訂正しておきたいと思う。
歴史が変わるのは「クレオパトラの鼻がもう少し寸詰まり」だった場合のみなのである。
ちなみにドラマの内容は・・・美容整形というよりも心の病の話で・・・そこそこ面白いということを付け加えておく。
患者の暁子「小さい頃からきれいきれいといわれてました・・・でも会社に入ってから美人で損をすることが多いんです」
医師の峯太郎(佐藤隆太)「・・・はあ」
暁子「美人だねって言われてはいと答えれば思い上がっていると言われるし、謙遜すれば嫌味だって言われるんです・・・ほら、あの看護婦さんもすでに私を美人だから嫌ってるし」
整形手術経験のある看護師・葵(北乃きい)「そんなことないですよ・・・私たちは常に患者さんのことを第一に考えておりますし」
暁子「ね、あの人は心にもないことを言っても美人じゃないから許されるんです」
峰太郎「・・・」
葵「・・・」
受付の綾香(杉本有美)「・・・」
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