ちびまる子ちゃん(森迫永依)殺人事件と私(戸田恵梨香)と彼(大野智)
ふと・・・振り返ると・・・戸田恵梨香と長澤まさみという二人のプリンセスは・・・。
遭遇していないような気がする。
二人をつなぐ糸はガッキーなんだな。
「ドラゴン桜」で長澤まさみとガッキー。
「コードブルー」で戸田恵梨香とガッキー。
この組み合わせがあるが・・・長澤まさみと戸田恵梨香のコンビネーションが思いだぜない。
なにか・・・あったかな・・・。ないか・・・。あったら誰か教えてください。他人頼みかよっ。
天海祐希も糸だしてるな・・・「BOSS」で戸田恵梨香と、「GOLD」で長澤まさみと・・・組んでいるわけだ。
長澤まさみの方が一つ年上なわけだが・・・やはり、戸田恵梨香の方が少し格下になるかな。
戸田恵梨香は「野ブタ。をプロデュース」で堀北真希、「たったひとつの恋」で綾瀬はるか、「花より男子」で井上真央のアシストもしている。
そういう意味では長澤まさみのアシストにつくのが順当な流れになるだろう。
マイペースの長澤まさみに翻弄される戸田恵梨香というのが無難な線だな。
今回・・・あきらかに「都市伝説の女」にラブコールをしている模様の戸田恵梨香。
見たい・・・長澤まさみと戸田恵梨香の激突。見たいぞ~。
で、『鍵のかかった部屋・第7回』(フジテレビ20120528PM9~)原作・貴志祐介、脚本・相沢友子、演出・加藤裕将を見た。脚本家が戻り、軽い遊びのあるセリフも戻ってきた。今回は「オカルトに踊る女」を戸田恵梨香が軽妙に演じている。クライマックスは旧家のトイレに続く長くて暗い廊下で少女の霊を見てキャ~である。恵梨香、さすがだぞ恵梨香なのだ。失禁している妄想を誘うシチュエーションが抜群だな。変態かっ・・・変態でございます。
今回、原作的には底意地悪い弁護士が登場するのだが、そのポジションを振られるのを察して芹沢弁護士(佐藤浩市)はモナコに弾丸ツアーで退避である。そのために原作は大幅に改造されている。
しかし、芹沢弁護士は新米弁護士・青砥純子(戸田恵梨香)の未来を予知する。
①虫に刺される
②ぬかるみに足をとられる
③水洗ではない便所で困っていると狐火をみて座敷わらしに遭遇する
日本の田舎で繰り広げられる都市生活者には嫌なことをすべて体験してしまう青砥だった。
こういうフリオチを軽く流していくところが恵梨香、さすがだよ恵梨香なのだな。
さて・・・残された東京総合セキュリティの解錠職人にして密室トリック解明おタク・・・榎本径(大野智)であるが・・・おっと、青砥、榎本の留守宅に軽く上がりこんでいる・・・。合鍵か・・・いつの間にか・・・そういう仲なのか・・・。
もちろん・・・その点については軽くスルーの大人の物語なのだった。
密室トリックの分類の中には・・・偶発的な密室というものがある。犯人が意図して作った密室ではなく、風でしまったドアに地震で閂がかかるとか・・・というような自然現象よるものや、通りすがりの無関係の第三者がオートロックのドアを閉めたりするわけである。今回はその裏パターンで犯人は「密室にしたくなかったのに・・・密室になってしまった」事件である。
だから榎本は断言する。
この密室は破れません。
まあ・・・そうなれば犯人は今も密室内にいるしかないのである。
で、当然、その場合は監禁されているか、瀕死か・・・死亡しているケースが多いのだな。
今回は殺人犯がその場で殺害される・・・パターンでした。
旧家である西野家。そこで長女・ちびまる子ちゃん・・・じゃなくて愛美(森迫永依)の死体を抱きかかえ茫然自失の父親・真之(吉田鋼太郎)を訪ねてきた近所の友人・遠藤(平田満)が発見する。屋内は物色された気配があり、家宝の時価9000万円相当の金塊がなくなっていることから空き巣狙いの出会いがしらの犯行が疑われる。しかし、唯一、鍵の掛かっていない窓の外には犯人の足跡がなく・・・田舎ならではの衆人環視状況から・・・犯行直後から家に出入りしたものがいないことが判明してしまう。一転、真之に娘殺しの容疑がかかるのである。
しかし・・・事情を知る遠藤は・・・犯人は傷害事件を起こして失踪中の西野家の長男・猛(郭智博)ではないかと推測するのだった。実際に事件の起こる前夜・・・猛の姿を複数の村人が目撃していたのである。
前夜、娘たちを連れて遠藤家を訪れていた真之、長女はそのまま、中学校に登校し、下校・・・その直後に真之は遠藤家に次女を残し・・・帰宅したのである。そして・・・変わり果てた娘の姿を発見したのだった。
さらにその後で次女を送ってきた遠藤が死体を抱く真之を発見・・・通報である。
榎本は家屋を調査したうえで・・・西野家が完全な密室状態であったと結論する。
その間に、青砥は虫に刺され・・・脚立に着いた蜂の死骸から犯人の侵入ルートを特定、ぬかるみに足をとられ・・・窓外に足跡がないから犯人の脱出を否定、そして汲み取り式トイレで狐火=鬼火を目撃したことから・・・糞尿貯蔵部に自然発火により燃えるリン化水素のガス体や、化学変化によって発生する燃えるメタン、あるいは分解される過程でリン酸中のリンが発光させるあるものの存在を予見させる。
つまり・・・青砥の田舎体験=事件解明の糸口だったのである。
「私、お役に立ちましたね」
「はい」
・・・なのである。
手に負えぬ怪物になってしまった長男が・・・長女を殺し・・・その仇を父親が討ったのである。
そうなる前になんとかならなかったのか・・・と登場人物たちは誰も主張しない。
もはや・・・そういう時代である。
原発はメルトダウンし、高速バスは二つに割れ、トンネル工事でガス大爆発なのである。
もう、兄の妹殺しとか父親の息子殺しくらいでは驚いていられないのだな。
女子バレー日本代表が死に物狂いで五輪出場を決めることができてよかったよ。
こんな日本の憂さを晴らす夏の楽しみがひとつ減るところだったんだから。
それにしても青砥と榎本・・・遠藤家に泊らなかったら・・・田舎のラブホにでも泊るつもりだったの・・・かな。
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