まいりました(相武紗季)桂馬に願いを・・・(戸田恵梨香)・・・彼氏はいますか?(大野智)
2007年の夏を思い出す・・・もう五年もたったのだな。
相武紗季は牧場よりも男性が好きで、戸田恵梨香は男性よりも牧場が好きというキャラクター。
やはり、相武と戸田を並べると・・・相武がちょっとワルになってしまうのである。
そして、戸田はちよっとおバカさんになってしまうのだ。
なんだろう・・・これはキャラ特性なのか・・・。
そして、バカではないからワルになってしまうし、バカだからワルになれない法則である。
しかし、相武もけしてバカをやらないわけではない・・・「家政婦のミタ」だってそういう役回りなのであるし・・・しかし、どっか・・・バカになりきれない・・・ワルな感じがするのだな。
戸田も「花より男子2」の中島海なんて結構、ワルいわけだが・・・基本、バカで結果としてワルというパターンである。
まあ・・・とにかく・・・あれから五年・・・戸田と相武の共演は限りなくゴージャスで・・・可愛いのに演技派という共通点を遺憾なく発揮している今回である。
ある意味、「牛に願いを」が二人を強くしたと言えるわけで・・・金子ありさ脚本は役者を育てるのかもしれないよね~。
で、『鍵のかかった部屋・第3回』(フジテレビ20120430PM9~)原作・貴志祐介、脚本・相沢友子、演出・加藤裕将を見た。現実世界には将棋の女流棋士はいるが、将棋の女性の棋士はいないのである。これは男女差別ではなく、単に新進棋士奨励会に入会して四段になれば誰でも将棋の棋士になれるのであるが・・・未だかって四段に昇級した女性はいないのである。だから・・・将棋の女性の棋士誕生が達成されたらものすごいことなのである。あまりのプレッシャーに失踪したり、ヘアヌードを解禁したり、自己破産したりする場合があるくらいなのである。まあ・・・キッドの妄想では・・・この事件の後、犯人は獄中ヘア・ヌードを解禁していると思う。変態かっ・・・変態だよお。
密室がひとつのダイイング・メッセージです
東京総合セキュリティの解錠職人にして密室トリック解明おタク・・・榎本径(大野智)は「密室にする動機が謎」というミス・リードを展開するが・・・つまり、犯人が意図して作った密室ではなく・・・「密室と犯人の動機には直接、関係がない」・・・ということになるわけだ。
悪評高い将棋の棋士・竹脇五段(ゆうぞう)がホテルの一室で殺害死体として発見される。致命傷の様子から自殺である可能性は低いが・・・部屋は施錠され、チェーンがかけられている密室だった。
死の直前・・・竹脇五段と通話していたのが・・・芹沢弁護士(佐藤浩市)だったために事情聴取を受けることになり、事件が解決しないと貴重な時は金なりが失われると直感した芹沢は新米弁護士・青砥純子(戸田恵梨香)に榎本出動を要請するのだった。
密室と聞いて直ちに現場に急行する榎本だった。
外からチェーンをかける方法はいくらでもある
・・・と即答の榎本。しかし・・・そういう手段を使った気配がないために・・・榎本の出した結論は。
チェーンをかけたのは被害者
・・・だった。考えられる可能性は・・・犯人がすごく怖い奴で・・・一度、部屋を出た後に戻ってきたら怖いから・・・である。・・・そうじゃないだろっ。
そこへ・・・被害者の恋人の女流棋士・来栖奈穂子(相武紗季)が被害者の遺品を確認するためにやってきた。犯行時間前に来栖は自宅から電話をしており・・・一応のアリバイは成立していた。
一瞬で来栖に心を奪われる榎本。だからこそ・・・来栖の一挙一動を見逃さない。
そして・・・探偵の心を奪う被害者の恋人は基本的に加害者なのである。
彼女は盤上の桂馬をとりあげ盤外にとりだした
・・・この一点で犯人は来栖なのである。
ここからは・・・なぜ、彼女がそうしなければならなかったか・・・という動機の話になるわけである。
もちろん・・・「犯人が被害者の残したダイイング・メッセージを消しに来る」のヴァリエーションである。
将棋は基本的には対戦相手の王将を殺すゲームである。ゲームとしてはチェスに近いが、将棋においては王将意外の盤上の駒は殺されることがなく、捕虜とされ、裏切り者として使用することができる。つまり、生きて虜囚の辱めを受けた駒は一度、盤外に出され、再び、味方の駒として盤上に戻されるのである。
被害者は犯行時刻に開催されていた竜王戦の対局をポケット将棋盤で再現していたのである。
しかも・・・それを再現するためには室内にインターネット端末が必要だった。
しかし・・・室内にはインターネット端末が存在しなかった。
つまり・・・犯人はインターネット端末を現場から持ち去った可能性があったのだ。
凄い人と知り合えたのでうれしいです・・・お友達になってください
事件とは無関係に女友達募集中の青砥だった。
なぜ・・・犯人はインターネット端末を持ち出す必要があったのか・・・榎本は情報収集にのりだした。
榎本は青砥よりも将棋の知識を持っていた。
なぜなら・・・青砥は弁護士バカなのである。
しかし・・・バカだけど人間になりたい青砥だった。
彼女とかいるんですか
・・・と榎本に問う青砥。
「女の人はどうして恋愛の話をしたがるのでしょうか」
「だって面白いんですもの」
榎本は事件解決にはあまり役に立たない新たなる知識を得た。
来栖は竹脇五段の恋人である以上に、女性として初の棋士になれるかもしれない人間として注目を集めていた。
四段への昇進のためにあと二勝が必要な来栖の対局を見学しに来た榎本と青砥は・・・新たなる登場人物・女流棋士・稲垣真理一級(山下リオ)と来栖とのただならぬ関係を目撃する。
さらに被害者を良く知る中野四段(忍成修吾)から・・・来栖が否定する・・・被害者の携帯電話(インターネット端末)所持を知らされる。
対局は追い込まれながら凌いだ来栖の勝利で終わる。
しかし・・・榎本には事件の真相が解けてしまったのだった。
コンピューターが時には棋士に勝つ
・・・時代である。次の一手を解析するゲーム・ソフト「すごさし」の悪用が事件の鍵だった。
来栖と稲垣・・・二人の女流棋士の棋譜を解析した榎本は二人の「決め手」が「すごさし」の「決め手」と100%一致することを突き止めた。
二人はピンチになるとカンニングをして凌いでいたのである。
そして・・・その秘密を竹脇五段に握られ、肉奴隷と化していたのである。当然、来栖、稲垣、竹脇の3Pも・・・その妄想はそこまでだ。変態にもほどがあるだろう。・・・自主規制かよっ。
私はデリヘル嬢よ
・・・宣言である。春のお色気祭りとどめの一手だな。
そして・・・竹脇五段は証拠品として差し押さえた来栖の携帯電話をインターネット端末として利用していたのだ。
毒島薫竜王の一手・・・はコンピューターにも予測できない奇手であり・・・インターネット実況を視聴していなければ再現不能の可能性が高かった。
だから・・・盤上の桂馬は「何者かが室内からインターネット端末を持ち去った」というダイイング・メッセージなのである。
・・・それはどうかと思うが・・・見逃します。
来栖は観念して・・・自分を追い詰めた榎本と最後の対局をする。
将棋は来栖の圧勝だった。投了する榎本に敗北を認める来栖。
だけど・・・負けたのは毒島竜王の一手によ
勝利への執念から解放された来栖の美しさに榎本はさらに心を奪われるのだった。
「私・・・彼女の弁護しようと思います・・・まあ・・・拒否されちゃうかもですけど」
「彼氏はいるんですか・・・」
「え・・・」
「いや・・・何か・・・面白い話をしようと思って・・・」
ちなみに守秘義務を守った芹沢と竹脇五段の案件は「エロサイト利用の不正請求」だった。
最後におことわりしておきますがキッドのブログにネタバレ禁止とかそういう配慮はありません・・・最後にことわることじゃないだろうがっ。
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