座敷童子とスラリと伸びた長い脚と桐の花言葉は高尚(長澤まさみ)
小豆の花言葉は「爽やか」でもよかったけどな。
で・・・なんで桐なんだよ・・・なんとなく・・・座敷わらしって桐の箪笥と相性好さそうじゃん。
なんのこっちゃい。
で、なんで小豆はやめたんだ・・・小豆あらいの回があるかもしれないじゃないかっ。・・・ないと思うぞ。
結局、都市伝説ってのはクロスオーバーっていうか、フュージョンっていうか・・・なんでもありなんだよな。
そういうこと・・・なにしろ・・・要するに街の噂なんだから。
座敷わらしは基本的に子供の霊だからな。子供で霊なんだから・・・死んでるわけだ。
うん。
で、桐っていうのは成長が早いから女の子が生まれるとキリを植えてそのキリで嫁入り道具を作ったわけよ。
つまり、桐の箪笥ってのは・・・座敷わらしにとって夢のアイテムなんだよ。
ま・・・女子限定だけどな。
冒頭にシャボン玉がかかるだろ・・・田中れいながメインパートの奴か。
誰がモーニング娘。の19枚目のシングルの話をしろと言った。
じゃ、長・・・長淵剛でもなく・・・大塚愛でもなくな。
野口雨情作詞の「シャボン玉」な・・・。
これが・・・野口の夭折した長女の死を悼んだ歌だっていう話・・・これも都市伝説なんだぜ・・・。
ま、いいじゃないか・・・鎮魂歌でもそうじゃなくても・・・。
今回、意図的に花のインサートが多くあってなかなか乙でしたな。
で、『都市伝説の女・第7回』(テレビ朝日20120525PM2315~)脚本・後藤法子、演出・秋山純を見た。まあ、話というものはかならずブラック・ユーモアにつながっていくわけだが・・・座敷わらしは福の神の一種で出て行かれると困るわけだな。つまり、少子化問題だ。一方・・・ここで名前を書くのもはばかれる神は大体、老人の姿で描かれる。つまり、高齢化社会問題なのだな。社会的には座敷わらしには去らないでもらいたい・・・もう一方の神はとっとと出て行ってくれ・・・という本音がかくされているんだよな。
妄想はそこまでにしておきなっ。
シャボン玉消えた
飛ばずに消えた
産まれてすぐに
こわれて消えた
夢と現実の境界線で高まった音無月子巡査(長澤まさみ)の霊的世界認識感覚はザシキワラシ(岡部珠奈)の歌声を聴く。
ザシキワラシの指さす窓を全開すると・・・風にのってSOSの声が聞こえるのである。ピンクのサンダルをひっかけてサンダーバード出動である。
「助けて」という女性の悲鳴は近所の石橋家から聞こえてきたのだった。
「警察です!どうしました? 開けてください!」
「だ~れ~?」
「警察です」
「警察じゃないよ~」
「私が警察です」
・・・おい、誰がスネークマンショーをやれと・・・ごめん、ちょっと寝不足なんだ。
月子が室内に入ると・・・そこにはこの家の主婦・石橋祥子(筒井真理子)が倒れていて意識不明である。
室内には義母の文江(佐々木すみ江)と祥子の娘・凜(未来穂香)、そして凜の親友の藤田美夏(相楽樹)がいた。
家族の証言では母親は何者かに襲われて倒れており、犯人は裏口から逃げたという。そして、現場を立ち去るそれらしき男が・・・姉を追いかけて来た月子の妹・都子(秋月成美)によって目撃されていたのだった。
月子の通報で駆け付ける丹内班の皆々様であった。
救急車で搬送された祥子は意識不明の重体である。
美夏の証言で彼女をつけまわしていたストーカー(緒形直哉)が容疑者として浮上する。
しかし、例によって一瞬で真相を見抜いた月子は石橋家にあった小豆ごはんのお供えものに注目するのだった。
「これは・・・」
「ザシキワラシ様へのお供え物です・・・」
「失礼ですが・・・ご出身は・・・」
「岩手県です・・・」
「本場ですねーっ・・・遠野物語ですねーっ」
「なんなんだよ」と憤る丹内主任刑事(竹中直人)だったが・・・柴山刑事(平山浩行)はみてはならないものをみてしまうのだった。
「これは・・・ザシキワラシ伝説をめぐる事件なのです」
「おいっ」
「ザシキワラシが出て行ってしまったから悲劇がおこったのかもしれません」
「おいおいっ、柴山・・・お前もなんとか言えっ・・・」
「・・・」今回、柴山刑事はザシキワラシに愛された男となります。
素早い捜査で美夏のストーカーは逮捕されるが・・・男にはアリバイがあった。
やがて・・・石橋家の家庭の事情が明らかになっていく。
石橋家のザシキワラシは文江の幼い頃死んだ妹の幽霊らしい。
文江の息子で、祥子の夫・学(ルー大柴)は女と駆け落ちしたが最近、祥子に復縁を迫っていた。
祥子と学の娘である凜は父親を憎んでおり、息子を許したがっている祖母との仲もこじれていた。
鑑識の勝浦(溝端淳平)は石橋家の地酒コレクションが数日のうちに空になっていることに不審を抱く。
刑事たちの疑惑は家出中の学に向けられるのだが・・・柴山刑事に憑依したザシキワラシはそうではないことを知らせようといろいろな悪戯を仕掛けるのだった。
まあ・・・霊とはいえ、子供のすることです。
今回は次回の謎の老人・小栗龍太郎(宇津井健)をめぐる占い師連続殺人事件の前フリも行われ・・・いろいろと錯綜するのである。
しかし・・・事件は冒頭のリフレインに戻っていく。
ふたたび、月子の前に現れたザシキワラシ。
謎解きタイムである。自殺しようとした凜を間一髪で止める月子。
犯人は凜だったのだ。
そして・・・夫が出て行ったあとで酒量が増え、スポンサーに酒造メーカーがいないのをいいことに酒乱となった祥子が事件の原因だったのだ。
祥子が暴れるのを止めようとして凜が祥子を負傷させてしまったのである。
その時・・・病院で祥子が意識を取り戻す・・・どさくさにまぎれて「父帰る」を実行する学である。
結局・・・人騒がせな話だったのである。
都市伝説の女を讃え、シャボン玉マジックを披露するザシキワラシだった。
おっと・・・忘れてはいけない。
「金曜日に爪を切ると失恋してしまう」(月子)
・・・っていうか、今回、東映映画「HOME 愛しの座敷わらし」の番宣かよっ。
東宝サイド、ガードが甘いな。
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