アイドル(指原莉乃)よりかわいいマネージャー(岡本あずさ)的未来日記
「コドモ警察」の記事なのか・・・。
いや、実写版「未来日記」で・・・。
この方向ではやめた方がいいんじゃないか。
忌憚のないご意見ですか。
いや、忌憚のないレビューになるだろう?
自粛要請ですか。
まあ、そうだな。それより「37歳で医者になった僕」が今回、そこそこしっとりしてたからそっちにしたら。
事故にあって寿命を縮めた恋人を7年間もほったらかしにして、突然、プロポーズする男の話のどこが・・・しっとりしてるんですか・・・。
その方向で話をすすめるのか・・・。
人生は常に勝負ですからね。受け入れてどうすんだって話ですよ。
いや、「勝つと思うな、思えば負けよ」って話なんだよ。
それって・・・勝負してるじゃないですか・・・。
まあな。とにかく・・・谷間なんだから、そこそこでいいじゃないか。
そこそこ妥協しておきます。
で、『未来日記-ANOTHER:WORLD-・第1~5回』(フジテレビ20120421PM1110~)原作・えすのサカエ、シリーズ構成・渡辺雄介、脚本・桑村さや香(他)、演出・並木道子(他)を見た。アニメ版(2011年チバテレ他)はそれなりに評価できる内容になっているのだが・・・それに比べるとガッカリの出来であることは異論がないと考える。まあ・・・シリーズ構成の人はある意味、ガッカリドラマの達人であり、予想通りだったな。とにかく、スケールの大きい物語をコンパクトにまとめるなら別の人の起用が望ましかった。メイン・ライターは『輪廻の雨』で第21回フジテレビヤングシナリオ大賞受賞した人だが、まあ、そもそもの構成がアレなのでなんともしがたい気分を味わっていると妄想できる。
ちなみに・・・未来日記(未来の出来事が記されるアプリケーションのある携帯電話)は12名から7名に変更され・・・本来の主人公である天野雪輝、通称・ユッキーがそもそも登場しない。にもかかわらず、主人公を病的に愛する由乃はヒロインとして登場する。
ただし、我妻由乃ではなく古崎由乃(剛力彩芽)である。
アニメ版を見ていると・・・この違和感が半端ないのである。
もちろん、実写版とアニメ版を同列には語れないが、アニメが苦手な人でも・・・ストーリーやキャラクターに関してはアニメの方が10000倍楽しめると思う。
とにかく・・・個性的な顔立ちでたとえば千秋だとかYOUだとか、コントなら美少女キャラをできなくもないタッチの国民的美少女コンテストを二次予選で落ちちゃう剛力彩芽が「ユノ」で主人公を「あっくん」と呼ぶ。
主人公は星野新太(岡田将生)で大学三年生である。
ちなみにアニメ版の主人公ユッキーは中学生でユノはそのクラスメイトである。
アニメ版のユノは優等生の美少女だが家庭に問題がありユッキーをストーカーしているという・・・極上のヤンデレ・キャラクターなのである。
実写版の最大の問題点は・・・この「ユノ→ユッキー」設定をある程度・・・登場人物に反映していることなのである。
中学生なら「子供だから・・・」ですむことが大学生では「もう大人なんだから・・・」と許されないことが多くなると思うのだが・・・実写版はこの「許されないこと」の連打です。
アレンジした人。頭おかしいよ・・・と思う他ない仕上がりになってます。
それにしても・・・岡田将生・・・ドラマにめぐまれないな・・・まあ、ろくでもないドラマばかりだから仕方ないとも言えるが・・・。
とにかく・・・殺して殺して殺しまくる美少女天才中学生ユノではない・・・絶世の美少女でもないヒロイン・・・あえていえばそこそこ可愛いと言えなくもない・・・実写版ユノがうっとおしいストーカーを演じたら・・・本当にただのストーカーなのでございます。
毎回、この展開に気絶しそうになりますな。
その他の登場人物も原作に似て非なるものの連打で・・・刑事(岡田義徳)、女子高校生(二階堂ふみ)、通り魔(平岡祐太)、先端企業オーナー(佐野史郎)、主人公の親友(本郷奏多)、その妹(福田麻由子)、刑事の愛人(中村ゆり)と素晴らしいキャスティングなんだが、文字通りの「宝の持ち腐れ」状態で・・・なんとなく、高校の文化祭の演劇研究会の発表にスターが配役されちゃいました・・・状態なのである。
この時点で・・・未来日記所有者のうち・・・主人公の父親(光石研)、刑事、女子高校生、通り魔の四人と別枠の未来日記仕掛け人であるオーナーが死亡し・・・残るは主人公、ヒロイン、親友の妹の三人である。
未来日記所有者が殺し合い生き残ったものが世界の支配者になるというファンタジーである。
どうやってもある程度面白くなる話なのに・・・ここまで面白くならないのは流石と言う他ないのではないか。
キッドはこの手の話の原点の一つはリチャード・バックマン(実はスティーブン・キング)の「死のロングウォーク」(The Long Walk 1979年)であり、その派生作品である「バトル・ロワイヤル」(高見広春)や原作の「未来日記」は充分にその面白さを発展させていると思う。
その延長線上で・・・この実写版は明らかに死んでいると考えるのだった。
関連するキッドのブログ→熱海の捜査官
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