« 弓をとって叫べ!子供だましの伝説にゃもうごまかされやしない(松山ケンイチ) | トップページ | 論語、大学、中庸、孟子、臀部、易経、書経、詩経、礼記、春秋、尻穴・・・あれ?(新垣結衣) »

2012年5月15日 (火)

もう、どうでもいいのさ(新井浩文)モテキ終了~ス(戸田恵梨香)怪しいチームメイト(大野智)

「私は神の意志を感じる女」(関めぐみ)でもよかったのだが・・・ジャンルの違うドラマになってしまうからな。

歪みは恐ろしくもあるが、美しくもある。

地球は完全なる球体ではなく、赤道半径がおよそ638万キロ、極半径が636万キロでほんの少しつぶれている。

しかし、おそらく美しい惑星なのである。

けれど・・・人々は時に歪みを醜く感じる。

「顔を醜く歪ませる」などという表現も可能である。

美少女があえて・・・変顔を作るのは近寄りがたい美しさを消して親しみやすさを演出する場合がある。

もちろん・・・自分の美しさに対する衒いの場合もある。

さらに・・・単に悪意を示している場合もある。

しかし、美しいものが醜く歪んでいることに「愛」を感じるものには逆効果なのでご注意ください。

また、美醜が錯覚の一種であると考えた場合、変顔を続けるうちに「変」が定着することもあるので注意が必要である。

ほんの一瞬しか、出番がない水城里奈(能年玲奈)はどちらにもいける顔立ちなので留意したいと考える。

ついでに言えば、深夜ドラマ「放課後はミステリーとともに」(TBSテレビ)で主役を演じる川口春奈もそういう微妙な位置にいると考える。

いつでも近寄りがたい美少女になれることは女優としては大切な武器ですからな。

変なのは掃いて捨てるほどいるわけですから~。

で、『鍵のかかった部屋・第5回』(フジテレビ20120416PM9~)原作・貴志祐介、脚本・相沢友子、演出・松山博昭を見た。ミステリの基本は謎解きである。しかし、場合によってはこの世のシステムへの懐疑に触れることもある。なぜなら、物語の半分は犯罪者で構成されているからである。犯罪が行われる以上、その成否はともかく、ある程度は犯罪を肯定化しなければならない。あるいは犯罪を許容といってもいい。「あってはならないこと」が「ある」ということにしないと話が始らないからである。当然、ミステリ作家は基本的に半分犯罪者であることは言うまでもない。そして、多くの場合、謎解きをする探偵役も半分犯罪者なのである。ただし・・・このドラマの場合はかなり・・・犯罪者への傾斜の匂いがするわけである。

これまでにも・・・チーム榎本は家宅不法侵入を常套手段にしているわけであるが・・・今回は未成年の喫煙者をかなり黙認している気配が濃厚であり・・・捜査官でもないのにプライバシーの侵害は犯しまくるのである。そして・・・今回のラストでは警察の容疑者リストに東京総合セキュリティの解錠職人にして密室トリック解明おタク・・・榎本径(大野智)が記載されていることが明かされるわけだが・・・。

テレビドラマで・・・どこまでグレイな榎本の倫理観が描ききれるのか・・・少し楽しみな今日この頃である。

ここまでのところ・・・未成年の喫煙・・・大目にみる。ちょっとした窃盗・・・大目に見てほしい。殺人・・・絶対に許さないなのである。

まあ、キッドは最後の点も曖昧な悪魔なのでなんだが・・・テレビドラマとしてはすでに境界線に達していることは言うまでもないだろう。

ここで、あえて「嘘をついていけません」という言葉があるがそれでは「フィクションをビジネスにできない」と虚構作業の従事者たちは常に感じていることを述べておきたい。

この世界では「嘘をつくのが日常」なのである。だから・・・フィクションのすることにいちいち感情を左右されるのは・・・実におもしろおかしいことなのである。

だが、そのような発達障害を抱える人口が増加している気配があり、ちょっと気になります。

それはさておき、脚本家は「プリンセストヨトミ」の脚本家である。

この場であえてツッコミをしておきたい。

1、大阪には大阪人しか存在しないのか・・・パラレルワールドなら何をしても許されるのか。

1、大輔(森永悠希)はスカートめくられたら茶子(沢木ルカ)のスカートをなぜめくりかえさないのか。

1、変態か・・・変態です。

自分にツッコンでどうする・・・。

私にとって・・・榎本さんってなんなのだろう・・・?

新米弁護士・青砥純子(戸田恵梨香)は親友の美里(小松彩夏)に榎本との関係を問われ、ふと考える。もちろん、そこには月9的な愛が介入してもいいのだが・・・その愛はドラマにおける青砥の分身的存在の上司・芹沢弁護士(佐藤浩市)に託される。

芹沢はもはや・・・榎本を占有したいほどにラブなのである。脚本家は「私を旅館に連れてって」「めだか」「鹿男あをによし」などで唐突だけどほのぼのとした恋愛感情を巧妙に描いてきたので・・・本作もかなりそこに連なってきました。

この味は捨てがたいですな。

ドアに鍵のない密室

・・・という不可解な状況のために・・・警視庁捜査一課の鴻野刑事(宇梶剛士)は専門家として榎本を呼び出す。たまたま一緒にいた青砥同伴である。

震度4の地震で歪んでしまった新築の家。

そこで死体となって発見された明新工務店社長の竹本(田窪一世)は手抜き工事の責任を負って補修作業中だったと言う。

明新工務店の買収に絡んでいた芹沢弁護士は不祥事の発生に困惑顔で事情を調べにきたところで・・・鴻野刑事が榎本を招聘したことを知り、不快感を覚える。

榎本は俺のものだ・・・

・・・嫉妬であった。しかし、芹沢の複雑な気持ちとは無関係に真相究明が始まるのだった。

部屋には不自然な点があります。

窓には鍵がかかっていますが、部屋のドアは枠が歪んでいてしまりにくい状態だったにもかかわらず、内側から強引に閉められている。しかし、そのために必要なソフトハンマーなどの道具が室内にない。また、室内の壁や床には妙なところにガムテープが貼られています。そして、部屋には吸気ダクトという穴が二か所開口しています。犯人があえて密室状態を演出した可能性があり・・・その場合は他殺の可能性があります。

榎本はたちどころに犯罪の可能性を指摘する。

容疑者として浮かび上がったのは恐喝すれすれのクレームで無料補修を勝ち取った家主の東京都立望ヶ丘高校教師で同校野球部顧問の杉崎(新井浩文)である。

欠陥住宅を買わされた杉崎だが・・・被害者は無料補修を承知しており・・・動機が薄い上に被害者の死亡時刻には野球部の練習を指導しているというアリバイがあった。

しかし、野球部の練習メニューには一時間の校外ランニングがあり、アリバイはたちまち崩れてしまう。

やがて・・・杉崎には同校教師の飯倉加奈(関めぐみ)という婚約者がいることが判明する。

青砥が女性的興味から二人のプライベートについて尋ねると飯倉の口からはある意味、病的で恐ろしい事実が語られる。

私は彼の友人に失恋して・・・不安定な気持ちの時に彼に優しくされてなんとなく交際を始めたのですが・・・いざ結婚するとなると本当にこれでいいのか・・・という気持ちになってきました・・・彼よりもっと私にふさわしい人がいるはずだという気持ちが強くなっているときに地震が起きて新居となる予定の家が歪みました。私には神様がこの結婚は不吉だと告げているとはっきり感じられたのです。

まあ、ある意味、境界線上の飯倉加奈である。関めぐみもヤンデレでもないただのビョーキの女が定着してしまう気配である。しかし、それを案じて抑制してしまっているのでさらに中途半端な感じになっちゃってますな。ここが踏ん張りどころですぞ。

愛する女性の心変わりに・・・最初から不安を抱きつつ交際してきた杉崎は心が歪んだのであった。

心の歪みには伝染性があるからである。

この世の理不尽さに杉崎は憤怒し・・・その怒りの矛先は・・・手近なところにいた家の歪みの責任者である竹本社長にむけられてしまったのだ。

激情が過ぎ去れば・・・激情した理由や意味は本人にも不明なことがある。

この家には悪霊が憑いていたのかもしれない。

・・・いや、だからホラーでなくミステリですから。

謎解きである。

杉崎はバックドロップで竹本社長を即死させた後、吸気口からピッチングマシーンでテニスボールを室内に撃ち込み、ドアを閉じた後、家の傾斜によって一ヵ所に集まるテニスボールを回収するために張ったビニールシートを吸気口から手繰り寄せ、テニスボールを掃除機で吸引して排除・・・おいっ・・・手づかみで取り出し・・・おいおい・・・ボールかじり虫を室内に放ち・・・おいおいおい・・・吸気口からビニールシートを引きずり出して、密室を完成させたのだった。

明らかに発狂しています。しかし・・・狂人はとんでもないことを実現させるものですからねえ。

もちろん・・・狭い吸気口からビニールシートを引きずり出す部分は実験されず・・・各人の妄想(イメージ)に委ねられますが・・・

そりゃ・・・かさばるだろうーーーっ

という全国各地のお茶の間からの絶叫が確かに聞こえました。ちり(つぶやき)もつもればやま(さけび)となりますからな。

芹沢はチーム榎本の勝利に快感を覚え・・・。

そうか・・・私たちはチームメイト

と青砥は微笑むのだった。

例によって・・・榎本の心は定かにはされない。

チーム榎本から疎外された鴻野刑事だったが・・・実は榎本に対して疑惑の目を向けているらしい。

彼もまた・・・嫉妬の炎に身を焦がしているのか・・・。

これは歪んだ愛の物語となっていくのだろうか・・・ならないと思うよ。

関連するキッドのブログ→第4話のレビュー

シナリオに沿ったレビューをお望みの方はコチラへ→mari様の鍵のかかった部屋

|

« 弓をとって叫べ!子供だましの伝説にゃもうごまかされやしない(松山ケンイチ) | トップページ | 論語、大学、中庸、孟子、臀部、易経、書経、詩経、礼記、春秋、尻穴・・・あれ?(新垣結衣) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/83353/45262527

この記事へのトラックバック一覧です: もう、どうでもいいのさ(新井浩文)モテキ終了~ス(戸田恵梨香)怪しいチームメイト(大野智):

» 「鍵のかかった部屋」解決する3つの鍵5歪んだ部屋の密室に隠された婚約者の心を掴めなかった歪んだ心の殺人事件 [オールマイティにコメンテート]
「鍵のかかった部屋」第5話は地震で歪んだ家で修復の視察に来ていた業者が亡くなっているのが発見された。その部屋は鍵はなかったものの、歪んだ家のため内側から頑丈に閉められ ... [続きを読む]

受信: 2012年5月15日 (火) 06時06分

» 鍵のかかった部屋 第5話 感想「鍵のかかっていない部屋」 [一言居士!スペードのAの放埓手記]
鍵のかかった部屋ですが、芹沢豪(佐藤浩市)と鴻野刑事(宇梶剛士)が榎本径(嵐・大野智)を奪い合います。今回は新居で起こった密室事件ですが、手抜き工事と地震で家が歪んでしまい、ドアが閉まらなくなります。 このドアは警察がソフトハンマーで何度かぶっ叩けば何とか閉まりますが、青砥純子(戸田恵梨香)は「ソフトハンマーって何ですか?」と興味津々です。ソフトハンマーとは先端をウレタン加工したものだそうですが、まだまだ人口に膾炙していません。 施工会社の人が密室で死んでいますが、自分でわざわざソフトハンマーま... [続きを読む]

受信: 2012年5月15日 (火) 09時01分

» 鍵のかかった部屋 (第5話・5/14) [ディレクターの目線blog@Seesaa]
4/16からフジテレビで始まったドラマ『鍵のかかった部屋』(公式)の第5話『鍵のかかっていない部屋』の感想。また、貴志祐介氏の原作推理小説は未読。 今週も「密室探偵・榎本の事件簿」が正常進化中! ★記事の続き(詳細)は、下記をご訪問くださいませ! http://dir…... [続きを読む]

受信: 2012年5月15日 (火) 09時44分

» 鍵のかかった部屋 第5話〜杉崎(新井浩文)怪しすぎ〜「スナーク狩り」もちょっこし [世事熟視〜コソダチP]
鍵のかかった部屋 第5話 結婚を控えた友人・美里(小松彩夏)の防犯相談にのっていた青砥(戸田恵梨香)と榎本(大野智)。 彼氏もおらず結婚の予定はないとする青砥に、美里は「あの人が彼なのかと思ってた」と黙々と防犯チェックを進める榎本に目を向ける・・・。 青砥は「え〜〜! ちがう、ちがう。榎本さんはただの・・・、ん?」 美里「ただの何?」 青砥「クライアントじゃないし、アドバイザーってわけでもないしぃ、なんだぁ? 知り合い? 友達?」 妙に戸惑っている青砥が可愛らしい。 ... [続きを読む]

受信: 2012年5月15日 (火) 11時16分

» 【鍵のかかった部屋】第5話 [ドラマ@見取り八段・実0段]
このドアに鍵は掛かっていません。なのになぜ開かないのか? それは、家全体が大きくゆがんでいるからです。 鍵の掛かっていない密室というのは、ある意味とても厄介です。 なぜなら鍵があればドアは開く...... [続きを読む]

受信: 2012年5月15日 (火) 11時38分

» 「鍵のかかった部屋」第5話の感想 いくらなんでも、そのトリックは [今日も何かあたらしいドラマ]
「鍵のかかった部屋」第5話、いくらなんでも、そのトリックには無理がありすぎ。 地震のために歪んでしまった欠陥住宅が舞台で、家の歪み自体を使ったトリックというのは、 島田荘司さんの「斜め屋敷の...... [続きを読む]

受信: 2012年5月15日 (火) 12時45分

» 鍵のかかった部屋 #05 [ぐ~たらにっき]
『鍵のかかっていない部屋』 [続きを読む]

受信: 2012年5月15日 (火) 13時03分

» 「鍵のかかった部屋」 第5話 鍵のかかっていない部屋 [トリ猫家族]
 「チーム榎本」発動! って、「チーム芹沢」って言うのかと思ったら、そこはちゃんと尊重してんのね。 てか、今回は純子が榎本を連れて来た時の芹沢の「おまえ、まさか?!(p^ ... [続きを読む]

受信: 2012年5月15日 (火) 15時31分

» 鍵のかかった部屋 第5話 [ドラマハンティングP2G]
Story#5「鍵のかかっていない部屋」05.14 Mon On-Air 榎本径(大野智)は、ある新築の家で起こった死亡事件現場にやってきた。その家は、高校教師・杉崎(新井浩文)が結婚を機に建てたものだが、引渡し直後に起こった震度4の地震で大きく歪んでしまった。杉崎は、施工会…... [続きを読む]

受信: 2012年5月15日 (火) 16時50分

» 鍵のかかった部屋 Episode5 [レベル999のgoo部屋]
『鍵のかかっていない部屋』 内容 榎本(大野智)は、純子(戸田恵梨香)の頼みで、 友人・美里(小松彩夏)の相談に乗っていた。 説明を終えた直後、榎本は呼び出しを受ける。 そのころ芹沢は、クライアントの城栄ホームズの依頼で、ある家にいた。 杉崎俊二(新井浩文...... [続きを読む]

受信: 2012年5月15日 (火) 17時59分

» 鍵のかかった部屋 Episode5:鍵のかかっていない部屋 [あるがまま・・・]
坂本くんだっ!.....ヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♪ それでなくても最近露出が少ないV6。個々のメンバーは司会にドラマにバラエティにと 活躍してる中、坂本くんは舞台出演は多いけどこういったテレビのお仕事をあんまり してくれないから久しぶりに見れてうれしいじょ〜〜〜 と...... [続きを読む]

受信: 2012年5月17日 (木) 10時24分

» 《鍵のかかった部屋》#05 [まぁ、お茶でも]
(榎本)<このドアに、鍵は掛かっていません。 それなのに、なぜ開かないのか。 それは家全体が大きくゆがんでいるからです。 鍵の掛かっていない密室と言うのは ある意味とても厄介です。なぜなら 鍵があれば ドアは開く。なければ開かないというような 明確な判断基準が存在しないからです。 それは人の心理でも同じです。 ゆがんでしまった心の中を理解しようと するのは、至難の技だと言えるでしょう... [続きを読む]

受信: 2012年5月17日 (木) 13時14分

» 『鍵のかかった部屋』 第5話「鍵の掛かっていない部屋」 [英の放電日記]
なぜ、予告編での芹沢の変な走りをカットしたんだ〜!  確かに疲労困憊のよろけた走りのシーンはあったが、予告編での犯行現場の家から出て行くときの、明らかにわざとと思われる「乙女走り」がカットされていたのは残念至極! ★密室トリックは………(笑)  家の歪みの為...... [続きを読む]

受信: 2012年5月17日 (木) 19時54分

» 「鍵のかかった部屋」5 ☆☆ [ドラマでポン]
ドア閉めない方が良かったのに。 密室ものにありがちな穴ですよね。わざわざ閉めたせいで人手の関与を証明してしまうという。自殺に見せたい、のなら密室を作る意味もあるでしょ ... [続きを読む]

受信: 2012年5月18日 (金) 16時36分

« 弓をとって叫べ!子供だましの伝説にゃもうごまかされやしない(松山ケンイチ) | トップページ | 論語、大学、中庸、孟子、臀部、易経、書経、詩経、礼記、春秋、尻穴・・・あれ?(新垣結衣) »