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2012年5月 7日 (月)

俺のまわりは白拍子ばかり俺のまわりは今様(松田翔太)

即位記念タイトルである。

思えば・・・時は過ぎたのである。

清盛が生まれたとされる元永元年(1118年)は第74代鳥羽天皇の御代であった。

以来、崇徳天皇、近衛天皇と代はかわり・・・ついに後白河天皇が誕生したのである。

崩御された前の天皇は異母弟である。崇徳上皇は同母兄、鳥羽法皇は父であった。

思いもよらぬ即位だった。

この年、後白河天皇は29才である。

そして・・・平清盛(松山ケンイチ)は38才である。

子供だ子供だと思っていたらおっさんになっていたというのはよくある話なのである。

これだから歴史は面白いし、そうなればコミック雑誌なんて要らないのである。

で、『平清盛・第18回』(NHK総合20120506PM8~)脚本・藤本有紀、演出・柴田岳志を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は完成した途端に死去の藤原北家末茂流の中御門中納言家成の描き下ろしイラスト大公開でございます。今回・・・待望だっただけに大傑作ですな。なんというか・・・佐藤二朗なんだもん。父方の従妹に美福門院、母方の従姉に池禅尼という空前のいとこ関係を持つ男。かたや・・・鳥羽法皇の愛妾、かたや平忠盛の正室である。言わば、王家と平家を連結していた男なのである。その男が去った時・・・当然のように時代は激動するのである。彼もまた平安末期の「なりあがり」なのであった。子孫には戦国時代に貴重な日記を残す山科言継がおりまする。

Tairakiyomori16 藤原家成が死去したのは仁平四年(1154年)の夏である。その年の秋に久寿に改元されるのだ。この時、近衛天皇は重篤の状態が続いている。清盛の母にあたる藤原宗子は崇徳上皇の御子である重仁親王(15才)の乳母となっている。一方、美福門院は恋仇であった故・中宮・藤原璋子の子である雅仁親王の子・守仁親王(12才)を養子にしている。この辺りの采配は家成によるものであろう。重仁親王と守仁親王のどちらも皇位継承の有力候補なのである。なぜ、父である雅仁親王ではなくて、子の守仁親王が有力なのかと問われれば・・・雅仁親王は扱いにくそうだったから・・・と言うしかないのだな。平家としてはもしも重仁親王になった場合の手は打っているし、元より鳥羽法皇の信任は厚いので・・・どちらに転んでも問題ない態勢にはなっているわけである。一方・・・源氏はものすごい混乱状態になっている。源為義の八男で十六歳になる源鎮西八郎為朝は鎮西総追捕使を偽称して、薩摩平氏を冒し、九州各地を転戦・・・ついに九州を征服してしまうのである。しかし、そのあまりの傍若無人さに・・・香椎宮の神官によって訴えられてしまうのだった。いわば私的占有が過ぎたのである。さらに為義は摂関家の藤原頼長の郎党になっていたのだが、長子・義朝は急速に鳥羽法皇に接近し、頼長の政敵となりつつあった信西とその庇護下にある雅仁親王=守仁親王親子の寵を受けるようになっていた。このため、次男・義賢を関東に下向させ・・・義朝の長男・義平の対抗馬としたのだった。関東では坂東平氏秩父氏を味方とする源義賢と上野源氏新田氏を味方とする源義平が一瞬即発の状態となっていたのである。そして・・・久寿二年七月・・・近衛天皇は崩御するのだった。

平のくのいち波音(はね)は武蔵の国にいた。武蔵は草原(むんざし)の地である。山城の国や伊勢の国に比べたら山は遠く、どこまでも野原が続くように見える別天地である。あまり山から離れては不便なので国府は多摩に置かれている。山から調達する食糧などの物資はまだ人々の生活を支配している。

しかし、朝貢のための水運は必要のため、多摩の南にある品川の津に湊が置かれている。物資はそこから相模の国の鎌倉などを経由して西へと運ばれるのである。今、相模の国は源義朝の領土ともいうべき性格を備えている。相模守は藤原親弘であるがすでに有名無実なものとなっている。関東に土着した武士たちは自主独立の気風が強く、平将門の乱以来、二百年以上続く、地方の反乱、中央の鎮圧を繰り返す中、新しい豪族とも言うべき武士集団が形成され始めている。義朝はその潮流に乗り、いわば関東連合の盟主に祭り上げられたのである。

その義朝が都に戻っている間、相模の国の留守をしているのが義朝と三浦氏の女との間に生まれた源義平である。三浦氏は桓武平氏であり・・・それが名に現れている。

一方、長子・義朝の驚異的な成果が主人・藤原頼長の政治的志向と真っ向から衝突し・・・折り合いがつかなくなったことから・・・義朝の父・為義は次男・義賢を関東に派遣する。相模と下野の間に割り込んで・・・形式的には下野守に任じられている義朝の権威を損なおうとしたのであった。

統子内親王の命を受け、西行とともに御霊社の神域にある妲己の結界の封印を探索しに来た波音たちは騒動に巻き込まれたのである。

すでに・・・波音も・・・西行も・・・若者ではないが・・・男と女の関係になって・・・その夜の営みは深くなっていた。波音はくのいちとして淫行の修行を受けているし、西行も密教の修行の中、精力絶倫の秘儀を得ている。

そんな二人であるから・・・快楽の追及もまた修行のうちなのである。

今、二人は悦楽遠見の術を試している。快楽の極まりによって没我の境地に達し、夢中千里眼を得るのである。・・・要するに性交の間に気持ちがよくなればなるほど・・・遠くが見えるという忍術である。

二人は国府多摩の里の空家を借りて、遥か北に向かう騎馬武者の集団をとらえていた。

集団はおよそ百騎からなり、先頭を行くのは15才の源義平だった。未明に拠点を出発した急襲部隊は・・・武蔵の国比企にある大蔵館を目指している。そこは敵対する叔父・源義賢の根拠地であった。

朝駆けである。

「義平殿の決断力・・・おそるべしだな」

頂点に達しそうになった西行は気をそらすかのようにつぶやく。

脳裏にはすでに大蔵の館を視野にとらえた義平の姿が映っている。

波音も同じ映像を見ていたが・・・無言のまま秘部に力を加え、西行の男根に新たなる刺激を加える。

「むは・・・」

思わず西行が吐息をもらした刹那、義平は名乗りを上げる。

「我こそは源下野守義朝の長子、源太郎義平なり。とおからんものはおとにもきけちかくばよってめにもみよ。院の命により、逆賊・源義賢を討つものなり、ものどもかかれ」

同時に火矢が寝静まった館に降り注ぐ。

「それ・・・」

燃えだした館からざわめきが起こり、下人たちが右往左往しはじめたのを見計らって得意の武器を手にした精鋭たちは突入を開始する。

たちまち・・・阿鼻叫喚の殺戮が始まった。

しかし・・・すでに精果てた西行にはそれは見えない。

波音は快楽の余韻を感じながら・・・幻の血の匂いを嗅ぐ。

「ああ・・・悪源太殿が勝ったわ・・・今、義賢殿の首が・・・」

関連するキッドのブログ→第17話のレビュー

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コメント

おひさしぶりです
最近眠るのにマウスピースが必要な今日この頃でございます

どうにか家成、間に合いました

今のとこ
藤原忠実、忠通
平忠正、平盛国がスタンバイ中で

これから大魔神為朝と
鎌田親子を大至急描かなければあかんなと思ってます


保元の乱のカウントダウンが迫ってきたもので; ̄∇ ̄

でも鳥羽法皇Verも描いておきたいなと; ̄∇ ̄

でもって御大の物語と大河本編が
さほど差がなくなってきてるようにも思いますなぁ

かつて見た映画「陰陽師」にて
真田広之が「げに都とは恐ろしきところにござりまするな」と
言ってたセリフを思い出させてくれました ̄∇ ̄ニヤニヤ

投稿: ikasama4 | 2012年5月 9日 (水) 13時09分

pencil✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥pencil

・・・それは息詰まる展開ですな(ノ_-。) 
タツマキの通り抜ける関東より
快復をお祈り申し上げておりますぞ。

そのような病床からの家成アップ。
頭が下がる思いでございまする。

忠実、忠通父子、
叔父貴、一の郎党(新)・・・待望ですな
待望でございます。
太公望クラスの待望です。

為朝と・・・鎌田親子・・・垂涎ですな。
机の上、ベトベトです。

どうか・・・マイペースでお願い申しあげます。

いつも日付の変わったあたりで・・・
ikasama4様の更新を待って
画像工場にてスペース残してスタンバっておりますぞ~。

いよいよ・・・保元ですねえ。
いつもなら合戦模様への期待と不安で
右往左往ですが
キッドめはここまで大満足なので・・・
もうなんでもこいの境地です。

やはり・・・深キョンやつじちゃんやかごちゃんが
乙女だった頃から堪能してきた脚本家なので
もうシンクロ率半端ないのですな。
ああ、わかるよ・・・そこそこ・・・
ああ、いい~・・・です。
変態かっ・・・変態でございますとも~。

とにかく・・・ここのところ・・・
加速がすごいので
エピソードをはしょりまくっている妄想なのですが
なんとなく・・・そこが行間になっていて
味わいがあるような気もします。

武芸はまさに勃興期ですし
忍術にいたっては
遁甲と陰陽道中心の妖術系がまだまだ黎明期ですからな。

妖狐も・・・悪逆非道なのかどうか・・・謎なのですが
どちらかといえばやはり妖気にあてられて
人の本性が明らかになっていくということなのでしょうね。

頼長は美福門院を憎めば憎むほど魔性の虜になっていくというか。
そんな感じになるのでしょうな。

まだ聖徳太子や大化の改新の時代の
新羅系忍者(大伴=秦=服部)と
百済系忍者(蘇我=死国=僧兵)の
相克が残滓としてただよう時代。

いわば神と仏の闘いが続いているわけで・・・
ここはある程度、描きたい。
まあ・・・妖狐と聖子の闘いと化すかもしれませんけどね。

そうなると中国妖怪と日本妖怪の闘いになっていきますが・・・
そこはオブラートに包む予定でございます。
どっちが新参者(今来)なのか・・・微妙ですし・・・。
とにかく命ある限り頑張りまする(・o・)ゞ


投稿: キッド | 2012年5月 9日 (水) 15時54分

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