東京タワーの魂と電波で交信中にマミレルとフリージアの花言葉はあこがれ(長澤まさみ)
花言葉は「綺麗なお義姉さん、好きです」にするんじゃなかったのか・・・自粛しました。
なんていうか・・・土曜の夜は脱力なんだよな。
それにしても長澤まさみは・・・あらためて抜群だな。
なんだか・・・レビューすることが空しくなるほどに・・・言葉では語れない魅力に満ちている。
魔性だな。
この素材を使って・・・ものすごい駄作を作り上げた過去のドラマ・スタッフってある意味、格別なんだよな。
・・・それ以上は言わんでもいいぞ。
とにかく・・・「都市伝説の女」はとにかく・・・長澤まさみを見せるということではパーフェクトであると言える。
だって・・・ずーっと長澤まさみを見続けて・・・気がつくと次週予告になってるんだもの。
中学生男子のラブレターかっ。
で、『都市伝説の女・第6回』(テレビ朝日20120518PM2315~)脚本・後藤法子、演出・星野和成を見た。特に星野和成演出の時は・・・長澤まさみの美しさが際立つ気がする。なんだろう・・・相性か?・・・それとも寝不足が原因の気のせいなのか・・・。いや・・・やはり、美しい女優というものを知っているんじゃないのかな。都市伝説レベルでっ。
振り返ってみよう。「美しい隣人」の二人。「秘密諜報員エリカ」のエリカ。「BOSS」の志田未来・・・ねえ?
誰に同意を求めてんだ?・・・心あるものにだよ。
警視庁は千代田区霞が関二丁目1番1号にある。東は国道一号線を挟んで法務省。南は裏手に総務省である。マクドナルドをはさんで警察庁はさらに裏手になる。西側は国道20号線だが道路沿いに国土交通省があり、海上保安庁が同居している。まあ、ザ・霞が関なのだな。そして、北には桜田濠があるわけなのだ。
通勤途上で音無月子巡査(長澤まさみ)がつい、いろいろなものに遭遇してしまうのはこの桜田濠周辺である。今回は・・・。
桜田濠では河童が食べ残した胡瓜がみつかることがある
という周知の都市伝説から快調に幕開けするのだった。
胡瓜をみせられた丹内班の刑事の中で岩田刑事(安藤玉恵)は真っ先に「河童の食べ残し」を見抜く・・・すでに月子に感化されているのである。
丹内主任(竹中直人)は笑いながら叱責の芸を披露しようとするが・・・月子は警視庁よりの入電を察知。その気配に気がついた柴山刑事(平山浩行)は第一回着信受話器早取り対決でチャンピオンになるのだった。もはや、丹内班は月子色に染められているのである。
japan tv局員の須貝修一(神保悟志)は局内のモニタールームで東京スカイツリーへの試験電波発信中に死亡し、翌朝、遺体となって発見される。
死体には後頭部に外傷があり・・・死因は脳挫傷。殺人事件として捜査が開始されることになる。
遺体の確認に来たのは・・・同じjapan tvに勤務する修一の弟・博幸(長谷川朝晴)と修一の妻・佐代子(遠藤久美子)だった。
もちろん、一目会ったその日から月子は弟の修一を犯人と断定するのだが、あくまで素知らぬ顔で捜査を開始するのである。
なぜなら、修一の死亡時刻は東京タワーの消灯時間と一致していた。つまり・・・。
東京タワーのライトダウン(東京タワーのライトアップが午前0時ちょうどに消灯されること)の瞬間を一緒に見つめたカップルは永遠の幸せを手に入れる
という都市伝説に抵触していることが明らかだったからなのだ。
今更、説明するまでもないが・・・月子はこの世ならぬものと交信できるある意味、都市伝説的霊能者なのである。
今回、月子が主に交信するのは東京タワー(東京大空襲で焼失した増上寺の境内墓石群自縛霊集合体)の魂である。・・・顔をそむけてはいけません。
「こんな美しい都市伝説を汚すものは許せない・・・そう東京タワーさんが言ってます」
鑑識の勝浦(溝端淳平)は思わず問いただす。
「伝説を汚すもの・・・?」
「このご遺体は・・・東京タワーさんの呪いで・・・」
遺族の心情を察し・・・同僚の刑事たちによって現場から排除される月子だった。
「もう・・・最後まで言いたかったのに・・・」
ふてくされた月子は捜査会議をパスして都市伝説愛好会のオフ会を自宅開催である。
「東京タワーはシャーマン戦車の鉄屑で作られているんだよ」
「つまり、半島での血と汗が呪縛材としての効用をね」
「小林旭さんはヘリコプターから頂上アンテナ部分にスタントなしで飛び移ったことがあるらしい」
「マイトガイですな」
「東京タワーの地下には本物の蝋人形館があるらしい」
「ああ、有名人の死体を人為的に死蝋化したという・・・」
「東京タワーは三段ロケットで月まで飛べる能力がある」
「展望台はもちろんUFO化する」
「勝海舟は紅葉館と鹿鳴館を地下回廊で結び、秘密結社の隠れ家としたうえで坂本竜馬の遺体に秘儀を・・・」
「結局、東京結界はドラゴン・トライアングル(三角形)なのか、それともペンタグラム(五芒星)なのか」
「いや、ダビデの星(六芒星)だろう」
「中国が土地を取得して大衛星の結界を敷こうと目論んでいる」
「それを打ち破るのが東京スカイツリーを起点とした籠目結界なんだよ」
「東京タワーのアンテナが曲がったのはその余波だよな」
何も訊かなかったことにしたい勝浦だった。
宴が終わり・・・謎の人々を送りだした勝浦は・・・ソファに横たわるヴィーナスと二人である。
勝浦が欲望に着火寸前、例によって帰宅する月子の妹・都子(秋月成美)だった。
都子は場合によっては・・・散歩に出るというが・・・いざとなると腰が引ける勝浦である。
この、根性無しがっ・・・。
月子は初めて口裂け女に遭遇する
その点はともかく・・・死んだ修一は「東京タワーライトダウン伝説」を使って多くの女と浮気をしていたらしい。月子以外の刑事たちは女性関係のもつれを怪しむのだった。
捜査線上に浮かんだのは・・・。
第一発見者のアシスタント・ディレクター太宰みゆき(松岡璃奈子)・・・鈴木萌の方デス。のだめかっ。
報道番組「真実は一つだ!」のメインキャスター津村香(遊井亮子)・・・ドクターヘリ・スクランブルである。私は飛べません。ガッキーかっ。
木村カエラ・・・主題歌担当である。容疑者じゃないだろう。
褒められたタレントが売れる坂東英二・・・女じゃねえ。
ソラカラちゃん(声・渡部優衣)・・・東京スカイツリー公式キャラクター。人間でさえないじゃないか。いや中の人がね。中の人などいなーいっ。
もちろん・・・彼女たちに罪はない。
伝説を悪用して邪淫にふけった修一が呪われたのである。
「しかし・・・あの弟さんはおかしいですね・・・月子さんの生足を見ようともしなかった」
「一人の女で事足りる男もいるってことなのよ」
修一を殺害したのは・・・義姉・佐代子に淫らな想いを抱いていたストイック気質の弟・博幸だったのだ。
「だって・・・義姉さんはエンクミだから・・・」
「エンクミじゃな」
「兄貴がエンクミと結婚したら、殺したくなるよな」
納得して遠くを見つめる刑事たちだった。
「ふふふ・・・結局、僕は一度もライトダウン伝説を使えなかった・・・腰ぬけなんだ」
純情な殺人犯を慰める月子と勝浦。
「タイトルとは関係ないけど・・・あなたにダイヤモンドリリーを捧げるわ・・・最終回まで取っておくつもりだったけど・・・」
「花言葉はまた会う日を楽しみに・・・」
「東京タワーはこれからも予備電波塔として存続し続けるから」
義理の姉を見つめる殺人犯。
一途な義理の弟に優しく頷くエンクミだった・・・。
都市伝説の女を讃え、ウインクする東京タワーであった。
おっと・・・忘れてはいけない。
「左手の小指の爪を7ミリ伸ばして爪の先に赤いマニキュアでハートを描き好きな相手のことを思いながら爪を切れば恋は成就する」(月子)
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