満月と狼男と魔法陣とベラドンナの花言葉は裸の私をお見せします(長澤まさみ)
ああ、見たいものだ・・・欲望丸出しかよっ。
魔法陣の月子(長澤まさみ)にあぶなく召喚されるところだったからな。
悪魔として腰が軽いにもほどがあるだろう。
なに・・・本物の悪魔だなんて思う人はおるまいて・・・。
いやあ・・・世の中にはルナティックな方は掃いて捨てるほどいるからな・・・。
それにしても・・・未だにクソみたいなスパムを送ってくるヤツってどうなの・・・。
まあ・・・行く手には地獄が待っているのみじゃから・・・どうということもあるまいて・・・。
ただ一つ言えることはオカルトな物語があろうとなかろうと・・・詐欺の被害はだます人とだまされる人がいる限り絶滅困難だと言うことです。
そんな・・・ミもフタもない事を・・・今更。
ま、保険ですよ、保険。
で、『都市伝説の女・第8回』(テレビ朝日20120601PM2315~)脚本・後藤法子、演出・塚本連平を見た。朔も満月も月・太陽・地球が直列した状態であるので、潮汐の高低差は大きくなる。いわゆる大潮である。血液型が科学的に差異のあるものと定義付けられる以上、その差異が人格の差異になって表出される可能性を否定できないのと同程度に引力の差が人体に影響を与えないとは断定できないわけである。まあ、一緒だと思えば一緒だと言う話である。
人間には超人願望が潜んでいる。あるものはそれを荒唐無稽と一笑にふしながら・・・心のどこかで・・・もしも自分がそうであったなら・・・と夢想するのである。そういう人間はある日太った詐欺師にちょっとした手品を見せられただけで最後には地下鉄でサリンをまくようになるわけである。実に愉快な話である。あるいは哀しい話と言ってもいい。悪魔にとってはそれは同じ意味だからだ。だれだって笑える話で時には泣き、泣ける話で笑ったりするものだ。
だから・・・この物語の主人公としてのヒロインである音無月子巡査(長澤まさみ)がすでに超人の域に達していたとしても・・・茫然とする必要はないわけである。だってこれはフィクションなのだから。
だって長澤まさみのようなスラリと伸びた長い脚で整った顔立ちの美人刑事が聡明で直観力に優れているとしたら、それはもはや超人的というよりは・・・奇跡なのである。
で、今回は「スマイル」(2009年TBSテレビ)を途中降板して以来、脚本家としては影を潜めている宅間孝行演ずる郷原主任刑事のフィーチャー回である。精神衛生上、このまま役者に専念した方が望ましいな。なんてったってそこそこ二枚目なわけだし、「スマイル」のような恐ろしい番組は二度とこの世に現れてはいけないと思うからである。・・・おいっ。
ゲストは西原亜希演じる占い師・合田千尋。占い師連続殺人事件の第四の被害者である。ただし、彼女だけは襲撃されたものの命に別状はなかったのだった。当然、犯人である。
オカルト事情にくわしいということで郷原班に合流した月子だったが、もちろん本人としては「私が興味を持っているのは事件の裏に都市伝説が関係していることを証明することだけです」とオカルト通を否定するのである。
まあ、お茶の間には迷信も魔術もオカルトも都市伝説も同じようなものなのでその点に深く言及するのはさけたいと考えます。大人気ないですからなっ。
たとえば田舎で起きた噂でも・・・東京で一度でも噂されれば立派な都市伝説なのですから。どういう根拠だよ。
捜査に乗り出した月子は霊によって・・・いや、例によって一瞬で事件の真相を見抜くのだが・・・いろいろと証拠を捏造・・・いや発見するためにあれやこれやするのである。
今回、重要参考人1号は現場に必ず姿を見せる老人・小栗龍太郎(宇津井健)なのである。細江真由(小林優美) ・板倉由希美 (篠原真衣)の交通課婦人警官コンビにもその老人とは思えない超人的な体力の発現を目撃されているのだ。
しかし、武重治警視庁副総監(伊武雅刀)とも特殊な関係にあるらしい小栗老人はそもそも犯人ではありえないのだった。その正体は最終回まで秘密だからである。
やがて・・・捜査線上には殺された占い師に騙された被害者の会の会長でタクシー運転手の的場(おかやまはじめ)が浮かび上がる。なにしろ、武道の達人で筋トレにも熱心なのである。
しかし、月子は・・・「事件は満月の夜に起きています・・・犯人は狼男である可能性が高く、狼男に筋トレは似合わないので彼はホンボシではありません」なのだった。
まあ、ここだけの話、筋トレ好きの狼男は何人か実在します。
さて、それはそれとして、今回、月子自宅の捜査会議にお呼ばれされるのは郷原主任刑事。
「家へきてください」で鼻の下を長くした郷原は「汗かいたのでシャワーあびちゃいました」で顎を廊下に落下させるわけだが、例によって、妹の都子(秋月成美)、鑑識の勝浦(溝端淳平)の出迎えを受けて意気消沈である。
勝浦は現場に残されていた獣の毛はミンクだと告げ・・・ついに怪奇ミンク男の話が始る・・・わけもなく、次の満月の夜に月子が囮になることが決定する。
捜査員たちは万一にそなえて銀の弾丸で対狼男装備を整えるのだった。
予算の都合で一発、三千円の銀メッキ弾だった。
まあ、狼男にもアレルギー体質の者がいて銀のスプーンでカレーを食べて舌が麻痺してしまった例もありますからな・・・それ以上はやめとけよ。
魔法陣に入り怪しげな呪文を唱える月子。
なるほど・・・長澤まさみの黒井ミサもちょっと見たいな。
やがて・・・現れた犯人は被害者の会の副会長で合田千尋の支援者であるビル・オーナーの戸崎(小松和重)であった。
合田千尋は・・・三人の占い師に両親を自殺に追いやられた被害者遺族であり、復讐のためにスペックの催眠暗示を用いて戸崎を狼男に仕立て上げたのだった。
おい・・・スペックってなんだよ。
人間の潜在力を引き出し、怪力男にするほどの暗示力はスペックと呼ぶ他はあるまい。
いや、単に昔ながらの超能力でいいじゃないですか・・・。
いやいや・・・この場合は魔女力だろう。
つまり・・・この話は狼男というよりは魔女の話だったのである。
暗示を施す場面の盗聴テープという証拠のようなものを突き付けられた千尋は正直に罪を告白するのだった。
「まあ・・・復讐は無事終わったし・・・そのために・・・罪もない人に罪を犯させたのだから・・・それなりの罰は受けます・・・憎しみの対象としたものと同じようなことをしたのは反省に値することですから」・・・謙虚な魔女だった。
都市伝説の女を讃えてベラドンナ(和名・オオカミナスビ)の花が咲き誇るのだった。
しかし・・・千尋は最後に次回予告を残していく。
「ここだけの話・・・月子さんの命はあと一週間です」
顔色を変える捜査員一同だった。すべての謎は来週・・・最終回に明かされる・・・のかもしれない。
おっと・・・忘れてはいけない。
「満月に向かってサイフを振ったら金運アップ」(月子)
関連するキッドのブログ→第7話のレビュー
シナリオに沿ったレビューをお望みの方はコチラへ→くう様の都市伝説の女
| 固定リンク
コメント
魔方陣には召喚されないようにご用心を……
このドラマも来週最終回ですねぇ…
私的には久々にまさみちゃんの当たり役を見た気分ですわ。
狼男はさすがにピンと来ませんでしたが^^;毎週楽しませていただきました。
「春樹くん」が最大の謎なのですが、来週謎はとけるのかしらー。
私は春樹くんこそ座敷わらしのようなものだと思っていたのに。
最終回も楽しみです^^
投稿: くう | 2012年6月 3日 (日) 12時27分
❀❀❀☥❀❀❀~くう様、いらっしゃいませ~❀❀❀☥❀❀❀
だってだってなんだもん・・・如月ハニーかっ。
まあ、悪魔にとって
麗しき魔女からの召喚は
梅干しを見るとよだれが出るのと
同じ条件反射ですからねえ。
そういう時はソロモンの笛画像を見て
自制するようにしております。
豪華共演陣もそれぞれフィーチャーされ
それぞれ月子の家に招待されましたし、
魔女っ子ツキちゃんも
人間界短期留学を終え
魔界に召還される頃あいなのですな。
おつきのタヌキ男爵と天狗のおじさんも
一緒に帰るのか・・・。
いや、タヌキ男爵は人間界に常駐なのか。
きっと魔界ではフィアンセのハルキ王子が待っておるのですな。
そういう最終回でも
今までの流れから
なんの問題もない・・・
ある意味・・・とんでもドラマでしたからねえ。
基本的に月子はボケで
登場人物一同、ツッコミという様式ですから
その気になれば永遠にできるわけですが
なにごとにも潮時がございますからねえ。
「おいあおっ」
「えっ」
「そうきたか」
「ええーっ」
「やっぱり」
「えええーっ」
もう少しはげしくツッコミするキャラがいても
よかったかとも思いますが
プリンセスであるのでこれが限度だったかもしれませんな。
狼男に関しては
・・・ガンスって言えばもう少し
ピントがあいましたよね~。
最初からバレバレなんだからセリフで少し遊べばいいのに。
水谷豊がゲストだったら申し分なかったのに・・・。
先週のおかえしで来ればいいのに・・・。
もう百倍、ニヤニヤできましたと思うのでございます。
まあ、そのように妄想が膨らむのも
好きなジャンルで好きな女優が
ピチピチとはねているからですな。
そして、相棒のフィット感。
月子と勝浦にソファではさまれちゃうなんて
ものすごくゴージャスな感じですからねえ。
最終回が素晴らしいフィナーレを迎えますように・・・。
エロイムエッサイム、エロイムエッサイム。
我は求め訴えたり
投稿: キッド | 2012年6月 3日 (日) 13時37分