いつわり・・・そろそろリタイヤされちゃいますかね?(谷村美月)
いやあ・・・本当にリタイヤしたい気分ですな。
しかし、まあ、女優しりとりは続いているかな・・・長澤まさみ→ザシキワラシ→戸田恵梨香→田舎めぐり→新垣結衣→遺産相続→川口春奈→どうしようもない脚色→谷村美月・・・後半の二人、かわいそうだな。
二人に共通しているのはクズな脚本にクソな演出なのに懐中電灯とか、拘束具で監禁とか、キスシーンだとか、濡れた衣装とか、そういう女の部分を安売りさせられていることだな。
まあ・・・それもまた試練だよな。
まともなスタッフにめぐり逢えたら天国に感じるに違いないもの。
で、『たぶらかし-代行女優業・マキ-・第9回』(日本テレビ20120531PM2358~)原作・安田依央、脚本・森下直、演出・遠藤光貴を見た。基本的にはわからない話ではない。実の親子よりも他人の方が親子らしく振る舞えることができるという・・・ある意味、使い古された話である。で、それにそって代行女優は演技をするわけだが・・・脚本が破綻しているために・・・ガッカリな展開になっていくのである。
今回の話は原作にあるプロットのアレンジなのであるが・・・マキ(谷村美月)が南川英子(原作では景子=小沢真珠)の代役を務めるのは南川隆久(伊澤柾樹)の小学校受験の際の面接から・・・というのが原作の設定である。そうでなければ無理が生じるに決まっているのだな。
つまり・・・リアルでなくなってしまうのである。
その一番の原因は伊澤柾樹という子役の起用である。実年齢11歳で・・・小学校の高学年に見えるわけである。
今回のシナリオだといかにも発達障害の子供に見えるわけだ。
なにしろ・・・本来は小学校一年生の役回りなのである。
もちろん・・・人には個人差があるが・・・小学校一年生と小学校五年生では子供と大人ほどの差があると考えた方が一般的だ。
その一般性を外したらフィクションは成立しないのだな。
小学生の学校生活にかかわる親としての役割を放棄するゴールド化粧品の女社長・南川英子の異常さや理不尽さはそれゆえに高まるのである。
一方・・・隆久が小学校一年生だからこそ・・・その言いようのない淋しさをマキが素直に感じることができるのだ。
もしも、あくまで、このキャスティングにこだわるなら・・・なぜ、小学校五年生から親が変わっても問題ないのか・・・をそれなりに説明しなければならない。
基本的には・・・海外からの帰国とか・・・関西からの転居とか・・・なんだっていいじゃないか。
この一点を脚色化できない以上、どれだけベテランでどれだけ実績があろうと・・・クズ脚本家であることは間違いない。
つまり、小学校一年生と五年生の違いが分からないということだからだ。
で・・・とにかく・・・妄想でその点は補正したとしよう。
今回は・・・ウソか本当かはわからないが・・・子供の頃に一家離散・・・しかも離婚しようとした両親を殺傷しているらしい・・・水鳥モンゾウ(山本耕史)がアシスタント(綾瀬れん)と浮気旅行をしている英子の夫で隆久の父親であるイラストレーターの南川トシオ(SPECからここへ美月と一緒に転移か・・・宅間孝行)にかわって父親役を演ずることになる。
マキとモンゾウは隆久が小学校を卒業するまで、両親の代役を務めると言う設定である。
ドラマ的には最初の仕事が・・・学校でクラスメートにバケツの水をかけた隆久のために相手の親に謝罪することなのであった。
その後は誕生日に両親不在のため・・・ORコーポレーション社員一同が誕生会を催したりして・・・隆久との絆を深めて行く。
そこで・・・学校での父兄参観の行事が発生する。
ここで脚本的には「偽物の母親ではなくて・・・本物の母親に来てもらいたかった隆久が招待状を母親に見せようとして結局、見せられない」という苦渋を描くわけである。
しかし・・・その日に行事があることはマキも知っているのである。
だが・・・何故か、マキはその日は別件の仕事をしているのだ。
・・・おかしいだろうっ。
当然、その日をどうするかは・・・打ち合わせをしなければならない。なにしろ、代行女優なのだ。
その上・・・結局、誰も来てくれなかった教室で・・・当然のことであるのに・・・隆久は暴れ始めるのである。
・・・もう、意味不明である。
みんな・・・うかつすぎるのだ。
もちろん・・・わかってはいても、親がこないことで・・・急にさびしくなって・・・異常行動がとることはあるかもしれないが・・・ものすごく・・・しっくりこないのである。
ここだって・・・いくらだってやりようはあるはずだ。
マキがエレベーターに閉じ込められてしまうとか・・・もう、なんでもいいじゃないか。
「忘れてました」ですむ問題じゃないからな。
なんだろう・・・脚本家・・・認知症発症なのか。
それなのに・・・モンゾウとマキの学校の廊下で熱烈キス挿入である。
意味がわからんっ。・・・お前は古美門弁護士かっ。
で・・・ついに・・・マキが「私が本物の母親になります」宣言である。
「あなたは母親失格・・・子供の笑顔をいつご覧になりました?・・・子供の泣き顔をいつご覧になったのです・・・私は隆久の笑い声も涙もしっかりとこの耳でこの目で拝見しておりますのよ」
「そんな・・・隆久の母親は・・・私だけ」と英子。
で・・・隆久は「お母様・・・」と英子の元に戻る。
任務終了である・・・と思ったら、実の父親トシオが「あいつらはニセモノだ」となんとなく発言。
これに応じてモンゾウが「あんたは本物の父親として・・・何をした」とはじめてきれる。
すると英子が「そうよ・・・あんたなんて・・・父親として何もしていない・・・離婚よ」である。
おいおい・・・と思っているとなんだか・・・携帯電話を調べたり、会社を調べたりして割り込んでくる名もなき小学校の担任教師・・・名乗ってるだろう・・・弓田(山田キヌヲ)。アポイントメントは・・・学校の先生はフリーパスなのか。警備は何やってんだ。業界2位の大企業じゃないのかよっ。女社員A(林摩耶)「困ります~」
一同・・・茫然で・・・つづくである。
・・・・・・・・・・・・つ、つづくのかいっ。
ああ・・・谷村美月主演でなかったら・・・誰が見るんだこのドラマ。
関連するキッドのブログ→第8話のレビュー
シナリオに沿ったレビューをお望みの方はコチラへ→mana様のたぶらかし
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コメント
あと少しの我慢ですから~(ノ゚ο゚)ノ
そんな試練もあるんですね。
キッドさんのレビューを読んで笑えるからいいや(笑)
あ~、そんな脚本家なんですか。
真面目に考えて損した。
突っ込み所の多さは今まで以上でも、
悪い方に考えちゃいけないんだと考えを改め、
どうにか楽しめないか考えてあげてるのにぃヾ(゚∇゚*)ナニサマ
ホント、美月ちゃんじゃなかったら見始めてなかったし、
そこに頼道様が居なければ見続けられなかったし~。
誰が見てるんだこのドラマ!ですね(≧∇≦)ノ彡バンバン!
前回、4.3%に上がってましたわよ。
ホント誰が起きてるんだ?
投稿: mana | 2012年6月 1日 (金) 12時32分
|||-_||シャンプーブロー~mana様、いらっしゃいませ~トリートメント|||-_||
レビューは「リーガルハイ」「放課後ミステリー」「たぶらかし」の順ですが・・・。
オンエアとしては「放課後」→「ハイ」→「たぶらかし」
でございます。
「ハイ」の完成度の高さに対して
怒涛の谷底ぶりですな・・・。
もちろん、マキの「ご覧でない」の連打とか
いつもはクールなのに今回はホットなモンゾウとか
部分部分ではいい仕事をしてるのです。
なにしろ、渡哲也主演の「誘拐」(1997年)で
デビューして15年の中堅どころでいからな。
しかし・・・その後、鳴かず飛ばずの理由が
よくわかる今回と言えるのではないでしょうか。
で、今回の演出は「婚カツ!」「イノセント・ラブ」の人。
それなりの脚本をそれなりにとる人です・・・。
脚本打ち合わせの段階と
脚本あがった段階で
ツッコミでないっ。
なんていうか・・・もう最初から
あやうい内容の原作なんで
もう少し・・・練ってほしいのですな。
基本的なところを・・・。
まあ、今回は
マキとモンゾウが今までになく
しっかりとコンビを組んで
それなりに見せ場はあるのですが
つなぎがグチャグチャなので・・・
ガッカリなのですな~。
チュ~の時にチュ~ってSE増量する神経は
わかりませんが~。
まあ・・・一部キス音愛好家は熱狂なのかもしれません。
どうせ水にぬらすなら
色もの衣装で白の下着だろうっ・・・てそこかよっ。
まあ・・・谷村美月が身体張ってるんです。
*5%はあって当然なのでございます~。
まあ・・・来週は解決編かもしれないので・・・
期待したいと思います凸(-Д-メ)スサミストリート・・・
投稿: キッド | 2012年6月 1日 (金) 14時49分