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2012年7月11日 (水)

デカとワンコとスケバン刑事と浪花の恋は花盛り(多部未華子)

激しいつばぜり合いだったが・・・。

この枠は「浪花少年探偵団」が死守である。相手は「息もできない夏」である。それは明日の記事になります。

こちらはコントの積み重ねでヒントを出していくスタイルになっているのだが・・・本当はもう少し、じっくりと責めたい部分もあるが・・・予算とスケジュールの関係でこれがギリギリという事情はわかります。

たとえば犬のクソ部分の解明が少し曖昧になっていたわけだが・・・まあ・・・シーンを重ね過ぎてふっとんだのだろう。

基本はローカルな都市だからこそ・・・気にならない・・・官民癒着の義理人情による・・・緩いルールの解釈。

型にはめるというのは・・・その筋の人間が因縁つけて追い込んでおとしまえをつけさせる過程という意味を含んでいるわけで・・・このドラマは浪花版「ごくせん」の要素も含んでいるのである。

ただし、倉庫はないし・・・暴力的解決もない。

けれど・・・今回は主人公が暴走するので・・・それなりにスラップスティック・コメディ要素は加味されている。

実は・・・それを表現しきれないところが・・・この国のドラマ制作の現状なのであり、それを確認してしまうのは物悲しかったりいたします。

つまり、「ごくせん」も「浪花少年探偵団」もドタバタの要素を含んでいるのに真剣にそれを表現しようとはしないのである。・・・まあ、そんなことをお茶の間が望んでいないという意見もありますがーーーっ。

で、『浪花少年探偵団・第2回』(TBSテレビ20120709PM8~)原作・東野圭吾、脚本・吉田紀子、演出・池澤辰也を見たで。ワシか、ワシはな。多重人格の浪速のやすや・・・。夏やさかい・・・たまにはええやろっちゅうことや。ほな、いくで。

まあ・・・結局、修(前田旺志郎)が兄貴の郁夫(前田航基)の教室に入り浸ってる不自然さは勘弁したる。大人の事情や。兄貴の金魚のフンみたいな弟分はかわいいもんやさかいな。

今回は原田兄弟のアホな母ちゃんの話や。大阪のおばんの話やからしょうもないで。

そやけど、そこがミソや。クソやないんやで。人間なんて基本、しょうもないもんや・・・そないなことが東野先生の隠し味やからな。

で、原田の母ちゃんの日出子はん(斉藤由貴)かて、昔はスケバン刑事や、ごっついアイドルやったんやで。今となってはちょっとアホなおばはんにしか見えんけどな。これが歳月ちゅうもんや。あんたにも今にわかるわ。

しのぶセンセ(多部未華子)の教習所通いは続いてて、大阪グリーン自動車教習所の教官(六角精児)は鑑識はんの無駄使いやけどな。

ところが一緒に通う日出子はんの教官・若本(姜暢雄)がえげつないほどの男っぷり。日出子はんはたちまちホの字や。こうなるとダンナ(温水洋一)や子供のことなんか、頭から消え去って・・・女房でもおかんでもないうちはただのおんなやで~てなもんや。

「冬ソナ」にのぼせたことのある日出子はんには「運命」を感じさせたわけやけど・・・もちろん、そんな甘い話やおまへんで・・・盗人たちの描いた絵にのって・・・型にはめられそうになっとたんや。

盗人な・・・個人宅から一億三千万円相当の現金やら貴金属やら油絵やらをあんじょう窃盗したわけやけど・・・それを・・・日出子はんに目撃されてたんやで。

で・・・目撃者を消せってわけや。

あ、犯人の一人は若本教官で二人組の相方は教習所受付の小林(マギー)なんや。ネタバレって・・・そないなことこのブログでは日常茶飯事やんか。あんた初心者かいな。

で・・・若本が色仕掛けで日出子はんを誘い出し、事故にみせかけて殺す算段や。

ところがアホなことに「無料の個人レッスン」なんて口実考えるさかい・・・しのぶセンセに嗅ぎつけられてしまうのや。鼻が利くのは十八番やで。

で・・・しのぶセンセが同伴するので・・・犯人たちは手出しができずに辛抱たまらんことに・・・。

そこで・・・思いついたのが犬のババ作戦や。

個人レッスンの度にしのぶセンセの家の前に犬糞を置いておいて、センセが「クソ犬の飼い主どつきたおしてしばいたるで」と張り込むように仕向けたわけや。

で・・・日出子さんの命は風前の灯。ところが・・・悪い事はできないもんで・・・大怪我したのは若本やった。しかも・・・若本は事故にみせかけて相方も殺そうとしてたらしいのや。しょうもない奴やで。

まあ・・・しのぶセンセにそんなことしたのがウンのツキやったんやけどね。

すぐさま・・・新藤刑事(小池徹平)が呼び出され、浪花少年探偵団とそうさ会議の開始や。ほんま・・・新藤刑事何してんのや。

しかし、センセのおかんの妙子(松坂慶子)はんは・・・いくつになっても別嬪やな。メロメロになってまう漆崎刑事(段田安則)の気持ちもわかるわ。

そんなわけで今回は浪花の恋の花盛りのキミたちへ・・・なんやね。

さて・・・どうやら・・・お手柄やったのは・・・田中鉄平(濱田龍臣)目当ての朝倉奈々(浜辺美波)、土屋芙美(八木優希)、上原美奈子(二宮星)の女子衆。別のところに捨てられた犬糞を見事に発見したわけや。で・・・その場所に捨てられなかったのが・・・センセの家に捨てられた日付と一致・・・つまり、犬の糞は故意に移動させられたっちゅうことや。

これが事件解決の糸口なんやから・・・ほんまにしょうもない事件・・・おっと口がすべってもうた。

ま・・・最後はスクリーンプロセスなんちゅう古典的技法でセンセの見せ場もあってスッとしましたわ。

しょうもないといえば美佳センセ(木村文乃)も出番確保に必死やし・・・一回くらいフィーチャーしてもらいたいねん。ほやけど来週はようやっと、本間義彦(山本耕史)の出番や。見逃すと損するで~。ほな、さいなら。

関連するキッドのブログ→第1回のレビュー

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