オン・パーピーヤス・ソワカ・オン・バサラ・ダトバン・オン・アビラ・ウンケン(井浦新)
さすがに・・・スケジュール的に苦しかったのか・・・身体が重かったサムライ・イレブン。
そっちかよ。
しかし・・・ついに永井が走って決めた。決勝トーナメント進出決定である。
メダルは次々と獲得しているのだが・・・金メダルはまだですか~。
さて・・・ついにもののけが描写されてしまった「平清盛」・・・もう。本編と妄想の判別が困難になってまいりました~。
で、『平清盛・第30回』(NHK総合20120729PM1002~)脚本・藤本有紀、演出・中島由貴を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は平安末期の二大歌人豪華共演。恋にやつれた漂泊の詩人・西行と・・・高貴なる怨霊・革命魔王・讃岐上皇・崇徳院の真言合戦開幕。魂と魂の激突に黙祷でございます。
永暦二年(1161年)九月に天然痘が流行し、応保元年に改元。応保三年(1163年)三月に疱瘡が流行し、長寛元年に改元である。都を次々と疫病が襲っているのだった。平清盛の次男・越前守基盛は応保二年に齢二十四にて病没している。おそらく天然痘にやられたのであろう。前摂政関白太政大臣・藤原忠通は長寛二年二月、第七夫人の浮気現場を目撃してショック死した。享年六十八であった。四男の近衛基実の正室に清盛の娘・盛子が迎えられたのはその直後だったと言われる。そして・・・長寛二年八月、第75代天皇であった崇徳院は配流の地・讃岐国で生涯を閉じる。配流の地で一男一女をもうけ穏やかに暮らしたとも、鬼のような姿になり生きながら魔王になったとも・・・後白河院の放った刺客によって暗殺されたとも言われる。平将門や織田信長のような武将でもないのに・・・大魔王として怨霊となられたことには・・・深い教養と悲哀と不運が関係していることは間違いないだろう。呪って呪って呪いまくってもおかしくない生涯だったのである。御年四十六の崩御であった。そして死国の守護神となられたのである。
上西門院の新しい御所は内裏と白河院の中間に造営された。平家の財力を投じて・・・陰陽道の術式に則った屋敷と庭が整えられている。設計者は上西門院自身である。聖徳太子の再来と噂された姫皇子は優れた陰陽術士でもあった。その奥の院に平清盛は西行とともに招かれていた。美福門院崩御の後、皇室の実質の権力者は上西門院である。大陸伝来の妖魔の王室汚染事件で退魔戦争の指揮をとったのも上西門院だった。妖魔追討には成功したがその傷跡も深い。また・・・妖魔がこの世のものではない以上、その影を完全に払拭することは不可能でもあった。妖魔と対抗するために大和の古き神々の封印を解いたためにその再封印も急務であった。なにしろ、上西門院の兄である崇徳院には魔王天狗が憑依し、弟の後白河法皇には愛宕山大天狗が憑依したままなのである。天狐の一族である妖狐を封じるためにはそれが必要だったのだが・・・天狗もまた・・・一種の妖魔なのである。人の世にどのような災いをもたらすか・・・分からないのだった。しかし、西行に憑依した牛頭天王と清盛に憑依した両面宿禰は二人のたぐいまれな資質により・・・人の制御化にあった。清盛は後白河院に上西門院の元で修行を積んだ平滋子を嫁がせ、後白河院のダークサイドに楔を打ち込んでいる。同時に自身が妻・平時子とともに二条天皇の守護者となっているのである。上西門院はその両者をつなぐ影の女帝なのである。
「妖魔の霊は分化し、邪悪な獣魂は東に逃げた。しかし・・・源頼朝を核とする・・・新田・足利諸子の東国源氏のものどもが那須の地でついに封印に成功したそうじゃ」
「それは・・・吉報」と西行。
「残った御霊は稲荷大神が眷属である狐神に引き受けさせた・・・しばらくは安泰であろう」
「・・・」清盛は無言で・・・上西門院の哀しみを含んだ声を聞く。
「・・・憐れな兄は・・・ついに魔王の理に堕ちてしまった・・・」
「・・・」
「そこで死国にいまし・・・クビラ(鰐)の神の生贄にする他なかったのじゃ・・・」
「心中お察し申し上げる」
清盛の声に・・・西行は在りし日の崇徳の憂いを含んだ顔を思い浮かべる。
「西行よ・・・」
「は・・・」
「死国に渡り・・・金比羅神社に残りし、兄の骸を弔ってもらいたい・・・」
「御意にござりまする」
伏せた西行の目に光るものがある。
この時代・・・忍びはまだ泣くことが許されていた。
関連するキッドのブログ→第29話のレビュー
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コメント
どうもです
今日は現場で首まで川に浸かる仕事をするため
朝が早かったもので、先ほどUPしました
どうぞどうぞ ̄∇ ̄つ
投稿: ikasama4 | 2012年7月30日 (月) 21時53分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
御苦労さまでございます。
いやあ・・・しびれましたね。
これぞ・・・平安大河でございました。
もはや・・・本編が妄想を越えたので
いかにとやせん・・・でございまする。
まさに・・・真夏の夜の夢でしたね~(; ̄∀ ̄)ゞ
投稿: キッド | 2012年7月31日 (火) 00時04分
どうもです
いやぁ妄想をも上回る展開
陰陽師大活躍ですなぁ
その後の天狗対決も見てみたいものですがね
ちなみに崇徳のイラスト3点
pixivにて公開したところ
「第一形態」「第二形態」「第三形態」と
タグがつけられました
それを見て
後日、角でも生やして描いてやろうかと
ふと思った今日この頃です(; ̄∇ ̄)ゞ
投稿: ikasama4 | 2012年8月 4日 (土) 10時53分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
まさに魔都平安京の終焉を物語る展開。
怨霊の呪縛の凄まじさでございますね。
これより・・・平安京は二度と日本の首都と
なることはなかったわけでございます。
やはり・・・結界が破られたのが大きいわけですな。
ふふふ・・・帝時代をゼロ形態とすれば
0~3の四段階ですな。
これは・・・平安エヴァンゲリオンとも
名付けたい魔神の誕生と申せましょう。
そして・・・幻の第四形態・・・。
番外編イラスト展開楽しみでございますねえ。
魔性のものたちが・・・終盤どうなっていくのか
楽しみです。
父を恨み、弟を恨んで生きながら
ブルースに葬られた崇徳院・・・。
呪いが呪いを呼び・・・悲劇が悲劇を呼んでいく・・・。
楽しみでございます。
しかし、あくまでマイペースでお願いいたしまする。
投稿: キッド | 2012年8月 4日 (土) 23時23分