高校三年生殺人事件(三浦春馬)、ラインを越えた小さな故意の物語(三吉彩花)
東雲麻衣降臨である。
いつまで「熱海の捜査官」を引きずるんだよ・・・永遠に。
まあ、三吉彩花はまだ16才だからな、当分、美少女女子高校生できるけどな。
ちなみに三浦春馬(22)、大野卓朗(23)、波瑠(21)でなんちゃって高校生トリオである。
昨日、今日は「綾瀬はるか」も降臨しているのだが、「なでしこJAPAN日韓戦」も降臨しており、五輪が終わったというのに・・・殺す気か体制である。
しかも東京は35℃越えなのです。
暑さ寒さも彼岸までか・・・。その前に彼岸に旅立ってしまいそう・・・。
東北から関東にかけて放射能の雲が通り過ぎ、雨が何度も降ったので・・・子作りは極力さけるべき・・・なんて・・・ものすごいこと言っちゃう人もいるわけで・・・暑すぎるんだな・・・きっと太陽が。
で、『東野圭吾ミステリーズ・第8回・小さな故意の物語』(フジテレビ20120830PM1035~)脚本・川崎いづみ、演出・並木道子を見た。「小さな恋のものがたり」ならみつはしちかこの漫画だが、ここは「小さな恋の物語/アグネス・チャン」(1973年)だな。
夕映え空をきれいに染めてゆく
お話みたいに二人は恋するの
いついつまでもこの街で
いついつまでも暮したい
幼馴染の三人がいた。男と男と女だった。
高校三年生の中岡良(三浦春馬)の故意
あれは・・・サッカー部の最後の試合の後。俺と洋子(波瑠)と達也(大野拓朗)の三人は草原に寝転んだ。洋子と達也はお似合いのカップルだったけど・・・俺だってずっと洋子が好きだったんだ。だから・・・高校最後の思い出として・・・眠ったふりして洋子の手に手をかさねてみた。偶然を装ったけど・・・あれは故意だったんだ。
まるで夢見るような気持ちだった。
でも・・・達也が起き出して・・・洋子と二人で仲良く夕闇に消えて行った。
で・・・俺の恋の記憶はそれきりになるはずだったのだ。
でも・・・それからしばらくして達也は高校の屋上から転落死・・・警察には「自殺の原因」を聞かれたけど・・・そんなもの・・・思いつくはずもない。
だって・・・達也は頭も良くて・・・運動神経も抜群・・・陽気で・・・かわいい彼女がいて・・・そんな奴・・・普通自殺なんてしないだろう?
だから・・・俺はあれは事故だったんだと思う。
美術部の笠井美代子(三吉彩花)の故意
グラウンドを駆ける達也くんは本当にかっこいい。
だから・・・私はラインを越えてしまったのです。
こんな私が達也くんにふりむいてもらえるとは思えないけど・・・。
勇気を出してヴァレンタインデーにチョコレートを贈ったのです。
でも、達也くんはそれをサッカー部の仲間に分け与えていた。
私は哀しくて哀しくてその夜は泣きました。
でも・・・どうしてあきらめることができるでしょう。
それからもずっと遠くから達也くんを眺めていました。
そして・・・あの日、美術室から屋上にいる達也くんを発見しました。
マネージャーのかわいい彼女と屋上で楽しそうにしていたのです。
屋上の柵を乗り越えておどけてみせたりして・・・。
私は手鏡をとりだして・・・屋上の達也くんに太陽の光を反射させてみました。
ただ・・・私がいることに気付いてもらいたかったから・・・。
ふと・・・振り返った達也くんの目を光が捕えました。
そして、バランスを失った達也くんはまっさかさまに堕ちたのです。
偶然かどうか、問われれば故意だったと言うしかないのです。
私が・・・達也くんを殺したのです。
佐伯洋子の故意
達也と良と私。幼い頃からいつも三人一緒で・・・恋とは違う意味で仲良しだったの。
積極的な性格の達也はいつも強引に迫ってきて・・・いつの間にか、恋人同士みたいなことに。
別にそれはそれで楽しかったけど・・・何か違うと感じていた。
一日一日、季節が映る度、一年一年。
私の心の中にいつしか恋心が生じていたの。
でもその相手は達也ではなくて・・・良だった。
それを私が本当の意味で感じたのは・・・あの日。
眠っていた良の手が偶然、私に重なった日。
ああ、この人が私の恋する人。
この手のぬくもり、肌触りが私をときめかせる。
途端に・・・達也のことがとても疎ましくなってしまった。
だって・・・はっきり言って邪魔でしょう。
できれば・・・自然消滅が望ましかった。
だって・・・男同士の友情とか・・・なんだかんだ面倒臭いじゃない。
だから・・・あの日、突然、達也が屋上に呼び出して・・・
私に捨てられるくらいなら死ぬって言いだした時・・・
私は本当にうんざりしていた。
だって・・・達也を拾ったつもりなんてまったくなかったもの。
たまたま・・・となりにいただけの人だったんだもの。
その時・・・キラキラした光が見えたの。
あの光が達也をとらえたら・・・ひょっとしたら・・・と思ったわ。
そして・・・光が来る方向に私は故意に指差した。
「あれは何」ってね。
そして・・・望んだ通りのことが起こったの。
行原達也の故意
草叢でふと隣を見ると・・・洋子が良と手をつないでいた。
俺は知っていたさ・・・良が洋子を好きなこと。
でも、まさか、洋子が良を好きになるとはね。
女心って不思議だな。
嫉妬。嫉妬。嫉妬。
世界が闇の中に包まれちまった。
なんだか・・・生きているのが面倒になるほどにね。
で・・・屋上に洋子を呼び出してお決まりの愁嘆場さ。
もちろん、ポーズだけのつもりだったのさ。
でも・・・このまま行けば・・・良と洋子は結ばれちまう。
それじゃあ・・・俺があまりにも憐れだろう。
その時・・・光が見えたんだ。
二人を傷つけて・・・ざまあみろと言えるかもしれない。
俺は光に向かって跳んだのさ。
もちろん・・・それは故意だったのさ。
そして・・・俺はラインを越えたんだ。光の彼方の闇へと。
古びた教会の鐘の音ひびけば
あなたとつくるの小さな物語
いついつまでもこの街で
いついつまでも暮したい
関連するキッドのブログ→第7話のレビュー
で、『VISION-殺しが見える女-・第8回』(日本テレビ20120830PM1158~)脚本・原案・脚本:飯田譲治、演出・植田尚を見た。玲奈(山田優)の事務所の顧問弁護士・川辺を名乗る男(升毅)は・・・何やら怪しいマッドサイエンティストで殺人鬼で・・・そしてクリスティーナの秘密を知る者らしい。
スーパーナチュラルとは何かというのは非常に困難な設問である。
つまり・・・自然とは何かを知らなければ超自然は明らかにならないからである。
フィクションの世界ではそれぞれのクリエーターがそれぞれの好みによって「それ」を表現する。
超能力、霊能力、シャイニング、念力、スタンド、スペック・・・あるいは単なる「力」・・・。
偽の川辺はそれを解明する理論体系を科学と断言するが・・・本当にそうなのかは謎なのである。
とにかく・・・玲奈には「秘められた力」があり・・・予知もできるし、人格の遠隔操作もできるし、霊体を物質化もできる・・・らしい。
そして・・・マリア(コトウロレナ)は玲奈の母親のスパイだったらしい。
だが・・・玲奈と耐電体質の和馬(金子ノブアキ)は恋に落ちているらしい・・・。
・・・というわけで、自らの殺人事件を擬装しようとして失敗したカジウラではなくて偽の川辺は闇の中へ走り去るのだった。
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