« あれは遠い夏、空に消えてった格差社会と黒の女教師(土屋太鳳) | トップページ | 愛は世界に満ちるとも愛の形は闇夜の夢におぼろに見えて消えたまう(松山ケンイチ) »

2012年8月19日 (日)

パパやママより猫が好き(石井萌々果)おまえだっ!(志田未来)

子供は動物が好きだと誰が決めたのだろう。

もちろん・・・神様である。

しかし、その原点はなんだろう・・・肉食系ならやはり食欲か。

撫でるのも好きみたいだから・・・性欲の萌芽であるのかもしけない。

小動物は無力であるから・・・支配欲の発露かもしれない。

え・・・単に可愛いからって・・・それは想定外だったな。

犬や猫・・・そしてすべてのかわいいものに幸あれ。

で、『ゴーストママ捜査線~僕とママの不思議な100日~・第6回』(日本テレビ20120818PM9~)原作・佐藤智一、脚本・梅田みか、演出・西野真貴を見た。狂気の世界では「ゴーストのローストのトースト」などという朝食の風景が浮かぶのだが・・・幽霊が見える話をほのぼのと受け止めることのできるお茶の間ってある意味恐ろしいのである。しかし、それが日本のお茶の間というものだからな。

父と娘と息子の親子三人で怪談大会をして過ごす夏の夕べ・・・これもまた奇異な風景であるが・・・そういう家族関係に憧れる人もいるのがこの世の恐ろしいところだな。

娘の上原葵(志田未来)の語る「学校の怪談」に割り込む、蝶子(仲間由紀恵)ととんぽ(君野夢真)の母子。じっくり葵の怪談を楽しみたいのだが・・・蝶子ととんぼの物語なのでそれは許されない。

「・・・クラスメイトが学校の屋上から飛び降りて一ヶ月くらい経った木曜日の午後の授業中だったのです。たしか、国語の授業だったと思います。突然、睡魔に襲われた私はうつらうつらとしてしまいました。すると、教室の後ろの扉がガラガラと音を立てて開いたのです。私は顔を向けようとしましたが金縛りにあったように身体の自由が効かないのです。頬杖をついたまま机に顔を剥けていた私はなんとか様子を見ようと扉の方に視線を剥けました。ズルッ、ズルッと何かを引きずるような足音が聞こえてきたからです。何故か、教室は静まりかえっています。「ちがう」と声がしたのはその時です。その声には確かに聞き覚えがありました。死んだクラスメイトの声なのです。「ちがう」・・・また声がしました。その声に教室にいるものは誰も反応しないのです。みんな息をひそめるように沈黙していました。「ちがう」・・・声は少しずつ、近づいてきます。空模様が悪くなったのでしょうか。教室がどんどん暗くなっていくようなきがします。叫びだしたい気持ちになりましたがもちろん声を出すことはできません。ついに気配が感じられるようになりました。制服の足元が見えました。私の背後に誰かが立っています。私の肩に誰かが手をのせてきました。ついに教室は夜のような暗さになっています。「ちがう」と言いたかったけど言えませんでした。なにしろ、まちがいないのだから。ふと力が抜けて・・・首がまわるようになりました。しかし、恐ろしくてとてもふりむくことはできません。その時、耳元がひやりとしたのです。そして・・・「おまえだーっ」・・・・・・・・・・」

「お前がいじめをする子だったなんてな」

「いつまでもいじめられてると思ったら大間違いよ」

「・・・僕がはじめてのおつかいに行った時の話です。届け物をした先でお小遣いをもらった僕はうれしくなってホップステップジャンプです。すると帰り道にある病院の植え込みに立っている一人の女の子(石井萌々果)に出会ったのです。白いワンピースを着たかわいい女の子でマイちゃんと名乗ってくれました。ぼくはたちまち恋におちました。マイちゃんは捨て猫のミーコをかわいがっていました。三毛猫なので三味線用に高く売れそうです。しかし、少しやせています。マイちゃんは「私が病気で死んじゃったからエサをあげられなくなっちゃって」と哀しそうな顔をします。そうです。マイちゃんは美少女幽霊なのです。でも僕はゴーストママの息子なのでそんなことでいちいち驚きません。「それじゃ・・・飼い主を見つけてあげる」と僕は猫撫で声でいいました。自分で言うのもなんだけど下心みえみえです。でもマイちゃんが喜んでくれたので僕はホップステップジャンプをしました。家に帰るとクレヨンでチラシを描きました。家にはコピー機があるのでカラーコピーは実費です。一枚一枚手書きしてたんじゃ、夏休みが終わっちゃいますから。やがて飼い主が見つかりました。なんとそれはマイちゃんのパパとママだったんです。入院中の娘からミーコという猫の話を聞いていたんだって。僕は本当はこの猫のことなんだよって言いたかったけど黙っておきました。幽霊が見えるなんて言ったら政府の秘密の組織に監禁されてしまうかもしれないから。ミーコの飼い主が見つかったのでマイちゃんは成仏するみたい。お別れのキスを期待したのに・・・マイちゃんは手をふってサヨナラです。僕はでも、ホップステップジャンプをしたのです」

「誰がいい話をしろと言った」

「じゃ・・・最後はパパが話そう。実はパパも子供の頃、ゴーストが見える体質だった。で、ミヨちゃんというカワイコちゃんゴーストに一目惚れしたんだ。ミヨちゃんは・・・ポチっていう犬を凄く可愛がってたんだ。だから・・・死んじゃって・・・ポチに会えないのが凄く残念だって言ったんだ。だから・・・パパはね。ポチの首を両手で握ってギューッとしめたんだよ。おかげでミヨちゃんとポチはね。一緒に仲好く天国に行けたのさ。もちろん・・・パパは恐ろしい子供として近所で噂になったけどね・・・」

「おいっ」

「おいおいおい」

「お盆だったねえ」

「お盆だったよねえ」

「ママはずーっといるから関係ないよねえ」

「・・・」

関連するキッドのブログ→第5話のレビュー

シナリオに沿ったレビューをお望みの方はコチラへ→くう様のゴーストママ捜査線

石井萌々果のホタルノヒカリ

|

« あれは遠い夏、空に消えてった格差社会と黒の女教師(土屋太鳳) | トップページ | 愛は世界に満ちるとも愛の形は闇夜の夢におぼろに見えて消えたまう(松山ケンイチ) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: パパやママより猫が好き(石井萌々果)おまえだっ!(志田未来):

» ゴーストママ捜査線~僕とママの不思議な100日 #06 [ぐ~たらにっき]
『とんぼの初恋!!相手は美少女ユウレイ!?』 [続きを読む]

受信: 2012年8月19日 (日) 04時25分

» ゴーストママ捜査線〜僕とママの不思議な100日〜 第6話 [レベル999のgoo部屋]
『とんぼの初恋!!相手は美少女ユウレイ!?』 内容 ある日のこと、父・航平(沢村一樹)からおつかいを頼まれたとんぼ(君野夢真) はじめてのおつかい。。。とあって、蝶子(仲間由紀恵)は心配するが、 三船(生瀬勝久)から注意され、我慢して、、、とんぼの帰り...... [続きを読む]

受信: 2012年8月19日 (日) 08時12分

» ゴーストママ捜査線~僕とママの不思議な100日 (第6話・8/18) 感想 [ディレクターの目線blog@Seesaa]
日テレ系ドラマ『ゴーストママ捜査線~僕とママの不思議な100日』(公式)の第6話『とんぼの初恋!!相手は美少女ユウレイ!?』の感想。 私のような捻くれ者以外には感動の物語だったはず… ★記事の続き(詳細)は、下記をご訪問くださいませ! http://director.blog.…... [続きを読む]

受信: 2012年8月19日 (日) 08時30分

» 【ゴーストママ捜査線~僕とママの不思議な100日】第6話 [ドラマ@見取り八段・実0段]
マイちゃんと毎日会えて、とんぼは楽しかったでしょ? でも、あの子は ミーコがいなくなってとっても悲しいの。 とんぼは自分だけが楽しければいいの? そのためにあの子がずっと悲しい思いをしていても平...... [続きを読む]

受信: 2012年8月19日 (日) 11時13分

» ゴーストママ捜査線〜僕とママの不思議な100日〜 第6話 [ドラマハンティングP2G]
第6話「とんぼの初恋!!相手は美少女ユウレイ!?」2012/08/18 ある日、とんぼ(君野夢真)は航平(沢村一樹)から、写真をお客さんの家まで届けてほしいと頼まれる。 蝶子(仲間由紀恵)は、とんぼが“はじめてのおつかい”をちゃんとできるのか心配でならない。しかし…... [続きを読む]

受信: 2012年8月19日 (日) 17時49分

» 【ゴーストママ捜査線】第6話感想と視聴率 [ショコラの日記帳・別館]
【第6話視聴率は、8/20(月)追加予定】 「とんぼの初恋!!相手は美少女ユウレ [続きを読む]

受信: 2012年8月19日 (日) 21時44分

» ゴーストママ捜査線 僕とママの不思議な100日 第6話:とんぼの初恋!!相手は美少女ユウレイ!? [あるがまま・・・]
とんぼの初恋.....ヾ( 〃∇〃)ツ キャッ♪ しかし今回もうるうるした〜! あたしゃてっきり吉沢先生が引き取ってくれて、今後いつでもとんぼがミーコの様子を 見に行ける設定かと思ってたのにまさかミーコを引き取りたいと言って来たのが、 マイ@石井萌々果ちゃんのご両親だっ...... [続きを読む]

受信: 2012年8月19日 (日) 21時51分

« あれは遠い夏、空に消えてった格差社会と黒の女教師(土屋太鳳) | トップページ | 愛は世界に満ちるとも愛の形は闇夜の夢におぼろに見えて消えたまう(松山ケンイチ) »