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2012年9月14日 (金)

僕たちが殺した少女・・・二十年目の約束(篠原涼子)

もはやミステリの定番の一つと言えるのが「少女殺人事件」である。

被害者として・・・これ以上・・・哀愁ある存在はないからな。

現実世界でも・・・少女が誘拐されたり、殺されたり、行方不明になったりは日常茶飯事である。

他国に拉致されて未だに未帰還の少女さえいる。

そういう事件に関係する人々にとってこういうエンターティメントは時には残酷無比な存在だろう。

それでも・・・魅力ある題材に・・・創作者たちはチャレンジせずにはいられないのである。

願わくば・・・実りある虚構が成立しますように。

そう祈らずにはいられないジャンルというものがあるのです。

で、『東野圭吾ミステリーズ・第10回・二十年目の約束』(フジテレビ20120913PM10~)脚本・川崎いづみ、演出・宮本理江子を見た。殺される少女を演じる甲斐恵美利は実年齢6歳で役柄である西野晴美の享年は六才。自筆の日記があり、殺害時には小学一年生であったと仮定したい。一方、晴美の遊び相手の二人の少年は小学校高学年で・・・ギリギリ12才前後と思われる。それから20年の歳月が経ったのだから・・・晴美は生きていれば26才、二人の少年は32才なのである。少年の一人は田辺聖一(43)なので違和感半端ないわけである。もう一人も音尾琢真(36)である。こういう登場人物の心情に比重を置いた作品の場合、極力、なんちゃって配役は避けたいところだ。三十路というのは一種の青年期の終りだろう・・・つまり・・・本当に大人になる年齢なのである。だからこそ・・・少年時代の感傷が色濃く残っていても許容範囲なのである。しかし、四十男では青臭さが鼻につくわけである。さらにいえば・・・被害者の母親が成長した亡き娘の面影をヒロインに見出すシーンがあるのだが・・・これはやはり二十代の乙女の役どころなのである。柴本幸(28)でも危ういので篠原涼子(39)は完全にミスキャストだ。しかし・・・篠原涼子あってのドラマで・・・それを言っても大人気ない。だが・・・さすがの存在感である。残り少ない少女の部分を総動員して・・・次男出産後の体型をカバーしつつ・・・この難役を恋しさとせつなさと力強さで無難にこなす篠原涼子だった。

永すぎる春を過ごすカップル。結婚もせずだらだらと同棲中の山岡亜沙子(篠原涼子)と村上照彦(田辺誠一)である。しかし・・・照彦には亜沙子の知らない秘密があるようだった。そして、子宮に腫瘍が見つかった亜沙子は妊娠ができなくなる可能性を知り・・・急に将来に不安を感じていた。

不安は・・・照彦の秘密の影に女の匂いを嗅ぎつける。

何故か照彦は「生涯、子供は作らないつもりだ」などと亜沙子に告げるのである。

不信感に突き動かされ・・・亜沙子は「誰かと約束をした」照彦を尾行するのだった。

照彦は生れ故郷に戻り、そこで見知らぬ男(音尾琢真)と合流すると・・・墓参りに出かけるのだった。

墓に眠るのは幼い少女だった。

女探偵と化した亜沙子は照彦の生れた田舎町の図書館で・・・事件のあらましを知る。

幼い少女が殺され変質者が逮捕されていた。

しかし・・・と亜沙子は不安を感じるのだった。

実は・・・真犯人は恋人の照彦だったりするのではないか・・・と。

思いつめた亜沙子は後先を考えず・・・殺された少女・西野晴美(甲斐恵美利)の両親を訪ねるのだった。

そこには狂人となった母親・西野すみ子(キムラ緑子)とその面倒を見る夫の西野行雄(平泉成)の痛々しい姿があった。

それでも疑心暗鬼に囚われた亜沙子は問わずにはいられなかった。

「私の恋人である照彦はあなたたちの娘に何をしたんですか・・・」と。

そこに・・・照彦ともう一人の男が訪問してくる。

西野は三人を思い出の場所へと導く。

そこは・・・照彦と彼の友人の少年時代の秘密の隠れ家だった。

そして・・・西野の娘はそこで変わり果てた姿となって発見されたのである。

荒れ果てた裏山の森の中の秘密の楽園。

もちろん・・・「スタンド・バイ・ミー(原題・THE BODY)/スティーヴン・キング」からのパクリである。少年たちはそこでこの世の憂さを晴らしていたのだ。そこへ・・・闖入者として少女がやってくる。少年たちは困惑しつつ・・・少女をそれなりに受け入れる。

しかし・・・引っ越してきたばかりの少女の両親は年上の少年たちを危険な存在とみなし、少女に交際を禁じるのである。

そんなある日・・・少女と遊ぶ約束をしていた少年たちは雨天のために約束の時間を守らなかった。

少女が行方不明のために父親が訪ねて来た時も・・・「知らない」と嘘をついたのである。

そして・・・その間に少年たちを待っていた少女は変質者の餌食となったのだった。

少年たちは罪の意識を感じつつ少女の死の責任をもてあました。

父親は少年たちとの交際を禁じたことが少年たちのウソを招いたことを悟り・・・鬱屈した。

さらに・・・母親は少女の死を受け入れられず狂ったのである。

こうして・・・歳月が虚しく流れていったのだった。

「おじさん・・・すみませんでした」

「あの子のことを忘れないでいてくれて・・・ありがとう」

亜沙子のなりふり構わぬ行動が・・・鬱積した男たちの思いを解放したのである。

その時・・・爽やかな風が吹きすぎて行った。

亜沙子は殺された少女の魂を感じる。

「ここは・・・風のガーデンだったのね・・・」

男たちは・・・ようやく・・・幼い恋の呪縛から解き放たれ・・・新しい女との暮らしに向き合うことを決意したのだった。

なぜなら、死者は帰らないし・・・生者は生きていくしかないのだから。

関連するキッドのブログ→第9回のレビュー

月の恋人

シナリオに沿ったレビューをお望みの方はコチラへ→mari様の東野圭吾ミステリーズ

で、『VISION-殺しが見える女-・第10回』(日本テレビ20120913PM1158~)脚本・原案・脚本:飯田譲治、演出・吉原通克を見た。脳外科医・田所(神尾佑)の疑似科学的説明により・・・クリスティーナ/来栖玲奈(山田優)の超能力の実態が解明に一歩近づく。霊能力の特殊な波動を持つ玲奈を利用して超科学機械の実験が行われているらしい。まあ・・・なんのこっちゃレベルである。その黒幕の一人が川辺彰一/甲斐谷正憲(升毅)なのである。甲斐谷は警視庁科学捜査研究所主任研究員・・・やはりカジウラなのか・・・だったが公式には死亡しているのだ。

新たなる殺人者は「疑わしきは罰せずの精神」で無罪放免となった容疑者たちをターゲットとする馬淵純一(細田よしひこ)だった。基本的には「沙粧妙子 - 最後の事件 -」の日置武夫(柏原崇)と同タイプである。

しかし・・・クリスティーナ・ゲーマーとの送受信能力が向上した玲奈の指示により、慎休職中の刑事・浅野和馬(金子ノブアキ)によって馬渕は三人目刺殺を実行できずに逮捕されてしまう。

ゲームが押収され、発信元が特定されるのだ。

そこに潜んでいたのは玲奈の新しいマネージャー・新津道雄(康喜弼)だった。

新津は甲斐谷の下僕らしい。

まあ・・・とにかく・・・最後まで謎は解けない方向性が高まってきましたな。

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