道に倒れた老人を見捨てるのは罪ですか?(広瀬アリス)
驚くべきことに・・・刑法217条によれば「老年、幼年、身体障害者又は疾病のために扶助を必要とする者を遺棄する罪である」遺棄罪もあれば、刑法218条によって「老年者、幼年者、身体障害者又は病者を保護する責任のある者がこれらの者を遺棄し、又はその生存に必要な保護をしない罪」である保護責任者遺棄罪・不保護罪も成立する可能性がある。
道に倒れて苦しんでいる老人にはけして声をかけないことが大切である。
見て見ぬフリをするのだ。
そうすれば・・・罪に問われた時に「気がつかなかった」と主張できる可能性があります。
今回の場合、被疑者は「老人に声をかけ安否を訪ねている」ので完全にアウトなのだな。
まあ、未成年者のやることだから罪に問われても厳重注意くらいですます範囲であろう。
たとえば・・・相手が組織暴力団に属するものだったり、仮病で旅行カバンにつめこもうとしているものだったりもありますからな。
君子危うきに近寄らず・・・と悪魔は申し上げておきますぞ。
そういう考え方が・・・無縁社会を作るのでは・・・。
ハハハ、縁なき衆生に何をか言わんや。
で、『黒の女教師・第8回』(TBSテレビ20120907PM10~)脚本・藤井清美(他)、演出・岡本伸吾を見た。所詮は脳内の絵空事の連打なので・・・至るところで破綻する脚本が痛々しいのであるが・・・まあ、それが青春というものだかな。シチュエーション・コントとしては無理矢理フォーマットに納めていることだけでも評価したいと考える。
生徒が問題起こす・・・黒の女教師に泣きつく・・・黒の女教師が敵を制裁・・・とりあえず次週へ。そういうヴァリエーションを考えるのは基本中の基本だからである。
ここまで、都立国文館高校は芹沢校長(南果歩)がジェネラル、堀田副校長(光石研)がコマンダー、黒の女教師たちが実戦部隊という構成なのかと思っていたら・・・堀田福校長は組織外の人間だったらしい。まだ芹沢校長が黒幕である思わせぶりなシーンは挿入されているが・・・トリオだけが「独善的な営業活動」をしているなら・・・底の浅い話である。
いや・・・元々がそんな大それた話じゃないんだろう。
元教師で執念深い老人(品川徹)は屈伸運動のデータ集めすぎで足を負傷したにも関わらず助けてくれなかった女子高生を逆恨みして国文館高校に乗り込んでくる。
大学の面接試験に遅刻しないため、老人を見捨てたのは佐伯江衣花(広瀬アリス)だった。不祥事が表沙汰になるといろいろと面倒だと感じた堀田副校長は機転を利かし、たまたま、校則違反の読者モデルになった梅原優(中条あやみ)の停学処分を利用して身代わり犯人に仕立て上げる。梅原はファッション関係の専門学校への進学が決まっているために些少の不都合は問題ないと判断したのである。
しかし・・・老人は女子高生とどうしても知り合いになりたいので梅原の自宅に押しかけようとするのだった。
黒の女教師に指令が下り・・・三人は歩道橋で老人を待ち伏せる。
「愚か者」とトリプルキックが炸裂。老人は転落死するのだった。
「しつこい男は嫌われるって学校で習わなかった?」
「それは習わないんじゃないかな・・・?」
「いや、先生によっては言うんじゃないかな」
とにかく・・・こうして学園の平和は守られたのだった。
そして経営手腕を買われた堀田副校長は・・・私立の名門高校の校長として招聘されたのである。
・・・おい、妄想が過ぎてるぞ~。
まあ、いいじゃないか。なにしろ、怒涛のハッピーエンドに突入するボーイズ・オン・ザ・ランで不死身の青山さんを堪能なければならないんだから~。
まあ、とにかく・・・生徒たちは生徒たちでいろいろと悩みを抱えるのだった。
謎の転校生トシオ(松村北斗)はどうやら・・・誰かの復讐に来ているらしい。
その謎はまだ明かされないのだが・・・どうせたいした謎じゃないな。
教訓があるとすれば「ワシントンは正直者をアピールするためにあえて桜の木を折って大統領になった」ということです。
悪事を働いても傷心しない強い精神力を鍛えることも修行しだいですからな。
関連するキッドのブログ→第7話のレビュー
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コメント
呼び続けたことがありますか~
中島みゆきだって呼び続けても無視されたんだから
ましてや、こんなじいさんに駆け寄る人なんていないのデス!
しかも倒れた原因が屈伸運動のデータ集めすぎ・・・
その後入った研修医達はみな優秀で、梅子みたいに
ぼぉ~っとした子はいなかったせいで、
誰も協力してくんないから、自分でやるしかなかったのかな。
んで、杖ついて歩くようになっちゃったのも、
きっと安岡医院に運ばれて、梅子が適当な
治療したせいに違いないっ!
つくづくツキのないじいさんだこと・・・
まこ☆ミキはじいやが道に倒れてても
絶対に無視しないからね~!
んで、一生、恩にきせてやるのデス
投稿: まこ | 2012年9月 8日 (土) 11時37分
お嬢様のカラオケ歌いだし反応力はバツのグンですな~。
さすがでございます。
今夜は夏の終りの夜空に
白い雲がプカリプカリと浮かんでおります。
ご幼少の砌
まこお嬢様が雲を見ていてつぶやかれた
ことを懐かしく思い出しましたぞ~。
ちびまこ「あの白い雲に乗れたらいいのに~」
「雲にのってどうなさるのですか~」
「お空から街の困っているものたちを発見して
助けてあげるの~」
じいめが感激して
さっそく、お嬢様専用雲型ヘリコプターを
開発いたしましたところ・・・。
お嬢様は・・・金属探知機を搭載され・・・
上空から路上に落ちているコインを発見して
「困っているもの(小銭)を発見して
拾い集め、お小遣いにするの~」
と街中のコインをネコババなされたのですな~。
幼い頃からの抜け目のなさにじいめは
ほとほと感服つかまつりましたぞ~。
なになに・・・今なら銀行ごとすいあげる
掃除機もつけるのに・・・ですと。
お嬢様~、それはもはや銀行強盗でございます~。
しかし、年寄りの冷や水ですからな~。
相手がひ弱な若者なら
逮捕も可能ですが・・・
高校生相手に
あまり意見するのも考えものでございますよね~。
半殺しにされてから後悔しても遅いですからな。
ま・・・あの・・・老教師は
若い頃は熱血先生で・・・
きっとその頃の自分が忘れられなかっただけなんだと
じいやは推察いたします~。
愚か者の末路は憐れと決まっているのでございますから~。
投稿: キッド | 2012年9月 8日 (土) 22時06分