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2012年9月30日 (日)

私(桜庭ななみ)と彼(バカリズム)とおしゃべりクルマ(田中圭)とゆとり世代的な・・・。

どんなスポンサーもお金をくれるのはいいスポンサーである。

まあ、スポンサーをヨイショするためのドラマなんてものはその卑屈な姿勢がにじみ出てろくなもんじゃないよな。

「クルマ」とか「家電」とか・・・まあ、暮らしを便利にする品物でさえ・・・そうなのである。

これが・・・「パチンコ」だったらどうなるんだ。

最高の息抜きで換金すればちょっとしたお小遣い稼ぎで安心なギャンブルで・・・。

ストレートにパチンコ台に未来の孫が憑依して「おばあちゃん、左の台の方が出るよ・・・」とか言い出すのか。

最近、復活してきた「サラ金」なんてものもあるな。

キャッシングマシンが「そろそろ、返済期限がきてアウトになりそうだけど、あと10万くらいなら限度額いっぱいだし、競馬か競輪あるいは競艇で一発あてれば大丈夫じゃない」と相武紗季が囁くのか。

そういう意味ではボートだって「どの色好きなの?」とアッキーナが語りかけるし、自転車だって長澤まさみの声で「人生なんてギャンブルみたいなものでふにゃふにゃ」って・・・ラブコメもどきを・・・。

まあ、キリがないからやめておくか・・・。

そんな子供じみたことが言いたいわけじゃないんだよな。

スポンサーが自社の車が心を持って人を轢いて轢いて轢き殺しまくる殺人カーになる話をOKして、ホラーを作ってくれたりすればいいのに・・・って思うだけ。・・・子供かっ。

で、『私と彼とおしゃべりクルマ・前・後編』(フジテレビ20120922AM11~)脚本・坪田文、演出・谷村政樹を見た。ゆとり世代とはゆとり教育を受けた世代であり、最初からゆとりもいれば高校からゆとりもいる。ゆとり教育は義務教育では2002年から、高校教育では2003年から始ったとされる。およそ10年は続いたので・・・世代としては・・・2010年代時の若者と言ってもいいだろう。つまり、今の若者であり、桜庭ななみ(19)はある意味、完全なるゆとり世代と言えるだろう。

しかし、実際にはゆとり第一世代はもう少し大人になっているわけである。

で、いろいろな識者が世代論を構築するだろうが・・・キッドは適当に考えておくことにする。

今の二十代前後・・・ゆとり。

今の三十代前後・・・ガンプラ。

今の四十代前後・・・バブル。

今の五十代前後・・・おたく。

今の六十代前後・・・団塊。

今の七十代前後・・・ヒッピー。

今の八十代前後・・・梅ちゃん。以上・・・おいっ。

まあ、いいじゃないか。とにかく・・・世代論なんて言い出す奴は基本的に全体主義の差別主義者である。で、自分以外のすべてをまとめて上から目線で馬鹿にしたい馬鹿なのだな。

しかし、「ゆとり、ゆとりとバカにするな、ゆとりだって人間だよ、同じメシ食ってどこが違う」と叫ぶしかないのが虐げられた人間の常である。

で、とにかく・・・いつの時代も若者は・・・貧富の差に喜怒哀楽しながら恋愛をして歌うのだな。

チッチッチッと時計の舌うちを聞く

舌打ちしたいのはこっちなのにと思う

そうしてベッドの上でのあれやこれやを

時にはそこにあったぬくもりを

今は失われたものと信じられずにいる

東京の片隅の末端の下請け編集プロダクションの一番下っ端である近野遥香(桜庭ななみ)は忍従の日々を強いられストレスは溜まりっぱなしである。

雑用の日々に将来の展望は開けず、だからと言って何をどうしていいのかわからない憐れな下層民なのである。

せめて・・・恋でもと思うのだが・・・。

周囲にいる男性は嫌味な性格の上司・三枝(安田顕)やシダ植物のように覇気のない同僚たち。

良さげに見える男たちは遥香には見向きもしないのだった。

一人ぼっちの誕生日に遥香は涙目であった。

かわいいよ、ななみ、かわいいよ・・・だけのドラマである。

すると・・・突然、奇跡が起こり、社用車のカーナビが話しかけてくるのだった。

「ハルカさん、誕生日おめでとう・・・」

「えーっ」

こうしてハルカはクルマとおしゃべりするゆとりになったのだった。

テクテクテクと歩いていくと

後ろに誰かがいるような気がする

自分をおいかけてくる人が

私の名前を読んでいる

ちょっと待てよと言われて

思わず立ち止まろうとするけど

それはただの影法師

クルマと会話することで自分の鬱屈を吐き出す遥香。

いつしか・・・遥香はどうせ誰にも愛されないならクルマでもいるだけましと思うようになる。

人間なんてきっかけ次第でどうにでもなるものだ。

クルマに自分をぶつけることで・・・遥香は主張することを覚えたのである。

ゆとり・・・だから・・・そんなことも教えてもらえなかったのだ。

やがて・・・世界を見るようになった遥香は・・・世界が自分を見ていることに気がつくのだった。

社員の自分と比べて出入りの業者であるイラストレーター田所(バカリズム)はさらに下層民だったのだが、やがて、そんな田所の言葉が耳に届くようになる。

「どうして・・・無理な注文を節操もなく引受けるんですか・・・」

「だって、それが仕事だから」

「それでいやにならないんですか・・・」

「そんなこと考えたこともない・・・だって今は大切で、今を大切にできることは幸せだし・・・」

「つまり、目先のことだけ考えていれば、人間は結構幸せってことですか」

「まあ、そうじゃない人もいれば、それしかできない人間もいるんじゃないのかな」

「・・・」

「結局、人間はできることしかできないし、できないことをしようと思ったら・・・まあ、がんばるしかないんじゃない」

「ゆとりの哲学ですね・・・」

プルプルプルと胸を震わせて

失くしたものを捜す私に

過ぎ去った人々が寄り添っている

優しい微笑みが目の前にある

ドクドクドクと私のハートが時を刻む

いつか私が暗闇に消えたなら

私も誰かに秘密の言葉をささやくのだろう

永遠の時間

永遠の時間

永遠の時間

永遠の時間・・・。

やがて・・・未来の孫(田中圭)が祖母に送った時間を越えた誕生祝いだったことが分かり・・・遥香の話をヒントにして「おしゃべりクルマ」のイラストを描いた田所が・・・遥香をストーリーテラーとしてベストセラー作家夫婦になる未来が暗示されるのだった。

まあ・・・ある意味、一種の悪夢ですな。

関連するキッドのブログ→妄想捜査〜桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活

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