裏切られて、騙されて、殺されて、生まれ変わって教師になる(榮倉奈々)
なんか、まぜるなよ。
虫になってごめんなさい。
今年の夏も殺しまくったなあ・・・蟲を。
だってかゆくてかゆくてたまらないんですもの。
蟲も殺さぬ顔をしていた頃がなつかしいなあ・・・。
結局、キックでは断ち切れないんだよな、過去を。
必殺でないとあとくされがあるからな。
両親が離婚する時に子供は「両親がいる」という既得権益にしがみつくんだよな。
だからって、いちいち子供殺してたらキリがないしな。
あちらをたてればこちらがたたず・・・の原理で両方殺すのは一つの清々しい解決案ではあるよね。
まあ・・・何事にもおりあいをつけ、穏便にすませるのが一番なのかもしれないよね。
ドラマにはなりにくいけどね。
まあ・・・そうなんだけどさ。
で、『黒の女教師・第9回』(TBSテレビ20120914~)脚本・大林利江子、演出・石井康晴を見た。芹沢恵子校長(南果歩)と美術教師・藤井彩(小林聡美)のエピソードが不足しているので最終回は二人がメインになると予想される。まあ、藤井が黒の女教師の先輩で・・・芹沢も黒の女教師あがり・・・という線もあるし、校長は元締めの可能性もある。過去の課外授業での失敗例として四年前の卒業生・長嶋瑞穂(中西美帆)と水野葵(上間美緒)の事件が浮上し、戸田トシオ(松村北斗)が葵の弟で北朝鮮からの工作員ではないことが判明した今回・・・まあ、想定の範囲内で残念な感じでございます。謎でもなかった転校生になってしまったからな・・・未来人とか宇宙人であるわけないだろがっ。
恩恵を受けるものと恩恵を受けないもの、そして不利益を受けるもの・・・「法による支配」は常に摩擦をともなう。
黒の女教師の存在は一種の治外法権を発生させている。
窮地に陥った生徒を救援することで生じる歪みは恩恵を受けないものや不利益を受けたものの怨みを生じさせるのである。
3年D組の生徒たちのおよそ1/3が黒の女教師の課外授業でなんらかの恩恵を受けている。しかし、報酬を支払うことで受講するシステムであることで、その存在を恩恵を受けなかったものが認知すれば、不公平感や反感を生じさせるわけである。リオ(竹富聖花)が巻き込まれた脱法ハーブ事件ではリオは救われたが、薫(杉咲花)はとばっちりを受け脱法ハーブ吸引で停学処分を受けているのである。それに対して黒の女教師はまったく救済しないのである。そんな薫を格下と見下している江衣花(広瀬アリス)は秘密の恋人の望月(千葉雄大)の恐喝事件のあおりを受けて交際が発覚、親友の明日香(大野いと)から敵視されてしまうことになる。さらに副校長(光石研)の身代わり停学事件では優(中城あやみ)が救済された反動で悪役に祭り上げられてしまうのだった。クラスから孤立した江衣花に復讐心という悪意を持って転校してきた戸田トシオの魔の手が忍び寄るのである。
戸田は明日香になりすまし、江衣花の傷心をコントロールし、ついに自分の性奴隷とすることに成功する。原作者の美少女虐待ゲーム脳半端ないな。
江衣花の身を案じた望月は戸田の本心を問いただそうとするが軽くスルーされてしまうのだった。
亡き姉・水野葵の仇に対する復讐心で悪魔に魂を売った戸田は「人の気持ちを利用するクズ」に成り果てたのだった。しかし、戸田は葵の名を語り、黒の女教師たちへの攻撃を開始するのである。
不倫交際中の古典教師・内田すみれ(市川実日子)は不適切な交際を暴かれ、葵の死に何らかの関与があったらしい藤井も休職に追い込まれる。
ついにクラス全員を集合させ、何故か退職を覚悟した「自然淘汰説を信じる」生物教師・高倉夕子(榮倉奈々)の最後の課外授業が開始される。
すっかり、高倉に頭のあがらなくなった青柳遥(木村文乃)は「課外授業」に期待するのだった。
「顔は蹴らないで帝国臣民だから」展開があって・・・。
そして・・・つづくである。なんとなく一話短縮されているような気がするのはキッドだけですか。ま、設定するだけしておいて・・・頭の中でお蔵入りというのはよくあることじゃないか。
はたして・・・最後に蹴られるのは誰か・・・もはや興味はそこに尽きる。
関連するキッドのブログ→第8回のレビュー
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