旧相棒(及川光博)VS旧々相棒の妻(鈴木砂羽)とテロリスト(北村有起哉)VS公安(野間口徹)的トッカン(井上真央)
なんのドラマの話をしてるんだ・・・。
今度は成宮寛貴が相棒になる「相棒」とか、なかなか劇場版がオンエアされない「SP 警視庁警備部警備課第4係」の話だが・・・。
「トッカン」だろ、「トッカン」・・・。
だって~・・・脚本がグダグダでのらないんです~。
まあな・・・詰めが甘いよな。
特に今回は・・・クラブ「澪」の白川(若村麻由美)の唐突な登場の挿入と、オチで鈴宮の父(塩見三省)のお土産をスタンド・バーでおもちこみで食べるシーン。
田舎の父親が娘のために土産を持ってきたのである・・・職場の皆さんで食べるのが社会人としての常識だろう。
ものすごく・・・分かりにくい題材で勝負しているのである・・・配慮しろよ、配慮を。
で、『トッカン 特別国税徴収官・最終回』(日本テレビ20120719PM10~)原作・高殿円、脚本・いずみ吉紘、演出・水田伸生を見た。公務員は下僕である。国民のしもべなのである。しかし、官僚は国民のしもべのかしらとして国民の上に立つ・・・まあ、そういうシステムがなんとなくあります。で、我が国では徹底的なシビリアンコントロールを宗としてその上に国民の代表である政治家が立つわけである。一応、官は実力で上に立つわけだが、政治家は世襲による無能も可というのが醍醐味である。で、無能中の無能のハトポッポが頂点に立ち、この国を根底から覆しそうになった時・・・その後を受けた二人の雑草総理は未曾有の国難をなんとか乗り切っているという評価もできるのである。
その結果、徴収官と同等の自衛官や保安官は領海を脅かす境界線上の仮想敵国船と丁々発止中なのである。
どちらかといえばそちらのドラマが見たいよね。
さすがに昨日今日のニュースはトップ扱いで報道されているのだが・・・肝心なのは「消えた千艘の漁船」のうち数隻が「尖閣諸島付近で操業したので・・・日本の実効支配は有名無実なものとなった」という中国側の報道なのである。
「敵」はやる気満々だ。
もちろん・・・日本はあくまで「寝技」で攻めるしかないのだが、敵は立ち技も寝技も使ってくるので要注意なのだな。
民間船を盾に軍が介入して、手も足もでないコチラ側がずるずる後退というシナリオだってあるのである。
実際に交戦すれば数分で敵を殲滅できる軍事力を持っていても絶対に血を流せないわが軍は圧倒的窮地なのだ。
こうなると憲法改正しか手はないのだが・・・仮想敵国に言いたい。そこまで追い込んでどうする。
人民に告ぐ、そっちの大衆は日本の源平合戦を知らないだろうが、こっちの大衆は三国志が大好きなんだせ~。そこんところ、わかってくれよん。
・・・もういいか。
前回から・・・大衆食堂の経営者・唐川(野間口徹)の税金未納問題に取り組むトッカン(北村有起哉)とグ~子(井上真央)である。
しかし・・・トッカンと唐川が口論した後で・・・唐川は自殺を図るのである。
「血も涙もない恫喝的取り立てが原因」として裁判官としても検事としても使い物にならなかったので弁護士になった「みんなの法律相談所」代表・吹雪(及川光博)は唐川夫人(堀内敬子)を原告としトッカンを被告とした「損害賠償」訴訟をおこすと息巻くのだった。
何らかの裏事情がありつつも唐川の自殺未遂の責任を感じるトッカン。
トッカンも好きだし、唐川夫妻にも同情し、吹雪にはちょっと惚れかかり、「グ~」と言うしかないグ~子だった。
しかし、「相棒」で相棒だった時にはそれなりに有能だったミッチーこと吹雪弁護士は自殺未遂なのに「貴重な人命が奪われた」などと記者会見で発言し、「まだ死んでないぞ」と記者からツッコミを言われるお粗末くんであるらしい。
「なんにもおもいつん」グ~子だったが、レギュラーだけど出番の少ない国税局査察部情報部門査察官の変な髪形の南部(木南晴夏)、グ~子の偽物の親友・相沢(美波)、「相棒」で相棒の妻だった宝町税務署上席徴収官・鍋島(鈴木砂羽)が立ちあがり、情報収集にあたる。
その結果、「妻が遺書があったと言っているが遺書とは断定されていない」「妻が店の権利書について裏でいろいろと怪しい画策をしている」「女はいざとなったら夫を平気で裏切る」などと言う怪情報が乱れ飛ぶのである。
これだけネタがそろうと疑惑の目は唐川夫人に向かうわけだが・・・人を疑うことを知らないぐ~子はまったくその気にならない。
しかも・・・お茶の間は怪しい男と密会している妻を見せられちゃうのである。
本当にダメな脚本です。
配られたピースをつなげられず絶体絶命のグ~子とトッカン。
しかし・・・起死回生の一発である。
唐川が息を吹き返すのだ。
そして事の真相・・・「自殺の原因は妻の浮気です」が唐川の口から語られる。
本当に本当にダメな脚本です。
かって・・・公安の田中一郎として「どこにもいてどこにもいない男」だった唐川は・・・かって六人組のテロリストのリーダー格だったトッカンに懺悔をするのだった。
「妻は浮気をしているのです・・・なぜなら・・・ボクには子種がないからです」
その頃、浮気相手の男と「店」の売却を画策していた妻は、騒ぎが大きくなったことで浮気相手に捨てられ・・・途方に暮れて自殺をはかろうとしていたのだった。
本当に本当に本当にダメな脚本です。
超能力で妻の自殺決行を察知するぐ~子。
全力疾走開始である。基本、このドラマは誰かが自殺しそうになるとぐ~子が走って止めに行くドラマだからです。・・・まあ、信じられないことに本当にそうなんだけどな。
間一髪、唐川夫人の自殺を邪魔することに成功したぐ~子なのだった。
たまたまやってきた吹雪弁護士はぐ~子以上に事情を知らないのだった。
「どういうこと・・・」
「夫婦の問題ってことよ・・・自殺とトッカンは無関係なの」
「うそ・・・」
「死なせてください・・・あの世で主人にごめんなさいを言いたいの」
「それは無理です・・・ご主人・・・まだこっちにいます」
「うそ・・・」
こうして・・・ぐ~子はまた一つ大人の階段を上ったのだった。
・・・えーと、税金の徴収はどうなったのかな。
それはともかく・・・ぐ~子はミッチーに対してはSとして機能するらしい。
「何が体裁が敵よ・・・あんたが一番の体裁野郎じゃない・・・この体裁弁護士」
「意味わかんな~い」
誰かが聞いた
納税義務をどう思う
すると僕はこう答える
体裁つけて
こうして・・・宝町税務署に平和が戻ったのだった。ですよね。
上京してきた・・・鈴宮の父。
「何しに来たの・・・」
「娘を心配するのは親の権利だ・・・」
「税務署やめろって言わないの・・・」
「娘の安定を願わない親なんていないよ・・・」
「あのね」
「なんだ」
「私・・・安定だけじゃなくて・・・最近、生きがいを感じるようになっちゃった」
「幸せなんだな」
「うん」
「じゃ、次は早く孫の顔が見たい」
「ぐ・・・」
この国の官と民がいつまでもそれなりに幸せでありますように・・・。
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