結婚しない・・・ガーベラの花言葉は「一歩」と言えないこともない女(菅野美穂)
まあ、一種のオリジナル花言葉ですな。
赤いガーベラには「いつも前へ進め」とか「戦いに挑め」と言った花言葉があるので・・・「一歩」と言えないことはないわけである。
つまり「踏み出せ」と言うことですね。
キッドの脳内花言葉審議委員会では審議のランプ点灯中ですが・・・いま、「確定」しました。
ガーベラの花言葉のようなものが「一歩」で認定です。微妙な裁定ですねえ。
まあ・・・新人のやることなんで大目に見るという姿勢ですかね。
それにしても・・・秋ドラマは早くもふたつめの「花言葉」引用である。
ストレートだよね・・・うん、直球だよねえ。
ちなみに赤いガーベラの花言葉は一般的には「神秘的な愛の情熱」でございます。
白いガーベラには「いつまでもあなたに愛されることを待っています」の意味があり・・・転じて「律義」とか「希望」の花言葉が一般化しております。
まあ・・・熟成しつつあるスイーツの話だからな。
ついでにガーベラは花びらを槍にたとえられる。花びらの多いものは「千本槍」などと呼ばれる。
このイメージから「神の秘密を守護するもの」あるいは「神域守護者のおごそかな美しさ」を示すのである。
で、黄色のガーベラは「究極の美しさ」ということになる。ピンとこない人もいるかもしれないが。ガーベラはキクの一種である。黄色い菊は・・・ね。
で、『結婚しない・第1回』(フジテレビ20121011PM10~)脚本・山崎宇子・坂口理子、演出・石井祐介を見た。なんとなく・・・一昔前のNHKのドラマみたいな出だしだが、坂口理子はNHK出身である。『おシャシャのシャン!』(2008年)の脚本家であり、このドラマは原田芳雄の遺作映画『大鹿村騒動記』(2011年)の着想の元になっている。そのうち、キャストが見得を切りだすのではないかと心配だ。
で・・・ドラマは非常にオーソドックスな・・・結婚適齢期を過ぎたり、物凄く過ぎたりしている女たちの物語である。花言葉がなければ「普通のことができない女」(菅野美穂)で決まるところだったな。
菅野美穂(35)、天海祐希(45)なのでほぼ実年齢で「結婚できなかった女」を演じている。
未婚率がどんどん高まっていくわけだが・・・要するに人生計画の多様化の結果でもあり、また自分よりも他人に多くを求める社会的傾向によるマッチング不能の結果でもあるのは間違いない。
よりよい相手を求めるうちに余るのである。
そして・・・あまりもの同志では妥協できないのだった。
で、例によって天海祐希はまだしも菅野美穂は余らないだろうと思うのだが、そこは妄想で補完するしかないのだった。・・・おいっ。
っていうか・・・実際、余ってるからな。
神秘だよねえ。いいじゃないか・・・希望があって。
桐嶋春子(天海祐希)は造園会社のNatural Gardenerに勤める造園プランナーである。44才にして未婚なのは・・・上司のデザイン部部長・樋口(石橋凌)と永年不倫していたからであった。樋口家の結婚記念日はいつもフリーだったのである。
「仕事が最高のパートナー」と胸を張る春子だったが・・・会社が「ファミリー志向」に転じたために「独身」であるという理由で下部組織のフラワーショップMaison FLORALに出向を命じられるのである。
「ど、独身の何が悪いのよ」と涙目なのである。
一方、旅行代理店H.I.Sの契約社員である田中千春(菅野美穂)はもうすぐ35才の誕生日を迎える。五年前に別れた恋人・小島(中村俊介)と偶然再会、小島に婚約者・瞳(長谷部瞳)がいることに打ちのめされる。
さらにすでに結婚している大学時代の友人、美加子(西尾まり)と由香里(西山繭子)に子供を見せびらかされそこそこ打ちのめされる。さらに最後の砦だった親友のつぐみ(市川実和子)が「できちゃった婚」をすることにかなり打ちのめされる。
妹の千夏(中村ゆり)にはすでに婚約者があり、毎日、打ちのめされているのである。
そこへ・・・大学時代の男友達の久保(袴田吉彦)が仕事の依頼に現れ・・・誕生日を祝ってもらい、なんだか救われたような気になるのだが・・・久保にとって35才の千春は結婚対象として論外だと宣言され・・・完全に打ちのめされるのだった。
そんな春の来ない二人・・・春子と千春は・・・春子が最初にデザインしたお気に入りの公園で出会い・・・意気投合するのであった。
「結婚できなくて何が悪いのか」・・・なのである。
まあ・・・深夜、酔っぱらって噴水で水浴びするような女・・・みんないやですよね。
そんな・・・千春の前に・・・道で転んだ時に助けて花一輪をくれた工藤純平(玉木宏)が現れる。
32才で生花店でアルバイトしている自らを「ずっと足踏みしている男だから結婚なんてとても」と断言している男だった。
恐ろしい偶然で純平のアルバイトしている店に店長として赴任する春子である。
春子もまた・・・愛車のカラーリングを言い当てられ・・・純平に好意を持つのだった。
しかし・・・店には女子大生のアルバイト・佐倉麻衣(三吉彩花)がラインを越えて先着しているのだった。ピチピチの18才で・・・明らかに純平に恋をしている模様。
えーと。
◎サクラマイ
○タナカチハル
△キリシマハルコ
という「工藤純平杯ガーベラ記念」・・・まもなく出走です。
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