どうせリアルからは逃げられないわけだが・・・ガールズ&パンツァーとか新世界より
昼ほどの昼はなく、夜ほどの夜はないわけだが・・・。
二日連続の谷間なのである。
考えてみると2009年以来の年末にブログの記事を書くという行為をしていて・・・なんとなく落ち着かないのである。
2010年も2011年も12月の記事がないのだな。
今日は・・・「悪女たちのメス2」の記事を書くつもりで・・・「ハナアオイ(ラバテラ)の花言葉は喜んで・・・(仲間由紀恵)」というタイトルも考えていたのだが・・・なんか・・・う、撃たないで・・・関連かと思うと妙に気がのらないのである。
今季は名作ぞろいで少し、面白いことに不感症気味なのかもしれない。
で・・・「ヨシヒコ」で「勇者ヨシヒコ~宇宙戦争」という妄想展開も考えたが・・・長編になりそうなので恐怖を感じました。
谷間に咲く花じゃないよな・・・。
なにしろ・・・まだ「悪魔ちゃん」も「高校入試」も「プライスレス」も「平清盛」も「遅ひま」残っているのであまり、集中力を切らすわけにもいかない。
そこで・・・今季の息抜きポイントともいうべきアニメ二作を取り上げることにする。
いつもいつも・・・膨大なアニメが生産されているわけだが・・・心から満足できる作品は少ないのである。
ま・・・結局、一応全部チェックはするんですけどね~。
で、『ガールズ&パンツァー・第1回~』(TOKYO MXなど20121009AM01~)シリーズ構成・脚本・吉田玲子、監督・水島努を見た。とにかく・・・異常なほどの萌え要素てんこもりである。気がつかなかった人に恥ずかしながら報告するが・・・「高校入試」のレビュー記事中の「夜の花戦車」妄想は・・・このアニメに影響されています・・・どうでもいいわっ。コンシューマ・ゲームではゲーム中にネーミングするタイプのものがある。まあ・・・ドラクエ以来の「名前を入力してください」だが・・・シミュレーション・ゲームの場合、ユニットすべてにネーミングができるタイプがあるのだな・・・。キッドは「大戦略」的なゲームのネーミングは基本的にアイドルにしていたものだ。つまり、「黒魔道士」が「佐伯日菜子」だったりするわけである。もちろん「三号戦車」に「山口百恵」が乗っていたり、「こんごう」の艦長が「加護亜依」だったり、「F-16」のパイロットが「ガッキー」だったりするわけである・・・まあ、つい最近までやってたな・・・っていうか明らかに変態だぞ・・・で、「あ、前敦のM163対空自走砲・・・撃破されちまった・・・地味だけど貴重な対空戦力が・・・」とかつぶやいていたわけである。・・・なにやってんだよ。
そんな男子・・・の夢を完全に現実のものとしたのが・・・アニメだがな・・・この作品なのだ。
「戦車道」という架空の乙女のたしなみがあって・・・女子高校生たちが・・・日々、戦車による団体対戦競技に青春の情熱を傾けている。
ヒロインは戦車道家元の家に生まれながら理由あって一度は「戦車道」に挫折し、普通の女子高生生活を送っていたのだが・・・親友たちに誘われて・・・再び、戦車チームの指揮をとることになるのだ・・・。
「大切なクラスメートの笑顔のために・・・がんばって勝利をつかみましょう」・・・なのである。
戦車一台に・・・車種にもよるが3~5名程度の乗員が必要となる。
十台1チームなら、四十人前後までにキャラクターは膨れ上がるのである。
そのキャラクターが皆、「その他」ではないので一種のAKB方式なのだ。
しかも・・・あくまで乙女のたしなみなので・・・全員女子なのだ~。もう萌えを通り越して笑うのである。
そして・・・ヒロインが搭乗する戦車が・・・ジャーマン・グレー(灰色塗装)のIV号戦車D型なのだね~。痛いところついてくるよね~。
さらには・・・いかにもな・・・対抗する各学園の敵チームたち・・・。
プラウダ高校のT-34を主体とした戦車隊が雪原を「カチューシャ」を歌いながら走破してくるのだからねえ・・・ぞくぞくというかむくむくというかそわそわした気分になります。
未完成のタミヤのプラモを倉庫から取り出して改造したい気持ちを必死におさえなくてはならない・・・恐ろしいアニメでございます。
や、やめてーっ。
今も鳴り響く、天才・畑亜貴作詩のエンディング・テーマ「Enter Enter MISSION!」が鳴り響いております。
で、『新世界より・第1回~』(テレビ朝日20120929AM0030~)原作・貴志祐介、シリーズ構成・十川誠志、監督・石浜真史を見た。こちらは・・・第29回(2008年)日本SF大賞受賞作品のアニメ化である。原作者は最近では「防犯探偵・榎本シリーズ」が「鍵のかかった部屋」としてドラマ化されており・・・ミステリもSFも書くタイプである。
舞台は1000年後の日本である。「呪力」と呼ばれる超能力が人類に発現したことにより、まったくの異世界と化した未来。
ヒロインの早季(声=種田梨沙)が12才の頃から・・・物語はスタートする。
好奇心旺盛な子供たちは・・・禁断の地へ迷い込み・・・隠された歴史を知ってしまうことになるのだ。
そこには・・・世界を滅ぼしかねない「呪力の暴走」をいかに封じ込めるかという主題が展開されていく。
「呪力」は単なる念力と言ったものではなく・・・時には生物の遺伝子を変化させ、全く新しい生命体を出現させたり、想像を越えたエネルギー源になったりする。
つまり・・・遺伝子工学やら核開発が人体そのもので行われるという仕掛けである。
禁断の地には「外来種」と呼ばれるバケネズミたちが独自の文明を構築して・・・人間社会と関係しながら・・・各種族間で抗争を繰り広げている。
早季たちは抗争にまきこまれ・・・「カミサマ(バケネズミによる人類の呼称)」として一群を指揮する破目に陥るのである。
数々の冒険を突破し、九死に一生を得て・・・生還した子供たちだが・・・その経験はその後に暗い影を投げる。
大長編なので・・・現在は14才になった思春期の早季が描かれているところ。
早季が思いを寄せる冒険仲間の瞬(声=村瀬歩)は「橋本・アッペルバウム症候群」と呼ばれる奇病に罹患してしまう。「呪力」が抑制できなくなり・・・周辺の環境を無意識に改変してしまうという恐ろしい病である。
行方不明になった・・・瞬を捜索した早季は末期症状のために業魔と化した「彼」と遭遇するのだった。
「一体・・・どうしたの・・・」
「僕は・・・業魔になったんだ・・・」
「そんなこと・・・どうでもいい・・・あなたを助けたい・・・」
「治療法はない・・・そうだ」
「私・・・私があの時(禁断の地での冒険)・・・あなたの封印された呪力を戻したから・・・だからなの」
「僕のために・・・両親も・・・死んだ・・・これ以上、僕の愛する人が死ぬのを見たくない」
「瞬・・・」
どす黒いファンタジーが展開して・・・うっとりなのである。
虚構に逃げ込んでもいつかは「死」につかまる憐れな人間たちである。
せめて・・・妄想に萌えることこそが慰めというものだからな。
関連するキッドのブログ→ルパン三世 カリオストロの城
| 固定リンク
コメント