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2012年12月29日 (土)

シニカレ・・・絶対絶命絶叫絶唱絶縁絶交ドラマと思いまして(桐谷美玲)

そこかよおぉぉぉぉぉっ。

すでに地デジドラマの記事ばかりでなんなのだが・・・どうせ、墓場から蘇った悪魔の書く記事である。

NOTTVのスマホドラマだっていいじゃないか。

もっとも、協力フジテレビが深夜におさがりオンエア(関東ローカルであるらしい・・・全世界の皆さまごめんなさい)しましたので。

なにしろ世界で12番目に美しい顔(米国の映画情報サイト「TC Candler」発表)に選ばれた桐谷美玲の本格的なヒロインぶりが見られるのである。

それだけでもう充分だと思いまして。

で、『シニカレ~死んでいるけど、カレなんです。・第1回~』(フジテレビ20121226AM0147~)脚本・野島伸司、演出・中江功を見た。この脚本・演出は『薔薇のない花屋』(2008年)でかってないほど卓袱台をひっくり返したコンビである。・・・ほとぼりがさめたのだな。まあ、実力者ゆえの期待の高さからの卓袱台展開なので・・・この「別れさせ屋」という俗悪な展開が必然となる素材をかなりメルヘンタッチに料理しています。そうなると・・・やはり流石なのですな。

シニカレこと如月雅喜を演じる藤ヶ谷太輔は「PRICELE$S?あるわけねぇだろ、んなもん!?」での「普通の男」から一転・・・なかなかに奥深い役柄を好演してますぞ~。

ま・・・あとは・・・いつもの脚本家の世界ですけれども~。

おさがりで全50話(ショート・サイズ)の連続ドラマを五夜連続で深夜にまとめてみるとゴージャスな感じ~。

とにかく、ヒロイン榎本ルリ子(桐谷美玲)を堪能できると思いまして。

怪しくよくある職業である別れさせ屋。いわゆる人間関係の整理処理業者である。

恋人に別れてもらいたい人からの依頼で別れたい相手に接近・・・その心を奪って・・・依頼者との別れを円滑に進行させる・・・限りなく詐欺師の匂いがする下賤なビジネスである。

ただし、修羅場を回避して・・・双方に後腐れのない決着に導けばそれなりに社会に貢献していると考えることもできます。

その鉄則は「ターゲットと肉体交渉をしてはいけない」・・・その瞬間から結婚詐欺の容疑が濃厚になるから・・・というのが香川次郎(川平慈英)が所長を務める興信所のモットーらしい。

まあ・・・設定そのものは・・・やはり残念な感じでございます。

探偵家業のなれのはて・・・の空気が漂いますので・・・。

しかし・・・本筋は・・・大企業の経営者・三枝敦司(笹野高史)が別居中の妻と同居を再開するために愛人の榎本ルリ子(桐谷美玲)と「別れさせてほしい」とやってきて・・・「別れさせ屋」のエース・如月雅喜が颯爽と登場することで・・・そんなことを依頼してきて自ら強請のタネをばらまく馬鹿がいるのかという根本的な疑問を忘れさせてくれるのです。

エキセントリックな女・ルリ子と実は余命宣告されている雅喜のおかしな恋愛がスタートするからです。

汚れのお約束から・・・お涙ちょうだいのお約束へ・・・この振り幅がメルヘンなのでございます。

如月雅喜は・・・彼女いない歴25年のドジで消極的な男を装って・・・愛人の経営する会社で秘書を務める榎本ルリ子にさりげなく接近します。

ありえないほど・・・愛人の三枝を熱愛しているルリ子ですが・・・雅喜の仕掛けた巧妙な罠に徐々に魅了されていきます。

やがて・・・三枝から計画通りに別れを切り出されたルリ子はそれをすんなりと受け入れるのです。

その後は・・・適当な理由で雅喜がルリ子と距離を置いてフェイド・アウトするという業務なのですが・・・明らかに破綻が伺えます。

「本当は余命いくばくもない雅喜」がルリ子に魅了されてしまうのですな。

そこに・・・妻を不治の病で失った謎の人物・百瀬静雄(升毅)が登場し、物語に怪しいエッセンスが追加されて・・・舞台はほぼ整ったのです。

「なぜ・・・ぼくを好きになったのですか・・・」

「恋愛には絶対的な恋愛と相対的な恋愛があると思うの・・・外見とか内面の魅力、美しいとか優しいとか富と名声があるとか、絶倫とか・・・そういう能力を重視するのは・・・結局、相対的なのよ。私は絶対的に愛してくれればそれでいいの。附帯事項は二つだけ・・・酒を飲んで暴力的にならないこと・・・そして浮気だけは絶対に許さない・・・殺します」

「・・・」

「ところで・・・なぜ・・・私を好きになったの・・・」

「実は・・・僕はもうすぐ死ぬんです・・・死ぬ前に誰かを愛したかった・・・あなたを怒らせるかもしれないが・・・そういう意味では誰でもよかったんです・・・」

「怒らない・・・それってたまたま・・・私と出会ったってことよね・・・つまり・・・絶対的な運命じゃない・・・それに・・・私が・・・あなたを死なせない・・・なぜなら奇跡ってあると思うから」

もう・・・こういう展開がダメな人にはダメ、ものすごく好きな人にはたまらない展開ですな。

やがて・・・妻にも愛人がいたと知った三枝はルリ子に激しく未練を感じ始め・・・残念な感じの三角関係に突入・・・しかし・・・ルリ子の愛はもはや雅喜にまっしぐら。

そこで・・・嫉妬にかられた三枝は雅喜の正体をばらすわけでございます。

ま・・・谷間でございますからねえ。このつづきは機会があったら・・・ということにしておきたいと思います。

ただ一つ言えることは・・・桐谷美玲は鑑賞に耐えうるということですな。

その魅力を生かしたコンテンツがたくさん誕生することを心から願います。

我慢してみないとならない女優はほどほどにしてもらいたいのでございます。

とてつもなく深い愛

とめどなくあふれる涙

ゾンビでもいい

いつもそばにいてくれるなら

関連するキッドのブログ→13歳のハローワーク

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