あまちゃんを待ちながら・・・さよなら!純と愛(キッド)
「2013年春ドラマを待ちながら・・・」を書く頃あいなのだが・・・明日、「八重の桜」をレビューするともう、「あまちゃん」が始ってしまうのである。
(月)あまちゃん
(火)あまちゃん
(水)あまちゃん
(木)あまちゃん
(金)あまちゃん
(土)あまちゃん
(日)八重の桜
・・・これはある意味、すごいラインナップだよな。
しかし、いろいろな意味でもたないよな。
それはそれとして・・・土曜日はいろいろな意味で「最終回」だった。
「アテルイ」的に後篇だったし・・・「SP」も「革命編」まで来たわけである。
アテルイもマップの用意ができているし、SPも一応・・・ドラマからの流れをふまえて書きたいわけだが・・・それは四月の谷間を埋める記事にしたいのだった。
だから・・・今回は史上最悪の朝ドラマについて雑感を記すことにしたい。
で、『連続テレビ小説・純と愛・第1回~最終回(全26週)』(NHK総合20121001AM8~)脚本・遊川和彦、演出・梛川善郎(他)を見た。なんだかんだと全話見てしまったのである。だから「純と愛」と書いただけで遊園地のようなBGMや「信じていれば~」という主題歌が脳内に鳴り響くのだった。ヒロインの純を演じる夏菜は名作「モップガール」(2007年)で佐藤二朗の姪という設定の女子高校生だったわけだが・・・長い潜伏期間を経て映画「GANTZ」(2011年)で体を張って一発当ててここである。もう、応援したい気持ちでいっぱいのお茶の間だっただろう。しかし・・・基本的に拙いセリフまわしの上に・・・ある意味、ものすごく嫌な性格のキャラ設定である。拷問ですな。
ともかく・・・作者自らが・・・実の父親への怨みつらみをすべて注ぎ込んだと言うだけあって・・・ヒロインの父親・善行(武田鉄矢)が鉄也史上最悪の性格設定なのである。
しかし、それだけでなく・・・登場人物一同が全員、登場するだけで不快になるという奥深い展開なのだった。
女子より男子を明らかに贔屓する母親。妹を一度も可愛いと思ったことのない兄。いきあたりばったりでいきあたりばったりな弟。女を見れば寝ようとする異性の同僚。すべての女に嫉妬する同性の同僚。超能力者であるために就職できない恋人。そして、全員が超能力者であり、ヒロインを毛嫌いするその家族。これでもかといやなムードがたちこめるのである。
しかし・・・そんな番組が20%近い視聴率を常時獲得しているのである。
まさに・・・悪夢そのものだなあ。
そして、「二度と落ち込まない」と誓いながら、毎週、月曜日に落ち込んでは週末に立ち直る不屈のヒロイン・・・。
ホテルは倒産し、旅館は全焼し、ペンションは台風直撃である。
台風直撃の度に室内が泥だらけになるペンションに誰が泊るというのだ・・・などというツッコミはもはや・・・第三部になると言うだけ無駄な気持ちになるのである。
「認知症患者には優しく接してください」と言われても・・・介護に疲れ果てついきつい口調で世話を焼いたりしてしまい、「どうせ覚えてないからな」と投げやりになる瞬間を毎朝味わうのである。
みんな・・・もうやだよ~と思っていたらしい。
それなのに・・・ついに最後まで完走してしまう皆さまに、「あんたも好きね~ちょっとだけよ~」とカトちゃんに言ってもらいたい気分である。そんなことで気がすむのかよ。
せっかく、「笑止」で面白かった羽純(朝倉あき)は最後は人間ジュークボックスというそんなサービスは絶対いらない役になってしまうのだった。勘弁してくれよである。
アアアアキハバラのペペページ以来、それでも生きていくしかない特殊な若者を演じ続ける風間俊介が清涼剤という恐ろしさでしかも・・・最後は寝たきりになって一週間である。
ああああああ・・・と叫びたいよね。誰もがあああああって。
しかしだ・・・「演歌の女王」だって耐えられたのだから・・・人間なんとかなるものだ。
嵐の時はじっと身を伏せてやり過ごすしかないとテリー伊藤も言っていた。
そして・・・ついにその日は来たのである。
皆さん・・・終りましたよ・・・なんだか最後はメルヘンチックに幕を閉じてました。
いやな思い出しか残らないそんな人生もあるのです。
それでも必ず終りはきますから。
すべて忘れて、来週はクドカンを楽しむことができる。
人生はいいものです。
関連するキッドのブログ→梅ちゃん先生
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コメント
キッドじいやさまにも史上最悪の烙印を押していただけて、この朝ドラも大往生できる事でしょう…。
もう二度と見たくないしスペシャルとかもやらないでほしいし…。
今まで「朝ドラって甘い」とか「朝ドラって単純」と思いつつ見てきましたが、
見たくないと思いながら見る朝ドラも、録画して倍速で見る朝ドラも初めてでございました。
こんなモンを見せられるくらいなら甘くて単純な方がどれだけいいか…と、
「梅子」をメチャメチャけなしていた自分を反省しております…(-_-)
それでも見ちゃうんだから「朝ドラを見る習慣」というのは
恐ろしい物ですわ^^;
次はクドカンだから…とは思いますが、あまり期待大きくしすぎず明日を待ちたいです。
でも、能年ちゃんはカワイイ(#^.^#)
投稿: くう | 2013年3月31日 (日) 13時44分
ふふふ、世界には二通りの人間がおりますからな。
他人の不幸に涙する人と嘲笑う人。
嘲笑う人にとっては史上最高のドラマだったかもしれませんな。
別の視点で言えば、感情移入のできる方は
登場人物同様の嫌な気分でいたたまれなくなるし
そうでない人は涙したり笑ったりできるわけでございます。
その複雑な構造をすり抜けて
悪夢の世界を構築した脚本家はある意味、天晴なのでございます。
しかし、さすがに無理があるので
いたるところでドラマとしては崩壊しているのが
一同爆笑のポイントですな。
永年、サービス業を営むじいやなど
あまりのサービスの悪さに気絶しておりました。
エレガントという言葉のかけらもございませんからねえ。
ホテルに求められるのは適度な気品につきますからな。
あの「梅ちゃん」を懐かしむ時がやってくるとは・・・
人生は波乱万丈ですな。
しかし、世の中というものは面白いもので
「純ちゃん」最高という方もいないわけではないのが
また一同爆笑のポイントでございます。
とはいうものの・・・
やんごとなき瑛太の左右に
右大臣松田(兄)、左大臣綾野(会津中将)を配した上で
はらちゃんもやってきた冬ドラマ。
まさに捨てる神あれば拾う神あれですな。
そのバランス感覚にハレルヤでございます。
さてさて・・・ついにクドカンのあまちゃん開幕まで半日。
キッドは小泉今日子になる有村架純の
出番がたくさんあるといいなあと
魔王様に黒ミサを捧げる毎日でございますぞ。
投稿: キッド | 2013年3月31日 (日) 15時59分
まあ!!
ジイヤったら。私と同じ思いを整然と語ってくれてる~~
そうだよそうだよ、モップガールから潜伏・・・
やっと出てきたと思ったら・・・ですわ。
>「演歌の女王」だって耐えられたのだから・・・人間なんとかなるものだ
くっくっくっくっww
ここで「演歌の…」が出てくるとは!
私もしっかり見届けました。はい!
「外用駅」が懐かしい~ 時効警察にも使われたしw
で、「あまちゃん」ですが、
昨夜の「さだまさしの朝まで…」での番宣出演した能年玲奈ちゃんに 萌ぇ萌ぇ~
そして、
今日は「眠いいね!」→「初回(BS)」に備えて昼寝をいたしました。
八重の桜(BS)を見る前から
玲奈ちゃんと橋本愛ちゃんの
眠れない時の「ウニ」の数え歌、待機であります。
「(アキ)じぇじぇじぇじぇじぇ」
※ところで…
「ワラッチャオ!」という
子供向けプレ番組が八重の前に放送されていました
http://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20130328-10-07828&pf=f
早くレギュラー放送にならないかなぁと思ってる今日この頃でございました。
投稿: シャブリ | 2013年3月31日 (日) 19時40分
(BGM)「みつどもえ増量中!OP~ わが名は小学生」でお届けしています。
→http://www.youtube.com/watch?v=-EN5Jp95djM
やかましいわっ。
・・・失礼いたしました。
朝ドラマのヒロインになったからって
必ずしも出世が約束されたわけではございませんが・・・
明らかにハンデ背負っちゃってるってどうなのよ?
と毎朝つぶやいておりましたぞ~。
しかし、逆に同情票が集まるかもですな~。
危険人物に「貴重な素材」を惜しげもなく
与えるプロデューサーたちに戦慄を感じますな。
成海璃子とか~。
しかし、まあ、志田未来とか
おもらしさせられてもガッツで乗り切る場合もありますしね~。
深キョンのようになんなくやり過ごす豪傑もいるし~。
・・・でございます。
ま、「曲げられない女」とか「家政婦のミタ」とか
持って行く時は持って行きますからな~~~。
能年玲奈ちゃんの番宣における
水泳特訓は反則ですなーーーっ。
ふふふ・・・やはり
クドカンはとことんアイドル萌え~でございますな。
ももいろクローバーでおなじみヒャダインこと前山田健一も小学生萌え~でございますな。
苦難の夜行観覧車を乗り越えて

CLUB☆Ricoの同志諸君、
春ドラマ戦線へみっつ数えて大集合!
・・・でございまする~
投稿: キッド | 2013年3月31日 (日) 23時17分
広報部のむかいさとこの登場と、「合唱部は三人残っているわ」のくだり…ぞくぞくしました。このドラマもついにここで離陸か…!?
と思ったら徒花でした。むしろあんなエピソードを入れることのほうが凶悪ドラマのバランスを崩している感じ(笑)。
「ネロ『と』、パトラッシュ…」のくだりでこのドラマにもタイトルテーマを引っ張る女神様登場か…!?
と思ったら単なるドラマ漬けのYo貴美子なのでした。
ていうか、「人の本性みたいなもの」ってところがいつの間にか便利なテレパス状態になったりで、もうSFの浸透と拡散もここまできてしまったのかと思ったり(-_-)。
でもキッドさんの「実の父親への怨みつらみをすべて注ぎ込んだ」で、溜飲が下がりました。
『こころ』より『天花』より下があったんだなと、思った半年でした。
投稿: 幻灯機 | 2013年4月 1日 (月) 09時37分
ふふふ・・・福島テレビの向井佐都子アナも37歳、
大学生時代に文学座に籍を置いていただけに
安定感がありましたな。
まあ、キッドはフィリピーナのハーフ
高橋 メアリージュン
・・・が一番記憶に残っています。
ジュン・サンダースかと思いましたから~。
次から次へと登場し
嵐のように去っていく通りすがりの人々。
つまり、一期一会のようでもあり、人間関係の希薄さを示しているとも言える。
考え出せばいろいろと含蓄あるけれど
朝っぱらからそんなヒマないわいなっ・・・というのが率直な感想でございます。
みんな、あたふたさせられていましたが
キッドはYo貴美子だけは
まったく崩されていないと思いましたぞ。
脚本家敗れたりでしたな。
本性だか表層意識だか
その度に変わるスペック。
まあ、その手の能力が
不安定なのは・・・今にはじまったことじゃないので
許容範囲でございます。
普通にしていれば安定した老後が約束された時代の
幻想が崩壊した後・・・
ああいう父親は意外と標準化されていくのかもしれないと悪寒を感じたりもしましたな。
昔はそういう人は父親にはなりにくかったが・・・
今はなれますからな。
「瞳」とか「つばさ」もひどかったですけどねえ。
投稿: キッド | 2013年4月 1日 (月) 17時04分