でたらめヒーロー(佐藤隆太)、コンビニ店員(本仮屋ユイカ)、ハローワーク職員(原幹恵)、警官(塚本高史)、スマートさん(秋元黎)
おい、最後は小学生でいいだろう。
とにかく、先行スタートでホッとしたな。
視聴はするけどレギュラー・レビューはしない仕上がりだったもんな。
とにかく・・・こういう物語を作るセンスが基本的にないスタッフだと云うことは判明した。
まあ、深夜番組としてはまあまあだけどな。
悪くはないけど・・・良くはない・・・というのは駄目ってことだよな。
B級スタッフにはB級作品が作れないっていうことがなぜわからないのかっ。
で、『でたらめヒーロー・第1回』(日本テレビ201304042358~)脚本・根津理香、演出・国本雅広を見た。「ライフ」や「絶対彼氏〜完全無欠の恋人ロボット〜」など内向的で自分本位なヒロインを感傷的に描いた脚本家である。当然のことながら・・・社会の底辺を描くことになる。久しぶりの登場でオリジナルなのにほとんど進歩の跡が見られないのは残念なことだなあ。しかし、構成力やセリフにはそれなりにセンスがあるので評価に困るタイプなのである。この作品で殻が破れるといいのだな。ヒロインのコンビニ店員・倉田夏輝(本仮屋ユイカ)程度にハローワークの職員・白井麻里(原幹恵)にも奥行きがあって初回からそれを感じさせないとねえ。
世の中に冷たくされて
一人ボッチで泣いた夜
もうだめだと思うことは
今まで何度でもあった
・・・無職で三十歳を越えた久住健太(佐藤隆太)は社会のクズである。
クズの証明①、闇の金融の人に300万円の借金がある。
しかも、返済方法について一切考える気配がないし、唯一の行動がすでに50万円借りてる悪友の警察官・丹波修司(塚本高史)へさらに借金を申し込むことなのである。
クズの証明②、ハローワークで紹介された紹介先の面接に出向かない。
キューティーハニーに「頑張りましょう」と言われて頑張らない男なんてクズに決まっている。
クズの証明③、老女を突き飛ばしておいて悪態をつく。
本仮屋ユイカに「あやまりなさい」と言われてあやまらない男は最低のクズである。
クズの証明④、唯一の肉親であり親代わりで育ててくれた姉の子供・久住大地(秋元黎)の貯金通帳を勝手に持ち出し、200万円ほどの全額をおろしてしまう。
クズの証明⑤、借金返済のために100万円ほど足りないために競馬の本命に一点買いで全額つっこむ。クズだ、それはクズすぎる。同じ、日本国民を本土の人とか、本土の人じゃない人とか区別してしまうニュース・キャスターと同じ位にクズである。
クズの証明⑥、子供が母親からもらったドロップを強奪する。・・・こういうクズは実在するが主人公である以上、クズに徹してはダメなんだな。もちろん、起承転結で最後に救うのはもちろんだが・・・序盤から憎めないところも見せないと・・・。脚本も演出も主演者もそういう点が分かっていないとしか思えない。
しかし・・・そのドロップは天才科学者・久住恭子博士(ちすん)が開発したファンタジーなスーパー覚醒剤であり、なぜか、健太だけを超人に覚醒させるのだった。
闇の金融の人に命じられ、組織暴力団の麻薬倉庫への潜入を命じられた健太はあっさりと捕縛され・・・最後の思い出にとドロップを口にする。
たちまち、発生する超人化現象。健太は拳銃の弾丸よりも早く行動し、空高く跳躍し、一撃で人間を宙に舞わせる腕力を発揮するのだった。
駆けつけた丹波はおかげで組織暴力団と麻薬を盗んで逃げた闇の金融の人を一網打尽にして大手柄をあげ、健太は借金生活を脱するのだった。
味をしめた丹波はコスプレ合コン用の衣装を健太に着用させ・・・コンビニ強盗事件の現場に送り込むのであった。
コンビニ店員・夏輝の通報で逃げそこなった犯人は思い出作りのために、夏輝の肉体を暴力的に堪能しようとする。
しかし、健太がやってきて・・・その思いは遂げられなかったのである。
「ありがとう・・・」とつぶやき、勝手にヒーローに「ゴーグルZ2号」と命名する夏輝だった。
夏輝が素晴らしいインターネットの世界にアップした動画を見て、クスリの効き目が10分だと発見する丹波だった。
薬物効果の反動で激しい消耗感に襲われる健太。
そこに見知らぬ弁護士・小暮(升毅)がやってくる。
「あなたのお姉さんは事故で他界され・・・遺言で遺児の大地くんをあなたに託すと申されています」
「そんな・・・」
家に戻ると・・・大地は亡き母のために・・・バースデー・ケーキを用意していたのだった。
「死んじゃった人間に誕生日なんてないんだよ」
「でも・・・約束したんだ・・・ボクがケーキを作ってあげるって・・・」
「・・・」
子供には着火しにくいライターを取り上げて・・・キャンドルに火を点じる健太。
クソッタレの世界のため
全てのクズ共のために
終わらない歌を歌おう
ハッピー・バースデイ・ディア・お母さん・・・。
その頃、いかにも怪しい北洋製薬株式会社代表取締役社長・黒木慶(小日向文世)は日本全土を射程距離に収める核ミサイルを配置するような眼差しで部下に久住恭子博士の遺児の捜索を命じていたのだった。
こうして・・・日本のヒーロー史上にまた一人、ニューフェイスが誕生したのである。
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