ざっと、火怨・北の英雄 アテルイ伝~SP 警視庁警備部警護課第四係・野望篇・革命篇~リバース警視庁捜査一課チームZ~少女信長(荒川ちか)
ざっとしすぎだろう・・・。
っていうか、女信長まだ前篇じゃないか・・・。
見るべきものは見た気がいたします。
・・・そこかっ。
とにかく・・・「あまちゃん」効果で谷間がどんどんなくなっているのでございます。
脳内ハードディスクがパンパンなんだな。
とにかく、処理しないとうざくて仕方ないと・・・。
ご理解いただけましたかな。
いつか、解き放たれる時が来るんだな・・・。
さ、それは保証できません。
まあ、それもそうか・・・。
で、『火怨 北の耀星アテルイ・前・後篇』(NHK総合20130323PM9~)原作・高橋克彦、脚本・西岡琢也、演出・佐藤峰世(他)を見た。NHKBSプレミアムのBS時代劇からのお下がり放送である。八世紀~九世紀の東北地方の王アテルイと大和朝廷の桓武天皇との攻防を描いた擬似歴史ものである。なにしろ、歴史そのものが非情に不透明なのでほとんど幻想に近いドラマであることは言うまでもない。題材を生かした小説としては高橋克彦の作品よりも 「陸奥の対決 小説・蝦夷征服史/豊田有恒」(1976年)の方が内容に厚みがあります。それは好みの問題だろう。
大和朝廷という制度がいつの時代にどこまでの地理的な範囲で権力を保持していたかは諸説あるわけである。桓武天皇は云わずと知れた平安京の初代天皇になるわけだが、ここではその権力が北は東北の南部、南は九州までを支配下に治めていたという前提に立つ。七世紀に起こった大陸・半島・列島を巻き込んだ動乱で滅びた半島国家の百済からは同盟を結んでいた列島の大和に多くのものが避難してきた。これは大和朝廷にも少なからず動揺を与え、八世紀には内乱を招く。この後に誕生した桓武天皇政権は当然、軍事的色彩が強かったわけである。大陸からの圧力に抗するために領土拡大は至上命題であり、そのために未開の東北地方が侵略対象となったことは言うまでもない。それは時代の必然だったのである。沖縄の一部県民が日本と言う国家に同化することに抵抗があるように、東北地方にもそれはある。しかし、日本としての一体感はずっと強いとも言えるだろう。それが歴史と言うものだからである。どこからどこまでが日本なのか・・・という問題はいつでも誰が自分を日本人と感じるかということなのである。いつの時代にも「日本人ではありたくない日本人」というものは存在する。しかし、突き詰めて言えば「では何人になりたいのか?」という問いかけが必ず生じるのである。無国籍というものはロマンに過ぎないからだ。しかし、時に権力者は個人に対して否応なく無慈悲である。その時、武器をとって戦うか、それが本当に本人の望むことなのかは永遠に問われ続けられることだろう。そのために人々は「世界」を見る必要がある。近隣には米国や中国がある。はたして・・・あなたはそれらの国で幸せになれますか?
とにかく・・・およそ1200年前・・・桓武天皇(近藤正臣)の支配を拒絶したアテルイ(大沢たかお)やモレ(北村一輝)の一族はまつろわぬ民として征夷大将軍・坂上田村麻呂(高嶋政宏)の遠征軍に敗北し、処刑されたのだった。そして、現代に至るのである。問題は何一つ変わってはいないと考える。
→大仏開眼
で、『SP THE MOTION PICTURE~・野望篇(2010年公開)・革命編(2011年公開)』(フジテレビ20130329PM9~)脚本・金城一紀、監督・波多野貴文を見た。連続ドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』(2007年)の続編および完結編である。基本的には職業ドラマなのでいくらでも続けることは可能だが・・・もういいのだろう。
ここで描かれるのは権力者の護衛者が権力者となることを夢見る物語である。
同時にそれは「正義」というものの哲学に迫って行くことになる。
警護課第四係機動警護班隊員の尾形係長(堤真一)は政争に敗れてスキャンダルにまみれて死んだ父親の復讐を遂げるために腐敗した政治家の長である麻田内閣総理大臣(山本圭)の汚職を暴力的に公開する一部官僚チームの陰謀に加わる。しかし、同志であった伊達國雄幹事長(香川照之)の目指した大義は政治の粛清ではなく、新たなる権力の奪取であった。
誰もが幸福になる制度などというのが幻想であることは言うまでもない。
なにしろ、人間の中には「みんなが幸せになるのは絶対にいやだ」という者が存在するからである。
そういう者は時には中立者として出現する。
もちろん、井上薫巡査部長(岡田准一)や笹本絵里巡査部長(真木よう子)がその一方の代表であり、ヒーローとして職務を忠実に遂行するのである。
「やっつけちゃいましょう」と彼らはかりそめの勝利を得る。しかし・・・もう一方の代表であり、永遠の敵対者である闇に棲む人々は一瞬、姿を消すだけなのである。神と悪魔の戦争が永遠に続くのにはこういう理由があるのです。
→SP
で、『金曜ロードSHOW!・リバース警視庁捜査一課チームZ』(日本テレビ20130405PM9~)脚本・酒井直行、演出・岩本仁志を見た。そもそも、2013年1月16日に発生した「アルジェリア人質拘束事件」によって封印されていた作品である。なぜ、現実の出来事をフィクションに持ち込むのか、局が腰が引けているからである。しかし、内容はなんとか・・・刑事ものの伝統を絶やさないようにしようというこの局のいつものあがきでサスペンスもどきなので・・・このままお蔵入りでも良かったのにと思わないでもない。
独居老人が孤独死していたので遺された金を盗み、目撃者を自殺に見せかけて殺害する凶悪な女子大生を原田夏希が、犠牲となる少女を竹富聖花が演じている。
まさに、松坂桃李、杏の無駄遣いと言えるだろう。
テロ発生で人質が爆弾着衣を着せられてダメなら、踏切事故発生だって駄目なんじゃないの?・・・とは中学生ではないので云わない。
で、『女信長・前篇』(フジテレビ20130405PM9~)原作・佐藤賢一、脚本・橋本裕志、演出・武内英樹を見た。時代劇不足の昨今・・・こんなもんでもいいか・・・というおバカな時代劇だが・・・「信長のシェフ」より、少し真面目です。「大奥」の奥深さには足りませんな。
ただし・・・少女信長(荒川ちか)の可愛さは必見。
もちろん、上戸彩も多部未華子も巻いたお約束のサラシがあるからでございます。
女優の階段登りましたな~。天晴。
なんていうか・・・浪費四部作・・・みたいな。
とにもかくにも・・・やべっち、ご結婚おめでとうございます。
関連するキッドのブログ→大奥 ~誕生~
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