クロユリ団地〜序章〜(佐津川愛美)へと続くST 警視庁科学特捜班(志田未来)・・・続かねえよっ。
すでに映画化とパチンコ化が決定しているという「クロユリ団地」シリーズ・・・。
スタッフのどす黒い心の闇が滲み出て怪しいホラーの匂いがする・・・。
ちなみにクロユリの花言葉は「恋の呪い」である。
一方で、主要人物たちが全員、心を病んでいるというクライム・ストーリーの「ST 警視庁科学特捜班」である。
これで三夜連続、「死後の世界」関連である。
春のお彼岸も終ったし、東京では桜も散ったのにな・・・。
まあ・・・いつ、核ミサイルがとんできてもおかしくないご時勢である。
「死の予感」に怯えながら・・・「死後の世界」を妄想することは・・・心を病んだ現代人にとって一種の快楽と言えるだろう・・・言えるかっ。
で、『クロユリ団地〜序章〜・第1回』(TBSテレビ201309100228~)企画・秋元康、脚本・加藤淳也(他)、演出・中田秀夫を見た。「リング」の中田と「着信アリ」の秋元のタッグである。映画版では前田敦子と成宮寛貴が恐怖の世界の主人公となるのだが、こちらではその前段が語られるらしい。とりあえず、団地に住む子供たちをそんなに怖がらせてどうするつもり・・・というくらい・・・団地住人を見下している姿勢があります。そういうどす黒さが好きな人にはたまらないだろう。
新進気鋭のカメラマン・井村陽介(駿河太郎)が撮影中のスタジオに・・・訃報が届く。
たった一人の肉親である妹・♯村奈緒美(松岡恵望子)が変死したという。
担当した松浦刑事(諏訪太朗)によれば事件性はないと云う。
♯村奈緒美は団地の階上から墜落していて自殺として処理されたらしい。
♯村・・・井村だろうっ。・・・呪われた感じを表現しています・・・そうなのか・・・。
キキ村奈緒美は・・・呪いが深まったな・・・そういうことです。
キキ木寸奈緒美は・・・もういいよ。
井村奈緒美は保育園の保母さんだったが、葬儀に現れた奈緒美の同僚・倉本葉子(佐津川愛美)は最近・・・奈緒美の様子がおかしかったと告げる。
遺品の整理のために♯村陽介は妹の部屋を訪れる。・・・兄貴も呪われたのか・・・。
団地団地団地団地団地団地仄暗い団地団地みすぼらしい団地団地団地薄汚れた団地団地団地紙魚だらけの団地団地団地団地団地団地団地団地団地団地団地団地団地団地団地団地呪われた団地団地団地団地母子家庭が似合う団地団地団地団地団地・・・クロユリ団地である。
キキ村陽介が撮影したモデルの写真に呪いがかかっている悪夢から覚醒した・・・陽介は・・・保育園に遺された奈緒美の私物を返還に来た葉子と再会する。
妹の棲んでいた団地の部屋で・・・故人を偲ぶ二人。
そこへ・・・落下する奈緒美の姿を目撃した不動産屋の佐竹(森下能幸)がやってくる。
「わ・・・私は・・・み・・・見ました・・・卍になって死んでたあの人・・・卍の死体に・・・あの人にアレがしがみついて・・・後頭部からドクドクと血が流れて・・・ひ・・・いる・・・アレがまだ・・・そこにいる・・・悪い事は言いません・・・この部屋には近づかない方がいい・・・ひーっ・・・ひーっ・・・・ああああああ卍卍卍」
突然、こけつまろびつ逃走する佐竹。
唖然とする・・・陽介と葉子・・・。
しかし、すでに陽介はキキ木寸陽介なことになっているようだ・・・。
団地団地団地団地団地団地クロユリ団地団地団地恐怖団地団地呪われた団地団地団地団地逢魔ヶ時の団地団地深夜の団地・・・。
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→最終特快
で、『ST 警視庁科学特捜班』(日本テレビ20130410PM9~)原作・今野敏、脚本・渡辺雄介、演出・佐藤東弥を見た。できればシリーズ化したい感じのスペシャルドラマである。一応、豪華メンバーだが・・・もう一味欲しい感じ。脚本とか・・・犯人のキャスティングとかねえ。単発なら犯人役は芦名星でよかったんじゃないか。
一歩も部屋を出られない捜査官と言えば「リモート」(2002年)の氷室光三郎(堂本光一)が想起されるのだが・・・演出家は一緒である。
あの時は婦人警官・くるみ(深田恭子)が氷室の手足となったわけだが・・・今回はチームである。
それもかなり入り組んだ関係になっている。チームを編成するのが三枝参事官(渡辺篤郎)で・・・包容力のある大人である。
科学特捜班の班長でキャリアの百合根警部(岡田将生)である。優秀な人材だが・・・完璧を求めるあまりに常に自信を喪失しているというリーダー向きではないキャラクターである。
そのためにベテランの菊川吾郎刑事(田中哲司)が補佐役兼捜査一課との連絡役として配置されている。
ここで漸く・・・対人恐怖症で引き籠りの捜査官であり、法医学担当者である赤城左門(藤原竜也)が登場する。
つまり、赤城をお守りするために百合根がいて、その百合根を菊川がお守りするのである。
どんだけ・・・自立していないんだ・・・みんな。
そして・・・三枝参事官もすぐに辞表を提出する百合根警部を「君にしかできない仕事だ」と慰労したりするのである。
百合根と同期のキャリアであり、すでに管理官となっている池田(林遣都)は・・・百合根を完全に見下しているのだった。林遣都はこういう役の方が似合うな。
さて・・・実働部隊である。実質上のヒロインである青山翔(志田未来)は性別不詳で秩序恐怖症を病んでおり、整頓された部屋にいるだけで発狂しそうになるが、プロファイラーとしては天才的能力があり、ほぼ、超能力のレベルで犯罪の核心に迫る。しかし、直感のなせるワザなので説得力は常にゼロなのである。
結城翠(芦名星)は異常聴覚者で閉所恐怖症。遠距離から会話を聞きとり、微妙な声の変化から嘘さえも見抜く。しかし、科学的根拠がないために証拠としては採用されない。
黒崎勇治(窪田正孝)は異常嗅覚者で先端恐怖症。空手の有段者で尖ったものをむけた相手を半殺しにする。アドレナリンさえ嗅ぎわけるデカワンコの進化系である。基本的に山吹としか話せない。
山吹才蔵(三宅弘城)は兼業僧侶。不眠症のために捜査をしていない時には僧侶をしている。比較的ノーマルな人格で・・・黒崎の保護者的役割もこなすのだった。
まあ・・・ある意味、物凄いポンコツチームである。
そのチームが存続をかけて挑むのが「暴力団組織のボスの愛人連続殺人事件」である。
当然、犯人もまたかなりポンコツなのであるが・・・ポンコツとポンコツで歯車がかみ合って行く・・・という展開なのである。
この辺りはもっと笑わせることができると思うが・・・どう考えてもコメディーの題材をシリアスに作っているので全く笑えないのだった。
とにかく・・・最終的にはチームの友情が深まるのである。
捜査官たちの友情なんかどうでもいいから・・・淡々と事件を解決すればいいのに・・・と考えたりしてはいけません。人格を疑われますから。
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コメント
ふふ~じいやさまのお叱りも承知で真夜中オンタイしちゃった♪
でも怖すぎたからもうオンタイでは見ない~。
ガンガンお化けが出てこないので物足らない人もいたみたいですが、
ゾゾーーッとさせるのがJホラーですよねん。
先が楽しみですわ^^
『ST』は、おっしゃる通り、
>この辺りはもっと笑わせることができると思うが・・・
なのでした。
未来ちゃんが泣きながら岡田くんと語るシーンなんて…
岡田くんにも号泣させて2人でワンワンする所だろ、そこ…とか、
最後の藤原くんが女子高生にやられるシーンは、そこで岡田くんとの
ハグ繰り返さないと~~とか思いながら見てました^^;
まぁ…次があるだろうから、次に期待したいです。
投稿: くう | 2013年4月11日 (木) 10時51分
真夜中のホラーは贅沢の極みでございますな~。
平成財閥神社特製除霊セットをお届しますぞ~。
ゴーストバスターズ仕様の電磁対悪霊キット付でございます。
コレカンタン~♪
もうなんといっても松岡恵望子の
恐ろしい死に様や
生前の不気味なやつれ方が
のだめの美人姉妹とは思えない
はまり方でございました。
これぞ、由緒正しいスーパー・ナチュラル・ホラーでございますよねえ。
こわいものを克服するために
三回リピートしています。
「ST」は惜しい感じですよねえ。
基本はみんなダメな子なので・・・
「あまちゃん」的な可愛さを
全面に出すスタンスで作りあげてほしかったですな。
犯人は序盤で割れちゃうので
もう、芦名星クラスの女優で異常さを追及するべきだし
刑事側はもっとどんどん笑いをとりにいく姿勢でよろしいかと思います。
マジ刑事たちはコツコツやってるのに
アホの子たちが手柄をかっさらっていくので
ゲンナリ・・・コレが基本ですよねえ。
志田未来はもっとちゃんとしたゴミの中で
のたうちまわったりしてもらいたい。
出勤しないのでキャップが自宅訪問すると
ドアを開けたらゴミ屋敷で
ゴミの山から発掘するとか・・・。
芦名星は基本、耳栓使用でないと辻褄あいませんし。
窪田正孝はもうデカワンコでいいですよね。
三宅弘城は虚無僧スタイルでいいんじゃないかな・・・。
・・・と思うほどです。
林遣都は本当は岡田将生を愛していて
縛ったり、靴をなめさせたりしたいと思っているぐらいでいいのですな。
まあ、そんな変態な展開は無理かもしれませんが・・・。
もうちょっとなんとかしてもらいたいと熱望いたします~。
投稿: キッド | 2013年4月11日 (木) 15時07分